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2018年1月13日土曜日

ゴーディーズ

沖縄滞在、2日目の後半。

瀬底ビーチで1時間ぐらい遊び・・・
目指すは、名護のやんばるの中にある「ヤンバルンチャー」

ヤンバルの森の中をバギーで疾走できるのです。


テレビで見て、息子がこれがやりたくて。

瀬底ビーチを出たのが3時50分時ごろ。
カーナビに目的地を入力し
賞味40分ぐらいで目的地に到着。
しかし、それらしき建物も案内看板もありません。
周囲を見渡すも何もない。

カーナビは「目的地に到着しました」という。
慌ててヤンバルンチャーに電話すると・・・
レンタカーのカーナビはいい加減とのこと。

「グーグルで検索してください」
といわれたので、慌てて検索すると
「目的地まで20分」
という表示が(^^;)
まじか!!
あと15分で受け付け終了時間です。

山道を飛ばし・・・
何とか、本来の場所に到着!!!

ここで教訓。
沖縄ではレンタカーのナビをあてにしてはダメ

すでに同時刻の人たちは出発しています。
急ぎ着替えて、先導の担当とあいさつ。
彼の名はイッペイさん。

またここで、ついてました。
この担当が素晴らしかった。(^^)

息子は私と2人乗り。
娘は、いっぺいさんと二人乗り。


なんくるないさーの沖縄です。
軽く乗り方のレクチャーを受け
数分だけ試運転したら
「さあ、行きましょう」と出発。

突如オフロードバイクのレースコースのような場所を
ガンガンと進んでいきます。

しかも、このバギー、スピードが出る。

我が家は、妻も大型バイク免許を持っており
この手の乗り物は難なく運転できるのですが
一歩間違えたらひっくり返るような道を
猛スピードで走っていきます。

ひっくり返ったら、間違いなく救急車ですよ。
でも、子供を載せているのにお構い無し。
我々はついていくのがやっとのスピード。
子供たちは「ジェットコースターだ!」と大騒ぎ。

普通の人だったら、転んでるんじゃないか?

ちなみに係りのイッペイさん曰く
「普通のご家族ではこの道は通りません」
とのこと。
めずらしく運転が上手い家族なので
難易度の高い道へガンガンと先導していったそうです。

元走り屋(バイクも車も)の私でも冷や冷やするぐらい
リアルマリオカートのダート版。

妻はさすがに何度かひっくり返りそうになった模様。
子供たちは顎や頭をバギーに打ち付けながら
「うやっほ~っ!!!!」と大喜び。


途中、ひと休みでやんばるの森をトレッキング。

ちなみに担当のイッペイさん、超イケメンでノリノリ。
面食いの妻も娘も「男前だね~」と珍しく口をそろえるほど。
超人見知りの我が家族を、言葉巧みに喜ばせてくれました。

みっちり70分!!
スリル満点、楽しかった。(^^)

さて、すっかり午後5時半を過ぎました。
関東だと午後4時半で暗くなりますが
沖縄は午後6時でも明るいんですよ!!
ビックリ。

まだ、ここは名護ですので
那覇までは1時間半ぐらいの道のりです。
「名護で飯食っていくか。」

2日目の晩御飯は、何が良いかしら?
息子がハンバーガーが食べたいという。
イッペイさんに、お勧めのハンバーガー屋を聞くと
「沖縄人のソールフードと言えばA&Wかキャプテンカンガルーですね!」
とのこと。

ヤンバルンチャーの皆様にお礼を言って、出発!!
と思ったら、レンタカーのバッテリーがあがってる(゜゜;)
慌てて、イッペイさんに助けを求め帰り
ヤンバルンチャーのトラックにブースターケーブルをつなぎ
どうにか、レンタカーのエンジンがかかりました。
20分のタイムロス。(TT)

もし、これがどっかの山の中だったら・・・
我が家、遭難してましたね。
トコトンついてます。

最後まで笑顔でご対応くださったヤンバルンチャーの皆様。
大変お世話になりました。

出発すると
暗くなり、子供たちは爆睡。(お決まり)


せっかく沖縄に来たのだし、怪獣たちは夢の中。
高速道路を走るのはもったいないな。
ということで、沖縄本島の地理を楽しみながら一般道で帰ることにしました。

恩納村の長~い西側海岸線を走り・・・
東部の金武町に寄り道し・・・
うるま~沖縄市~読谷村と本島を横切って
また西海岸線で嘉手納町~北谷町と南下します。

名護から北谷町まで1時間ちょっとぐらい。
道中、A&Wやキャプテンカンガルーは一杯ありましたが
寝てすぐに起こすと娘の機嫌が最悪になるので
入らずここまで来ました。(苦笑)

すでに午後7時を過ぎています。

左手に巨大な米軍の「嘉手納基地」が見えてきたところで
町の雰囲気がガラッと変わります。
なんだか、関東でよく見る店がいっぱい。
その中に、珍しいアメリカンなお店もあります。

「ポールダンスバー」なる看板、興味津々。(゜゜;)
妻と二人だったら、間違いなく入ってるな~。

さてと・・・
そろそろ、怪獣達を起こして飯にありつかなければ。

スマホに「近く、ハンバーガー」とつぶやくと
すぐ近くに「ゴーディーズ」というお店があります。
またもや私の独断と偏見で、ここに決定。

米軍基地にほど近い住宅街の一角。


これまた、とても分かりにくい場所です。

超アメリカンなハンバーガーショップ。

中に入ると、アメリカ人の先客でいて
映画で見たのと同じように
ハンバーガーを片手に談笑してます。
なんとも異空間。

東京でこの手のハンバーガー屋さんはちょっと怖い。
平気でセット2000円を超えるからです。
ですが、ここゴーディーズ。
観光地?にもかかわらず安い。
メニューはセットで1000円前後とリーズナブル。


そして、これがまた絶品ハンバーガーでした。

つなぎは入っていない牛肉の粗挽きのパテに
手作りバンズにチーズ一杯。

息子はダブルチーズバーガーを頼み
運ばれてきたサイズは
息子の顔と同じ大きさです。

世の中の食べ物でモスバーガーが一番好きな息子。
一口食べて
「モスより全然うまいよ、これっ!!」と店内で絶叫。


そして、たった2分で完食。(末恐ろしい。)

個人的にも今まで食べたハンバーガーの中で
ベスト3に入ります。
一言で例えるなら「肉バーガー」ですね。

こんなに肉肉しいハンバーガーは知りません。

美味かった!!!
御馳走様でした。

私の食運は健在です。

腹を満たしたら・・・
車内で「しりとり」をしながら・・・
宜野湾の普天間基地の横を通り
ひたすらつづく米軍施設に驚きながら
その脇を走り

那覇市内のホテルに着いたのは、夜の9時前です。

高速道路の出口や那覇市内が大渋滞するという噂を聞いていましたが
我々は下の道をひたすら海岸線で来たので
渋滞は一切ありませんでした。


2日目も、朝からミッチリ遊び倒したぁ。(^^)
トラブルも多々ありましたが
運が味方です。

つづく

2018年1月12日金曜日

紀乃川食堂

沖縄の北西部にきたら
ここに行かないと絶対に損をする。

そう言われ、到着しました。


紀乃川食堂!!!!!!

街道沿いに小さい看板があり・・・
細い道に入り、山をくねくねと登って行った
民家の中にひっそりとあります。

情報が無ければ、たどり着けない場所です。

でも、すでに10人ぐらい並んでいます。
しかも、その行列が多国籍。

中国語と韓国語と英語とカタログ語?が入交りってます。

駐車場は狭く、すでに満杯。
私は車に乗りながら、空くのを待ち、妻と子供は行列に参戦。
そのあいだも、次々に「れ」ナンバーの車が入ってきます。
もう、小さな農村がパニック状態。
20分ほど待って、入ることが出来ました。

店員さんは、英語で案内をしていて
我が家にも最初、英語で話しかけてきました。(^^;)
こりゃ、お店の人、大変だ。

皆さん、トンカツ定食やエビフライ定食を頼んでいますが
私は、前もって有力な情報を頂いておりまして・・・

「ジーマミー豆腐」「ソーメンチャンプル」が必食。

ということは、定食ではなくて単品でいろいろ頼むのが正解ですね!!

まず、ジーマミー豆腐。


これは、初食感!
43年生きてきて、初めて食べるものがあるなんて幸せです。

豆腐というより、弾力があり柔らかい作りたてのチーズのような食感。
香りはピーナッツ。
こりゃ美味しい。

ソーメンチャンプルー


これも、初めて食べました。
写真を撮る前に皆がつっつき、一瞬で無くなってしまいました。
それほど、美味い!!

この自然な甘さと優しい味は、病み付きになるほど極上。
感動するほどに美味しい!!

沖縄県民のS先輩曰く
「普通のソーメンチャンプルーより太麺で、ここでしか食べられない」

今回、沖縄旅行で食べたご飯の中で
このソーメンチャンプルが何よりも一番美味しかった。
生涯「忘れられない味」となりました。

ソーキソバ


王道の味。
シンプルイズベスト。
豚肉、ほろほろ。

ゴーヤチャンプル


うま~い!!!
これまた、王道です。

ヒラヤーチー


ぜんぶウメエ~!!

すべて、ナチュラルなんです。
体に心地いい「かおり」「味」「歯ごたえ」「食感」
写真で解りますかね?
私の拙い文章で伝えきれないのが残念。

この食堂で食べた料理があまりにも旨くて・・・
食べながら「ここに住みたい」と口走るほど。
妻などは、関東に帰った後も
「あのソーメンチャンプル、美味しかったな~」
と譫言のように、ため息をついています。(^^;)


さて、おなか一杯で次なる目的地は・・・
「やんばる」です。

旅行前、テレビ番組で見た「ヤンバルンチャー」
バギーが自分で乗れる所が名護市の山岳にあり
息子たっての希望で、そこに行くこととしました。

電話をしてみると、夕方であれば空きがあるとのこと。
現在2時。
まだ時間があります。

紀乃川食堂を出ると、目の前に島があり・・・
そこに渡っていく橋があります。

我が家は、旅行に行く場合、ほとんどが無計画です。
私は、着の身着のまま知らないところに行くのが好き。
よって、地元漁村や農村、市場や漁港に吸い寄せられていきます。
何もないような島があったら、無条件で渡るわけです。

橋を渡ると・・・
古民家が立ち並ぶ沖縄の農村がつづき、目がハート。
琉球古民家が大好きです。
ほどなく進むと、脇道に小さい看板を発見。
「瀬底ビーチ」と書いてあります。

11月ぐらいに東京テレビ「ワールドビジネスサテライト」で、見た!!
絶景ビーチに廃墟があるという場所ですね。

こんなところにあったのか~。
早速、行ってみます。(^^)


行き止まりで駐車場も封鎖されているので
路上に駐車して進むと・・・

おお、テレビで見た廃墟だ!!

都市デザインシステムという企業が手を付けた
300億円を超える大型リゾート施設
しかし、建設途中の2008年にサブプライムローン問題勃発。
すぐに経営破綻し、今に至る。

これを2016年、森トラストが買い取ったそうで・・・

全てを解体し、滞在型リゾートをヒルトンと組んで作るのだとか。
会員制高級ホテルみたいですね~。
なんでも、アジア初の施設なんですって。

「美ら海水族館」さまさまですね。

このリゾート計画地の目の前にあるのが・・・
この海です。


瀬底ビーチ!!

なんなんだ、この透明度は。(□゜;)
子供たち、あまりの透明度に、自分の足を見ています。

しかも貸切!!
誰もいない。


12月28日の午後2時で、気温は21度ほど。
海水の温度も「冷たい」という感じではありません。

でも、風が強く、濡れたら寒いです。

砂は、100%サンゴ礁ですが、目が細かくサラサラ。
素足でも痛くない。
昨日の朝いった新原ビーチより美しい。

どこまでも続く、純白な砂浜。
海の中のサンゴ礁にコバルトブルーで海。

なんて
なんて贅沢なんでしょう。


まるで、夢の世界。
夢で見るような世界の現実です。

こりゃ
ハワイなんて行く必要ないですね。

つづく

2018年1月11日木曜日

美ら海水族館

さて、沖縄2日目となる12月28日。

朝6時に起きて、爆睡する皆を起こし・・・
向かうは、この旅最大の目的である「美ら海水族館」

お恥ずかしながら、私、沖縄のスケール感を誤っていました。
沖縄本島って大きいのですね!!

我々が滞在したのが那覇。
水族館は、すぐ近くかと思っていたのですが・・・
那覇市内から高速道路を飛ばして2時間かかりました。(汗)

感覚的に鎌倉市内~伊豆北川ぐらいの道のり。
往復で4時間。
この時間ロスは、大きい。(^^;)

グーグルで調べて片道2時間という表示にあせる私。
朝ごはんを胃につめ込み、急ぎ沖縄自動車道へ
沖縄の中部を過ぎたあたりまで高速道路が続き
そこから北部へは一般道の海岸線を走ります。

高速道路を下りて、少し走ると「名護市内」がこの辺。
名護の街を過ぎると砕石の採掘場とコンクリート工場が永遠と続きます。
道路の砂ぼこりがすごい。

10tダンプにすれ違いながら工場地帯を走り続け
瀬底島が見えるあたりで、またキレイなリゾートに変貌。

なるほど。
以前ニュースで「何もないところに水族館を作った」ってやってたっけ。

おしゃれな建て物が増えてきたあたりから
ほどなくして、到着。


(だれも乗っていない、エスカレーター)

過疎の地にわざわざ作ったのですね。
世界一の水族館を。

水族館の周りは、リゾートの建設ラッシュ。
新しいホテルやらリゾート施設が突然現れ驚きます。

水族館の駐車場の規模が茨城のアクアワールドに匹敵するほど。
その大きさに、この水族館の集客力が垣間見えます。
隣接する国営の公園も、とにかくデカい!


関東圏の主要水族館は、すべて制覇した我が家。

・新江ノ島水族館
・油壷マリンパーク
・八景島シーパラダイス
・しながわ水族館
・葛西臨海水族園
・エプソン品川アクアスタジアム
・サンシャイン水族館
・東京タワー水族館
・箱根園水族館
・加茂水族館
・あわしまマリンパーク
・アクアワールド大洗
・鴨川シ―ワールド

今までのTOP3は・・・

①八景島シーパラダイス
②鴨川シーワールド
③葛西臨海水族園

でしたが、スケールはこの水族館がダントツで1位です!



入口は、江ノ水に似てます。
進んで行って、ジンベイザメが見える水槽。
「ああ、こんなものなのかぁ~。」
少し拍子抜けながら奥に進んでいき・・・
角を曲がって、驚愕!!



世界一のアクリルガラス水槽がバーンッ。

こりゃすごい。
「度肝を抜かれる」とはまさにこういう事ですね。

あまりの凄さに家族四人
しばし、息を飲み、ことばを失いました。
動画をご覧くださいませ。

(※6歳の娘が撮影)

動画が見れない方は下記をクリック。

いや~、これは本当に凄い。
大枚はたいて、来たかいがあった。

この巨大水槽の前でしばし過ごし・・・
奥に進むと、天井ガラスのブース。

頭の上にジンベイザメが泳いでいきます。



娘は、私のスマホを奪い取り妻と興奮しながらカメラ撮影。

妻、ため息をもらしながら
「この水槽の前で、今日、丸一日いたい。」

でも、そういう訳には行きません。(^^;)
子供たちがジッとしていませんから。
子供たちは「次次次っ」とグングン進んでいきます。
すでに2回、見失って軽い迷子になっています。(苦笑)

水族館を出て・・・
外にはウミガメ館、マナティー館、イルカ館と別棟。



その途中、キレイなビーチグラスの土間仕上げ。
私だけ、興味津々。

美ら海水族館の建物をバックにウミガメ館。



巨大な建物にただただ驚きます。

覗き込む下は・・・
ウミガメの水槽。



そうこうしている間に、すでに2時間経過。
お昼を過ぎました。
どこかでお昼ご飯を食べなければ。

でも、やはり沖縄ですから、チャンプルとソバを食べたい。
しかも美味しいものを。

そこで、沖縄の古流空手の先輩にメールしてみました。
今巷で噂の「本当の一撃必殺」と言われる沖縄拳法の有段者。

沖縄出身で家族も沖縄在住なのですが・・・
家族のため単身赴任して東京で働いているパパさんです。

メールをすると、すぐにご返信くださり
「その位置だと紀乃川食堂は絶対行って!」
「ジーマミー豆腐とソーメンチャンプルが絶品!」
と、お教えくださいました。

おおお、地元の方の情報は絶対です。
神様のお告げ!!
持つべきは、良い縁ですね。
ありがたや~。
S先輩、有難うございます。

早速、グーグルで「紀乃川食堂」を検索すると・・・
「車で12分です」と回答。かなり近いです。

駐車場に停めてあるレンタカーに小走りで向かうと
衝撃的な景色が!!

ガーン!!
目の前に、現れました。



すご~い巨大な遊具施設。
なんだこりゃ、沖縄はスケールが違うぞ!!

しかし参った。(TT)
こうなると手に負えません。
「わおっ!!」とひと吠えしたと思ったら
私の手を振りほどき
息子と娘「ぴゅん」と、あっという間に走りだし
消えていなくなりました。



息子を妻が追い、娘を私が追いかける。(^^;)
娘は、こんなところで発見。

なんてったって、ここは沖縄北部のしらない町。
こんな広い公園でもし迷子になったら・・・
この旅の致命傷となります。

しかし、贅沢な遊具だ~。
こんな遊び場が家の近くにあったら幸せだな。
本来なら大喜びする遊具ですが・・・
沖縄の限られた時間。
こんな所で時間を取られるわけにはいきません。

何度と子供たちを説得するも
結局40分、遊ぶ羽目になりました。

すでに午後1時過ぎ。
汗だくの二人を車に放り込み、食堂に向かいます。



私は、車を運転しならがら、亀の土間を思い浮かべ
「あれ、どこかの住宅で真似しようかな?」
などと、考えてます。
どいつもこいつもですね。(^^;)

それにしても、驚くことに・・・
中も外も、そしてこの遊具も、聞こえてくるのは中国語ばかり。

駐車場に止まっている観光バスは、なんと中国語表記。
「你们来了,欢迎欢迎!」なんてペイントされているバスが
駐車場に何台も止まっています。

ここにいる観光客の半数は、中国からの方々のようです。
これだけの人が、年末に日本に来るなんて、凄い。

つづく

2018年1月9日火曜日

すずらん食堂

朝4時に起きて
ビュンッと飛行機で沖縄に午前中に着いて
すでに午後6時過ぎ。
2017年で、一番長く感じた日になりました。(^^)

本島南部から那覇市内へ向かう道は渋滞。

レンタカーの後部座席で、子供たちは爆睡。
私と妻は、寝不足と一年の過労が合わさり
さらに沖縄に来たという高揚感がミックスされ
クライマーズハイの状態。
助手席の妻と興奮しながら「沖縄すげ~」とハイテンション。

宿は晩御飯無しなので・・・
とりあえず、どこかで晩御飯にあり付かなければなりません。
でも、ガイドブックも持たない我が家。(^^;)
おバカですね~。

とりあえず、スマホに「近く・ソーキソバ」とつぶやくと
那覇市内の食事処が、バババッと全て表記される。
もう、ガイドブックも必要無い世の中のようです。

私の青春時代のアナログ世界、あれは一体なんだったのでしょう?
公衆電話ボックスに入り電話帳で行く先を調べた日々
本当に存在したのかさえ疑わしい。(汗)
夢だったのかな?


まてよ?今の子たちは「公衆電話」を知らないのかぁ~。

検索して出てきたお店の中から、名前から雰囲気を読み取り
私が独断と偏見でお店を決定。
普通のご家庭だと、ここで揉める感じですかね?
我が家の場合、私は妻からこの点だけ絶大な信頼を得ております。
食べ物に対する『カン』は、外したこと無いのです。

選んだお店は「すずらん食堂」さん。
店はとても分かり難い場所で、看板もまともに出ていません。

ドアを開けると、地元民の方々がいっぱい。
皆さん一斉に顔を上げ
「なんだ?観光客がこのお店に来たぞ!」
みたいな表情をされてます。

なんとも入りにくい雰囲気の中、席に着き・・・
私:肉ソバ&フーチャンプル
妻と娘:肉ソバ&野菜炒め
息子:カツカレー×1
を注文。

まず、最初に出てきたのが肉ソバ。



てんこ盛り!!!
具で麺が見えません。
写真ではその量はわかりにくいですが
「ラーメン二郎」の沖縄そば版といえば解りやすいでしょうか?

これで、450円也!!

安すぎますね。(^^;

そして美味い。
とくに野菜が美味い。
新鮮でシャキシャキ。
有機野菜なのか、しっかりとした青味があります。

都心だったら、この麺の上に乗っている野菜だけが
こじゃれた器に盛られて出てきて
『サラダ600円』なんて取られますね。(^^;)

麺も都心の1.5倍ぐらい。
この肉ソバだけでおなか一杯になるほどです。

次に出てきたのが、フーチャンプル!!


これも、凄い量です。
大皿に山盛り。

「いただきま~す」と箸を伸ばそうとすると
直後、ソーキソバの御椀が続き・・・

これまた山盛りご飯が運ばれてきました!!


これで合わせて、500円也!!
や、安い!!

と、いうか、これは想定外。
おかしいですよね?
メニューのどこにも定食とは書いてないのに。(汗)


すでに肉ソバでおなか一杯の私。
妻の顔色を見るも
妻は娘と肉ソバ一杯をシェアするだけで手いっぱい。

息子は、半分寝ながら550円の特大トンカツカレーを食べています。


フーチャンプル定食は、私が頑張って食べよう。
「こりゃ、美味い!!」

しかも、優しい味付けで、沖縄のお母さんの味的な。

ん?
ちょっと待てよ、妻。
さっき、野菜炒めを頼んでたよね?
あ、来ちゃった。
特盛野菜炒め!!

そして、ソーキソバの御椀とテンコ盛りご飯。

さすがに食えません。ごめんなさい。(TT)

野菜炒めは、お店にお願いしてお持ち帰りで包んでもらい
明日の朝ごはんにすることにしました。
それにしても、安い。
そして、美味しい!!

息子が残したカツカレーも私が平らげ
久々に、胃の容量180%の食事をしました。

食べた後、しばらく動けず・・・
その感覚がとても懐かしく・・・
空手の選手をしていた19年前を思い出させました。

吐くほど食べて、体重100kgを目指していた日々。
極真全日本チャンピオンの師匠に・・・
深夜11時半に終わる選手稽古後
良く連れていかれた藤沢本町の「上州屋」

このお店はメガ盛り定食が有名なのです。

弟子は皆、朝から仕事なのですが・・・
空手の世界は、オスの世界です。
師匠が「飯をおごるぞ」と言えば、オスしか言えないのでして。

店に着くのは、決まって深夜0時半ごろ。
注文は、師匠がします。
「大将、おかずもご飯も特特盛で!」

(写真は、自転車に乗ってさんより)

これが、ご飯だけで500gあるかという特特盛。

真夜中の、きつ~い稽古後です。
空手稽古以外でも
・腕立てふせ・腹筋・背筋・ジャンピングスクワット
これらをサーキットで、各100回ずつ。
それを3セットとか、こなした後です。(汗)
つまり、ヘトヘトなわけです。

「し、師範、さ、さすがに食えません!」

というと、師匠は決まってこんな話をされました。

俺が若いころ
大山総裁(ゴットハンド)に良くご飯を連れて行ってもらったんだよね
目の前に4人分ぐらいの料理が出てきて
大山総裁は、テーブルの反対側でニコニコして
太~い腕を組んで見てるんだよね
「押忍!」の一言だよ
頑張って食べ終わって、総裁の顔を見たら
ニッコリしてさ
また、同じ量の料理が運ばれてくるんだよね
「遠慮なく食べなさい」とおっしゃる
だから俺は「押忍!」といって
トイレに行って吐きながら、食べたもんだよ

そんな話をされたら、もう食うしかなくなるわけです。

死にもの狂いで食べて・・・
家に帰って、深夜2時。
朝から仕事だから寝なきゃいけないのだけれど
2時半ごろ布団に入るころには胃がフル回転しだして
代謝が上がり全身が熱を発して、朝まで一睡もできない。(苦笑)

そんな過酷な十数年前の日々を・・・
まさか、沖縄で思い出すとは夢にも思いませんでした。

とにもかくにも、すずらん食堂は美味しかった。
厨房のお母さん方、御馳走様でした。

宿に着いたのは、8時過ぎ。
激安ツアーなので、どんなひどい宿かと覚悟していましたが
とてもしっかりしていてビックリ。

清潔で、ロビーも部屋も広くキレイ。
畳もあり、バッチグー。


旅の宿「らくちん」さん
http://okinawa-rakuchin.com/

3日間、お世話になります。