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2014年9月18日木曜日

木製のスケルトン階段(防火・耐火)

鎌倉市植木の注文住宅「O様邸」の新築工事、着々と進んでいます。
昨日、2F~3Fの階段の取り付けをしました。


タモの集成材で製作したスケルトン階段です。



無塗装品で、最後の最後にオスモオイルで仕上げます。

一段目は、踊り場にしました。


踏板は、3尺×3尺角あり、厚みが2寸の一枚もの。
(幅90cm・奥行90cm・厚さ6cm)

一枚で40kgを超えます。
大工の井関さん曰く
「一人で差し込めず、急きょヘルプを頼んだが、死ぬかと思った。」

とのこと。(^^;)
ちなみに側板だけで、60kgを超えます。

普通は、こんなにゴツくはしません。
また、施工もそんなに苦労はしません。
しかし、本物件は、準防火地域の3階建てのため、通常の板の倍、厚みを取らなければならず・・・


解ります?
この踏み板の厚み。(^^;)

この端木だけで15kgあります。
スマホと厚みが一緒。
材料も高額となりますが、お客様は頑丈になり、良いでしょう。

(クリックすると拡大します。)

ダイニングからの風景ですが、踏板がごついのでちょっと心配していましたが、以外にスッキリに収まりました。

木製は鉄骨のスケルトンよりも、温かみがありますね。


解放感抜群のリビングとなります。
手すりは、鉄骨で特注製作します。


「ちょっと軋み音がする」と井関さんが気にしています。

でも、木製の手造りですから、少しばかりは仕方がないです。
これから、四季で縮んだり伸びたりを繰り返すので、ここでビスを打って固定したり調整をするよりも、様子を見た方が無難だと思われます。

おお、3階の書庫スペースも完成しています。


贅沢だ~。
これぞ、注文住宅。

夢のマイホームは、こうでなくっちゃ!!!

2014年9月16日火曜日

奇抜と型破りは違う

既成概念にとらわれている現代人は・・・
「発想の転換」がなかなか出来ません。

なので奇想天外なことが苦手です。

特に住宅は、その最たるものかもしれません。

先日、某所で見たビオドープ。


(クリックすると拡大します。)

玄関ポーチに上がっていく、階段。

普通はコンクリートで階段を造るため、空間は出来ません。
階段下は埋めてしまいます。

この施主さんは、そこが「もったいない!」と思ったのでしょう。

階段を鉄骨で製作し、スケルトンになった下部を水辺にするという・・・



なんという面白さ。

なんとも型破りな発想ですね。(^^)

普通と変わっている私ですら、見て「おおおおっ」と唸ってしまいました。

決して奇抜ではありません。
エセ建築家のように、無茶苦茶してないのですよ。

日本の厳しい住宅事情。
限られた土地いっぱいいっぱいに建てる家。
そこに駐車場や駐輪スペースを設ける。

ビオドープなんて、絶対無理。
そんな普通の概念を、アイデアで打ち砕いてます。

毎日、このお施主さんは・・・
この階段を上り下りしながら・・・
水草の緑と、日にゆらぐ水面を泳ぐ魚たちを見るわけです。
癒されますね。

そして、足元からマイナスイオンですよ。

住宅は使いやすさが最重要なので、それを阻害する「奇抜」はNGですが、既成概念の型を破るような小さなアイデアは、日々の生活に「楽しい」を生んでくれ、GOODです。


2014年9月15日月曜日

ラブドールとは・・・

先日、鎌倉のメインストリート「段かつら」でミニのオープンカーを見ました。
特に気になる車でもないのですが・・・

2度見ならぬ、3度見をしてしまいました。

停車していたその車。
後ろから追い越します。

「ミニのオープンか~」
「ずいぶん、酷いどころに止めてるな~」

旧鎌倉警察署の真ん前。

すぐに違反切符を切られる場所です。

「観光客が知らずに停めたのかしら?」

追い越しながら横目で見ると・・・助手席に人が載っています。



(ガラスに映り込んでいるのは、息子です。)

若い女性だ。

ん??

ちょうど信号で、私の車も目の前で止まります。

着物の女性だよね??

んん?
人間??

まさに3度見とはこのことです。(^^;)

妻、叫びます。
「げげっ、人形だよ!!」



ほ、本当だ。

「怖っ!!!!」

妻、慌てて写真を撮りながら・・・
車の中で、顔を見合わせる私と妻。

信号が青になり、車を進めながら、ゾッとする私。
なんだったんだ?

家に帰って調べてみると・・・
すると、出てくるは出てくるは・・・
未知の世界が。(^^;)

等身大のフィギュア。
なんでも、ラブドールというものだそう。
http://newsphere.jp/business/20140814-4/

海外でも有名だそうで・・・
一体、20万円~100万円で・・・
数百万もするものもあるのだとか。

オリエント工業というメーカーの・・・
某有名人そっくりの等身大の人形。



オリエント工業さんのHP
http://www.orient-doll.com/gallery/#Riri

その精巧さに、ちょっと鳥肌が立ちました。
こんなコアな世界が、あるんですね。

今、世界では人工知能が怒涛の勢いで開発されています。
グーグルが世界各地でロボットベンチャー企業を買収しまくっているのは有名な話でして、来年あたり、我々をあっと言わすような発表をするのではないかと言われています。

世界に先駆けて、ソフトバンクが人型ロボットを市販しています。



その名も「ペッパー」
http://www.softbank.jp/robot/special/pepper/

「人の感情を人工知能が認識する」のだとか。

単純に考えると・・・
このロボットを、ラブドールのように皮膜させれば・・・

見た目、まんま人間型ロボットの完成です。(^^;)

子供の頃の漫画やアニメでみた夢の世界。
どうやら、今、目の前で実現されようしているんですね。
全く持って、知らなかった。(^^;)

そういえば、1984年に放映された映画「ターミネーター」では・・・
2029年に人間によって作り出された人工知能が暴走し、人類が滅亡寸前になるというストーリーでした。

当時はファンタジーでしたが・・・

人工知能の開発合戦が始まっている現在、西暦2014年。

地球滅亡まで、あとたった15年の話ですよ。(苦笑)


2014年9月14日日曜日

省エネ住宅

省エネ住宅って、なんでしょう??
エコ住宅って、どういうものでしょう??

政府筋の概念は・・・

生活するうえで消費するエネルギーを少なくし・・・
地球温暖化の原因となる二酸化炭素の発生を抑えるために・・・
今までの一般住宅に比べ断熱性能を高め・・・
消費エネルギーが少ない家電やガス器具を配した住宅。

そんなものを称して「省エネ住宅」というそうです。

なんでも、住宅の断熱性能を向上すれば・・・
カビや腐朽菌の発生を抑制することにつながり・・・
建物自体が長持ちするのだとか。

よって・・・
断熱材の厚くする。
断熱サッシで武装する。
気密性能を高くする。
消費電力の低いエアコンを設置する。
高効率の湯沸かし器を付ける。
etc

そして、それらエネルギー消費量を1棟1棟計算する。
ビルダーが1棟1棟、家のエネルギー消費率を数値化する。
その率が政府が取り決めた基準より高いと・・・
省エネ住宅として認められないとなっています。

この省エネ住宅の基準は、年々、厳しくなっていくそうで・・・
2020年には、省エネ住宅(ゼロエネ)ではなければ、建設が出来なくなる・・・
と、言われています。

現在、低炭素住宅として先行的に行われている省エネ住宅。
我々地域工務店が手掛けるには、コストが高くハードルが高い実情があります。
それでなくても、資材がドンドンと右肩で高騰し・・・
消費税が来年には、去年の倍となります。
政府の公共投資で人材不足に陥り、人件費も上がり続けています。

大手は工場生産に既成値提出でいとも簡単に対応し、補助金や軽減税率を受け集客につなげていますが、在来の木造建築を手掛けている地場工務店の先行きは、とても明るくありません。

個人的に思うのです。

エコや省エネというのは、個人ですよね?

先日、築70年のお宅に伺う機会があったのですが・・・
木造平屋で、壁や屋根・床には断熱材も入っていません。
屋根はトタン、壁は杉の鎧張り。
玄関ドアは、障子戸のような木建具のガラス一枚。

いわゆる、昔ながらの日本家屋。

これは、国土交通省のお役人の目には・・・
「浪費住宅」
「非効率建物」
「不適合住宅」

と見えるのしょうね。

しかし、住んでいる90歳のおばあさん。

「夏は窓を開けて風を通して、今でも扇風機1つ。」
「冬は、石油ストーブとこたつで大丈夫。」

と仰る。

つまりは、物凄い「省エネ」なんです。

グラスウールやロックウールなどの化学品をたっぷりと詰め込んだ住宅を建て、家の中の空気を外に逃げないように施し、そして24時間の空調を付けて換気をしながら、エアコンを使う住宅。

一体全体、どっちが「エコ住宅」ですか??

家をいくら分厚く武装しても・・・
消費社会教育を受けた現代人は、どうやっても浪費しますよ。

今現在も、日本政府は国民に「どんどんと金を使え」「どんどんと消費しろ」と、おしりを叩きつづけています。
建設も、より資材やコストが掛かる方向にどんどんとシフトして行っています。

その方向は、正しいのでしょうか?

どう考えても・・・
個人的に、間違っているとしか思えないのです。

本当に省エネをめざし・・・
本当にエコを謳うのであれば・・・

人の概念を替えるだけで済むハズです。
なんでも便利で、なんでも手に入るという考えを改めれば良い。
手に入れた文明を、国が少しずつ手放していく。

24時間明るい街を制限し・・・
24時間365日流れるテレビを止める。

セブンイレブンが、7時に開いて11時にしまっていたのは、ほんの少し前です。
そこまで、ほんの少し立ち戻るだけで、世の中が変わります。

原子力発電も・・・
家庭ゴミの問題も・・・
老朽化したライフラインの問題も・・・
耐用年数の超え始めた高速道路やトンネル、橋等の公共物の問題も・・・

すべては、見て見ぬふりで走り続けている日本。

「ダウト!」と言わないと、お先真っ暗ですよ。

誰が言うの??



2014年9月13日土曜日

不動マネジメント

鎌倉市の稲村ケ崎の新築分譲予定地・・・
解体の全工程が完了しました。



①60坪程度の古家の解体
②庭木&庭石(庭園)の撤去
③玉石擁壁の撤去
④RC浄化槽(3連)の撤去
⑤境界ラインのブロック塀&フェンス撤去
⑥駐車場となる部分のドタン層土の掘削&処分
⑦隣地越境構造物の撤去

以上を大よそ1か月で終わらせました。

元々は、こんな感じ。

Before



After



解体を引き受けて頂いた不動マネジメントさん。
今回も、有難うございました。

前後の写真を見ると、解体業がいかに大変な仕事かが、改めて良くわかります。
大規模な解体でしたが、御周辺の方々からも一切のクレームも無く、無事終えることが出来ました。(^^)


約100坪の土地です。
その上に40年もの間存在した建物と庭木。
その存在が消えるだけで・・・
周辺の環境は一変します。

そして・・・
今後ここに立つ家によって、この沿道の景観が決まります。

安っぽい家を建てたら、景色も安っぽくなり・・・
センスの悪い家を建てたら、センスの悪い街並みと変わります。

ようは、ビルダー次第です。
建物の配置一つで圧迫感を取り除くことが出来ます。
窓の配置や屋根の形状で周辺の既存の住宅と新旧が融合出来ます。

しかし、今の世の中・・・

「儲かれば、良い。」「安ければ、良い。」

こんな状況です。
建設業界はそのど真ん中に居るように思います。

既製の間取りのを土地に置くだけのビルダーやメーカーが殆ど。
環境設計や空間設計なんてどこにもありません。

今一度、ビルダーは「日本の景色を作っている」という事をしっかりと認識して、日々、その地域にあった家造りをする努力するべきだと思います。

ここは稲村ケ崎のメインストリート!!

これから家を建てる我が社の責任は、重大です。