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2022年8月23日火曜日

ニジゲンノモリ

淡路島・・・
思っていたよりも
全然大きいです。

長さは、伊豆半島より少し短いぐらい。


宿泊した洲本市は、真ん中に位置して
南の「鳴門海峡」から、北の「明石海峡」まで
高速道路一本で行けますが
飛ばして1時間かかります。

さて・・・
渦潮を観潮船でみたら

目の前に、日本有数の美術館
「大塚国際美術館」があります。
https://o-museum.or.jp/
是非寄ってみたい場所ですが・・・

以前、我が子たちを箱根のポーラ美術館に
連れて行ったら、ものの10分ぐらいで
「もう出たい!」「つまんない!」
と大騒ぎしだし
妻と大喧嘩した経緯があります。

今回も見たいという妻の言葉に
我が子たちは大反対。
ということで、入館断念。

鳴門大橋をまた渡り返し
淡路島の最南端から
最北端へ急いで北上です。

高速道路を飛ばして1時間。
12時半、ニジゲンノモリに到着。

さっそく、今回の旅で
子供達のメイン「忍里」へ


アニメ「NARUTO」「BORUTO」の
アミューズメントパークです。

「天の巻」というアスレチック型迷路と
「地の巻」という謎解きがあり
さらに漫画NARUTOの作中で
登場するラーメン屋
主人公のナルトが大好物の
「一楽のラーメン」が
実在するのです。


息子と娘は
このラーメンが食べられると
夏休み前から
興奮し続けてきました。(笑)

中に入ると・・・
リアル「火影岩」があります。


まずは、天の巻へ
サスケがお出迎え。



相模湖のプレジャーフォレストにある
立体迷路「カラクリ砦」と同じですが
アニメファンにはたまらない
細工がところどころにあります。



基本的には
スタンプ収集で同じですが


階段の途中に
イチャイチャパラダイスが
置いてあったり



忍者的な通路があったり



デジタル画面に手で
12種類の忍術の「印」を結んで
正解しないと進めない仕組みです。



外気は、36℃の中
子供達は夢中で進んでいき
アラフィフの両親(我々)は
全身汗だくで、息も絶えだえ。

階段の上り下りや
梯子の上り下りで
「膝が痛い。」
「腰が痛い。」
「頭痛い。」
と顔を合わせ、言いあう二人。(苦笑)

30分ほど迷路内をさまよい・・・
流石に4人ともに
熱中症の一歩手前ぐらい
融けてしまいしまいそうな状況。

フラフラで・・・
次の謎解きである「地の巻」コースへ



ここは、炎天下の中、歩きます。
色々な所でバーチャル体験が出来るのですが
もう、炎天下が過ぎて
歩くのもしんどく
全て素通り。(^^;)

要所要所で写真を撮り・・・



どうにか30分かけて、クリア!!

午後2時半過ぎ、ようやく日影に入り
一休み。
そして、念願の一楽のラーメン。



灼熱の中、屋外で・・・
アツアツのラーメンは・・・
正直、地獄です。

子供達は美味い美味いと
頬張っていましたが
もう、全身、シャワーを浴びたように
汗でビッショリ。(TT)

ニジゲンノモリは
広大な公園の中に
他のアトラクションが多数ありましたが
もう、気力が残っておらず・・・

「クーラー!クーラー!」
とうわごとの様に唱えながら
灼熱の太陽の下
広大な敷地をフラフラで歩き
駐車場へ向かう我が家。

車で、ビッショリのTシャツを着替えて
計画を変更して
すぐ近くの温泉施設に向かう事に。

関西有数の設計露天風呂が有名な
日帰り温泉「美湯松帆の郷」へ

駐車場に到着し
その景色に感嘆。


お風呂の中からも
同じ景色が見れます。
写真は残念ながら撮れませんが

松帆の郷のHPに
http://matsuho.com/
露天風呂からの写真が掲載されています。


景色は、今まで入ったお風呂の中で
3本の指に入ります。

ただ、お湯が循環しておらず
人でほぼ満杯の湯船を除くと
ゴミ・髪・垢がいっぱい浮いており
衛生面を気にしない私でも
気持ちよく入れる状態ではありませんでした。

潔癖の人は、足も入れられないんじゃないかな?

お風呂を上がったら・・・
「道の駅わらじ」で、明石海峡の観光。



道の駅と言ってますが
とても小さく、買うものはありません。
ただ、明石大橋の真下に入れるので
是非立ち寄って下さい。

今日は、体力の限界。
宿に帰ります。
宿に帰ったら、もう午後6時です。

洲本を散策して・・・


素泊まり宿なので
昨日と同じお蕎麦屋「なだ市」へ
https://www.nadaichi.jp/


他の食事処が午前中でしまってしまう中
お盆休み中も夜の営業をしてくれて
とっても助かりました。

とんかつ・アジフライ
とても美味しゅうございました。m(_ _)m

つづく

2022年8月22日月曜日

渦潮(うずしお)

夏休み初日は
車で鎌倉から9時間かけ
ひたすら高速道を走って
淡路島に到着し終了。

午後5時過ぎ、
洲本市を散策して



地元のお蕎麦屋さんを見つけて
夕食。


淡路島が意外と都会で
それでいて、雰囲気が
我が地元鎌倉と似ていてビックリ。
もっと、陸の孤島なのかと
勝手に勘違いしていました。

今日はこのまま宿に戻り就寝。

次の朝は、6時起き!
一日かけて「淡路島観光」です。

春陽荘の庭でカブトムシが捕れると
当主の高山さんが仰っていたので
息子を起そうとするも
全く起きない。

仕方がないので、私一人で
早朝の庭散策。
早速一匹見つかったので
手に乗せて、寝る息子の元へ。


すると、息子
起きようともせず寝ながら一言
「凄いねぇ・・・」

張り合いネ~な。我が息子。(TT)

家族を順番に叩き起こし
午前7時40分ごろ、出発です。

まず向かったのは・・・
全国ご当地バーガー1位と2位に輝いた
「あわじ島バーガー」
の淡路島オニオンキッチンさんへ
https://eki.uzunokuni.com/etc/hamburger.html

洲本市から40分車で走り
道の駅「うずしお」に到着。
駐車場に車を止め
藤棚を歩いて行くと・・・


鳴門大橋の真下に出ました。
「鳴門岬」の顔出しでパチリ。



時間は、午前8時20分。
キッチンは9時開店のため
橋の下まで降りて
絶景を堪能しながら時間を潰します。


息子が「そろそろ開店だから行くぞ」とうるさいので
開店15分前に店の前に行くと
すでに10人以上並んでいます。(TT)
マジか。
甘く見てた。



プンプン怒る息子と並び
開店して・・・
注文して・・・
9時半、朝食。


妻は、肉厚てりやきチキンバーガー
娘は、オニオングラタンバーガー
私は、福良こども園チーズバーガー

そして、ここに連れて行けと
数日前から騒いでいた
「ハンバーガー命」の息子は

・オニオンビーフバーガー
・クラシックバーガー
・デリシャスポテト
・玉ねぎコールスローサラダ

朝からどれだけ食うんだ?
信じらせません。

一口食べて「美味い!」と
叫んだかと思うと
これだけの量を一番早く
食べ終わっていました。(汗)



さて、一服したら
鳴門大橋を渡り
徳島に入ります。

妻と子供達に
「橋を歩いて渡るぞ!」
と、提案すると・・・
「はぁ?暑いから無理!馬鹿じゃないの!」
と娘に言われ・・・
3人に瞬時に拒否されました。

現在の気温34℃。(TT)
多数決だし、しかたない。
大鳴門橋遊歩道を諦め
「それだったら涼しいから良い。」
と娘がOKした
クルーズ船に乗ることに。

色々なクルーズ船があるようですが
我が家は、鳴門観光汽船をチョイス。
小型船は怖かったので
大型観潮船「わんだーなると」に乗船。
物凄い人だったので
2階の特等席を買いました。

結構な出費となりましたが
これらの為に
宿泊費を安く抑えたので、いってこいです。(^^)



1階は、超満員ですが
2階は、優雅です。



うずしおを見るために
右舷に行ったり左舷に行ったりする必要があり
1階だったら、密集して
まともに見ることが出来なかったでしょう。



さあ、橋が見えてきました。



まさかの・・・
うすしおを横断します。



おお、これがかの有名な
「うずしお」ですか!!


ラーメンの具である
「なると」の名前の由来であり
世界で一番有名な日本アニメ
「NARUTO」の主人公
うずまきナルトの元がこれですよ!

11時10分が干潮で
現在の時刻10時50分。
グットタイミングです。

子供の見聞を広める旅ですが・・・
それにあやかって、私も初体験。
子供様様です。

凄い景色だ。


子供の記憶に
一生残ってくれることでしょう。

迫力ある渦潮の動画、ご覧ください。


動画が見れない人は、下記をクリック
https://www.youtube.com/watch?v=bl7M4qqD95s

つづく

2022年8月21日日曜日

47都道府県の旅

世界地図で見ると
とても小さな日本だけど
日本に住んで48年
まだまだ・・・
日本は知らない事ばかり。

平成の時代に
細木数子という人が
日本を席捲していました。
占い一つで巨万の富を築いた方で
去年亡くなられたと
ニュースになりました。
(ご冥福をお祈り申し上げます。)

占い師は個人的に好きではない人種ですが・・・
彼女が言っていたことで
二つだけ感銘を受けたことがあります。

「衣食住が充実すれば占いなど必要ない」
「見聞を広げることが人を一番成長させる」

私は貧乏ゆえに
神奈川県から出ることなく育ち
成人した後、30歳すぎても
神奈川県から出る事は殆ど無く

小さい日本の
一地方の神奈川県の
更にその中でも小さな
鎌倉という地で
毎日、同じ景色を見て
生きてきました。

べつにその事に
不満も不安も無かったのですが
32歳ぐらいの時
空手仲間(ハワイ育ち)が
マウイ島で結婚式を挙げるというので
生まれて初めて飛行機に乗り
海外旅行をしました。(苦笑)

飛行機が大の苦手で
8時間もかかったジェット機の中
たびたび起きる乱高下に
死ぬ思いをしながら
ようやくオアフ島に到着。

解放されたと思ったら
マウイ島へは小さなプロペラ機。(^^;)
寿命を縮めながら
降り立ったマウイ島は
私の人生を変えました。

「夢のような景色」とは
ああいうのを言うんでしょうね。

帰国後・・・
2年ぐらいは、会う人会う人に
マウイ島の絶景を
興奮して話していたように思います。

「見聞とは、人を成長させる」

それを初めて実感したわけです。

そんな最中
山形県に実家がある妻と結婚し

「娘さんを僕にください!」

と挨拶をするため
妻と初めて訪れた山形は
これまた素晴らしい地でした。

温泉最高!食べ物最高!蔵王最高!

事細かく山形県を教えてくれるお義父さんに
「よくご存じですね!」
と話すとお義父さんに叱られました。

『地元を知らないなんて恥ずかしいと思え!』

地元に帰って
この言葉がとても心に残ったんです。
「ああ、俺、鎌倉を案内できないわ!」
鎌倉のお寺の「お」の字も知りません。
そして・・・
日本で生まれ育ったのに
日本の事を殆ど知らないことに
気が付いたんです。

「マウイ島は日本とは別世界!」
なんて、言っていたけど、お前・・・
「日本の事なんにも知らないじゃん」
と、自分で自分を失笑したわけです。

あとは・・・
妻との間に子供が生まれたら
もう待ったなしです。

我が子達の見聞を広げるため
親が出来ることは
塾に行かせることではなく
日本津々浦々に連れて行く事。

葛飾北斎・松尾芭蕉・山下清じゃないですが
子供の記憶に
日本の見聞録を作るため
我が子たちが成人するまでの間
『47都道府県制覇の旅』
を達成するべく・・・
今年の夏休みも、頑張ってきました。

今回は、神戸と徳島です。(^^)


オレンジは、宿泊した地。
黄色は、観光した地。

各地で心に残っているのは・・・

秋田/乳頭温泉郷の風情。
山形/映画村の情景。
新潟/水族館ザンマイ。
副島/猪苗代湖で泳いだ。
栃木/中禅寺湖畔でキャンプ。
茨城/アクアワールドの恐竜コラボ。
群馬/草津温泉で車中泊。
埼玉/奥秩父のわらじカツ絶品。
東京/スカイツリー。
神奈川/じつは、湯河原がオススメ。
千葉/とても険しい鋸山。
長野/上高地は日本一の絶景。
山梨/精進湖に移る逆さ富士。
静岡/天竜浜名湖鉄道の転車台。
岐阜/恵那峡ワンダーランド。
愛知/知多半島エビフライの歯ごたえ。
三重/鳥羽水族館の規模。
和歌山/高野山の密教。
大阪/道頓堀の串カツっ!!
香川/子供が一番という「小豆島」
大分/湯布院。
沖縄/紀乃川食堂のソーメンチャンプル。

沖縄拳法空手の先生に教えてもらった
本部市で食べた
「紀乃川食堂」のソーメンチャンプルは

今回で2県プラスとなりますが
まだ半分です。(TT)
まだまだ知らぬ日本の地が
数多く待っています。

頑張って参ります。

2022年8月20日土曜日

淡路島「春陽荘」に4泊してみた

この春陽荘(しゅんようそう)は・・・
兵庫県洲本市宇山の地で
81年前に建てられた旧岩木家を
現当主の高山さんが譲り受け
宿泊費等を元手に
当時のままの姿で
保全を行っているそうです。

427坪の広い敷地に
貴賓館、蔵、客殿、寝殿、常住殿など
8棟の建物が現存しており
平成16年に国の有形文化財に指定。

造船業で富を得た岩木家の自宅は
家相方位学の権威「山本豊圓」が設計し
地元の大工が
なんと「7年」の歳月をかけて
完成させたそうです。

宿泊する貴賓館は
「無冠の帝王」と言われる
建築家出江寛(いずえかん)氏の設計で
『兵庫県景観形成重要建造物』
にも指定されている
筋金入りの歴史的文化財となります。

玄関を入ると
絨毯敷きの長い廊下がお出迎え。


学校のようです。(^^;)

突き当りには
ステンドグラスの窓。


廊下から一番手前のドアを開けると
広~い応接室。


天井高は3m以上ありますよ。
ここも宿の一部となるので
宿泊中はリビングルーム的な
使い方をする部屋となります。


ただし、調度品が
どれもこれも高級なもので
10歳と12歳の
暴れ盛りの子供のいる我が家では
おいそれとは使えないかな。(^^;)

当主の高山さんから
「ジュータンは一枚物です。」
「だから、色のある飲み物は気を付けて下さいね。」
と笑顔で説明を受けます。

「ハーイ」と答える我が子達と
顔がひきつる妻と私。(笑)

隣は、ベットルーム。


キングサイズです。

廊下を挟んで反対側には
もう一つのベットルーム。


シングルベット2台が
とても余裕ある配置です。

キングサイズのベットの下に
引き出しがあって
その中に布団が2セットありました。

よって、6人まで泊まれるようです。

脱衣所兼洗面所があり
ここは何度かリフォームされたようで
山小屋風。



バスタオルとフェイスタオル完備。
飲む用のお水やお湯は
毎日取り換えてくれます。
タオルも1日~2日に1度
希望通り取り替えてくれるそうです。

その他のアメニティーグッズはありません。
歯ブラシやドライヤーなどは
自分で持ち込む必要があります。

妻が「歓喜」したのが
洗濯乾燥機。


無料で使い放題ですよ~。(^^)
4泊5日では
強~い味方となります。

お風呂はヒノキ風呂。


トイレはウォシュレットでっせ!!


冷房は全部で3台。
各部屋に備え付けのため
廊下や洗面・トイレ・浴室は
冷房が効きません。

真夏に泊まる場合は
注意が必要です。

ちなみに我が家は
外気が36度超になるぐらいの
日の宿泊でしたので
トイレに入ると汗だく
お風呂も外気と同じ温度で
入浴となりましたが
全く気になりませんでした。

ただし・・・
古い建物なので
潔癖を求める人はNG。

「虫が出ます。」
「暗いです。」
「戸締りが悪いです。」
「暑いです。寒いです。」
「エアコンの音がうるさいです。」

我が家も宿泊中・・・
トイレでムカデに遭遇しました。

ただ、我が自宅は鎌倉なので
ムカデは普通に出るため
全然平気でしたが
都会のタワーマンションとかに
住んでいる人は、大騒動かな~?

4連泊した評価は
5つ星で・・・
☆☆☆☆☆
満点でした!!

本当はエアコンの機器が少し悪く
音も大きかったのがマイナスなのですが
何より、当主の高山さん人柄が最高でした。

「朝ごはんや晩ごはんも言ってくれれば、地元の食堂にお願いして、地場の食材でどうにかしますよ!」
なんて暖かい言葉は
素泊まり客に普通、いただけません。(TT)

興味がある人は
楽天トラベルで予約できます。
https://travel.rakuten.co.jp/HOTEL/166530/166530.html

是非、体験してほしいです。

さて、建物の紹介に戻ります。
洗面所の勝手口を開けると


中庭に出ることが出来ます。

バーベキュースペースとして
ここも自由に使う事が出来ます。



広すぎる。

高山さんから
「バーベキュー、是非チャレンジして下さい。」
と言われましたが
周りが全部『国指定の文化財』の場所で
子供とバーベキューをする勇気は
我が家にはありません。(汗)

中庭の奥に蔵があり・・・


蔵の中も利用自由ですって!!

入ってみると・・・


中は、カウンターバーのように
なっていますよ。



高山さん曰く
「ここで、お好きに飲んでください」

階段裏には
大きい冷蔵庫があり
宿泊中は自由に使えるとの事。

「毎日、冷えた水をここに入れておきますので」
と、至れり尽くせりです。

この蔵や中庭には
玄関の方からもアプローチ出来ます。
この石畳を通っていくと中庭です。


「母屋の方もご覧になられますか?」
とお話を頂き
「是非お願いします」
と、妻と私。


こちらでは
平常時は、食事が出来るそうです。
また、宿泊も可能との事。

現在コロナ禍のため
閉館しているそうですが
毎日、風を通すために
開け閉めをするのですって。

文化財を所有するというのは、大変ですね。

中は、凄い大工仕事の数々。



廊下だけで・・・
床・天井・木建・棟木・垂木・軒桁・柱・・・
目移りします。

小さな明り取り窓に
小さな地窓。



その小さな地窓は
引き違いの障子戸が付いていて

落とし込みの木製鍵が付いています。



お洒落だ。

今の住宅には無くなった「縁側」は
日本家屋の特徴です。


自然石の「沓脱」も素敵。


昔の日本家屋は
縁側を開放して使う事を目的としているため
1階でも屋根(下屋・霧除け)が必ずあり
その軒先は必ず「三尺」出ています。

縁側に雨が入らない設計なんですね。

それにしても・・・
我が地元、鎌倉の由緒あるお寺の中に
居るような錯覚を覚える
美しい日本家屋です。


屋根を支える垂木は
縁側(内部)と軒先(外部)が
一本の細い化粧垂木で繋がっています。
これで81年の間、腐らずにもっているなんて
信じられません。

丸垂木は芯材です。
今とは違い当時は
生木を自然乾燥させて
使っていたのでしょう。

自然乾燥させた芯材は
強いですね。


日本家屋と言えば
欄間ですね。


組木細工かと目を凝らしたら
透かし彫りのようです。

一枚板を切り抜いた物。


どれも2階の宴会場の和風飾となります。

この部屋を見て個人的に驚いたのは
壁が無いんです。


3方が縁側になっていて
柱は、縁側が2間半間隔で
内側が2間飛び。

後はご覧の通り、木建サッシ。


筋交いが無い。
壁が無い。
もちろん、現代のホールダウン金物などは
一切使われていません。

5寸の柱だけで
この大きな屋根を支えているのか。

それで・・・
阪神淡路大震災時も
倒壊しなかったとの事。
スゲーな。

さらに、外部の木製サッシや
内部の障子戸や襖戸は
狂いなく・・・

約25年ほど建築業に携わる私。
ちょっと信じられない現実です。

推測するに・・・
柱はすべて5寸を超えたものが
通し柱になっており
土台から天井まで一本で繋がっていて
その柱に1Fの床組みと2階の床組みが
しっかりとかみ合い
木製の極太の「敷居」や「鴨居」が
その柱に組み込まれ
それらすべてか構造体として
機能しているのでしょう。

コロナ騒動が収まったら
この母屋にも
是非泊ってみたい。

ただ、こちらはエアコンが無いので
夏と冬は、覚悟が必要です。(^^;)