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2018年4月9日月曜日

空家の特例措置

最近、個人の更地の取引が活況となっています。

「更地」とは・・・
建物も庭木も無い土地を指します。

以前は、我々が買い取る不動産は100%古屋付でした。
古屋付で買い取り、我々が手間をかけて解体し更地にしていました。
しかし最近は、個人の売主が古屋を取り壊すケースが多く
我々は、個人の方から、更地で土地を買い取ります。

解体費用は、バカになりません。
30坪程度の家の場合、更地にするには
税込で200万円前後を要します。

なぜか?
理由は、一昨年の4月1日に施行された
「空き家に係る譲渡所得の特別控除の特例」
によるものです。

今、鎌倉でも空家が問題化しています。
40~50年前に分譲された住宅地では
ところどころに人の住んでいない空家が目立ち
庭木が荒れ、街全体の景観や雰囲気を乱しています。

その対策として政府が打ち出したのがこの優遇措置です。
親から相続した家屋又は家屋付土地を平成31年12月31日までの間に
『引き渡し前に建物を耐震リフォームする』か
『引き渡し前に古屋を解体する』か
どちらかを行った後、売却した人が対象となります。

譲渡所得の金額から3,000万円を控除することが出来るのです。

詳細要件は、下記の通りです。

①相続の開始の直前において、被相続人の居住の用に供されていた家屋
②昭和56年5月31日以前に建築された家屋(区分所有建築物を除く。)
③相続の開始の直前において、被相続人以外に居住をしていた者がいなかった
④相続後~譲渡の時まで事業用、又は賃貸していない
⑤相続日から起算して3年以内の譲渡
⑥譲渡価格が一億以下

簡単に言うと・・・
親からの相続した不動産を売る場合は、長期譲渡所得となり
売ったお金に対し、税率が20.315%かかります。

売却額から3000万円を特別控除できるので
単純に・・・
3,000万円×20.315%=6,094,500円
という考えてOKです。
最大で600万円超の税金を払わなくて済むこととなります。

30坪の古屋があり、150万円で解体した場合
解体費の150万円も売却のための経費として認められるので
最大で約480万円の得をすることとなります。

ということで・・・
今、解体屋さんが大忙し。

売ることが前提の次元減税なので、賛否ありますが
一昨年、相続税が大幅増税された後
多くの人が相続税を払う事になったため
税金を払うために不動産を売る事になっています。

その結果、多くの人がこの特例の適用を受け
更地にして、家を売却しているのが現状です。

相続税増税の時、皆無関心でしたが・・・
いざ、親の家を相続したりするとき、ええっと成る訳です。

これからも、様々な税金が上がっていきます。

上げられて、徴集された税金・・・
何に使われてます?
モリカケなんて、小さい小さい。

アフリカのODAに3兆円?
アメリカの欠陥ヘリコプターに3千億円?
アメリカの戦闘機の7千億円?
東京電力への援助に10兆円?

そこに日本の国民は全く興味がないのでして。

税金を取られるだけ取られ
こんな特例で「政府に感謝」する矛盾。

だれも口にしないから、不思議です。

2018年4月8日日曜日

モハメドゥスラヒ

紹介しようとおもって切り抜いておいていたのに
すっかり机の肥やしとなっていた新聞記事があったので
発見した今日、ご紹介します。

東京新聞2017年12月12日「笑い命さざめく」より
グアンタナモからの生還『自由になるために、許す』

祈りを唱える母の姿と自宅の青い門が・・・
小さくなっていく。
警察へ向かう車のドアミラーに映るその光景は
モハメドゥ・スラヒの脳裏に今も深く刻まれている。

2001年9月に起きた米中枢同時テロの後
中東やアフリカで拘束された数百人が
キューバのグアンタナモ米軍基地にあるテロ容疑者収容施設に送られた。

その一人、モーリタニア人のモハメドゥは
CIAに国際テロ組織アルカイダ関係者と決めつけられ
15年もの間、拷問と監禁に耐えた。

昨年10月に解放された時・・・
母は病死していた。
「全てを許します。神がわれわれを許されますよう。」
生還後の第一声だった。

46歳のモハメドゥは
サハラ砂漠の国モーリタニアで、遊牧民の家系に生まれた。
12人きょうだいの9番目。
600ページ余りのコーランを暗唱する神童だった。
奨学金を得て17歳でドイツの大学に留学。
電気工学を学び、12年後の00年に帰国し、技師となった。

しかし、米国が人生を変えた。
モハメドゥには、CIAが目を付ける条件がそろっていた。
アラブ人、高学歴。
米ソの代理戦争が続いたアフガニスタンで
まだ米国と協力関係にあったアルカイダから
戦闘訓練を受けていた。

米中枢テロの2カ月後、地元警察の要請で出頭し、CIAに引き渡された。
02年8月、グアンタナモにひそかに移送された。
「テロとは無関係だ。」と裁判で主張できる。
米国への期待は、夢にすぎなかった。

抵抗の意志をくじき「自白」させる手段に、鎖と拷問、屈辱が使われた。

ハンストであらがう者。精神に異常を来す者。
収容者の大半は非戦闘員で12歳の少年や80代の老人もいた。

モハメドゥは、証拠もないのに身柄を渡した自国政府を憎んだ。
生きている、と母に伝えたかった。

03年5月ごろ、モハメドゥへの拷問が激化した。
ラムズフェルド国防長官が「特殊尋問」を承認したのだ。

「アルカイダの勧誘者と認めろ」と、昼夜の尋問が70日間。
長時間の殴打、低温の部屋への放置。
女性兵士2人に性的暴行をさせ、祈りを唱えるモハメドゥをあざ笑った。

だが兵士は命令を拒否できず、嫌々やっていることに気付いた。
「この経験に一生、苦しむだろう。」と同情した。
しかし、心身が限界だった。
家族の声が聞こえ、指先に血がにじむまで髪を抜いた。

海水を飲ませ殴る拷問と、母を連行するという脅迫で全てに同意した。
04年が終わる頃だ。

待遇が変わった。
隔離監禁だが、新たな看守の米兵らは人間的だった。

在米で36歳の元看守スティーブン・ウッドは
モハメドゥに初めて会った日の驚きを覚えている。
「極悪人」という情報を一瞬で否定した笑み。
二人の間の境界が消えた。
人生や宗教を議論し「初めての女性」を明かし、散髪し合った。

うなされるモハメドゥを慰めた時に、拷問の事実を知った。
自分が命じられていたら?
「ゾッとする。」とウッドは言う。

05年6月、米国人弁護士が面会に来た。
モハメドゥが人身保護請求を申し立てた後だった。
「叫びが通じた!」

看守らから学んだ英語で、弁護士宛てに手記を書いた。
5年後、連邦地方裁判所は釈放を命じた。
だが米政権が控訴。
モハメドゥは絶望し、誰とも話さなくなった。

中国の老子や禅の本を読み、自身と対話した。

グアンタナモで非人間的な行為が横行していると・・・
米国で批判が起きていることは、知る由もなかった。

弁護士らが15年に出版にこぎ着けたモハメドゥの手記は
波紋を広げた。
収容所の実態、著者のユーモアや人間への好奇心、内なる善と悪の攻防。
検閲による数千カ所の黒塗りが衝撃を深め
ニューヨークでは朗読会も開かれた。

元主任検事は「拷問による自白。」と無実を証言した。

解放の日は突然、来た。

米軍機が降りたモーリタニアの首都ヌアクショットの空港には
米国大使もいた。
青い門をくぐり、自宅で報道陣と歓喜する家族に囲まれ

モハメドゥは、ぼうぜんとしていた。

それから約10カ月後の今年8月。
首都で会ったモハメドゥは、朗らかだった。
看守に人気だったヒップホップを歌い冗談を言いミント茶のお代わりを気遣う。

ふと「頭痛がひどい」とつぶやく。
拘禁の後遺症で、何種類もの薬が欠かせない。

なぜ、それでも許すのか。

「憎しみに支配されたくないから。」

憎しみは頭の中で『敵』に力を与え、自分を奴隷にする。

「許すのは自由になるためだ。」

まっすぐな目でそう答えた。

「神のご加護を。」郊外の砂丘で、モハメドゥは砂に書く。
風が少しずつ砂丘の形を変えながら、アラビア文字も足跡も消していく。
辺りが夕日に染まる。

「砂漠の平和が好きだ。」

『敵』の善意も引き出したあの笑みで、モハメドゥは言う。

米軍は、世界各地に秘密の軍事施設を持つ。
英国の人権団体によると・・・
グアンタナモには、約780人が送られたが
その中で有罪判決を受けたのは、たった9人だけ。

「米国人にも良くない。多額の税金で復讐者をつくりだしている。」
とモハメドゥ。

拷問には同盟国兵士も従事したという。

アメリカという合衆国が、どういう国なのか?
CIAがどれほど恐ろしいのか?
思い知らしめてくれる記事でした。

そして・・・
モハメドゥ氏の言葉の深さに感服します。

現代社会において
15年もアメリカより投獄され・・・
無実の罪で拷問を受け続けた筆者。
その記憶は生涯消えることが無いはずです。
でも・・・

自分が自由になるために
己の中の憎しみを開放し、すべてを許す。

人は、なぜテロリストになるのか?
その理由にも、深く踏み込んでいます。

アメリカがテロリスト(復讐者)を作り出している。
アルカイダも、アメリカが作り出したという現実。

それに対し、無条件賛同する我が国。

考えさせられます。

2018年4月7日土曜日

五月病

五月病という表現があります。
言葉自体はメジャーですが
あまり深くは考えたことが無く
ふざけて「五月病だろ」などと言い合うぐらいで
実際、どんな病気かはあまり理解はしていません。

今、まさにこの時期が・・・
五月病の感染期なのだそうです。

入学と就職をする4月。
学校や会社など環境が180度変わり、その変化についていけない。
慌ただしい日々に流され、心が呑まれ平静を保てなくなる。
一人暮らしを始め、孤独にさいなまれる。

色々なケースがあるそうです。

大抵の人は、変化を自分で消化し
3か月程度で環境になれるのだとか。
しかし、新成人の中の何パーセントかは、それが出来ない。
そうなると、1ヶ月程度で心が折れてしまう。

結果、学校を休む。仕事を休む。
4月に入社・入学し、1か月後の5月に発症する。
だから「5月病」なのですね。

私の身の回りでも、5~6月ごろ、毎年こんな話を聞かされます。
「新たしく雇った若い衆が、もうやめちゃったよ。」
「新卒の子が、お腹痛いと中々会社にこない。」

すぐに辞めてしまう新入社員、社会問題化してます。

今年の新成人は、123万人。
高校生の新入学数は、約100万人。
中学生の新入学数は、約110万人。
(大学生はさすがに五月病はないのかな?)

そのうち2%が五月病になっただけでも
6万6千人超という凄い数になります。

さらに、五月病は子供だけの問題ではなく・・・
30代や40代のサラリーマンにも多く発症し
そのほとんどが鬱病と診断されるのだとか。

さらに、この時期、お母さん達も危険なんですって!!
(下記東京新聞記事より)

初めてのお子さんが受験したり入学したりした家庭では
気候の変化で女性特有の生理的な体調不良がありながら
重度の花粉症に苦しみ
その中で受験や卒業を終え、一息つく間もなく新しい生活が始まる。
子供の通学の準備や弁当作り、PTAや町内会・・・etc
さらに子供の様子に気をかけるなど
「過緊張」状態が続き、その疲れを抱えたまま大型連休に入る。
そこでも、張り切って旅行を計画して家族で出かけ
その先で、原因不明の心身不調に陥るケースが多々ある。
(竹上順子さん)

ほほ~

トリガー(引き金)は、大型連休なんですね!!
知らなかった。

心身共に疲労した中で、1週間の大型連休。
ここで発症するのかぁ~。
疲労回復のための休日が、「継続性の遮断」になってしまうのですね。

面白い話があります。

農家の人たちは、とても長生きです。
田舎の個人農家は、皆、80歳を超えても元気で健康。
朝から野良仕事をして、自分の足で歩き、モリモリ食べる。
ピンピンコロリを実践する方々です。

その理由は何か?
それが「継続性」なのだそうです。
小規模農家は、365日、畑や田んぼと向き合います。
仕事を続ける限り、毎日、畑に通い・・・
土の状況を確認し・肥やしを捲き、耕し
種をまき、水をやり、虫を退治し、草むしりに腰を折り
収穫したら、脱穀、洗浄・加工等に精を出し
収穫物を人様に売るものと己が食べるものに分け
自ら食べるものは、干して、漬けて、手間暇かける。

このあたり前のように続けてきた日常が・・・
確実な「継続性」となり、人の心を平穏に保つのですって。

同じことを続け、変わらない日常を過ごす大切さ。
その日常の生活の一部として仕事が存在する強さ。
これが・・・
個人農家のおじいちゃんおばあちゃんの健康の秘訣なのです。

この話を聞いて、長年の疑問がひとつ解けました。
なぜ、成功した芸能人やスポーツ選手は
大金を手にした後、幸せにならずに身を滅ぼすのか?
なぜ、稼いだ後に麻薬や薬物に手をだし
心身ともに蝕まれ、身を滅ぼすのか?

その原因は、お金に物を言わせ
自分の生活環境を一変させてしまうからなんですね。

馴れ親しんだ地を捨て、都内の高級住宅地に豪邸を建る。
都心の高層タワーマンションに引っ越す。
食べる物から着る物まで、すべて高級なものへ変える。
子供の通う学校を一流私立にして、ママ友まで変わる。
人付き合いも一変し、遊ぶ人も場所も変わる。

体をその環境に押し込んでも・・・
心が付いて行けない。
そんな人が薬物に手を出すのですね。
身と心のギャップを埋めるために。

大っ嫌いな細木数子が10年前ぐらいに言っていました。
「人を支えるのは、衣・食・住です。」

長年、慣れ親しんだ物は「継続」してきたものです。
その衣・食・住の継続性を断ち切ってしまうと
生活の基盤が崩れる。

そうなってしまっては、金がいくらあってもダメなんですね。
人間って。

日々、異なる仕事をしている我々。
大きなプロジェクトをするサラリーマンも大変ですね。
数か月の都度で仕事の切れ目があると
継続性は失われ、何度も相応の対応力が求められ・・・
出張や転勤を数年おきに繰り返す。
新しい仕事が始まる都度、自分を奮い立たせたりしていると
ひょんなきっかけで、心が折れてしまうのです。

でも、そこで家族がいれば、折れそうな自分を支えてもらえる。
家族も、重要な継続性の一つです。

「継続は力なり」という言葉。

単純に続けることが良いことと捉えられていますが
中々深いですね。
色んな意味を持ち合わせているように思えてきます。

とにもかくにも・・・
もうすぐ、魔のゴールデンウィークです。(笑)
我が家も気を付けなければなりません。

といっても、我が社にゴールデンウィークがあるのか?
そこが大きな問題です。


2018年4月6日金曜日

鎌倉にて建築家の家

鎌倉市岡本で手掛けていた当社売主の建売住宅ですが
最後の1棟を先月末にお引き渡ししました。


一級建築士事務所アトリエI´s
建築家の伊藤誠康先生に基本設計をお願いした
「建築家設計による建売住宅」です。

キッチン&ダイニングが吹き抜けとなっています。


キッチンは、フルオープンキッチンで
冷蔵庫はパントリーに置く配置となっており
キッチンやダイニングからは見えない設計です。


でも、キッチンに隣接して使える工夫がなされ・・・


パントリーに隣接するランドリーとさらにその奥にある脱衣所に
そのままつながっています。


ここがランドリースペース。
洗濯機を背部に置き、雨の日もインナーに洗濯物が干せます。


その後ろが、脱衣所。
鴨居の上は繋がっています。


よって、脱衣所には洗濯機を置かなくて済むので
必然的に洗面化粧台は大きくなります。


この家は、1Fが居室で、2階がリビングと水回り。
3階はフリースペースとなっています。


大型の2LDKですね。
3階の廊下の手すりは、井関大工手造り。
石井塗装により、クリア塗装を施してあります。


階段は、登りやすく!!
特に3階建ては。

転回場の段数は出来る限り減らすことをお勧めします。


2階に戻って・・・
奥に見える大きな窓は・・・


大型のバルコニーです。


この物件には2階にも屋根付きのバルコニーがあります。

1階の主寝室は、お客様のご要望で畳に変更となっています。


玄関は、2段上がり框。


一部をこんな形状として・・・
ベンチにできるようにしました。


靴を履くときに、重宝します。

ご購入されたお客様から
お引き渡しをしたとき、こんな言葉を頂戴しました。

「仲介業者から御社の話を聞いて半信半疑で買った。」
「でも、たかが建売住宅なので、期待はしていなかった。」
「出来上がりを見て、予想をはるかに超えている。」
「こんな家になるとは、考えてもみなかった。」
「満足度、140%です。」

ここまで言っていただけると・・・
本当に、この仕事冥利につきます。

お客様の引っ越しはまだ少し先となります。
良い生活が出来ますよう、これかもお力添え致します。


2018年4月5日木曜日

春ですね

本日は・・・
朝一から、娘の入学式でした。



玉縄小学校の新入生は、3クラス。
この辺の小学校では、深沢小学校に次ぐクラスの多さ。

保護者の前に、ちっこい子供たちが一杯。
このあいだまで・・・
幼稚園児・保育園児・未就学児だった子供たち。
皆、なんとも楽しそうにニッコニコ顔で
ピッカピカに輝きながら並んでます。

今日が皆、生まれて初めての小学一年生です。
皆、まっさらで一切けがれていない。
そんな清い魂をこれだけ目の前にすると・・・
布施明の「シクラメンのかほり」じゃないですが・・・
けがれた大人の私には、とても眩しく・・・
まともに見ることも出来ないのです。(笑)

これから、娘の長~い6年間が始まります。

ちなみに、出迎えたのは1歳年上の2年生。
彼らも少し前まで、ピッカピカの一年生でした。

そんな彼らが、1年で成長し
自分たちが365日前に受けたのと同じに
校歌を歌い、鍵盤ハーモニカを演奏し
上級生顔して、1年生を出迎えている不思議。

その中に、去年入学した息子の姿。(^^;)

速いですね。
40歳過ぎてからの、時間の経過は。
まともに考えると本当に怖くなります。
この時間軸だと・・・
あっという間に「おじいちゃん」です。

ちなみに私の同級生は、すでに子育てを終え
息子が成人していたり、娘が大学に入学していたり。
皆、若い頃に経済的に物凄く苦労して
体力勝負でここまで子供を育ててきました。
その見返りとして、余生を自分の為に使い
のんびりできそうな雰囲気満々。

なんともうらやましいのです。

我々アラフォーの子育ては、体力勝負が出来ません。
20代~30代に比べ、疲労が全く回復しないので
子育てが、日々、自分の体を蝕んでいきます。(苦笑)

それを、若い頃持ち合わせていなかった経済的な余裕でどうにか補う。

子供が成人するころまで、身体は持つのだろうか?
正直、自信はありません。
でも、その代り、若い頃好きな事やってきたわけで。

一体全体、どっちが良いのだろう?

とにもかくにも・・・
私の人生の40代での重大イベントが、本日、全て終了しました。
夫婦で必死に背負っていた肩の荷が・・・
今日、おりたのです。

「無事、子供を2人、小学生にしたぞ~!!」

近いうちに、妻と乾杯するかな。

今後、待ち受けているのはアラフィフ子育てです。
50歳前後での子育てのコツ・・・
何だと思います?
個人的に老後の事を考えない」です

思い立ったら吉日。
やりたいことは、後先考えず実行する。
脳こうそくとか心筋梗塞とか・・・
明日、自分がぽっくり死んでしまうかもしれません。

そうなる前に、子供に費やすのが正解かと。

ちなみに我が家、受験は一切考えておりませんので・・
あと7年後の高校受験まで、のんびりできるかな?

まずは、お盆休みまで、全身の力を抜いて
体力回復を図って行きたいと思います。

2018年4月2日月曜日

フランス

フランスで徴兵制が復活したそうですね。
18歳から21歳までの男女全国民に、一か月の兵役を課すそうです。
2001年に廃止されていたフランスの徴兵制。
去年、大統領になった40歳のマクロン氏が公約に掲げ
今年、実行に移つしたのだとか。

安倍政権が今、世界で最もつながりを強化しているフランスでの話です。

一か月の徴兵は、どうみても手調べでしょうね。
きっと、慣らしていきながら、ドンドンと期間を延ばしていくでしょう。

また、少し離れたスウェーデンでも、徴兵制が復活。
今年1月から徴兵制を施行開始。
1999年に生まれた13000人の中から
4000人の男女を選別し徴兵するとのこと。

さて日本。
これから少子高齢化が進んでいきます。
湘南の各市内の小学校でも・・・
今年の新入生が「1クラス」だけというところが多く
身近では、植木小学校は1クラスだけとなったそうです。
関谷小学校は、ギリギリ2クラス。

そんな中で、この徴兵復活のニュース。
この世界の流れが、やけに気持ち悪いです。

我が国はというと・・・
自民党の議員さんを中心に、徴兵に対して触れています。
たとえば、元文部科学大臣の自民党の下村氏は・・・

半年程度、若者達に自衛隊の体験入隊など労役的義務を課して
受身ではなく積極的に前向きに生きる姿勢を身につけてもらいたい。

などと発言しています。

徴兵ですか。
この日本で。

このまま高齢化が進むと
自衛隊員の数は人口減少に比例してドンドンと減っていきます。
団塊の世代の子供たちである我々が老人になるころ
若者は3人に1人になるといわれています。

減ってしまった若者を・・・
国内企業は、奪い合いとなるでしょう。
そうなると、より一層、自衛隊のなり手は少なくなるでしょう。

目の前まで来ているのですかね?
徴兵制。

何事も、忍び寄ってくる間は、解らないもので・・・



2018年4月1日日曜日

自分に甘い

さて、共産党が大嫌いな我が国の政権。
日本の共産党も対象ですが・・・
現政権の政治家又は支持者の方々が毛嫌いするのは、大本の中国です。

その中国の一企業に、なんと我が国民の年金データの処理を
業務委託していたというニュースがありました。

その会社のデータ処理は、いい加減を通り越してヤッツケ仕事。
過少支給が6万7千人あったことが発覚したのを皮切りに
入力漏れが1万7千人。
さらに31万8千人分の入力ミス。

その影響が実際どうなっているか、日本年金機構は解らないという。
バカじゃないか?
こいつらは!!!

過去、大問題になった『消えた年金問題』がありました。

自民党が進めたオンライン化後、年金のデータ管理がずさんで
厚生年金4000万件、国民年金1000万件が宙に浮き
紙台帳からコンピュータへの記録の転載がいい加減だったことが原因だったと判明。
さらに、多くの納めたはずの年金が記録されておらず
年金を受け取れない人が続出。

この問題に関し、安倍内閣総理大臣は、過去こう仰ってます。

私は現在の行政の長として
この問題に関して、一番大きな責任があります。
まずは、国民のみなさまにおわびを申し上げなければならないと思います。
この問題は10年前から今日に至るまで
社会保険庁において、先送りしてきた問題です。
私の第一の使命は、最後のおひとりに至るまで年金記録をチェックして
まじめに保険料を払って来られた方々に
しっかりと年金を正しく、お支払いをしていくということです。

その御方が総理大臣の今、再度・・・
『消えた年金問題』と同じことが起きたこととなります。

驚くことに・・・
中国企業がデータ処理していた人数は、500万人に及びます。
約6000万人の加入者がいるとすると
そのうちの8%の国民の個人データを、外国企業に渡していた事となります。

大事件です。

ハッキリ言って、籠池どころの騒ぎではないのですが・・・
いざ、自分たちが当事者だと、ここまで、大人しい与党。
あなた方が大っ嫌いな中国の企業ですよ~。
なぜ、保守やタカ派の方々は、黙っているのですか~。

あなた方が大好きな言葉をあえて使って・・・
この大問題を表現してると、こうなります。

国民の個人データを外国企業に手渡すなんて
安倍政権は、売国奴ですね!!

この問題、実際、内閣総辞職に値するのです。
しかし、与党も野党も、籠池に夢中。
なぜ?
どうして?

旧社会保険庁が名前を変え、日本年金機構になりました。
10年が過ぎた現在。
結局、何も変わっていなかったという事です。

ということは・・・
「責任を持って最後の一人まで年金記録をチェックする」
と仰いながら、何もしていなかった内閣総理大臣が
しっかりと責任を負い、辞めてもらうしかないわけです。

できれば、私財没収して、国民の損失を補てんすべきかと。

それにしても・・・
これだけ「口だけ」の奴っていうのも、珍しい。
最低最悪の内閣総理大臣だと、心底思うのです。

2018年3月31日土曜日

功利主義

「嘘をつくな」というのは・・・
「人間を辞めろ」と言っているのと同じ。

哲学者の中島義道さんが新聞紙面で仰ってました。
氏曰く(注釈)
国会中継をずっと見ていたが
「嘘だ」「嘘じゃない」とえんえんと議論して
「ウソをついた!」という形だけで他人を非難することに終止し
いわれた当人も「ウソではない!」とただ弁解するだけであって
あまりにも退屈で、途中2時間も眠ってしまった。

どうして人は「ウソをつくべきではない!」と言いつつ
絶えず、ウソをつき続けるのか?

人の行動原理は、三つに分けられる。

■理性主義
道理(人として行う正しい道)に従うというもの。

我々国民が政治家に期待しているものが、これにあたる。
「約束を守るのは、人として当然である。」という考え方。

■功利主義
幸福を最大の目的とすし、快楽や利益を基準にして行動をするもの。

■情緒主義
その時々の感情を行為の基準にするもの。
「昨日約束を守るつもりだったが、今日気が変わった。」
という態度がこれにあたる。

大部分の現代日本人は、基本的には功利主義に立っている。
比較的どうでもいい場合は情緒主義で
逆に自分の信念に直結する場合も情緒主義である。

しかし、どちらも名目上は理性主義だとしているのである。

そして、興味深いのは・・・
我々が他人の行為を判定するときは、秩序を適用しているという事。
秩序とは、理性主義を指す。

安倍晋三首相も、菅義偉官房長官も、このことをよく知っている。
事実そうであったとしても
「私の得になるからしました。」とも
「その時の気分に誘われてしました。」とも
言わないのであって、だから必然的に
「1点の私欲も無く、ひたすら国民のことを考えて行いました。」
というウソばかりの答弁になるのだ。

しかし、カント(ドイツの哲学者)は、これを「善意のウソ」と呼び
ウソのなかで最も悪質なウソとみなした。
なぜなら、こう語る時の人は
他人を騙すのみならず、自分も騙し
さらに・・・
「私は国家のためにやっているのだ。」
という、善意に基づいているからである。

ほほ~
批判する側も、批判される側も
その大部分は自分の利益を最優先しているのに
どちらも「国民の為にやってるんだ。」と嘘をついているから
国会自体が嘘くさくなっているのですね。

面白い。

そして、我々も「国民の為に」とシュプレヒコールを上げていても
皆、実は理性主義ではなく、限りなく功利主義であって
その手段として情緒に身をゆだねている。
それでいて「我々は理性主義だ」というから
一歩引いて第三者的に見ると
なんだかオカシイように思う訳ですね。

哲学だな~。

でも、この三つに基いて考えてしまうと
もう、どう考えても、社会全体が嘘の塊に思えてきます。
全ての仕組みが、功利主義の上に成り立っていて
情緒主義が表裏一体でのさばっている。
それを必死に法律で押さえつけているのが現実かと。

それでいて、皆、理性主義のフリをしている。(苦笑)

ちなみに理性主義は、法があって初めて成立します。
掟がなければ、皆、情緒主義に走りますから。

その法律が・・・
今、日本では危機に瀕しようとしている。
「国のため」という善意によって。

なるほど~。
とても難しい切り口ですが・・・
物凄く現代社会を解き明かしたお話でした。

2018年3月30日金曜日

玉縄谷戸池の桜

鎌倉の北、大船の桜は、桜が満開です。


玉縄城の城下だった谷戸にある「谷戸池公園」です。
池の横にある公園内もご覧の通り。


すでに古木ですが、枝振りは勇ましく
花びらの量は、鎌倉の中でも随一かと。


今日は、風が強く・・・
すでに散り始めているので・・・
明日には、花ビラで埋まる湖面が見られると思います。


池に近づくと
「餌をくれるの?」
と、野鳥たちが近寄ってきます。

(※クリックすると拡大します。)

鳥は、色の識別が4原色だというのが有名です。
人間が見る世界は3原色で、紫外線を見ることが出来ません。
でも、鳥は紫外線を見ることが出来るそうです。

噂では、鳥には桜が青にみえるのだとか。

満開の桜が青く見えたら、別世界ですね。
興味津々。

話はガラッと変わりますが・・・
この谷戸池目の前に、当社売主の売地があります。
http://www.heisei-shonan.co.jp/urinusi/tamanawa100.html

こんな景勝地に住みたい!!
それを実現できる土地です。

ぜひ、ご検討くださいませ。


2018年3月29日木曜日

リメンバーミー

3月16日に卒園式だった娘の晴れ姿を見るために
山形から上京していた妻のお父さんお母さん。
我が家に滞在し、春休みの息子と娘の面倒を見て下さり
昨日のお昼、帰郷されました。

新幹線に乗って、約3時間。
桜が満開の鎌倉からたった3時間ですが・・・
山形は、まだ雪が残っているそうです。

お盆休みには、山形でキャンプをしに行く約束をしながら
お昼に大船駅でお別れ。

午後は、家に戻って夕方まで寝たい気分でしたが
そうは問屋が卸しません。

向かったのは、イオン茅ヶ崎。
イオン茅ヶ崎といえば、湘南地域で数少ない映画館がある所。

先日、学校から頂いた息子の通信簿が
なんと、オール『良くできました』だったんです。
そのお祝いに、今日は映画を見に来る約束をしたのです。
(本当に私の息子かな?)

お目当ては、これです。


(※画像は、リメンバーミー公式サイトより)

ディズニーピクサー「リメンバーミー」

これが・・・
凄かった。

子供のアニメと高をくくってましたが
大人の私の見終わった感想は、一言。
「とっても感動した!!」

映画をみて滅多に泣かないタイプですが
この映画で、3回ばかり涙腺が緩み・・・
最後のおばあちゃんが歌うシーンでは、涙腺崩壊。

歴代のディズニーアニメ映画の中で、個人的にNo1です。
いや~、良い映画だった。

改めて、ピクサーの力に感服。
ところどころトイストーリーっぽいところもあり
なんとも懐かしく、そして、おもしろおかしくもあり
最後にガッツリ泣かせる。

クレヨンしんちゃんやドラえもんの映画で泣くとか言いますね。
毎回毎回「大人も泣かせる。」とか話題になりますが
私、泣いたことが無いんです。
皆が泣いたというドラえもんの「STAND・BY・ME」でも
ウルッてくるところは一つもありませんでした。
それが、この映画では・・・
恐るべしディズニーピクサー。

ちなみに・・・
邦題のリメンバーミーは、ミステイクですね。
本当の題名は「COCO」でして
ママココという、おばあちゃんの名前が題名です。

アカデミー賞、2部門受賞。
ゴールデングローブ賞、アニメ映画賞を受賞。
アニー賞、11部門受賞。

メキシコでは、映画史上歴代最高の興行収入を記録。
アメリカや中国でも、大ヒット。
でも、なぜか日本では、ドラえもんに動員数で負けていて
昨日の映画館も、春休みのお昼すぎなのに
座席は5分の1程度の客入り。
正直、ガラガラです。

個人的に邦題が大失敗だと思うのです。
もっと、気が利いた日本名がなかったか?
少なくとも『私を忘れないで』とした方が、全然よかったなぁ。

なんとも、勿体ない。

とにもかくにも「この世界の片隅に」と同じく・・・
皆さんに、見てほしい映画です。
そして、子供を持つ親は、絶対に見てほしい。

とても不思議な感覚になるはずです。

親から、子が生まれ・・・
その子が、親になり・・・
親の親は、おばあちゃんで。
ひいばあちゃんの子は、おばあちゃん。

そのおばあちゃんの子から孫がうまれ・・・
孫から見た親の親は、年老いた老人。
その孫もすぐに親になり
親たちは、順番に年老いて亡き人となり

卵が先かニワトリが先か?みたいな混乱をきたします。

作中では、天国のような別の世界で皆が生きていて
その親も、親の親も、親の親の親も
皆「親の子として」存在しているという
とても不思議な世界観なんですね。

そして、ラストシーン。
ひいばあちゃんのママココは、死ぬ間際も心は子供のまま。

人の心理を問われたような・・・
なんとも、深い映画です。

はたして親は、子の親なのか?
それとも、親の子なのか?

この作品から鑑みると・・・
人は、生涯子供でありつづけ・・・
でも、思春期で親を遠ざけ
子が親になると、親という責任を担っている時だけ、子であることを忘れる。
そして、親としての責任を失った時
人は皆、子に戻るのか。

自分の子供達が我が手から離れていったとき
映画の中のママココのように
私も、亡き親を想い続けるようになるのかしら?

だとしたら、人とは何とも悩ましい。

そして、なんとも絶妙な仕組みだとも思うのです。

とにもかくにも、人間とは難解だ。
死ぬまでに、自分で自分を理解できるのかしら?(^^;)