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2014年9月30日火曜日

注文相撲

「注文相撲」というのもがあります。

デリバリーで相撲を注文するわけではありません。(^^;)

相撲の取組みで、引き倒しをしたり・・・
立会いで当たらなかったり・・・
左右に変化して勝つことを言います。

なぜ、注文なのでしょう?
一般的な注文の意味は、「種類・寸法・数量・価格などを前もって示して、製造や購入などの依頼をすること」となっています。(goo辞書より)
つまり、「事前に策を用いて、有利な体勢にもち込む相撲」を、総称して注文相撲というのです。

この注文相撲、なぜか嫌われています。
角界に限らず・・・
一般人から有識者に至るまでが、卑怯・卑劣・姑息とまで言いいます。
引き落としで勝負がついたものなら、ブーイングです。

個人的に・・・
その様子を見ていて・・・
不思議でなりません。(武道家として)

相撲は、真剣勝負でしょ?
なぜ、事前に策を練ってはならないのですか??

北の湖理事長が注文相撲をする力士を都度糾弾しており・・・
それが、世間にも伝染してる様相です。
おかげで一般の人が、日馬富士に対し「恥を知れ」とまでいう始末です。


しかし、その理事長様、中学一年生ですでに173cm・体重100kgあった角界でも指折りの巨漢力士です。
どちらかというと、現役時代に変化に苦しんだ側の人間で、要は、小さい人の気持ちなんてこれっぽっちも解らない人間なんですね。

現在、角界では力士の「肥えすぎ」が問題となっています。
一昔前、相撲取りは美しかった。

「千代の富士」
「寺尾」
「若嶋津」
「旭道山」
「霧島」

凛々しく、筋骨隆々。
立ち姿だけで美しい。

そんな関取は、今、皆無です。

その原因は、「真っ向正面から、当たらなければならない」という変な暗黙のルールに問題があるのだと思うのです。

当たり負けしない為には、体格と体重が必要。
小兵は、すぐに怪我をして残れません。
すると、残るのは体重が160kg以上の力士ばかり。
幕内力士がいないと部屋の運営が成り立たないので、各部屋はおのずと、そういう人たちを求めるようになっていきます。そして、無理に食わせるので、醜くなります。

技のデパートと言われた「舞の海」や「旭鷹山」

彼らは、相撲に創意工夫がありました。

素早い変化や八艘跳びで勝ったりしたら・・・
物凄く面白くありませんでしたか?
何が飛び出るか解らないから、取組前にワクワクしていたのを思い出します。

それが、今は、ワンパターンな相撲ばかり。
これじゃあ闘牛と変わらないですわ。



(奄美新聞よりhttp://amamishimbun.co.jp/index.php?QBlog-20130505-4

ぶっちゃけて言うと・・・
極度の肥満体系の男性の裸を見ても、良い気持ちはしません。
逆に、不愉快です。
でっぷりした腹に無理くり撒いたマワシ。
不摂生で肌も荒れて、顔も顔色も悪い。
そんな男性が汗だくで当たって抱き合って、ゼーゼーハーハー。

私は、個人的に見たくありません。

それが、相撲人気に影を落としているのではと・・・
だれか、指摘しないのでしょうか??

常態化していた八百長。
その責任を取って一度やめたはずの北の湖理事長。
いつの間にか舞い戻っているのにも驚きですが・・・
(どの面下げて)

「真っ向勝負」
「正々堂々」

それを求めるなら、主催者側で一切の制限は付けないべきです。

変化、良いじゃないですか。
ドンドンしたらいい。

左右に素早く動くなんて、日本の古武道や合気道の原理ですよ。
なぜ、ダメなのか、誰か教えてください。
八艘跳びなんてもうここ数年見ていませんが、見てみたいです。

力士としての美しさ。
肉体の美しさ。
精悍なたたずまい。
凛とした姿勢や言動。

我々は日本人として、それを力士に求めるべきで・・・
真剣勝負の方法に、見る側が一々口を出すべきじゃないです。

逆に体が重すぎるから、変化についていけないし、はたき込みを受けるわけです。
重い力士にルールを合わせるから、皆、ブクブク太るんですわ。

個人的に、体重制限を設けてほしいぐらいですよ。

注文相撲を制限しなければ・・・
体重過多な相撲取りは、おのずと淘汰され・・・

美しい関取が戻ってくると思うんです。

千代の富士が理事長になったら?
期待したいですね。

2014年9月29日月曜日

アーチキャビン

先日、某避暑地で15坪ぐらいの平屋の家に触れることがありました。
手作り感ある「小屋」という風体。

リビングと寝室だけのシンプルな造りで、玄関はリビングの土間を兼ねています。
こじんまりとしていますが・・・
平屋なので、天井も高く、構造がシンプルで済むので、一面が大開口になっており、海一望。

そこに定年を迎えたご夫婦が、海を見ながら暮らしています。

キッチンも浴室も、必要最小限。
キッチンなどは、業務用が置いてあるだけ。
浴室も、輸入物の浴槽が置いてあるだけ。

ざっと、600万円ぐらいで手掛けたそうで・・・

でも、なんとも贅沢な暮らしを手に入れておられました。

我々が触れる住宅のほとんどは2階建てです。
土地が価格が高い都心は3階建ての住宅が多く、15坪前後の小さな土地にギュウギュウ詰めの家も珍しくありません。

しかし、2階建てや3階建ての住宅は、階段のスペースが各階の床面積に入っているため、実際住空間としては大きなロスがあります。

20坪の2階建ての家を建てても、最低2坪は階段となります。
よって、居住スペースは18坪なんですね。
3階建てともなると、最低3坪は階段です。

そう考えると、平屋は、面積のすべてを有効に使える住宅と言えます。

家が小さければ、暖房や冷房の効率も良い。
光熱費が少なくて済む。
もちろん、将来の維持費も削れます。

屋根には容易に登れます。
壁を塗るにも、足場が必要ありません。
雨水に触れる面積が少ないので、雨漏りのリスクも小さい。

やはり・・・
平屋って、良いのです。(^^)

ただ、鎌倉で20坪の平屋を建てようとすると、50坪以上の土地が必要です。(第一種低層住居専用地域が多いので。)
30坪前後でも3000万円以下の土地を探すのが困難な鎌倉では、一般のサラリーマンが平屋を実現するのは、やはりコスト的に難しいと言えます。

そんな中・・・
先日、面白い住宅の写真をWEBサイトで見つけました。



(写真はhttp://www.archedcabins.com/より転載)


その名も、アーチキャビン!!
アメリカのニューメキシコやテキサスで展開している住宅です。

この形状は、面白い。
要は、壁が無いのです。殆どが屋根の平屋!!
こんな発想がありましたか。

内壁も外壁も屋根なので、外壁が一切無い。
つまり、柱や梁が無く、外壁を仕上げるコストが全て取り除けるわけです。



軽量鉄骨でアーチ型の屋根を骨組み・・・



外部を鋼板で覆い、内部に断熱材を充填して・・・



室内側に化粧ボードを張って終わり。

窓も正面と後ろの2箇所だけなので・・・
通常の住宅のアルミサッシ代の20分の1程度で収まりますね。

もちろん、水回りやキッチンを造り込むことが出来ます。
ロフトをつくるのも容易でしょう。


5000ドルから、手掛けることが出来るのだとか。(^^;)

「構造的に大丈夫?」
なんて声が聞こえてきそうですが・・・
家自体が軽量で、上から荷重がかかっていない訳です。
ようは、崩れてくるものが無い訳です。

もし、地震で倒壊しても、中の人は死なないでしょうね。
(個人的な見解ですのであしからず)

日本の家の概念って、立派過ぎやしませんか?
こんな家の発想があっても良いですよね?
私は、個人的に住んでみたいのですよ。
この家に!!

100万円以下で人が住める家を造るという発想は・・・
素晴らしいと思います。

発案者のデビットさんは、効率的な設計、様々な用途に対応できる構造、、耐久性があり、費用対効果に優れ、簡単に作れるこのアーチキャビンに長い時間を費やし行き着いたのだそうです。

面白いな~。

この形状なら、雨漏りはまずありませんね。
将来のメンテナンスも、屋根を塗るだけです。
自分で出来ます。

10年後に100万円の外装メンテナンス費が掛かるとビルダーが平気で言う日本の住宅とは、180度感覚が異なります。

一度、直に触れてみたい。

そんな、素晴らしいアーチキャビンです。(^^)


2014年9月28日日曜日

ナチス

最近、耳から離れない言葉があります。

ヒトラーの右腕だった高官が、戦後の裁判で語ったとされる言葉です。

国民は戦争を望まない。
しかし決めるのは指導者で
国民を引きずり込むのは実に簡単だ。
外国に攻撃されつつあると言えばよい。
それでも戦争に反対する者を
「愛国心が無い」と批判すればいい。

そして、某著名人のコラムも、耳から離れません。

ナチスの取った手法は・・・
まず、国内に敵を作り弾圧する。
弾圧するのは他民族が良い。(ユダヤ人)
差別することで、国民に対し単一民族だという意識を植え付けることが出来る。
できれば、その相手は富や名声があった方が良い。
冨を奪われ虐げられていた国民を救ったとなる。
その後、領土紛争をけしかけ、他国と揉める。
その相手は、強大であればあるほど外圧が強く見えて良い。
相手が自国を貶し、蔑む様があれば最良。
日々脅威にさらされているという危機意識を植え付ける。
それにより、自衛思想がとても強くなる。
そして、他国で自国民が危険にさらされたとして、救出を名目とした戦争に突入する。

一言一句あっていないとは思いますが・・・
こんな話でした。

日本の副首相が言った言葉も耳から離れません。

「日本も、ナチスの手口を学んだらどうかね。」

今の日本。
大丈夫ですか?
過去のナチスドイツの変化に一致しすぎていませんか?

①ヘイトスピーチ等で、国内の在日朝鮮人を攻撃。
②パチンコ業界や消費者金融が在日朝鮮人企業だと流布。
歴史問題で煽り、隣国の韓国や中国が日本を強く口撃。
④竹島・魚釣島と、近年になって領土紛争が勃発。
⑤中国の軍事費が世界一となる。
⑥中国戦闘機の相次ぐ領空侵犯。
⑥中国がアジア諸国との過激な領海トラブル。
⑦極右政党の誕生。
⑧イスラム国の脅威。

あとは、国内外で・・・
日本人を巻き込む事件さえ起これば、貫徹です。

イスラム国に捕まっている日本人がいましたね。
彼が首を切られ、その映像が放映されたら、どうなるでしょう?

国内で、イスラム国が決起したりしたら・・・
爆破テロがあったら・・・

出来過ぎですかね。

考え過ぎであれば、良いのですが・・・

2014年9月27日土曜日

いや~な、予感が・・・

なんだか、最近、日本が劇的な変化をしているのではないかと・・・
個人的に感じます。
その感覚に至ったのは、いくつもの゙引っ掛かり゙です。
それらを一つ一つ紹介していきます。

まず、1つ目。
マレーシアの企業が日本で初めて「ハラールレストラン」を開店するというニュース。CEOは、「(イスラム圏の人間にとって)日本はとても魅力的な市場だ」と、熱く語っていました。
ハラールとは、「イスラム法において合法なもの」を指します。
つまり、イスラム法に順じた食事だけを提供するお店ということになりますね。

2つ目。
イラクやシリアに、イスラムの教えを掲げ国家樹立を宣言した「イスラム国」のニュース。
イスラム教による世界統一を公言し、他宗教は経典の教え通り排除するのだそうで・・・過激派とされていますが、その行いは純粋にコーランの教えに基づいているのだとか。

3つ目。
その「イスラム国」が、急速にアジアに勢力を拡大しているというニュース。
インドネシア近郊諸国で、イスラム国に共感する若者が急増しているそうです。
マレーシアもその一角です。

4つ目。
アメリカや欧州各国が自国思想を守るために、シリアやイラクで無差別空爆を行ったというニュース。
イスラム国を現代社会の脅威とし、淘汰するには民主主義の礎となる人権を無視し、一切の手段を選ばないとしたこと。
殺人者の人権も尊重し、死刑を廃止すると掲げる民主国家が、相手がイスラム教となった時点で、無差別に大量殺人を許すというものすごい矛盾に直面しています。


5つ目。
ロシアがアメリカ及び欧州諸国に宣戦布告にも似た「脅し」をしたニュース。
プーチン大統領が「ロシアは核大国だ。関わり合いにならない方が良い。」と、ウクライナとの紛争で経済制裁を科すEU諸国を威嚇した。どうやらロシアは、ユーラシア大陸の半分を支配していた帝国時代の回帰を目指し、過去統治していた国を武力により吸収しようといるのではないか?というもの。

6つ目。
ガザの無差別空爆のニュース。
ユダヤ人が建国したイスラエルが、自国の自衛のためなら他民族の命は一切顧みないという現実。女性だろうが老人だろうが子供だろうが皆殺ししている。

7つ目。
高市早苗総務大臣と稲田朋美元政務会長のスキャンダル。
ネオナチを称賛する団体代表と日の丸を背に写真を撮り、その団体サイトに写真付きで数年間広告されていた。

8つ目
山谷えり子国家公安委員長のスキャンダル。
ヘイトスピーチで有名な「在特会」の幹部と写真を撮り、その団体サイトに応援者として数年間広告されていた。

9つ目。
田母神氏が、新党設立のニュース。
そのスローガンが凄かった。
(1)憲法廃棄と自主憲法制定
(2)国軍の創設、拉致被害者の救出
(3)真の歴史観主張と日本の名誉回復
(4)家族の復活、移民受け入れ反対、外国人参政権反対
(5)原発再稼働、消費税10%凍結、相続税廃止

東京都民の50万票を得たのを自信に、極右の政党設立。
今までの日本では、くすぶってはいても、一切ひのき舞台に出てこなかった主張が・・・
つい先日、正式な政党公約として、発足しました。


これらを見て、皆さんは何を思いますか?
「別に今までと同じ。」と思えば、それで終わりです。
でも私は、これらニュースに一つの統一的な方向性を感じます。

一つ目の料理店は、別ですが・・・ 全ては、至上主義だと。

自らの価値を強引に相手に押し付けている。
その主張には、相手を゛労わる゛とか゛おもんばかる゛ような配慮は一切ありません。

それらの何が悪いとかいう話ではありませんが・・・
ただ、この日本で「何かが起こるのではないか?」と・・・
胸騒ぎがしてなりません。


我々年代の思想は、皆多くがジョンレノン的なんです

彼が作ったイマジンの歌詞が、今までの日本そのものです。

僕たちの上には ただ空があるだけ
国なんて無い
殺す理由も死ぬ理由も無く
そして宗教も無い
きっと世界はひとつになるんだ
何も所有しない
欲張ったり飢えることも無い
人はみんな兄弟なんだ
いつかみんな仲間になって
世界はきっとひとつになるんだ

こんな価値観が、The日本人です。

国家観や宗教観が無く、イデオロギーを取り除いた国。
平和を思想として掲げ、世界一治安が良く、安全な国でした。

夜に子供が一人で出歩ける唯一の国。

「落し物」を警察に届けるような文化は、世界ひろしで日本だけなんだそうですよ。(苦笑)

そんな日本が・・・
今、この瞬間に・・・
物凄いスピードで、変わってきている。

世界各地で、自身の一民族、一宗教主義を掲げ始める人々。
民主主義も一つの排他的主義です。
それを阻むものは、手段は違えど、排除する。
その応酬がイラクやシリアやガザ・ウクライナの戦争です。
思想が違うというだけで、殺す殺す、何千人何万人。

日本も、その流れに呼応しているように思いませんか?
大きな流れが出来て、日本がその波に乗っているようで、怖い

最近になって、日本人の「誇り」と「尊厳」が失われていると、多くの人が高々に憂う。
彼らは日本の過去への思想回帰を掲げています。

実は、世界で起きている戦争のほとんどが、過去への思想回帰なんですよ。
イスラム原理への回帰、帝国主義への回帰、聖地への回帰です。
その回帰先の古代社会と現代社会が戦っている。

それら大きな流れを見ると・・・

武器輸出三原則の見直し
秘密保持法
集団的自衛権

妙に・・・納得が出来るのです。

更に最近・・・
猟奇殺人や、子供の誘拐殺人が毎月のように起きます。
女の子を誘拐してバラバラにするなんて、信じられないニュースを連日目にします。

子供を外で遊ばせられない世の中に日本がなりつつあります。

何かが、狂ってきてる。
間違いなく、日本社会の歯車がずれている。

そう思うんです。

これで・・・
もし・・・
「過激派組織イスラム国への支持者が日本で発生。」
などというニュースが飛び出したら・・・

゛日本国民の命を守る゛という大義名分のもと・・・
あっという間に、今ある箍(たが)は弾け飛ぶでしょうね。

アメリカの自己防衛のように、歯止めが効かなくなる。


一度走り出したら止まらない。それが日本の特徴です。
原発を見れば、一目瞭然です。

もうすでに、思想回帰に走り出してしまっているのではないか?

個人的に、胸騒ぎがやみません。


2014年9月26日金曜日

鎌倉市埋蔵文化財包蔵地

鎌倉市山崎の新築分譲住宅予定地にて・・・
「試し掘り」を行いました。

その前に・・・
事前に、武蔵設備さんにお願いし、邪魔な本下水のコンクリート升を撤去。
また、本地はセットバックがあります。
道路として鎌倉市へ寄付する位置に升があると、鎌倉市道として譲地することが出来ない為、敷地内にずらして鉄蓋の升を新設。

ビフォー



アフター



併せて、古い水道メーターを撤去して新しくし・・・
仮設水栓を付けました。

そして、9月24日に試掘です。
水曜日は当社定休日なのですが・・・(TT)

朝8時半。
現場に行くと、すでに1人来ています。
それから、自転車で2人集まり・・・
シルバー派遣センターの人が1人、最後に市役所の職員の方が1人きて・・・

朝9時に作業開始です。



一通りの作業は、シルバー派遣センターに登録されたご老人が行います。
鎌倉市が掲げる「市内の高齢者の雇用促進」事業の一環なんですね。

まずは、位置出しです。



位置は、土地所有者と鎌倉市の職員さんと相談をして決めます。
幅3m×1.5m、深さ2mほどを掘りますので、あまり無作為に掘ってしまうと、あとで地盤補強が必要になる可能性が高いですので、ここは所有者の意見が尊重されます。

私が「この辺でお願いします」と話し、位置が決定。

工程は2日を予定していましたが・・・
明日は、台風の影響で雨予報。

「できれば、今日一日で仕上げます」と、市の職員さん。

なので、すぐに掘っていきます。





100%人力。
それをご高齢者3人で。

私が見る限り、皆さん70歳は超えています。



それが・・・
凄いんです。

あっという間に土の山!!



大よそ、30分程度。
中々固い地盤で、ここまで掘るんです。

若いのに掘らせても、ここまでは掘れないでしょう。
70歳を超えた御三方。
見ていると、動作はとてもゆっくり。
パワーもありません。

でも、ゆっくりの動作の中に、一切の無駄がありません。
しかも、ゆっくりの動作が止まらない。

若い子だと、大体がガーっと掘って休んで、ガーッと掘って休んでの繰り返しです。

でも、このご老人方の方が断然掘り進みが早いと思われます。

見ていて、最小限の無駄のない動きを見ていて・・・「これは武道に通ずるな」と、思いました。
そして、合気道の話を思い出しました。

「熟練の師範になると、無駄な動作が一切なくなり、常に動き続け、息が切れない」

彼らは、シルバー派遣の中でも、試掘専門なのだそうです。
つまり、この方々は、毎週この穴掘りをしているのです。
凄いな。(^^;)

しかも、意思疎通が完璧に出来ている。
会話や指示が一切なく・・・

ドンドンと掘り進めて行きながら、よどみがない。
役割分担がキッチリできており、まさに阿吽の呼吸。

掘り進めながら、市の職員の方が、何か出てこないかスコップの先を凝視しています。

ガラが出てきたら・・・
「ストップ、それ見せて」

茶碗の欠片が出てきたら・・・
「それは、古いやつ??こっちに頂戴」

と逐一、指示してチェックをします。



まだ、70cmぐらいですかね。
あと1.3m。

掘り進めます。

ここで、史跡が出てくると・・・
試し掘りは中断し、本格的な史跡調査になってしまいます。

史跡調査となると、現在、鎌倉市は9ケ月待ちなり。
大よそ1年、工事をすることが出来なくなります。

試掘時に我々は・・・

「何も出ませんように」と・・・

とにかく、祈るしかありません。