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2015年2月2日月曜日

造作とは

住宅で造作を行う場合、2種類の方法があります。

「先付」と「後付」です。

先付けは、内装を仕上げる前に工事を行い・・・
後付けは、全て仕上がった後に、取り付けます。

前者は、大工工事が多く・・・
後者は、家具工事となるのが殆どです。

家具工事は、家具屋さんにオーダーとなります。
オーダー家具は、高額です。
ローチェスト一つで30万円~です。

しかし、一般の方は、30万円もするようなチェストをオーダーするようなお金は持っていません。
よって、出来るだけシンプルな形状にして、木工事と合わせて大工さんにお願いをすることが多くなります。

以前、注文住宅で家具工事を多数受けたことがありるのですが、かなり大変でした。
お客様の要望を聞いて、それを全て展開図として図面にお起こして、実際に現場に合わせて訂正をしていく必要があります。

そうして、家具屋さんに見積もり依頼をしたら・・・

500万円の見積もりが上がっててビックリ。(^^;)
採寸して、現場調整して、工場で加工して、現場に持ってきて、組み立てて、取り付ける。
手間がかかるので、高いのは解るのです。


が、やはり一般市民が実現するのは、難しい。

以前、オーダー家具屋「富士工芸」の若大将に、お客様から相談された1800×800の無垢テーブルと小型キャビネットを、無理を言って込み込み14万で造ってもらったことがあります。
その際、何度も「余った材料があったからで、今回は特別だぞ!」と念を押さたのは記憶に新しいです。(^^;)

さて・・・
注文住宅「I様」邸。

階段下の造作テーブルが出来ました。



階段下に、タモの集成の1枚板
上部に奥行150の棚2枚!!

壁に埋め込み、取り付けです。



左上には、手元を照らすスポットライトを設置します。

上の紙は、私が考えた収まり図。(善波作)



電気屋「雷電」の富澤さんが「ちょっと相談が」と私の肩を叩きます。
「スポットライトの位置、このままでいいんですか?」
「棚が邪魔になって、陰になるから、ちょっと左下にずらしましょう。」
と、富澤さん。

下地を大工の井関さんと相談して、事前に余分に入れておいたとのこと。
うちの協力店の方々は、気配りをしてくれます。
本当に助かります。
あざッス!!

工事に夢中のところを、写真に収めようとしたら、バレて・・・
「勘弁してください」と苦笑いされました。(ので、写真は小さめに)




インターホンを収める場所が無いので、ニッチを作り、階段下に収めます。

ここは、奥様の家事スペース兼子供の勉強スペースとなります。
訪問があったら、顔を横にするだけで、応対ができますね。(^^)

キッチン袖壁も骨組みが完成してます。



小物入れの箱を造作埋め込み。
今回も、大工の井関さんには、造作を多数やってもらっています。


階段ニッチ。



本棚。(まだ途中。)



ロフト手すり



内窓(現在枠のみ)



その他に、洗面の棚
トイレの棚
和室の内部収納
主寝室のクロゼット収納

あとおおよそ半月で、大工工事は終了します。
出来上がりが楽しみです。


2015年2月1日日曜日

合掌

黙祷をささげ・・・
合掌致します。

ご冥福を心より、お祈り申し上げます。

2015年1月31日土曜日

埋め木

今、施工中の注文住宅「I様邸」にて。

突然ですが、問題です。

この写真をご覧ください。


この横架材、化粧梁です。
山長商店の紀州杉です。

ホールダウン金物で継ぐための穴が3つありました。

階段室なので、ボードで覆っても良いのですが・・・
樹齢50年を超えた柱です。

少しでも、表しで出したいと思い、大工の井関さんに「埋め木」を依頼。

その施工後の写真です。

両サイドの松の梁と同じ大きさの穴、どこにあったでしょうか??
3か所です。

解りますかね??

ヒント1。


さあ、どうですか?
まだ、解りませんか??

右の梁と全く同じ穴です。

ヒント2。


どうです??
解りましたね!!

そうです、あそこです。(^^)

松の面は、石膏ボードで覆うため、仕上がったら、もっと解り難くなるでしょう。

まだわからない??
では・・・

ヒント3


う~ん
大工の職人技です。

中々、こうは行きません。

井関棟梁、あざッス。

2015年1月30日金曜日

品川エプソン水族館

去年、紹介し忘れたことがありました。

去年と言えば、柳家は「首都圏の水族館制覇」を掲げていました。

達成は・・・
出来ませんでした。(TT)

小規模な井之頭・築地・東京タワー・六本木ヒルズは除き・・・
行けなかったのは、一館だけ。

「相模川ふれあい科学館」
水生生物マニアの友人に・・・
「淡水魚マニア向きの水族館」と言わしめる、超マイナー水族館です。

念願の葛西臨海水族園も踏破し、品川のど真ん中にあるエプソン水族館も踏破!
葛西臨海水族園は、我々が行った直後にマグロの大量死のニュース。

あの迫力あふれるマグロが見れなくなったのは、とっても残念です。

今年は、ふれあい科学館を早いうちに踏破する予定です。
そして・・・

アクアワールド大洗
鴨川シ―ワールド
下田海中水族館
伊豆三津シ―ワールド

行きたいところは、まだまだあります。(^^)

妻は、「美ら海!」「美ら海!」と、事あるごとに言っていますが・・・
4歳&3歳連れての遠方旅行は、無茶ですよ。
却下!!
(お金も全然無いし)

そういえば・・・
エプソン水族館、行った後、紹介していませんでしたね。
ということで、その時の写真をご紹介します。

品川駅前という大都会のど真ん中にある水族館です。


プリンスホテルのロビー?的なところから・・・
エスカレーターに乗り・・・


(すでに走り出す息子)

入口は、クリスマス一色。


規模は、小さいです。
品川水族館よりも小さいですね。

ドームには、サメが居ます。
息子の大好きなノコギリエイが居るのがナイス!




私が「ノコギリサメだ!」と言うと・・・
息子怒りながら「トン!あれはノコギリエイなの!」とダメだし。(^^;)

そうですか、勉強になりました。(汗)


娘は常時、ダッコちゃん人形と化し、私を苦しめます。(^^;)

水槽は、とても少なく、あわしまマリンパークよりも少ないかも。
アザラシショーやってました。


でも・・・
このエプソン品川水族館は・・・

あるものに特化した水族館だったんです。

これをご覧ください!!


ドーム型のイルカプールなり!!

この規模には、度肝を抜きました。
そして、ショーの内容も凄かった。


イルカとジャンプする調教師!




一斉に飛び上がるイルカ!!



イルカでサーフィン(゜゜;)



スーパーハイジャンプ!!!!!

途中で息子がぐずり始めて、私は最後まで見れませんでしたが・・・

妻は曰く
「今までの中で、最上!最強!!」

と、興奮していました。

水族館というよりも、イルカショー館という方が正解かも。
これだけを見に来る価値は、十二分にあると思います。(^^)

そして、入り口付近には・・・


アクアリウムレストランだ!!
なんとも贅沢な空間ですね。

他にも、なぜか魚のメリーゴーランドがあり・・・
息子は大好きなサメにまたがりご満悦。


海であったら逃げなきゃアカンで!息子よ。


2015年1月29日木曜日

何が本当で何が嘘か?

「極めて卑劣な行為で、強い憤りを覚える。」

総理大臣の言葉です。

この彼の言う「いきどおり」は・・・
何に対してのものなのでしょう。
素朴な疑問です。

ニュースを見ると、政府筋の発言が目立ちます。

「テロには決して屈しない」
「テロとの戦いに万全を期す」
「テロの言いなりにはならない」

テロという言葉。
心に突き刺さります。

たった二文字ですが・・・

苦痛
悲痛
恐怖
脅威


様々な心的ストレスを受けます。
「テロ」という言葉の持つ悪のイメージは、凄まじいです。
映像が加わり、我々により一層強烈な恐怖を植え付けます。

でも、思うのです。

日本が支持を表明している大規模空爆。
最新鋭の戦闘機や無人機による爆撃。
実際に受けている側の目線の映像があったら・・・
我々の想像をはるかに超えた惨状なのだろう。

実際に「パレスチナ 空爆」とネットサーフィンすると、幼い子供たちの犠牲画像が、大量に出てきます。
まともに凝視できません。


空爆も、自爆も、方法が違うだけで人を殺す手段です。

「人命第一」という言葉は、とても空虚です。

シリアは、戦争中です。
対立している人たちが、日々、殺し合っているのです。
1日だけで、何百人と殺されている。

その凄惨な世界に、テロという言葉は存在するのでしょうか??

日本人が拘束されて、要求を突き付けるのがテロなら・・・
お互いの要求を暴力でぶつけ合う戦争は、テロそのものだと思うのです。

そうなると・・・
アメリカや国連が行っている空爆もテロです。
反体制派をシリア軍が攻撃するのもテロ。
反体制派がシリア軍を攻撃するのもテロ。

もっと言えば・・・
既成社会が攻撃されるのがテロならば、シリア政府はテロを受けたことになります。
アメリカが支援したテロです。

考えれば考えるほど、こんがらがっている。
つじつまが合わないのですよ。

そして、思うのです。
こうなってしまったら、「イメージの戦争」だと。
恐怖が、全てを操っていく。

我々は、実際に見たわけでも、聞いたわけでもなく・・・
日本人が人質となり、脅されている映像を見せられ・・・
「やっているのはイスラム国だ。」と教えられる。
結果、イスラム国に恐怖を覚え、激しい憎悪が芽生えます。

だから、アメリカやイギリスやフランスが、空から爆撃するのを日本国として支持・支援する。残忍な過激派を殺すためなら、巻き添えは気にしない。
その街で彼らに支配されてる一般市民、子供老人とわず、命を奪っても良いとしている。


しかし、その暗黙の「殺人の了承」の原因となる映像・・・
実際にナイフを持っている男がイスラム国の人間なのかどうかを、我々は一切解りません。

発信元を信じるしか、ない。

テロという言葉は強大な力を持ちます。
アニメの中で、銭形警部がルパン相手だと天下御免のように・・・

テロが相手となると、なんでも許されてしまう世論。

たとえば、私が明日、突然会ったことも無い人に「テロリスト」だと名指しされ、無実の中で殺されても、マスコミが「テロを計画していた。」と報道すれば、皆さん納得してしまうのでしょうね。「テロリストなら仕方ない。」って。

人質事件真っ最中に不謹慎とお叱りを受けるかもしれません。
でも、表現の自由は全てに勝るそうなので。

言わせてもらってます。

個人的に思うのです。

いっそのこと、無差別に人を殺す行為を、全てテロと呼んだらどうですか?

普通に起こる殺人事件もテロです。
被害者家族からすれば、テロ行為の何ものでもない。

子供のいじめ自殺。
その子の親には、壮絶なテロです。

福島第一原発で事故死が続く作業員。
やはり残された家族は、同じように恨むでしょう。

結果は、みな同じです。
人の死と、残された人々の悲しみ。

何一つ、テロと違いませんよ。

その上で、テロを根絶しましょう。
国として、テロと戦いましょう。

今回の事件・・・ 日本が脅された事に憤りを覚えたのか?
人質を取られて要求されることに憤りを覚えたのか?
日本政府のやることを否定されて憤りを覚えるのか?

どれも違うでしょう。

人が殺されることに憤りを覚えたのでしょう?

今回の公になっている人質の他に、シリアでは毎日一般市民が殺されています。
誰もが知っているはずです。毎日、一人や二人じゃありません。
でも、それらの命の消失は全く報道されることなく、映像も無く。

ザ・イエローモンキーの「JAM」じゃないですが・・・
「他人事」で片付けてしまう。

シリア政府、反体制派、イスラム国、アメリカ、イギリス、フランス
結果的に皆やってることは大量殺戮ですよ。


そこが麻痺しちゃ絶対にダメです。

人道から外れちゃ、アカンです!

人道支援というのなら、まずそこからですよ。