テレビをぼんやりと見ていたら・・・
江戸時代の島原の悪政を語る番組がやっていました。
その凄まじい内容に、ビックリ。
場所は、今の長崎です。
たった380年前の話です。
同地にて大名となった松倉親子は、キリシタンの弾圧で有名なんですね。
激しい拷問にかけ隠れキリシタンをあぶり出し、かの有名な「島原の乱」の矛先が息子「勝倉勝家」だったそうで、大名で唯一斬首になるという、日本一の悪政を行った凄い人物として名を馳せているのだとか。
(私は勉強のべの字もしてこなかった人間なのでご勘弁を)
美しいと有名な島原城は、その悪政の象徴だと初めて知りました。
たった4万石の小さな領地の大名だった松倉親子。
その領地からは考えられない大きさの城だった。
この城を作るために・・・
領民から通常の2倍以上の年貢を取り立てる。
そして、領民に過酷な労働をさせて築城した。
呪いの城ですね。(^^;)
父親が死去後、息子の勝家は、さらに重税を課します。
豊作でも、領民が食うものに困るほどの年貢。
その他に・・・
赤ちゃんが生まれたら税金を取る「頭税」
人が死んだら税金を取る「穴税」
家に窓を作ったら「窓税」
家に棚を作ったら「棚税」
考えられない物凄い税金に、領民は疲弊します。
無茶苦茶な年貢なので、思うように徴収出来ないのは当たり前ですが・・・
勝倉は暴挙にでます。
村々の責任者である百姓の長「庄屋」の妻や娘を人質として取る。
年貢が収められなかったら拷問をすると脅す。
そして、実際に年貢が収められなかった村には・・・
その人質に・・・
蓑(みの)を着せ・・・
(これが蓑)
領民を集め、その目の前で・・・
火を着けたというのです。(汗)
藁で出来た蓑です。
火がつけば、勢いよく燃えます。
若い女性や子供は、蓑を脱ぎ捨てることが出来ず、もがき苦しむ。
熱さ苦しさに走り回り、転げまわる。
その姿を、役人は笑いながら見物し・・・
「蓑踊り」と揶揄したという記録が今も残っています。
その見せしめの拷問に、領民は恐怖におののき・・・
誰ひとり逆らうことができなかったそうです。
この話、実話です。
しかも、日本での話です。
たった380年前の日本でですよ。
その他、税金を払えないというだけで、生まれる直前の妊婦を1週間冷水に漬け(水責め)、死産させて殺したという記録もあります。
行っていたのは、今で言う都道府県ですね。
暗いリビングでテレビを見ていて、心底に戦慄を覚えました。
こんな残忍で残酷な所業をする本質が・・・
この日本にも、存在するのです。
年々世知辛くなる日本。
テレビを付ければ、毎日テロや殺人のニュースばかり。
人を殺して見たかったなんて、中学生の女の子が言う世の中です。
現在の政府筋が「穴税」の復活を検討しているという話まで聞きます。
その政府は、話し合いというスキルを持ち合わせていません。
日本の敵とされたIS。
目を覆うむごい映像が世の中に蔓延しています。
しかし、我々の祖先が同じことをしていたという事実を知り・・・
なんだか、震えが来て・・・
夜中にソファーから飛び上がりそうになってしまいました。