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2014年9月6日土曜日

昔の浄化槽

稲村ケ崎の解体、今日も続けています。

南側のブロック塀、約20mほど、キレイに撤去終了しました。



基礎部分の大谷石も取りたいところですが・・・
これを取ると隣地との境がなくなってしまうので、復旧するときに撤去することとします。

東側のブロックとフェンスももすでに風化していましたので、約20mほど撤去。



玉石の擁壁の上にうっすらと見える跡がブロックのあったところです。
ここも、数か所に差し筋があっただけで、ただ乗っていただけです。
人が蹴っ飛ばしたら取れる程度の施工ですね。
昔の外構工事はいい加減ですよ。
本当に。(^^;)

北側の隣地境界ブロックも解体していきます。


ここもブロックの中はスッカスカ。

う~ん

また、鎌倉の古い家の場合・・・
過去、下水道の普及が無かった住宅地が多いので・・・

これが出てきます。



浄化槽です。
本物件は、コンクリート製の浄化槽が3つも出てきました。

しかも、隣地擁壁付近に・・・

この浄化槽は3連となっていて、一番手前のものです。
地中50cmの深さにあるので、最後の最後まで気が付きませんでした。

地表近くにあった2つはすでに解体済みなのですが・・・
なぜ3連?
なぜこんな深さに?
そして、なぜコンクリート壁が30cmの厚さなの??



こんなに堅固に造る必要があったのだろう??
しかも、境界際ですよ。
これを壊すと、隣接している壁が危険です。
地層は良好。

逆に撤去してしまうとその部分が弱くなってしまいます。
プラスチックやFRP製であれば絶対撤去ですが、コンクリートであれば、地盤強度に影響はありません。
水抜きして底板をブレーカーで壊して、壁面はそのまま解体せずに埋めることしします。

計画ではここは駐車場となります。
建物にも掛かりません。

これら浄化槽は、古い家を解体すると敷地内や建物下から良く出てきます。
ですが、気が付かないケースも多い。
不動マネジメントさんの場合、解体後に地表から地下50cm程度を網目のバケットでさらってくれます。
ですので、見逃すことはありません。

来週、前面道路に面する玉石を解体して、土を4tトラック20台前後搬出して終了となります。

解体終了したら、すぐに幸輝土建さんに外周のブロック工事を行い・・・、開発申請後に建物の建築を開始します。

2014年9月5日金曜日

鎌倉市稲村ガ崎の新築予定物件

鎌倉市稲村ガ崎5丁目にて、新築分譲住宅を計画しています。
すでに土地を古家付で購入しており、現在古家解体を行っています。

解体開始直後の現場の様子です。



100坪近い土地に、大きな邸宅が建っていました。
解体をお願いしたのは、株式会社不動マネジメントさん。
当社の解体作業のすべてを請け負って頂いております。

内部からどんどんと解体していきます。



結構、荷物が残っています。(^^;)
この辺は、すべて、バールやハンマーでの手作業となります。

今、解体は分類が厳しく指導されており、解体をするにも細かく仕分けしてマニュフェストを作成しなければなりません。
よって、内装は、手作業となります。

木造でも、一度ここまできれいにスケルトンにするわけです。

大方内部が片付くと、外部を重機で壊していきます。



それでも、解体しながら巧みに仕分けをしていきます。


なので、一昔前のように無造作に壊すことはしません。
ユンボー(重機)を器用に使って木材やサッシやスチール等々に仕分けを行う作業は、大きなフォークでなんとも繊細です。



ドンドンと取り壊し・・・
庭園の庭木や庭石等すべて取り除き・・・

今日の現場は、すっかり古家が無くなりました。(^^)



ここから、より繊細な部分に移っていきます。
古い家は、外周も古い。
土地境界に必ずあるのは、ブロックやフェンス。

解体作業は家に目が向きます。
古い外構をそのまま残すケースがとても多いです。
が・・・
それは、大きな間違いです。

築40年の家であれば、ブロックもフェンスも築40年。
もう、耐用年数はとっくに過ぎているのです。
特に、20年以上前の外構工事は、なんとも施工がいい加減。
基礎や鉄筋なんて、無くて当たり前。

だから、解体作業の時に古い壁やフェンスは壊すのが鉄則です。

本物件も境界沿いに古いブロック塀があります。

手で叩くと、乾いた音が響きます。
内部にしっかりとコンクリートが入っている場合、鈍い音がして響きません。
ということは、中が空っぽという事です。

人力で揺れます。
ブロックの厚みは10cmと薄く、高さは2m近くあります。
支えとなる控えはありますが、基礎が見当たりません。

危険度100%です。

しっかりと作ったブロック塀は、倒すことが出来ません。
ブレーカーで地道に手壊しですが・・・
本地のブロックは・・・



倒すことにしました。
というか、簡単に倒れたよ。(゜゜;)

もちろん、職人さんが隣地の住宅に影響が無いよう細心の注意を払ってくれています。



これだけ、お隣さんのお庭や建物やエントランスが接しています。
万が一にもお隣さんを傷つけてはいけませんので、倒すのは細心の注意が必要です。

が・・・

よく見ると、ブロックの下には、有るはずの基礎が一切なく・・・
なんと、弱~い大家石が・・・




解ります??
その大家石に鉄筋を1本指しているだけ。(大汗)

これ・・・
よく今まで自立して立っていたな。
倒れなかったのが不思議な状況です。

倒れた場合、隣の敷地に向って倒れる構造です。
お隣さんの玄関が目の前ですから、お子様がいるときに倒れたら、大惨事になるところでした。

恐ろしいです。

お隣さんにも確認して頂き・・・
解体が終了したら、当社にて新しいブロック塀を造らなければなりません。

この大家石も取り除かなければなりませんので、コストがドンドンと掛かりますが・・・

隣地境界ラインは、新築住宅の売り主として、一番重要です。
ここをいい加減に納めてしまうと・・・
将来、買われたお客様が隣接者の方ともめる可能性を残すこととなるのです。

そのリスクを取り除く義務が、売主にはあるのです。

つづく





2014年9月4日木曜日

ハネ出しのウッドデッキ

当社売主の鎌倉市今泉3.0kw最新型高効率「太陽光発電」付の新築分譲住宅・・・

外壁工事が進んでいます。


サイディングのコーキングの納めと・・・
バルコニーの笠木でおおよそ、完成となります。
本物件のお勧めの中の一つが、この大きいバルコニー!



ご家族全員の布団を一列に並べて、いっぺんに干すことが出来ます。
しかも、真南に向いていますので、毎日干せば(大変ですが)、フカフカの布団でねることができますよ。(^^)

1階には、駐車場に向けて掃出しの窓があります。



なぜ?
落ちちゃいますよね?

実は、良く見ると・・・
鋼鉄のアングルがあるのですがわかりますか?



アングルは、基礎から伸びています。



鉄工所に特注で依頼してわざわざ製作しました。
ボルト止めでRC部分に打ち込んであります。

どぶ漬けで錆止めを塗り、ボルトはステンレスです。



後日、アイアンブラックに塗装をします。

さて、これはいったい何か??
「それは出来てからのお楽しみ!!」と言いたいところですが・・・
それじゃあ、物件の宣伝になりません。(^^;)

実は、この上に紀州産の檜の大引き(土台柱)を渡し、その上に紀州産の檜のデッキ材を張る予定です。
完成すると、室内床と同じ高さのウッドデッキのバルコニーとなります。外部からの目隠しとなるよう手すりを取り付けますので、南側の大きな窓を設置しても、プライベートが保たれるという算段です。
また、デッキなので通常のバルコニーよりも奥行きがあり、夏場などはリビングの一部のように使えます。

つまり、大型のバルコニーが1Fにも2Fにもあることになります。
完成すれば、なんとも贅沢な家となるのです。(^^)

注文住宅でこのバルコニーをやるとすると・・・
最低、税込50万円は取られるでしょう。

本物件は、その他に高性能満載。
そんな住宅が土地付き税込で3880万円です。
もちろん、外構工事込み。
太陽光システム込み。

同等の建物を注文住宅で建てた場合・・・
外構工事込みですと、最低でも1900万円はかかります。
そうしますと、土地は2000万円を切ることとなります。
鎌倉で2000万円で土地を探すのは至難の業です。
そして、30坪を超える土地を探すのは、ほぼ不可能です。

どうですか?
本物件の安さが、解っていただけると思います。

是非、御検討下さいませ。

資料のご請求または、お問い合わせはお気軽に下記へどうぞ。
メールアドレスinfo@heisei-shonan.co.jp

ご案内も常時受付中です。

9月7日には、HPでも販売開始する予定です。
もうしばらく、お待ちくださいませ。

2014年9月1日月曜日

鎌倉市今泉の新築分譲

鎌倉市今泉にて建築をしています・・・
当社売主の新築分譲住宅(価格3880万円)にて、先週、断熱材の施工を行いました。

(クリックすると拡大します。)

当社の分譲住宅は、標準で「現場発泡ウレタン吹付断熱」を採用しています。
何度もご紹介していますので、細かいご説明は省きます。

施工後の壁内の写真をご紹介しましょう。(^^)



間柱の間にウレタンフォームが「みっちり」入っています。
1ミリの隙間もありません。

天井も同様、壁から天井にかけて、「みっちり」です。





この断熱材の優れているところは、柱への密着です。
入り組んだ場所、例えば通常苦労する筋交いの裏などにも、高い精度で断熱材を充填することが出来ます。


また、それ以上に良い部分は、土台柱への密着です。
通常の断熱材の場合、壁の中に既成品を押し込むため、土台と壁に対して必ず隙間が生まれます。

現場発泡の場合は、吹き付けられた液体が瞬時に100倍に膨張するため、360度に対し張力を発します。
つまり、隙間を自ら埋めに行ってくれるわけです。

わずかな隙間でも、床下からの冷気の吹き上がりがあります。
それを完璧に防ぐのは、市販の成形品では中々難しいのです。

さらに、精度を高めるために・・・
当社では、サッシ枠の隙間も埋めます。



柱と窓枠は、アングルで止めるために隙間が生まれます。
ここは、通常の断熱施工では埋めません。
しかし、冷気はそんな隙間から入ってきます。
いくら断熱材に気を使っても、この隙間を放っておいたら、無意味となってしまうので、家を建てる際、注意を払ってください。



エアコンのスリーブも、先に位置出しをして取り付けます。
その後に吹き付ければ、エアコン回りも隙間無しとなります。

せっかく価格の高い断熱材を施工しても、エアコンの穴を施工しておかないと、完成後にエアコン取り付け業者がドリル機械で無作為に穴をあけてしまうので、内部断熱材はズタボロにされてしまいます。
これも注意が必要です。

そして、在来工法で最も大事なのが、「通気止め」
ほとんどの住宅で行われていませんが・・・



これをした家としない家では、冬は別物といっても良いかも。(^^;

床下の冷気は、土台の数ミリの隙間から内壁に入り込みます。
内壁は断熱材が入っていない為、筒の様な状況です。
そうすると煙突効果により、上昇気流が生まれ、床下の空気が内壁を凄い勢いで小屋裏めがけて登っていくのです。

1ミリの隙間は、点であれば問題ありませんが・・・
住宅の性質上、線の隙間となります。

3mの間に1ミリの隙間が線であるとすると、その気流はとても大きな量になり、家を冷やします。

ですので、内壁となる間仕切り壁内に対し・・・
土台柱の設置面を断熱材で塞ぐ必要があるのです。

ウレタン吹付の場合、吹き付けてしまうと室内にあふれ出てしまうので、柱の間を両側から板で挟んで、上から吹き付けます。

なので吹き付けた後をみると、もっこりと膨らんで固まっています。


(クリックすると拡大します)

浴室回りも、出来れば気流止めを打ちたいですね。

冬暖かく、夏涼しい家。
そして、少しの断熱で暖かい家。

ここまでしても、中々思い通りにはなりません。
でも、出来る限りのことをすれば、それはやはり完成後の生活を必ず助けてくれると思います。

今泉の家は、さらに太陽光発電が付きますので・・・

まさに、エコの家と言えます。

つづく



2014年8月31日日曜日

鎌倉市玉縄売地ご成約


8月限定の特別企画を行っていました鎌倉市玉縄5丁目の当社売主の売地ですが、おかげさまでご成約となりました。(^^)

御検討をして頂きましたお客様方、誠に有難うございました。

お申し込みをくださったお客様とこれから建物の打ち合わせを重ね、良い家を建てたいと思います。

それにしても・・・
いまさらですが、どう考えてもお得です。

同じ家を自然素材住宅が得意なK社やT社やW社で建てたら・・・
35坪の建物で、間違いなく3000万円(税込)はとられます。
それも建物本体だけで。(^^;)

今回は、外構も造成もすべて込みですから!!
う~ん、モッタイナイ。
(ご検討下さって他を選ばれた方)

手抜きはしません。
絶対に。

一流の大工さんに、一流の職人さんで行きます!!

というか・・・
うちの会社は、手抜きをする職人さんと付き合いが無いのです。
だから、手を抜きようが無いのです。

今回、お客様から断熱材の逆提案を頂きました。
その名も
「スーパージェットファイバー」
http://www.jet-npl.com/

古新聞を材料としたセルローズファイバーです。

コスト的に・・・

セルロース>ウレタン吹付>パーフェクトバリアー>ロックウールorグラスウール

という感じです。
当社は現在、ウレタン現場発泡吹付断熱を標準採用しておりますが、数年前は湿式吹き込み工法のセルロースファイバーも採用していました。
商品はとても優れているのですが、水分を多く含んでいるため現場の湿度が凄い上がり、直接触れてみて「木造住宅には不向きなのでは?」と思ったのと、施工が難しく、セルロースの専門業者の施工者個人により断熱効果が大きく左右するので、現在は採用を見送っています。

スーパージェットファイバーは、乾式の吹き込み工法なので湿気の心配はありません。また湿式よりも施工は簡単のようです。但し施工動画を拝見する限りだと、精度を上げるために木下地がより細かくなっているように見受けます。壁や天井も横木が入っていますし、床下の根太の下にも、細かいピッチで受け材を打ちつけてあります。
この様子ですと、多分、ウレタン吹付の倍ぐらいのコストがかかる可能性が高いです。

ちょっと、良く勉強をしてみて・・・
お客様に、ご提言が出来ればと思います。

それにしても、住宅は奥が深いです。
セルロースファイバーの一つとっても、大企業の日本製紙さんや王子製紙さん、その他中小が何社も製造元としてあり、そして、それらの施工方法も異なるので、その下に専門の施工店が一杯あるのです。

「木造住宅には水分を含まない乾式が適している」という事実を・・・
私、知らなかったです。(TT)
お恥ずかしいかぎり。

他に
シート断熱や・・・・
http://www.hm-sheet.com/

アルミ断熱など・・・
http://www.warmth-design.co.jp/_nasa/index.html

断熱材だけでも
まだまだ触ったことの無いものも一杯あります。

経験しなければ、皆、解りません。
でも、経験には失敗がつきもの。

アルミのシートが断熱材の代わりになるのなら、一度試してみたいですが・・・

お客様の一生に一度の買い物で実験する訳にはいかない訳でして。

新しい経験をするのが、中々難しい業態とも言えます。
(^^;)