親父の面目。
そんな言葉がありますね。
威厳というか、後姿とでもいいましょうか。
でも最近、そんな言葉使わないのかな?
個人的に、今の今まで・・・
体裁を全く気にしてこなかった人間です。
だから、車はボロの小型車でも全然良いし
仕事以外では、短パンにタンクトップにスリッパ。
そんな恰好で、お客様に普通に会ってしまう。
ダメ業者です。
この仕事は、見た目が重要だというのは重々知ってます。
清潔な人が来るとそれだけで気持ち良いのですよね。
知人の同業者などは、休みの日でもいつお客様にお会いしても良いように
石田純一ばりにパリッと着こなしてますもの。
とくにこの真夏の季節。
東急リバブルの営業マン等に接すると、さすがの私も反省します。
暑いのに、ビシッとネクタイ!
アイロン目が付いた仕立てのよいタイトスーツ姿。
長い髪をキープし、乱れなくカチッとセット。
汗臭くなく、良い匂いがして・・・
足先は、高そうな本革の靴がピッカピカ。
本当に凄いし、頭が下がります。
私はというと・・・
ヨレヨレのスラックスに一枚1000円のポロシャツ。
髪は、毎朝面倒だからという理由でスポーツ刈り。
足先は、合成の安い靴。
しかも、いつも現場で泥だらけ。
さらに、昼ぐらいですでに汗臭い。(^^;)
結婚する前は、良く穴の開いた靴下を履いていました。
だから、うちの妻などは・・・
結婚する前、私に良い印象は持っていなかったと思います。
初対面は、口も利いてくれませんでしたから。
そんな私が・・・
最近・・・
凄い体裁を気にしています。
といっても、この歳ですから根っこはもう変わりません。
世間体ではなく、親として子への面目。
私という存在は
我が子達から一体全体
どう映っているのだろうか?
それが、毎日気になって仕方ない。
ちゃんと、良いお父さんなのだろうか?
威厳があるのだろうか?
頼りがいある背中なんだろうか?
お父さんとしての役割は、果たせているのか。
全くもって、解りません。(TT)
「こいつら、俺を友達だと思ってやしないか?」
昨日は、私の定休日。
息子は、14時40分まで学校です。
妻と娘は、習い事の発表会の練習で、別行動。
バイクで、小学校まで行き
息子が校門からでて来るのを待ちます。
出てきたら、すぐさま後ろに乗せて、江ノ島へ向かいます。
バイクの中には、釣り道具一式!!
さっそく、先端の堤防に陣取り・・・
糸を垂らします!!
先週、息子に「来週の休み何したい?」とリサーチを取ると
息子は「俺、海で赤シュモクサメ釣りたい!」とのこと。
サメは無理だけど、やれるだけの事はやりますよ。(苦笑)
まず、サビキ釣り。
すぐに、イワシをゲット!!
しかし、釣果はこの一匹だけとなりました。
強風で子供が竿を持つと、サビキが風にあおられて、からまる、からまる。
しかも針がいっぱいあるので、怖くて触れない。
ということで、ちょい投げに仕掛けをチェンジ。
仕掛けの付け方をレクチャーしてみましたが・・・
まだあと5~6回、来ないと出来なさそう。
仕掛けをセットしたら、一度見本を見せます。
その後は、全部やらせてみます。
4~5回、投てきの失敗。
後ろに投げるは、堤防のヘリにぶつけるは・・・
危険極まりないですが、ここはやらせます。
さらに数回繰り返し、1回キレイに投げることに成功。
すると、その成功で投てきの感覚を身に付け・・・
その後、すべてをきれいに投げる事が出来るようになりました。
子供はスポンジだな~。
投げた後、10秒数えて
ベールを戻す。
フケを取って、糸を真っ直ぐにする。
竿を寝かせて、そこから横にユックリ引く。
海底を引きずる感覚を竿から感じ取って
リールを巻きながら、竿を戻す。
5秒数えたら、また同じことを繰り返す。
すると、2投目で、ハゼをゲット。
やるな、息子。
しっかりと、投げ釣りをマスターしました。
これで、もし明日、私が脳梗塞で倒れて死んでも
息子は、一人で釣りをする事ができますよ。
親父の面目躍如です。
これでまた一つ、親父の役目をはたせたかな?
そんなことを考えながら
竿を持つ息子と海面を見入っていると
不意に後ろから
「柳さん」と、声をかけられました。
ビックリして振り返ると、なんと水道屋さんの白井さんが!!
昨日、当社の新築現場で打ち合わせしたばかりです。
写真を撮ろうとすると、ご覧のとおり。(^^;)
こんなところで、会いますか普通?
水道工事は、仕事が不規則なので、休みもまちまち。
その休みに、アオリイカを狙いに来たそうです。
しかし、水曜日の夕方、この瞬間。
江ノ島での堤防で偶然に会う確率って、どのくらいの確率でしょうか?
本当にビックリしました。
「縁」ってやつですね。
しかし、ボウズでイカはもらえず。(▼▼#)
その夜・・・
妻と娘と夜7時に大船駅で待ち合わせ。
でも、発表会の練習が20時になっても終わらず。(汗)
外食はあきらめ、4人分の弁当を買って、先に家に帰ることに。
息子に聞くと「餃子食いて~」というので
餃子の王将に行き、並んでいると・・・
またもや、後ろから「柳さん」と呼ぶ声がっ!
ビックリして振り返ると
6年ぐらいまえに、当社の住宅を買っていただいたK様です。
ええええ、こんなところで偶然会います?!!
これまた物凄い確率ですね。
たぶんK様の目に、私と息子は・・・
「妻に家出された親子」
に映ったことでしょう。(^^;)
しかし「縁」って、凄いです。
K様は、このブログを見て頂いている数少ないお客様。
そして、メールでご感想を下さる御方です。
以前のパスタ屋さんのK様といい
こういうことって、100%意味があるのです。
偶然の必然なのでしょうね、きっと。