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2016年4月1日金曜日

リアルストラップ

数年前・・・
江ノ島水族館で、子供に海月のガチャガチャをせがまれた時。

その中で、一目で心を奪わられたものがありました。

「干物」の携帯ストラップです。(^^;)

そのクオリティーの高さに唖然。

かなり高額なガチャガチャでしたが・・・
その時に買ったものが、今でも私の財布に付いています。


カタクチイワシ!!(笑)

その後、江ノ島水族館に行き、予備にもう一つ買っておこうと思い
ガチャガチャコーナーを除きましたが・・・
すでに、干物ストラップは、無くなっていました。(TT)

それから数年たったある日。
大工の親方から、「気のきいた携帯ストラップが欲しい」と、依頼を受けました。

酒好きの大親方です。

その話を聞いたときに、思い出したんですね。
あの、干物ストラップを!!

そこで、ネットで探してみると、アマゾンで売ってるではありませんか!!
しかも、安い。
さらに、送料無料。

「これ見たら親方驚くぞ~」とニヤニヤしながら、注文。

昨日、届きました。


アジの開き
アマダイの開き
カタクチイワシ
スルメの一夜干し
エビ

そして、別メーカーのエ・ダ・マ・メ。


サイズは、皆直径、5cmていど。
小さいです。

小さいですが・・・

その造り込みは、半端ではありません。


これが、私の心を奪った・・・
大好物のカタクチイワシの一夜干し。

写真で上手く伝わりますかね~。
凄い精巧なんです。

まさに、これぞ「日本人の心」です。(^^)


アマダイの開き。

タイのタイ(骨)が、アクセサリーとして付属。(笑)
目がリアルですね~。


アジの開き。
カボス付。(笑)


裏側、ご覧のとおり。

もう一度言います。直径5cmもない小さい玩具です。

玩具というより、古くからある芸術品「根付」に近いでしょうか。


エダマメ。

仕事終わりに一杯行きたくなること、間違いなし。

そして、大親方が気に入ったのが、これでした。


鮭。


切り身入れられてる。(^^;)

この鮭も4cmぐらいです。
人差し指の第二関節ぐらいの大きさ。

日本人の心意気、こんなものでも感じられます。
凄いですね。日本文化!!!


2016年3月31日木曜日

平塚総合公園

春ですね。

ところによっては、満開です。



ということで・・・
桜の名所、平塚総合公園に行ってきました。


まだ、咲いてなかった。(TT)

それにしても、この公園は、広大です。

サッカー場に野球場、50mプールに動物園にと・・・
満載です。


桜の木で覆い尽くされた芝生の広ーい敷地。
まだ、ツボミ。
これで、桜が咲いたら、凄い景色になりますね~。


妻と・・・
「この公園でかくれんぼしたら、鬼は泣くね。」
と話しながら、息子と娘を迷子にならないよう、必死に追いかけます。(^^;)

池に噴水。


ひろ~い、水場。
夏は、水遊びが堪能で来て、良いですね。


猿山のような岩場が多数。

子供は、こういう岩場が大好き。
(という事は、やはり猿の本能が強いのでしょうか?) 



息子も娘も頂上に登って、ボス猿気取り。(笑)


小さな動物園があり、ポニーや小動物と触れ合えます。
が・・・
世の中、春休み。

物凄い行列。
並ぶのが大の苦手の我が家、断念。


遊具も凄い人。
滑り台にも長蛇の列。


満員の遊具。


至る所でこの並んでます。


でも、良い公園だな~。

我が家のホームは茅ヶ崎の「里山公園」ですが・・・
里山よりも、遊具は充実しているし、広いし、水遊び場は安全。

春休みが過ぎれば、空いているでしょう。

園内は自転車も乗れるコースがあります。
自転車を練習するのにも、もってこいです!!

我が家もそろそろ、子供用の自転車を買かわなきゃな~。

それにしても、疲れた。
子供を追いかけて、5kmは歩いた。(^^;)

2016年3月29日火曜日

タイのお坊さん

タイのお坊さんのプラソムキャットさんのフェイスブックが面白い。
https://www.facebook.com/phrasomkiat?fref=nf

こんな法話というか、格言というか・・・

発信の方法が、押しつけがましく無く
そして、とても簡単で難しく無く

見た人が、感じ入れば・・・
日常の助けとなる。

素敵ですね。

例えば



すべての人類は・・・

私も・学校の先生も・総理大臣も・東京電力の社長も・・・
アメリカの大統領も・テロリストも・・・

皆、人を愛する事から始まったはずなんですね~。

なるほど。

何が幸せか解らなくなったら・・・

絶望することなく・・・

自分の心を、ほんの少しずらして、視点をかえればいいのか~。



たった瞬間の嫌な思いや苦しみを・・・

何度も思い返したり、考え込むことが・・・

人を不幸にするんですね。

どうです?
面白いでしょう。
個人的に、目からうろこで、とてもためになってます。

2016年3月28日月曜日

イクタ

愛知県といえば、尾張・三河ともよばれ・・・

織田信長・豊臣秀吉・徳川家康を輩出した気高い土地です。

戦国~江戸時代の名だたる大名の7割が愛知出身者だったそうです。

さらに、江戸に幕府をつくる際、活躍したのが徳川の三河人。
大工や職人が多く移り住み、江戸の街を一から造った。
つまり、江戸文化を造ったのは、実は今の愛知県人だというのです。

日本人気質という言葉があります。
日本人の象徴として、良くこんなことを言われます。

・几帳面
・手先器用
・丁寧
・こだわり
・気概
・礼節・礼儀
・上下関係(主従関係)
・引っ込み思案
・建前

これらを総じて、職人気質なんとも言いますね。
元となるのが、幕末に花開いた江戸文化といわれています。

粋な江戸っこなんて言葉もありますが・・・
実は、「愛知っこ」な訳です。
つまり、今の日本人像は、愛知人気質が元なんだと。

私、全く知りませんでした。
愛知の事はあまりよく知りません。

でも、古き良き日本人の象徴が、愛知にあるとなると、がぜん興味が湧いてきます。

なんで、愛知の話を突然しているかというと・・・
今でもその名残が、色濃く息づいているのです。
物造りの街として。

愛知は、35年連続で、製造品出荷額が全国一。
なんと、2位の神奈川県の倍以上の数字。

トヨタを筆頭に、様々な大手企業が本社を構えます。
そして・・・
住宅関連企業もとても多い。

マスプロ(アンテナ)
マキタ(木工機械)
アイホン(インターホン)
パロマ(給湯器)
リンナイ(ガス器具・給湯器)
サンゲツ(壁紙・カーテン)
etc

その中に・・・
この話をするキッカケとなる会社・・・
建材を製造する「イクタ」という会社があります。

先日、パナソニックリビングの鈴木さんからお誘いを頂き、パナソニックの建材の展示会に呼ばれました。その中に、勉強不足の私が聞いたことが無い「イクタ」という会社がありました。

そこで、住宅の床材をご提案頂いたのです。

当社は、無垢床を好んで使っています。
よって、「イクタ」さんが造る合板床の話はあまり興味が無く、その時は右から左へと受け流した私です。

その後、パナソニックリビングの鈴木さんからイクタさんをやたらと押してくる。
イクタさんからも度々営業の攻勢を受ける。
我が社は、鎌倉の小さな零細工務店です。
「こんなに小さな零細企業に、随分一生懸命してくれるな~」
と思っていたんです。

そんな中、御客様の中で床暖房にしたいとご要望がありました。

床暖房と無垢床材は、相性がとても悪い。

「床暖房対応」という無垢の商品も多数ありますが・・・
割れたり、縮んだり、床鳴りがしたりと・・・
今まで使ってきて、普通の無垢床とあまり変わらないのです。

そこで、イクタに問い合わせました。
イクタの床材は、TES床暖房の温水マットの上に直貼りしても大丈夫だとおっしゃる。
そして、変化は限りなく起きないとおっしゃる。

ということで・・・・
使ってみることにしたんです。

使用するのは「ビンテージフロア・ラスティック」という商品。
2mmの無垢の突板と10mmの合板を合わせた
複合フローリングとなります。

表面が2mmの本無垢なので、表情は無垢板と変わりません。
ただし、ユニ(継ぎはぎ)はどうしても出ます。

無垢床の良いところは、木の肌触りです。
無垢無塗装品に植物性オイルをぬってこそ、その肌触りが実現できます。



上の動画は、当社建売住宅に石井塗装さんがオスモオイルを塗っているものです。

刷毛で丁寧に2度塗を行います。
手間暇・お金が掛かりますが、これが一番贅沢です。
仕上がりは、一切ツヤが出ません。
木が持つ木肌が素朴にそして美しく仕上がるのがオイルの特徴です。

でも、床暖房は大敵です。

植物性のオイルは、木に吸い込ませるため、塗膜が出来ません。
よって、熱による乾燥がしやすい状況となります。
木は、乾燥をする時に「割れ」「縮み」「反り」「床成り」を起こします。

床暖房対応の商品は、ほとんどウレタン塗装を施してあります。
工場ですでに塗装されて出荷されてくるわけです。
ウレタン塗装品は、塗膜でコーティングされており、5分以上のツヤが付いています。

ちなみに、基本的に塗料は・・・

ツヤ無し
3分ツヤ
5分ツヤ
7分ツヤ
全ツヤ

とあり、・・・
ツヤがあればあるほど、塗膜も長持ちし汚れに強くなります。
なので、ほとんどのフローリングは5分~全ツヤの塗装が施してあり、テカテカしています。

このツヤが、自然の質感を全て殺してしまうのですね~。

でも、イクタのラスティックは、ツヤが無い。
それでいて、ウレタン塗装と同等の、高強度塗装を可能にしたのだとか。
さらに・・

床暖房対応
ホットカーペット対応
耐キャスター
汚れ防止
抗菌

と、なんともうれしい機能が付いている。

そう聞いて、個人的に半分疑心暗鬼。

「本当かな~?」

ものは試しです。
発注後のある日。

現場に行くと、遠藤大工が私を呼びます。
2階に行ってみると、ビンテージフロアラスティックが敷かれていました。


(クリックすると拡大します。)

遠藤大工、一言。

「これ、見栄えも性能も凄いですよ!!」

敷いた床を見ると、無垢床と見栄えも質感も遜色ない。(゜゜;)

遠藤大工、ふた言。

「実はさっき、玄能落としたんですが、キズも凹みも付きませんでした!」

そりゃすごい。

(クリックすると拡大します。)

きれいな、ナラの目が出てるな~。
木肌も美しい。
無垢材とは違い、一般的なフローリングと同じ1尺×6尺のパネル型です。
ですが、パネルに見えない。

ほほ~。
これは良いですね。(^^)
ただし・・・
価格は、一等級品の坪単価6万5千円となります。

一般的な建売住宅に使われるフローリングは、2万円前後ですから・・・
3倍を超える超高級品となります。

でも、この床材には、強く職人気質を感じるのです。
物を通して、物造り日本の「意地」というか「気概」がひしひしと伝わってきます。

さすがは、現代の日本の礎を築いた愛知人です。
江戸を造った情熱が、乗り移ってますね。

良いものは、それ相応の金額がします!
これも、とても重要です。
この気概に答えたいわけです。
日本人として。
しっかりとした対価を払い、良いものを使いたい。

安価なものに流されてどうしますか?。
住宅市場でも、安かろう悪かろうの中国製品で溢れかえってます。
でも、日本人が、日本の良いものを買い支えるべきです。

そんな、消費者としての気概を・・・
改めて発奮させてくれる、素晴らしい床材です。

なんだか、少し、日本古き良きの文化に触れた気がして
感動した一日でした。

2016年3月27日日曜日

鎌倉市玉縄の建売住宅

ようやく、完成しました。
当社売主の鎌倉市玉縄の新築分譲住宅です!!


一級建築士事務所アトリエIs
建築家「伊藤誠康」先生が基本設計の建売住宅となります。


下屋根がなんとも印象的な住宅です。
エントランスが、とてもかわいい。(^^)

リビングもとても開放的。


25坪とコンパクトな家ですが・・・
2階をリビングにして、ロフトを併設して開放。

そうすることで、空間の広がりが格段にあがるんですね。

30坪ぐらいある家に感じます。(^^)


ちなみに、そんじょそこいらの注文住宅にも負けない仕様です。

断熱材は、セルローズファイバー。
構造材は、紀州産。
床材は、無垢無塗装一枚もののオーク。
外壁は、ベルアートの左官仕上げ。
壁紙は、EBフィルム。

キッチンもご覧のとおり。

(※食器棚はオプションです。)

キッチンのタイルは、平田タイルのセラミックタイル。
本物のタイルを敷いてあります。

ロフトは、タモ集成材を使い遠藤大工が造ったモノ。


石井塗装さんが、オスモオイルを塗って仕上げました。

ロフトも広い。


ちなみに、ロフトの床材も無垢床。
石井塗装さんがオスモオイルで仕上げています。

部屋は、6帖が3部屋。


造作の勉強用カウンターや本棚を遠藤大工に頼みました。

「建築家が設計をした家は、何が違うの?」

と、聞かれることがあります。
私はこう答えます。

「工務店などが設計するのは、平面設計です。」
「建築家が設計するのは、空間設計です。」

つまり、平面思考と立体思考の違いとなります。

空間設計とはなにか?

例えば、採光もその一つです。

本物件は、日中、家のどこにいても照明器具が不要です。


上記は、北側に面している玄関と廊下です。

平面の設計だと、真っ暗になりがちですが・・・
空間をしっかりを意識した設計だと、ご覧のとおり、電気を付けなくても、明るい。

フラッシュせずに普通に写真が取れる。
これって、住宅の写真を撮る時、中々無いんですよ。
(同業者なら、解ってもらえると思います。)

北西側に配置される階段も・・・


ご覧のとおり、照明器具いらず。

というか、こんなに明るい階段室も珍しい。(^^)

もちろん・・・
建築家もピンキリです。
プライドばかり高くて、ひど~い設計をする一級建築士事務所も一杯あります。

優秀な建築家の手掛けた家は・・・
出来上がって、必ず、感動するんです。
「おお、凄い」って。

それも、派手さではない、何気ないところにです。

玄関も、普通の発想とは、違います。


一見すると、下駄箱が無いのですが・・・

玄関に併設するオープンクロークがあり


解放の下駄箱となっています。

25坪で、3LDKでシューズクロークまで付く。
出来上がってみて
「やっぱり、伊藤先生は凄いな~。」と思う訳です。

ちなみに、上の真北にある玄関の写真も、照明もフラッシュも付けていませんので。(^^)

本物件は、追加としてウッドデッキのご依頼を頂きました。


紀州ヒノキを使い、遠藤大工が造りました。
ウッドステインプロテクターで、石井塗装さんが塗装仕上げ。

ちなみに、色はチークです。

本物件は、すでにお客様がお買い上げいただいており・・・
明日、お引き渡しです。

ご協力いただいた職人の皆様。
良い家が出来ました。

有難うございました。m(_ _)m