Translate

2015年3月22日日曜日

つばめグリル

子供の頃、ごちそうと言えば・・・
外食でした。

といっても、我が家は6人家族(4人兄弟)で、とっても貧乏だったので、外食と言っても、本当に記憶に残っているのは数回程度。

「好きなモノを注文しろ」という父親に対して、子供たちは母親に気を使って、メニューの中で一番安いものを選んで指さしたのを覚えています。

末っ子の私は、その場の雰囲気を良く解らず、ハンバーグを指さして、兄に頭をはたかれたのが懐かしいです。

ファミリーレストランを始めて体験したのは、たしか中学生に入ってから。

すかいらーくだったかな?

とっても、まぶしくて。
お店の中が、キラキラ光ってた。
中に居る家族が、皆、お金持ちに見え・・・

子供ながらに自分たちの生活と比較して、別世界でした。

場違いに思い、申し訳なさそうに入ったのをいまでも覚えてます。(苦笑)

その中で、鮮烈に記憶として残っている食べ物があります。
小学生時分に横浜の駅ビルの最上階で食べたハンバーグ。
その衝撃は、何度も夢に出てきたほどです。

店の名前は、「つばめグリル」

なんでそんなところに連れて行ってもらったかは覚えていないのです。
でも、目の前にとても怖かった父親がいたのは覚えてます。

ナフキンの膝への掛け方、フォークの持ち方やナイフの使い方などを、貧乏なのに事細かく注意されながら食べたハンバーグ。
緊張しながらも食べたそのハンバーグは、「こんなに美味いものが世の中にあるのか!」と思うほど、当時の自分には美味しかった。(笑)

そして、大人になり・・・
子供の頃、あれだけ眩しかった店々が、何とも大衆化して。
別世界に見えた「レストラン」も、今ではとっても気軽に入れます。

たぶん店は変わってなく・・・
一方的に自分が変わったんでしょうね。

ただ単に経済力が携わっただけで。(^^;)

でも、40歳になっても、子供のころの自分とは中身が共通しているので、何とも不思議な感覚なのです。(^^;)

それに、妻のストレスのガス抜きに月一回行く「焼肉」に比べたら・・・
ファミレスなんて、とっても安いモンですもん。

そんな今の先日・・・
下の子供を保育室に預けて、月一回の夫婦ランチ。
肉食女子の妻の要望で、何気なく訪れたのは・・・
大船のルミネにある、あの「つばめグリル」

そして、頼んだのはハンブルグステーキランチ。
1160円という、今ではとても良心的な金額です。
ラーメン全部乗せより安い!!(というか、ラーメンが高杉)

で、注文して、すぐに出てきたお皿をみてビックリ。



トマトが丸々一個!!

1160円のランチに、こんな面白い前菜が付きますか。(゜゜;)
すげー!!

切ってみると・・・



トマトだね。(^^;)

フルーツトマトではないと思うのですが・・・
とっても美味い!!
ハンバーグも、とっても美味しかったです。
私は、昔の事を思い出しながら、しみじみ食べました。

西原理恵子が「働くとは、自由を得ること」と言っていますが、貧乏を経験した人は、その通りだと思います。

自分の稼いだお金で、昔食べれなかったものを食べれる幸せ。
親から買ってもらえなかったおもちゃを、自分の子供に買い与えられる喜び
昔、出来なかったことが出来る。それが何とも自由に思える。

こんなブログを書いていて・・・
古い記憶の中から、思い出したことがあります。

そういえば・・・
昔、兄弟でよく外食した場所があります。
伊勢佐木町商店街にあった、100円ラーメンです。

小学生高学年の兄が、低学年の姉と私をつれ・・・
300円を握りしめて、入ったカウンターの店。
たどたどしく注文した3杯のラーメン。

小さかった私と2番目の姉は、麺だけ食べてスープを飲めない。
兄は毎回「勿体ない!」といって、私たちのスープも必ず飲み干していました。

そんな兄に姉と私は尊敬のまなざし。(笑)

そんな私が、今では1160円のランチを安いと思う。
なんだか、とっても感慨深いです。

そうだよな~
当時、1160円のランチなんて、雲の上の存在だったよな~。
(遠い目)


2015年3月21日土曜日

人生のターニングポイント

40歳は、人生のターニングポイントだと良く言います。

ですが、個人的には・・・
全くそんな気はしません。

どちらかというと、より一層に責任が増し・・・

自分のやりたいことと、その責任とのギャップが開くような気がしています。

仕事・両親・夫婦・子供・親族・趣味・家・・・

家族や両親の生活や健康を支え・・・
子供たちの将来を展望する。
家族のための家や車、玩具や洋服、旅行にレジャー。
幼稚園や習い事。
35年の住宅ローン。

子供が生まれる前は一切気にしなかった食べ物ですが・・・
親になると、毎日添加物や農薬、遺伝子組み換え作物が気になって仕方がない。
中国産なんて、一切我が家の食卓には上らなくなりました。

原発がメルトダウンしてからは・・・
放射能を気にする日々。
魚を買うにも、根魚や川魚は辞めたり。
子供に干物は、場所によっては一番危険ですし。

気に掛けなければならない事が多すぎて、
妻も私も、自分に対するケアーがまるで出来なくなり・・・
「腰が痛い」というのが、合言葉化しています。

自分がやりたいことは、深夜でなければ難しい。

でも、深夜なにかやるにも、気力も体力も残っていない。

個人的な趣味は、バイクと空手と釣りと食べ歩き。

バイクは、夫婦ともに大型車を乗っていましたが、愛車は数年前に手放なしました。
空手はライフワークなので、最低でも週一回は道場に足を運びたいのですが、仕事が立て込んでくると、稽古に間に合いません。

釣りなんて、もう5年は行ってません。
妻と食べ歩きしたのは、いつだったか記憶すらありません。

酒も結婚する前は、毎週飲み歩いていましたが・・・
結婚してからは激減して・・・
子供が生まれてからは、夜出かけるのは1年で片手で数える程度です。

最近やりたいことを列挙してみます。

①畑をしてみたい。
②地方選挙のボランティア。
③過疎の地方に住んでみたい。
④原発の作業員として参加してみたい。
⑤電気・ガスの無い生活をしてみたい。
⑥セルフビルドで山小屋を作ってみたい。
⑥林業に携わってみたい。

こう見てみると、病んでますかね?(^^;)

「清水国明か!!」

という突っ込みも聞こえてきそう。

でも、まあ、無理ですね。

よく、脱サラして地方に移住した人をテレビで特集しているのを見たりすると・・・
「凄いな~」と思うんです。
今の生活をすべて捨てて行くわけですから。
責任も何もかもひっくるめて、一から積み上げ直すのですもの。

ああ、それがターニング(転換)なのか!
選ぶか選ばないかの違いだけ。

やりたいことを選ばなければ、ターニングポイント(転換期)でもなんでもないわけですね。
な~るほど。

さてっと。
今日も一生懸命働いて。
家に帰って、子供の笑顔に触れて。
明日、朝起きて、今を頑張りましょう。



スマホの人はこちらをクリック。
https://youtu.be/2C99Lp-sBbc

2015年3月20日金曜日

仕事と人生

「やりたいこと」と「仕事」

40歳を過ぎて、このギャップをとても感じてきています。


仕事一つとっても、本当にやりたいことが全くできていません。

元々、古民家が好きです。
だから、自然で簡素な家に美を感じるのです。

いつか、日本建築を手掛けてみたい。
日本昔話に出てくる土間と囲炉裏のある家を建ててみたい。


(写真元:キャッチ愛http://blogs.yahoo.co.jp/jtfkw/8078648.html

というか住んでみたい。

石垣でみた、平屋のあの古民家を建ててみたい。


というか、住んでみたい。

寒いとか・・・
熱いとか・・・
痒いとか・・・

そんなものを超越した空間。

結露・断熱・耐用年数・住宅性能etc・・・

そんなものが気にならない、意匠・造形。

現代は、国が基準を決め、住宅の構造や断熱性を規制しています。
そして、その規制は年々増え続けています。

今年、始まった省エネ住宅ポイント制度は、低炭素住宅や長期優良住宅の仕様を求められます。

複雑化しています。
家に対する自由度がドンドンと狭まくなっているともいえます。

地震が起こるたびに、耐震基準をドンドンと高める。
二酸化炭素排出を抑えるためとして、次世代エネルギーやら、低炭素住宅やらの義務化する。
それには、外皮計算やら、熱損失係数やらで証明することが必要とされ・・・
一棟一棟、その計算をするのにお金を払う。(^^;)

東大出の官僚がやる事ですから、我々高卒の頭では追いつかないのは当たり前と言えば当たり前なのですが、
確実に言えることは、官僚方には「寒い家」や「暑い家」は、悪魔の家に見えるようです。
(その前に原発を止めろと言いたいのは山々ですが)

でも、結局、冷暖房機器を使うかどうかは、個人の問題であり・・・
家の性能が良いか悪いかではないのですよね。

人は、快適性を求め始めると、キリが無い生き物なんですよ。

寒ければ寒いなりに厚着をして生活すればよい。
暑ければ窓を開けて風を通して生活すればよい。


しかし、いざ家が暖かくなると、真冬でも家の中で薄着で暮らすようになり・・・
薄着で生活するのが慣れると、寒くなっても着込むことをせずに、暖房に頼るようになります。

都心では、真夏に家を全部閉めきって冷房をかける家が殆どです。これになれると、夜寝るときに冷房を掛けて、逆に寒いから布団をかぶって寝るなんていう人も現れます。

建築界の有識者の中には「日本政府がやっている住宅政策は間違っている」と仰る方が多いのですが、まあ、政策を決めるインテリの方々は聞く耳を持ちません。
2020年を最後に、日本古来の建築物は一切建てられなくなるとも言われています。

それにもまして・・・
首都圏は土地が高い。
この住宅事情では、我々が手に入れられる土地は、30坪が良いところ。
駅徒歩圏内をあきらめても、手が届くのは50坪。

駐車場をとって庭もとってと考えると・・・
上の写真のような平屋を建てることは不可能で・・・
さらに、すぐに隣の家の居間やお風呂という状況。
石垣の家みたいにオープンにしたら、プライベートもへったくれも無くなっちゃいます。

また、御客様の頭の中にあるのは「とにかく安く!」
最初から「1500万円で家を建てて。」というような要望がとても多く、だから、「形」も「仕上げ」も「収まり」も「材料」も、ドンドンと「普通の家」になっていく。

普通とは、コストカットした家のことです。
コストをカットしていくと、家は真四角になります。
間取りは、ありふれた3LDK。
新築マンションの広告に乗っているような100件見ても皆同じというやつです。
外部は、ありきたりなサイディング。

造る側も、つまらない。
住む方も、ときめきが無い。

個人的には・・・
面白い家を建てたい。
住んでいて「ワクワクするような家」を手掛けてみたい。

先日、アットホームウェブで紹介されていた家。


リビングにボルダリングですよ。

やろうと思えば、こんなことが出来るんです。
イイですね。
うらやましい。

なんの変哲もない家。
工夫もない家。
どこにでもある、ありふれた家。

住みたいですか??

一生に一度の物ですよ。

うちの会社は、そっちの方向に特化してみようかしら??

じゃないと・・・
国の規制に辟易する気持ちを個人的に抑えきれない。
安普請な家を建てるのが我慢できない。

だって、そこにかける労力はさほど変わらないのです。
どうせ苦労するなら、コスト削減じゃなくて・・・
創意工夫で、苦労したい。

ビルダーも住む側も満足する家を建てたいんですよ。

どうしようかしら。

2015年3月19日木曜日

外構工事

注文住宅のI様邸、外構工事進んでいます。


ウッドデッキも8割完成。

以前紹介した階段の袖と、タイル貼りの階段下地も完成しています。

ウッドデッキを除く外構工事だけで・・・
100万円を超える工事となります。

エントランス工事は、ちょっと凝るだけで「ドドン」と、お金が掛かるもんです。(^^;)

といっても、特段、なにか派手に作っているわけではありません。


自然石のピンコロで積み上げた花壇に・・・
大工の井関さん手造りのサイン&ポスト用の柱。


インターホンも付けるので、CD管を建物からここまで地中に埋めて引き出しておきます。

来週中には、階段を除く工事は完成します。

駐車場土間コンクリートが終わったら、タイル工事に入ります。

2015年3月17日火曜日

稲村ケ崎注文住宅

稲村ケ崎5丁目にて、注文住宅「K様邸」が上棟しました。


お客様が撮影されたものです。
写っているのは、私と善波ですね。(^^)

建築家「伊藤誠康」氏設計による「大屋根と吹き抜けの家」です。

大工は、遠藤さん。
目標は、梅雨前に完成をめざします。

夕方4時に上棟式を行う予定でしたが・・・
屋根が3か所分かれていて、手こずりました。
結局、5時半に野地板を上げ終わり、6時ころから上棟式。

上棟式といっても、神主さんも呼びません。
餅を撒いたりもしません。
お酒も飲みません。

略式です。

お米とお塩を建物の4隅に盛り、お酒でお清めとお祈り。
上棟をした大工さん7人にお礼、祝辞。
最後に一本締めをして終了となりました。

記念写真を取り・・・

最後に、建て主様から大工さんにご祝儀をお渡し頂き頂きます。

お酒は、当社からお祝いとしてご贈呈申し上げました。
その時に、建主様が記念にとパチリ。


私です。(^^;)

無事、建前が終わりました。

K様、おめでとうございました。m(_ _)m

2015年3月16日月曜日

枕木の活用Ⅱ

塗装をし終った枕木。
3mモノを半分の1.5mにカットします。
カットしながら、3種類に分けていきます。



左に立ててあるのが使えるモノ。
真ん中に立ててあるのが、使えないモノ。
右端のが、微妙なモノ。
横たわっているのが未整理のモノ

一通り、ヒビが入っていますが、ひび割れがNGだと全部使えません。
ただし、ひび割れが酷いものは、腐る速度が早い。
悪いのを弾いていくと、40本のうち、10本程度は使いたくない状況です。

良品から、使っていきます。

枕木を立てるのは、階段の袖壁です。
ココには、水道・ガス・下水・雨水と4種類のライフラインが通っています。
上下水道は、すでに避けてありましたが、ガスは当日となりました。




根切りをしながら、枕木を避ける経路を東京ガスの工事店に指示して、ガス管を埋設していきます。

50坪ある敷地です。
が・・・
エントランスを造り込むとライフラインは邪魔の何物でもありません。
しかし、ライフラインは生活には一番なくてはならないモノなので中々、外構工事泣かせです。



やり方を出して・・・
いざ、枕木を立てていきます。

半分にカットした枕木を一本一本図りなおして、切っていきます。



擁壁の内側にはハンチという基礎があります。
よって、1本目は下部を斜めに加工。



図って・・・
切っては立てて、高さを調整して根固めして・・・
図って・・・
切っては立てて、高さ調整して根固めして・・・
この作業の繰り返しです。

御客様からは「上を凸凹にしてほしい」という要望がありました。

よって、私が現場に張り付いて、その程度を調整します。
立てるたびに遠くから見て・・・

「次は、3cmぐらい凸!」
「次は、1cm凸!」
「次は、2cm程度凹!」

というような具合です。



上手く行っています。

一本を図って、加工して、調整して立て終わるのに10分はかかります。
片袖だけで、16本。
2時間半みっちり掛かりました。(^^;)

なにせ・・・・



重い!!(^^;) 



しかも、反っているので、上手い事付けるのが一苦労。
そして、一本一本太さも形も違うので、二苦労。

約3時間で、ここまで出来ました。



そして、午後4時を回り・・・
もう少し!!!



午後5時半過ぎ・・・
あと一本!!



そして・・・
全て完成!!






なんとか、形になりました。(^^)

2015年3月15日日曜日

枕木の活用

注文住宅のI様邸、外構工事に入りました。
去年10月着工の本物件、今月末日に引き渡しとなります。

お客様の希望で、お知り合いの業者が所有しているローズウッドの古木を利用してエントランスを作ることとなりました。
某日、現場に愛知から直送されてきました。
130角の3mの枕木が20本。

荷下しは、現地にて8時半の約束です。
外構を依頼する「幸輝土建」の社長さんと私、計4人で待ちます。
が、10分、20分経っても来る気配がありません。
9時近くになり、さすがに幸輝土建さん、仕事に行かなければなりません。
しびれを切らし、施主様に運送屋の連絡先を聞き、電話。

すると・・・
電話先で、あからさまに寝起きの声で・・・
「ハイ?」と出るではないですか。(^^;)

どうやら、運転士さん。
10時間かけて運転して、深夜2時についてしまい・・・
朝まで近くで路駐して寝ていたそうです。

運送屋さんは、日本全国津々浦々、とても繁盛しているそうですね。
が・・・
運転手は過酷な労働を強いられているようです。

今回の運転手さんも・・・
「10日間、運転しっぱなしで、家にも帰っていない」
と、朦朧&フラフラで現場に到着です。

一本30kg~40kgの枕木。
20本、降ろします。

元々、私一人で荷受けしようという計画でしたが・・・
前日に「嫌な予感」がしたので・・・
幸輝土建の佐藤社長に「荷受けお願いしていいですか?」と連絡をしたんです。

これ、私が一人だったら、降ろしきれませんでした。
(だって、運転士さんヘロヘロなんですもの。)



「やりますよ!」と、快く受けてくれた佐藤社長に感謝です。m(_ _)m

さてと・・・
着た枕木、降ろしたのはよいですが・・・
状態がかなり悪いです。



施主様に電話。

「ヒビが縦に入っているものが殆どで、しかもサイズが全てバラバラで、さらに反りがあってかなり厳しい状態です。」

と報告。
個人的には、このまま使うのはお勧めできません。
しかし、返品するとすると、運送代だけで5~10万円前後かかる可能性があります。
すでに掛かっている愛知からの運送代も、高額です。

施主様から・・・
「どうにか使ってくれ!」
というお言葉。

困ったときは、石井塗装の石井さんです。(^^;)

早速、現場に呼び立て、見てもらいました。

「磨けます?」
「きれいに再生できます?」

という私の問いに・・・

「やってみます!」

という一言。
良いですね、男です!!

私「できません」という言葉が大っ嫌いです。
多くの人が、「出来ません」という言葉で逃げていきますが・・・
「どうにかやってみます」という男気、大好きです。

普通にやると、一本磨きだしに2500円、塗装に2500円。
20本で10万円掛かります。

磨きだしは、シンナーで汚れを落として、4面を全て紙やすりで削ります。
塗装も、施工前と施工後の2度塗を要します。

ですが石井さん、「全部で5万で良いですよ」と、これまた男前。
カッコいい!!(^^)
有難うございます。
感謝です。



早速、施工開始!
一本一本、シンナーで拭き、削り出し、オイルを塗っていきます。



手間のかかる作業です。

つづく

2015年3月14日土曜日

優先順位

昨日・・・
総合格闘技の最高峰UFCで活躍する空手家、「菊野克紀」さんのブログを見て・・・
なんだかすべてが腑に落ちまいました。

息子が1歳の誕生日を迎えた彼が、ブログの中でこう言いました。
-------------------
自分大好きな俺が
家族が出来て
優先順位が変わって
それが何より幸せで
-------------------

http://ameblo.jp/kikuno-katsunori/entry-11992473739.html#main

格闘家というのは、究極の「自己完結」「自己中心」の職業です。
正直、食えない職業です。
皆、貧乏人です。
キックボクシングや空手だけで食べている人は、100人いて1人ぐらいの割合でしょう。

でも、別に社会にも妻にも責任を負っているわけでもなく・・・
皆、好きなことをやって満足している。
私も元々は、そんな人種です。(^^;)

有名な格闘家の一人、須藤元気が離婚した理由を聞かれ・・・
こんなことを言いました。
------------------
人生80年時代となった日本で
終身結婚という制度は
生活実態にそぐわない
と前から考えていました
------------------

なんだかカッコ良いことを言ってそうですが・・・
ようは、「奥さん以外の女とも付き合いたい」という事です。(失笑)
ただの既婚者の不倫願望ですわな。

彼の言動が、格闘家という人種をとてもよく物語っていると思います。
社会がどうなろうが、自分の生活が苦しかろうがどうでもいい。
自分が怪我しても、命に係わるような事をしても別に全然問題ない。

そんな、世界です。

その格闘家でさえも・・・
今まで自分に向いていたすべてのベクトルが・・・
子供が生まれることで、一斉に方向転換を起こすのです。

そして、自覚します。

①育てる
②教育を受ける
③環境を整える
④家計を支える
⑤自衛を計る

それらは、「責任」です。

その重責があって、始めて「親」が生まれるのですね。

だから、怪我なんで出来ない。
だって、子供が成人するまでの資本は自分一人ですから。
その親としての自覚が、人を「大人」にする訳です。

子供が出来るとは、そういうことなんですね。

私も、4歳と3歳の子供の親ですが・・・
自分の中には、いくらでも子供のままの部分が存在します。
アレもしたい、これもしたい、もっとしたい、もっともっとしたい。
でも、親としての責任感が、それらをピシッと抑制します。

顔を出しては、自制心に上から叩かれる。
まるで、モグラ叩きのよう。(^^;)

だから、多くの食えない格闘家は・・・
子供が出来ると現役を止めます。
そして、掲げていた「自分の旗」を降ろすのです。

全ては、子供のために。

一試合何百万ものファイトマネーを稼ぐUFC選手の菊野さんでさえもそうなんです。
それを聞き、妙に納得できたのです。

今、政府が行っている行政。
国民の声を無視した原子力の再稼働。
沖縄県民の声を無視した基地建設。国民を無視した交戦権への法改正。

なるほど、そういうことなんだ。
とても、腑に落ちました。


親を経験したことのない首相。

彼は、自我の塊です。
自分の考えとは違う人の話は、一切聞く耳をもたない。
無視です。

無視って、子供の世界で今一番問題になっている「イジメ行為」です。
国民の親であるべき政府が、子供である国民の声を無視する。凄いでしょ??

そこにあるのは、彼の優先順位です。
自分のやりたいことが最上位。
あとは知ったことじゃない。
どんなに人が嫌がっても、関係ない。

やりたいことだけやって、あとは総理大臣やめれば万事。
満足して悠々自適に余生を送る。


まんま子供でしょ??

間違いなく、大人の対応ではない。

この間、子供とドラえもんの映画をみました。
「スタンドバイミー」という3D映画です。
その映画を見て、思いました。

「日本政府は、スネ夫化しているな。」

本来、政府は、のび太を支えるドラえもんであるべき存在です。
ですが、今の日本には、ドラえもんはどこにも存在しません。

スネ夫はジャイアンという強力な後ろ楯がおり・・・
親の財力を駆使してジャイアンに取り入ります。
そして、ジャイアンの権力を背にして、好き放題、振る舞います。

国民は、のび太。
わがままだけど、とことん弱い。

ジャイアンがアメリカ。
「お前のものは、俺のもの。」
「俺のものは俺のもの。」

しずかちゃんは、ちょっと前まで中国だった。
「みんなのアイドル。」

出木杉君は、ドイツ。
「お手本の優等生。」

ドラえもんの原作では・・・ ドラえもんが居ないのび太は、目も当てられませんでした。
いじめられて、奪われて、ボロボロ。
そんな悲惨な人生を送るのび太の未来を変えるためにやってきたのがドラえもんです。

今の政治の話に戻ります。

税金が上がっても良いですよ。
社会保障が削減されても、許せます。
自衛権を拡大しても、行使しなければ同じです。

今の政府に唯一言いたいことは・・・
「ドラえもんであってほしい。」

国民を思いやり、手を取り手助けしてくれる政府であってほしい。

国民を無視して・・・
国民を欺く。

それを、政府が国民にやったらおしまいだと思いませんか?

2015年3月13日金曜日

消費社会

私がいつも賃貸住宅お掃除を依頼している「深瀬さん」から、こんな写真を紹介されてました。

賃貸のアパートの清掃に入った時の玄関の様子です。



玄関の土間を埋め尽くした「広告」の山。(^^;)

なんでも、2年ほど居住者が居なかった1Kアパートなのだそうです。
その間に何度か郵便物は掃除をしてるそうです。
でも、あっという間にこんな状態に戻るのだとか。

誰もいない部屋に、どっさりと消費を諭す広告が毎日投函される。
そして、一瞬でゴミと化す。

「元は山林に生えた木々」だったはずの紙・紙・紙。

この写真を見て・・・
「現代社会を象徴しているな~」
と、考えさせられました。

なんと、45リットルのゴミ袋では、入りきれなかったそうで。



やっぱり、どう考えてもオカシイですよね。

これ、必要ですか。

消費大国
消費社会

それを象徴する広告。

これらを処分し、一部をリサイクルするにも、税金が使われています。
国・県・市・町、各公共機関が抱える巨額な負債の原因の一翼を担っている訳です。

無駄ですね。
ネット社会の現代で。

考えてください。
上記写真は、アパートの一室だけの量なんですよ。
それも、ポストに直接投げ込まれただけの広告です。


20室あるアパートなら、この2倍です。

新聞折り込みやらを合わせたら、どんな量か。

この何千万倍もの広告が世界でまかれている・・・
そう考えると、ゾッとしませんか??



2015年3月12日木曜日

住宅着工数

去年度の住宅着工数が一昨年に比べ大きく落ち込んだのは、皆さんニュース等でご存知だと思います。

日本全国で10%の落ち込み。
そして、驚いたのはその落ち込みは今まで一人勝ちしていた首都圏でも起きたのです。
東京や千葉で10%程度。
神奈川に至っては20%もの落ち込みでした。

今まで、神奈川県は関東圏で一番強い地域でした。
その神奈川で大きな落ち込み。
その衝撃は、地場の工務店よりも、大手ハウスメーカーへの打撃が大きかったようです。
その余波は住宅設備メーカーへも波及し・・・

年の瀬から、業界全体が浮き足だっているように、個人的に感じています。

鎌倉では、土地が無い。
安く手ごろな売地が極限に少なくなった印象です。

そんな状況なので、当社のような小さな会社に・・・
大手住宅設備メーカーから、直接営業攻勢が来るぐらい。
今まで、相手にされなかったのに。(^^;)

そして、2015年の今年。
回復する兆しがあるのかと思いましたが・・・
2014年度に比べ、日本全国で8%程度の下落が予想されています。

つまり、2年間で18%の落ち込みとなります。

もっと凄いのは、新築マンション。

2014年で、約20%の落ち込みをみせたマンションの着工数。
2015年は、続けて20%の下落となる予想。
つまり、2年間で40%落ち込むこととなります。

元々、マンションの着工数が多すぎたところがあります。
賃貸マンションなどは外資がドンドンと買っていましたが、それも息切れています。

売れ残りも多いので、価格は在庫処分のため一時期下がるでしょう。
本来であれば、そのまま住宅が飽和し、不動産は価格が下がると思うところですが・・・

それを阻むインフレと円安。

資材はドンドンと高騰しつづけてしています。
流通も高騰。

また、国が決めた低炭素住宅やトップランナーの義務化。
これによる住宅の原価の高騰。
まだまだ義務化までには時間がありますが、既にフラット35Sの融資の条件や、ポイントや補助金、税優遇を得るには、それらの適合住宅でなければなりません。

色々な要素がかみ合い、建築単価はドンドンと上がる傾向にあります。

2017年4月には、消費税が10%になります。
日銀の金融緩和も、1~2数年で解除するという憶測です。
そうなると、金利が上がります。

住宅取得や譲渡に対する課税の特例も、ドンドンとなくなる方向ですので・・・
今後、より一層、住宅は高値の花になっていく可能性が高いです。

住宅市場が飽和すれば、土地の価格は下がるのか?
確かに下がるでしょう。

ですが・・・地方からの首都圏への移住が増え続けている状況は全く変わっていません。
そしてその首都圏の中でも大きな変化が起きています。
駅徒歩圏の需要が突出しだしているのです。
その反面、駅徒歩圏外が全く売れなくなってきている。

地方の不動産は値下がりを続けます。
首都圏でも駅徒歩圏外は値下がりが顕著。

その反動で、「首都圏」の特に「駅徒歩圏内」が値上がりを続けるという・・・

完全二極化が進んで来ています。

当社がビルダーとして従事しているのは「鎌倉」です。
日本全国有数の観光地でありながら、超人気の住宅地でもあります。
もともと住宅地が少なく・・・
去年あたりから、手ごろな価格の売り物件も極端に少なくなりました。

建築の規制も年々厳しくなる一方なので・・・

今後、土地の価格が下がるという希望は持てません。
その中で住宅単価が上がると・・・

夢のマイホームは、やはり相対的に値段が上がっていきます。

さて、どうなるのか?

先にも言いましたが・・・
建物の建築費は右肩に上がって行っております。
我々の感覚というか、想像を超えてきています。

でも、買う側は、数年前となんら意識が変わっていない。


むしろ、安く建てられると思っている方が多い。

そのギャップ埋まらず、開く一方です。

ただ、お客様あっての我々です。
お客様の感覚に合わせて商品を生むしかないのです。

住宅は、インフレ率が10%で簡単に100万円を超えます。
今、一棟一棟真面目に家を建てている業者では、感覚的に坪単価で5万円ぐらいのコストが上がっているように思います。

30坪の家を建築するのに、150万円の値上がりです。

当社に、「30坪の家を全部込み込みで55万円で建ててほしい。」
というような相談が多く寄せられます。
正直言います。
それだと、利益は、全く出ません。(TT)

円ドルが80円前後で、消費税が5%の時であれば・・・
輸入材を使い利益は出せました。

でも、もう、真面目にやったら請負金額を上げるしかない。
それが許されなければ、徹底したコストダウン。

パワービルダー(建売業者)は一層のコストダウンを図るでしょう。
建物へもいっそうの合理化をすることで、単価を落とす。

しかし、年間10棟前後の地場工務店のような我々会社には、それが難しい。大量仕入れをすることが出来ず、一棟一棟ごとに注文する事しかできないので、コストを落とす方法は限られます。

品質を落とさずに・・・
いかにコストを落とすか。
それが絶対条件が、不可能に近い。

考えるしか、ありません。
考えるのが、一番労力を使うのですが・・・
考えます。