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2014年11月6日木曜日

階段洗い出し仕上げ

当社売主の太陽光発電付新築住宅「鎌倉市今泉」
基礎幅木と階段の左官工事が開始しました。

基礎幅木は、通常外壁の仕上げに使うアクリル樹脂塗料材・・・
菊水化学工業の「グラナダ」で仕上げます。

下地のRC慣らしと、モルタルで下塗りを施します。


(クリックすると拡大します。)


通常、これで仕上げの場合も多々ありますが・・・
この上に、ベージュ色の仕上げ材を、コテで塗っていきます。

左官屋さんの「飛鳥工業」の早川さんから「この家に似合うように塗ってやるから、任せとけ」と、笑顔で言われたので、仕上げは任せることとしました。

手コテの「ルシアワルツ」仕上げのような感じかな??


http://www.kikusui-chem.co.jp/img/products/etc/9G/page_thumb4.html


ただし、こんな提案がありました。

「今塗ると、ウッドデッキからの灰汁が出て、タレ跡がでるよ。」
「どうする?」
「灰汁が出きった半年後ぐらいに塗りに来ても良いよ。」
「その方が、お客さん喜ぶよ。」

ありがたいお言葉。
その言葉に、甘えることとしました。(^^)

普通は、面倒なのでそんな事言わずに塗っちゃいますね。
有難うございます。

階段も、大磯砂利の1分(石ころの大きさ)で塗ります。

私「2分が良い」
左官「1分にしときな」
私「でも、1分だと和風になりすぎる」
左官「最近、中国産が多くて1分でも玉がデカいんだ、大丈夫だから」
私「じゃあ、1分と2分を混ぜます??」
左官「イイから、任せとけって」

ということで、1分となりました。(笑)

下地処理。


階段とポーチの側面も洗い出しで塗ります。
モルタルで下地塗。


そして、施工!!!


(クリックすると拡大します。)

ポーチの部分だけ、仕上がっています。
階段の部分は、これから洗い出しを掛けます。


もう少し乾いたら、左官屋さんが洗いを掛けます。

時間が有ったら、経過写真を・・・と思いましたが・・・
残念ながら、時間がない。(TT)

明日、仕上がりを写真でご紹介します。

ポーチ部分は、少し白華がありますがキレイに仕上がってます。


本当だ、1分だけど2分と言われても解らないぐらいですね。
玉がデカい。


写真ではうまく伝わらないですが・・・
グレーと茶色が混ざり合った何とも自然な風合いです。


基礎幅木との境は、貫板で抑えて見切り。


雨どいがある場所になるので、目立ちません。

今日は、午後見に行くことが出来ませんでしたが・・・
明日、見に行くのが楽しみです。


2014年11月4日火曜日

駐車場上部ウッドデッキ

当社売主の太陽光発電付新築住宅「鎌倉市今泉」
ウッドデッキ工事が始まっています。


(クリックすると拡大します。)

駐車場上部に設置するため、このデッキ下に車が入ります。
通常、ウッドデッキをこういう形状で作る場合は、柱が必要です。

駐車場の路面に3本程度、支柱を立てるのですが・・・
その柱があると、駐車する時に物凄く邪魔になります。
建て方次第で、駐車できなくなるかもしれません。

そこで、本物件は・・・
事前に鉄骨屋さんに特注でH鋼の製作を依頼し・・・
基礎面にこんな形状の突起物を設置しました。


この上にデッキを載せていきます。


そうなんです。
この鉄骨だけで、デッキを支えられるため・・・
デッキを支えるための本来必要な柱が不要となる訳です。

完全に空中に浮いたウッドデッキとなります。(^^)

デッキの材料は、紀州産のヒノキ。


厚さ4cmのデッキ材です。
国産ヒノキ、キレイです。
香りも、ヒノキ独特の良いものです。

涌元の渋谷親方、有難うございます。

工期4日。

3日目の昨日で、ここまで完成です。


手すりは、壁面をデッキ材で覆います。

これにより、道路からの目線が室内に入ることを防ぎます。
目隠しの役目も、このウッドデッキは果たしてくれます。

一石二鳥の働きです。

ちなみに・・・
室内もハウスクリーニングが終了!!


リビングです。
解放的です。


統一された、ナチュラルな色合いはどうでしょう??
素材感が出るように工夫したつもりなのですが・・・(^^)


キッチン床は、平田タイルのセラミックタイル。
シロッコファンでフラット整流板のレンジフード
日本シェアNo1のタカギの浄水器一体型水栓
人工大理石天板etc


家具工事で作り込んだ袖壁。(^^)

もう少しで、完成となります。

2014年11月3日月曜日

七五三とリサイクル

私は、無頓着なので・・・
お祝い事にとても疎い。

どうやら、娘、七五三をするようです。(^^;)

全ては、妻&母任せ。

数日間、2人はバタバタと何やら準備をしております。

明日、私が月一の2連休日なので・・・
11月4日、鶴岡八幡宮に皆で行くことに、お膳立てが整ってました。

山形からも、妻のご両親がこの日の為に来て下さり・・・

なるほど!!
普通は、人生の一大イベントなんですね??(汗)

とにもかくにも、山形のお父さんお母さん、遠いところ有難うございます。

で・・・
当日、娘が着る着物・・・



まさかの、私の母が手作り。

なんでも、古~い着物をリノベーションしたのだとか。
リメイクというのかな??

これが本当のリサイクルですね。(^^)

普通は、どうするんですかね?
買うのですか?
それとも、レンタルです??

まあ、それもすべて、オ・マ・カ・セッ。

娘は、初めて着る着物に違和感を覚えたのか、大抵抗!!
大暴れする娘に、大人2人が押さえつけて・・・

10分格闘してようやく着せたと思ったら・・・
娘、「ヤダヤダッ」と、ムシリ脱ごうとして、着物が「ビリッ!!」

青ざめる妻に・・・
「お尻叩くぞっ!」と、叫ぶ母。

さて・・・
明日は、どうなる事やら(^^;)



2014年11月2日日曜日

くもりガラスの種類

住宅を建てる際、窓というのはかなり重要です。

どこに窓を付けるか。
どんな形にするか。
どういう開きにするか。
シャッターは付けるか。
格子は付けるか。
ペアサッシにするか。
樹脂系・木製・アルミ・・・種類は?
色は?

色々と決めることが多い。

でも、結構、一般の皆さん無頓着です。
大体が、住宅メーカー、設計事務所、ビルダーに「おまかせ」です。

細かく話し始めるとどえらい文字数になるので・・・
今日は、くもりガラスの話をさせて頂きます。

くもりガラス、2種類あるのご存知ですか??

一つは、型ガラス。

これは、ガラス自体を型押しして凹凸があるもので・・・
光の屈折を生み、視線を遮ります。
半透明なのが特徴です。

もう一つは、すりガラス。

これは、透明ガラスの表面に細かい傷を無数につけたもので・・・
ガラス自体に白っぽい色が付きます。
乳白色なのが特徴です。

厳密にいうとこの他にチェッカーガラスやモールガラスなどもありますが、主要メーカーではこの二種類となります。

一般的にくもりガラスと言われているのは、型ガラスの方です。
型ガラスの方が金額が安いので、「すりガラスもありますが?」と提案してくるビルダーは少ないと思われます。
ですが、建築家や設計事務所は、すりガラスを好む場合が多いです。
なので、図面であらかじめ「すりガラス指定」されているケースも多々あります。

そうした場合、個人が選びなおすのは中々難しいです。

型ガラスは、うっすらと裏側が見え・・・
すりガラスは、より見えにくい感じです。

個人的に、乳白色が嫌いな私は、半透明な型ガラスが好みです。
建築家の伊藤先生は、すりガラスの方が意匠性が高いと仰います。

つまり、個人的に好き嫌いが解れる部分なんですね。

で・・・
よくあるのが・・・

実際に新築工事が進み、サッシが付いた時点でこんな筈じゃなかったという揉め事です。
施主様から・・・

「くもりガラスにしたのに、人影が見える」
「くもりガラスがイメージと違う」
「透明の方がよかった」
「ここはくもりガラスに変えたい」

しかし、サッシはガラスが組み込まれた状態で納入されるため、発注後の変更は難しくなります。ましてや、現場ですでに取り付けてしまったサッシのガラスを替えるのは、有償となります。

小窓ひとつ、1万円からです。(^^;)
掃出しの引違などだと、ガラスだけで4~5万円掛かるでしょう。

皆さんギリギリの予算を組んでいますので、5万円の追加負担は厳しい。
だから、揉めない為に自分でしっかりと考える必要があるのです。
任せきりはダメ!
上棟直後に、窓のチェックを現場で必ずしてください。

「この窓は、思ったよりお隣と目線が被らないな~」
「この窓は、もう一回り大きくても良いかな~」
「この窓は、すりガラスの方が良いかも。」

そんなチェックだけで、完成後の生活がぐんと変わる訳です。

メーカーやビルダーによっては、変更不可のところも多いです。
また、建築家によっては、施主に口を出されるのを極端に嫌う人もいます。
そうであれば、事前にしっかりと打ち合わせを重ねてください。

また、別の方法もあります。

透明ガラスを、ガラスを替えることなくくもりガラスにする方法です。
この写真をご覧ください。



(クリックすると拡大します。)

これは、フィルムメーカーの3Mで発売されている「ガラスフィルム」です。
http://www.mmm.co.jp/cmd/scotchtint/consumer/index.html

透明ガラスに、フィルムを貼ることにより、くもりガラスにすることが簡単に出来ます。
しかも、「防犯性」「遮熱性」「UVカット」などの性能も付加することが可能。
更に、上記写真のようにグラデーションを付けて、濃淡の調整も出来ちゃう!

雪見障子のように、下部だけを透明にすることが出来れば・・・
和室を外部の足元だけを見せる地窓のような視感を、大開口窓で行うことが出来ます。

面白いです。
しかも、費用は、ガラスを替える費用とほとんど同じ。

さらに、様々な模様で装飾することも可能です。




透明度も自由自在。



ラインで遮ることもでき・・・



水玉や箱根細工風や結晶模様も。(^^)

ガラスフィルムは、オフィスに使われています。
住宅に利用するのは、あまり普及していません。

しかし、これらのフィルムを駆使すれば・・・
こんな窓を演出することが出来るんです。


オシャレ!!

また、色も様々。



ガラスじゃ、こうは出来ません。
出来たとしても、物凄いコストが掛かります。

フィルムの良いところは、手軽なところ。
そして、いつでも透明に戻せる。
飽きたり、気に入らなかったら、簡単に違う模様に変えることが出来る。

くもりガラスを入れてしまうと、後で変えたくても、ガラスを取り替えるしかありません。
何を張ってもくもりガラスです。

透明ガラスにして、フィルムで遊ぶというもの、一つの出です。
ご参考にしてくださいませ。

2014年11月1日土曜日

広告はどこまで許されるのか?

今日、朝の朝刊に某ビルダーの広告が入っていました。

最長60年保証の長期優良住宅対応住宅
坪単価24万8千円!!!

ドカンッ!と大見出し一面です。

「30坪の家を建てても、744万円だ!!」
「しかも、保証も長くて長期優良住宅!!」
「メッチャ安い!」

第一印象は、多分みなさんこうでしょう。

プロの私もそう思いましたから。(^^;)

しかし、プロとすると・・・
「不当景品類及び不当表示防止法に引っかかるギリギリだな。」
というのが、後につづきます。

広告を良く見ると、「※印」と「但し書き」がびっしり。

①60年保証は長期優良住宅の認定を受けた場合となります。
②税金は別途です。
③施工面積が35坪以上の本体単価です。
④仮設費用別途(足場や仮囲い、車両マット等と思われる。)
⑤地盤調査・地盤補強別途(地盤調査は必ず必要です。)
⑥屋外水栓工事別途
⑦屋外給排水工事別途
⑧雨水排水工事別途
⑨下水道接続工事別途
⑩屋外電気配線工事別途
⑪門塀工事別途
⑫その他諸費用別途(設計料や建築確認申請料、検査立会い料と思われる。)
⑬長期優良住宅申請費用別途
⑭10年を超える保証は、有償定期点検と有償メンテナンス工事を受けた建物に限る
※使用されている写真やイラストは、一部標準対象外となります。

これは、凄いですね。
最後の「イラストは仕様が違います」というのは、気が付かないように小っちゃく書いてあります。

つまり、写真やイラストのようにするには、さらに別途費用が掛かるという事です。

それらの費用単価や内訳は、一切書いてありません。
というか、一体全体、いくらになるのだろう??

広告のルールでは・・・
「一般の消費者を惑わす広告は禁ずる。」
となっています。

まず、一つ大きなところとして・・・
首都圏では30坪未満の住宅が主流です。
このビルダーを訪れるお客様も多くがそうだと思われます。
28坪の家を建てたら、一体坪単価はいくらになるのか?
この広告では一切見当が付きません。

また、長期優良と大きく広告しているのに・・・
標準は長期ではなく、長期とするには手数料がかかるとのこと。
その金額も、いったいいくらなのかまったく解りません。

10万かもしれませんし、100万円かもしれません。(^^;)

このビルダーで建築を依頼したら、実際の建築単価はいくらなのか?
プロの私でも、まるで検討が付かない訳です。

だから、広告を見た一般の人は、大いに迷うでしょうね。

ただ、間違いなく解るのは・・・
坪単価24.8万円では絶対に家が建たないという事だけです。

し・か・し・・・
一般の人は、建つと思うでしょう。
それがこの広告の狙いですし。


根本的に、こういう勘違いをする広告を「公正取引協議会」で禁じているはずなのですが、なぜ色々な規制が増え続けている広告業界で、いまだにこんなビルダー本位の身勝手な広告を打つことが出来るのでしょう??

というか、お客様のことを第一に考えたら・・・
こんな広告は絶対に打てませんよ。

だって、はなから騙す気マンマンなんですもの。
集客でだまそうと思う輩は、終始、騙そうとするでしょうね。

会社がそういう体質なわけですから。

同じビルダーとして、心底そう思います。

くわばら、くわばら。