当社の住宅は、防水盤を設置しておりません。
防水盤とは、洗濯機の「水受け」です。
万が一、洗濯機から水が漏れたとき
一定の量であれば、排水をしてくれるものです。
しかし、洗濯機の全自動化にともない
年々、高性能化が進んでいます。
一昔前の洗濯機のように水漏れもほとんどなく
防水盤の役目は、ほとんどないといえます。
さらにドラム式洗濯乾燥機が普及しており
大型化によりサイズも千差万別。
防水盤のサイズが合わないケースが多々見受けます。
当社の洗面所は、こんな感じで仕上がります。
洗面の横に見えるのが、排水トラップとなります。
形状は、この形。
この口に洗濯機のジャバラホースを指し込んで使用します。
基本的に、防水盤についている口と同形状です。
そこで一つ。
日本では、電化製品への信頼度は絶大なものです。
それがとても過度なものでして・・・
定期的なお手入れをしないひとが物凄く多い。
冷蔵庫・食器洗い乾燥機・浄水器・コンロ・レンジフード
エアコンや空気清浄器・換気扇もそうです。
でも、どれもこれも、説明書に目を通すと
「3か月に1度は手入をするよう」に明記されています。
とくに洗濯機は、定期的なメンテナンスが必要です。
我が家の洗濯機。
毎日、子供たちの泥だらけの洋服をキレイにしてくれます。
洗濯機から出てくるのは、キレイになった洋服です。
さて、その泥や汚れはどこに行くのか?
子供がいる場合、泥汚れだけじゃなく、砂がやたら多い。(^^;)
それらをすべて下水に流している訳です。
そこでピンと来た人は、凄いです。
排水溝には、トラップがある。
トラップは、臭いが上がってこないように水がたまるようになっているのです。
このトラップを定期的に掃除する必要があります。
でも、これをやっている人は、物凄く少ない。
ということで・・・
先日、我が家のドラム式洗濯機の定期的なメンテナンスの状況を
ご紹介したいと思います。
我が家も防水盤はありません。
こんな形で、トラップにジャバラホースがつながっています。
トラップの口は、付属の留め具を回すことで簡単に取れるようになっているので
ジャバラホースを排水口から抜くのではなく、排水口ごとはずします。
この作業は、腕が入れば出来ます。
よって、こんな感じで外します。
簡単に外れました。
そうしたら、排水溝の中にあるトラップを抓んで出します。
これがトラップです。
このトラップが汚れるので、1年に一回はお掃除してください。
最近の全自動洗濯機は、髪の毛や衣類の毛が流れないようになっています。
昔は、ここに毛玉が溜まって水漏れの原因になったりしましたが
今は、ほとんど見受けません。
ちなみに、洗濯機の定期メンテナンスのメインは・・・
ここでは無いのです。
特にドラム式の場合、水量が少なく
大量の水を使いません。
よって、排水の水圧が高くないため・・・
ジャバラホースの中に、汚れが溜まるのです。(^^;)
ジャバラホースの中の汚れを取るには、コップに水を入れ
ジャバラホースの中に水を注ぎ、シェイク。
そして、それをお風呂に流します。
たった一回で、ご覧のとおり。
良く見えないですが、砂の塊です。
こんな汚れが、このジャバラホースに詰まっているのです。
これを知らない人がとても多い。
水を注ぎ、シェイクすること20回。
砂が出てこなくなるまで要した回数です。
写真ぐらいの量の汚れが×5は出てきました。
これが洗濯機の故障の原因になります。
でも、今の洗濯機は詰まっても水漏れは起こしません。
エラー表示となり、作動しなくなるからです。
一昔前の洗濯機は、詰まっても、動いていた。
それで、洗面所が水浸しなんてことが良くあったのです。
高性能となっても、構造は同じ。
節水になればなるほど、汚れは貯まりやすい。
少なくとも半年に一度ぐらいは、行ってください。
電気製品を過信してはいけません。
住宅のトラブルの多くは、これら過信が生みだします。
とくに・・・
①毎日使うもの
②汚れを落とすもの
③排気するもの
これらは注意が必要です。
ちななみに、電気製品は消耗品です。
電化製品の多くは、メーカー推奨で寿命が8年です。
何のメンテナンスもせず10年以上使い続けているもの
身近にあったら、すぐにでもメンテナンスをすることをお勧めします。
冷蔵庫・コンロ・レンジフード・換気扇が最右翼です。
その中で、一番トラブルが多いのは、ビルドイン食器洗い乾燥機です。
これ、水漏れを起こしていても見えない。
気が付かず、床が腐ってしまう事案が多くあります。
それなのに、定期的なメンテナンスをしている人はほとんど居ない。
要注意です。(^^;)