目的は、ボランティアです。
災害が起こった後、被災地へボランティアに向かう人には
通行証が発行され、高速道路が無料になります。
「通行証が出る」
というニュースが入ったら、いち早く被災地に向かい
自分の生活や仕事を犠牲にして、復興の手助けをするという
生き仏のような御方です。
その名もFさん。
若くありません。
もう、55歳。
元、キックボクサーです。(^^;)
もともと、運送業(赤帽・クロネコ)とお掃除屋(お掃除本舗)をしていたので
掃除・片付け・引っ越し・運送と何でも一人でこなします。
福島へは、もう10回以上。
先日も熊本へ2回も行っていました。
今日は、鳥取にいます。(^^;)
自分身一つ、仕事で使うハイエースを運転して
どこまでも、人助けに向かう。
道路代がタダになっても、ガソリン代は自分持ちです。
被災地に行ったら、宿泊代も自分持ち。
だから、車中泊なのだそうです。
「凄いですね!」と、彼に言うと・・・
「いやいや、観光に行くようなもんだよ。」と、またなんとも謙虚。
自費ボランティアをひけらかすところが微塵も無い。
悟りを開いているかのよう。
うっすらと車に影が映ってますが、何となく観音菩薩に顔がにてるのですよ。
そんな生き仏様に・・・
数週間前・・・
仕事を依頼しました。
現場に来た彼の車は、こんな状態でした。
真っ白。
噴火した阿蘇山の火山灰だそうです。(^^;)
「いや~、片道15時間ぐらいかかってさ~」
「向こう着いたら、ボランティアの受け付けがしっかりしてなくて、全然仕事出来なかったよ」
「だから、もう一度行こうと思ってるんだ」
「仕事がたまっちゃって、車を洗う暇もないんだ」
ありがたや、ありがたや(-人-)
それにしても、熊本は本当に踏んだり蹴ったりの状況なのですね。
地震で被災した揚句、火山の大噴火とは。
この車をみて、関東にいながら、初めて実感することが出来ました。
往復30時間走って、鎌倉~熊本をとんぼ返りした車です。
思わず、本当に拝んでしまいました。
今ごろ、鳥取で何をしてるのだろうか?
自由に自分の思うがままに。
フリーダムの彼が、うらやましい。