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2015年2月26日木曜日

4歳児の靴

息子の靴をふと見ると・・・

何だか、とっても汚れています。



妻に聞くと、洗った次の日にこの状態に回帰するらしい。

私の手のひらに2足が治まる。
小さな靴。

たしか去年11月あたりに、近くのオリンピックで買ったやつです。
購入してから、4か月ぐらいかな??

でも、もう小さくて履けなくなる直前とのこと。
ズボンも洋服も、日に日に小さくなっていく。

息子が、毎日何ミリか大きくなっているというのが正しいですね。

あっという間に「着れない」「履けない」
洋服代だけで、馬鹿になりません。
そう考えると、和服(着物)や下駄って良くできてたんだな~。

手に取った靴。
良く見てみると・・・


両足ともに・・・
穴が開いてるぞ(゜゜;)

4か月程度で、どうやったらこんなことになるのだろうか??


恐るべし。

メイ一杯遊べば、普通・・・
こうなる・・・のかしら??


靴底が擦り切れて、タイヤでいうところの・・・
「坊主状態」

たった、4か月で??

新しい靴、買わなきゃ。(TT)

2015年2月24日火曜日

電線には、様々な会社の電線があるんです。

昨日は、久々にブログを書く時間がありませんでした。

朝からトラブルばかり。(^^;)

PM9:00
鎌倉市浄明寺にて、電柱の撤去の立会い。

東電から聞いている予定では・・・
「電柱一本新設」
「電柱を2本除去」
という話でした。

で、現場に行くと・・・
抜くはずの電柱に、まだ電線が付いています。

手前が抜くコンクリート電柱です。


これから、電線を付け替えて外すのかしら??

現場の関電工の方と話をすると・・・

「これ、青と緑の線は、ケーブルテレビとKDDIですね。」


「これらの線は。我々(関電工)では触ることが出来ないです。」

と、信じられないお言葉。
関電工の担当者が慌てて、東京電力と電話で話しています。
そして、予測通り・・・

「この電柱は、今日抜くことは出来ません。」
「申し訳ありませんが、東京電力の担当者から連絡させますので。」

とのこと。(^^;)

この電柱を撤去するのが今日のメインだったのです。
が・・・
そんな凡ミスって、日本有数の大企業で、通用するのでしょうか。(大汗)

でも、起きてしまった事は仕方ありません。
すぐに、仲介業者に連絡をして、購入予定者様に状況説明。
そして、東京電力に再度電話をして、早急に後日の工程をまとめるように依頼。

「電線が他社(2社)なので、交渉はしてみますが・・・」
という回答。

イヤイヤ、去年依頼した話ですよ。
その後、何度も打ち合わせをしていた案件です。
3ケ月立って、ようやく抜ける日に、現地に呼ばれてコレですか?

とりあえず・・・
「一刻でも早く除去が出来る用、お力添え願います」
として、もう一つの電柱の撤去作業に入りました。


敷地奥にある、木の電柱です。

ついている手すりや金具を取り・・・


レッカーで釣り・・・


引っこ抜きます。

抜いたら、人力で根元を引っ張って・・・


寝かします。


この地で、おおよそ50年、立ち続けてきた電柱です。
私より、高齢ですね。

ご苦労様でした。

にしても・・・
材質は、檜かな?
表面の目が杉っぽいけど??

でも、杉でシロアリにやられず、50年もの間、無事にいられるのかしら。

どうやら、ボカスギという種類の杉のようです。

加工をせずに表皮を剥がした程度で、芯を残した柱は・・・
やはり強いという事を証明していますね。

木柱を抜いた後に、鉄柱を入れます。
そのために、穴を掘ります。


ちなみに手前にあるのは、一月に入れた仮柱です。

そして、新しい電柱を差し込みます。


鉄のため、亜鉛メッキされていますが・・・
ご近隣より「鉄の色が景観を崩すから、辞めてほしい」というご要望を頂きました。

東京電力と相談して、この電柱をペンキで茶色く塗ることになりました。

よって、敷設後、ペンキ屋さんによる塗装工事となります。



2015年2月22日日曜日

入念に・・・

昨日、注文住宅I様邸、外構工事の打ち合わせを行いました。
外構工事は、家の総仕上げになります。

入念に、そして綿密に計画を練ります。

注文住宅の場合・・・
外構工事別途というケースがとても多いです。

当社で土地をご購入されたお客様の中でも・・・
、ハウスメーカーで家を建てられて、家は完成してすでに住んでいるのですが、外構工事が手付かずの方は、結構見受けられます。

駐車場も土のまま。
庭も建築時のまま。

玄関ポーチすらない。

そんな状況を見て・・・
個人的に・・・
「よくこんな状態で、お客様に引き渡すな。」
と思うのです。

30坪で3000万円もお金を取って家を建築してですよ。

「外構は、住んだ後、自分でやってください。」
と平気で引き渡す。
御客様は、数か月、泥の駐車場と格闘することとなります。
雨の日なんて、玄関内泥だらけですよ。(^^;)

家でさんざん利益出したんだったら・・・
外構ぐらい原価でやってあげれば良いのに。
(こういう考え方が、うちの会社が儲からない理由だろうと思われます。)

外構は、家の顔です。

ここを適当にしてしまうと、台無しになります。
気を抜くことも、手を抜くこともお勧めしません。
できれば外構にはお金を掛けた方が良い。
植栽一つだけで、家の格が数段上がります。

但し、「好み」があります。

私が良いと思っても、お客様は嫌いという場合も多々あります。

だから、注文住宅の場合は、建築家が意匠設計をしない場合は、基本的に全てをお客様に選んでもらいます。
その中で、意匠性の低い物や家と合わないものは、私がダメだししていく。
そんな作業を行っていきます。

I様邸は、みっちりと3時間。(^^)
最後の方で、娘さんがお母さんに・・・
「もう帰ろうよ、3時間も経ったよ」
と、お父さんの背中にグッタリ。

でも、おかげて良い外構となりそうです。

今日は、日曜日ですが、朝からその外構工事を工事会社さんと現地で打ち合わせ。
製図をして、現場で収まりの指示をして、見積もりを依頼します。

あとは、いくらで上がってるか。
見積もりが出てきたら、再度お客様と金額の打ち合わせとなります。

ちなみに・・・
枕木で階段を作ります。
当社としても初めての経験となります。

外構をお願いする幸輝土建さん。
打ち合わせ中、佐藤社長が・・・
「う~ん、中々大変ですね。」
と、苦笑い。

「でも、平成さんの仕事は完成後の達成感があって楽しい」

と仰ってくださいます。
どんなふうに仕上がるか、楽しみです。



2015年2月21日土曜日

俯瞰の大切さ

この地図を見て下さい。


・スーダン
・リビア
・エジプト
・イラク
・イラン
・シリア
・パレスチナ
・アフガン(イランの東側)
・ウクライナ

皆、戦争・内戦・クーデター・経済制裁が起きている国々です。
そのほとんどが、この地図内に収まっています。

ハッとお気が付いた人は、鋭いです。
そうです、その中心に「イスラエル」があるのです。

国土は、日本の四国よりも少し大きい程度。
しかし、世界有数の経済大国でいて軍事大国です。

その周辺国に次々とクーデターが起こり・・・
内戦状態に突入し無政府化。
それら国々は弱体化し、テロ組織が台頭。

その結果として、アメリカがことごとく「民主主義の的」と掲げ、攻撃を仕掛ける。

今まで、私は・・・
イラクも、シリアも、エジプトも・・・
一つの国のニュースとしてとらえていました。

しかし、こうして地図を見て・・・
その異常な状況に、始めて気が付きました。

こりゃ、アカンわ。


2015年2月20日金曜日

建築現場リアルタイムブログ

当社売主の建売住宅の建築現場をリアルタイムで紹介するページを新規作成しました。


(写真をクリックください。)

以前、数年間、現場紹介ブログをシーサーブログでやっていましたが・・・
http://kenchikugenba.seesaa.net/

当社HP上で、新しく開始します。

基本的に出来上がった建物を買う建売住宅。
購入者は、自分の家がどういう風に建てられたのかを知る由はありませんでした。
しかし、一生に一度の買い物です。
自分がこれから生涯住む家がどういう経過で作られたのかは、本来、知るべきことだと思うのです。

どんな地盤補強をしたのか?
どんな基礎の形なのか?
どんな鉄筋を組んだのか?
どんな柱が使われたのか?
断熱材は?
水道管は??

知っていたら、安心です。
将来のメンテナンスも、全然行いやすくなるでしょう。

もし、将来、売ることになったら・・・
このブログが、家の価値になるかもしれません。

安かろう悪かろうの建売市場。
出来れば建築現場は見せたくないのが普通です。

当社は、フルオープンにして、一石を投じたいと思います。

また、今後の予定地などを、当ブログと合わせて、フェイスブックでもいち早くご紹介しております。

www.facebook.com/kamakura.heisei

フェイスブックをご利用されている方!!
是非、当社ページを「いいね」してください。

ほぼ、毎日更新しています。
よろしくです。

2015年2月19日木曜日

鎌倉市玉縄2丁目建築家による建売住宅

鎌倉市玉縄2丁目で、去年から計画していた・・・
建築家による新築分譲住宅。

ようやく、造成工事に着手することが出来ました。(^^)



去年の8月から手掛け・・・
奥にある法面の造成許可が下りたのが1月中旬。
時間が掛かりました。(涙)

元々、造成を要する必要があるのは、隣接する青地の部分です。
その青地の地権者は「神奈川県」。

建築家の伊藤誠康先生が、建築確認の申請を行うと・・・
鎌倉市より「法面の安全性を確保しなければ、建築の許可を出せない」との回答。

早速、神奈川県に訪問し、現状の危険性を改善するように求めましたが・・・
神奈川県の回答は「一切の工事も費用負担もしない」というモノでした。

神奈川県の所有地が危険で、我々が家を建築することが出来ない。
ですが、その相手が我々業者だという理由で、一切の対処をしないというのは、物凄く納得がいかないモノでしたが、これを県と喧々諤々やるとなると、1年~2年は掛かる。(^^;)

我々は、一現場一現場毎に金融機関からお金を借りて事業を行っています。
1年も交渉にかかったら、簡単に数百万円が飛んでいくのです。(TT)

致し方なく、自費で行うことに切り替え、神奈川県に申請。
しかし、自費でも「県の土地に手を付けることはダメ」と言う。
さすがに、それは横暴です。

交渉を続け、どうにか工事許可を得ることが出来ました。

その許可後、今度は新設する擁壁が高さ2mを超えるため宅地造成規制法に基ずく宅造申請が必要だとのこと。

県の所有地に民間業者に防災工事を自費でさせ・・・
宅造規制があるから宅造申請を別途で県に申請する。
なんだか納得が出来ませんが・・・
従うしかありません。(TT)

ちなみに、建築確認申請は去年すでに済んでいます。
ですが、宅造工事が全て終わり、県から完了検査済み証が発行されないと、鎌倉市より建築許可が下りないのです。

造成工事は1月中旬からいつでも出来る状態でした。
順調にいけば、実はもう工事は8割程度終わっていたはずなのですが・・・
去年から工事を予約していた土建屋さんが、年末にこんなことを言ってきました。

「仕事が多すぎて、対応できない。申し訳ないがお断わりします。」

踏んだり蹴ったりとは、このことです。

なんでも、環状2号線関連の公共事業等が活況で・・・
石屋も土建屋も、皆持っていかれてしまっているのだとか。

よって、うちみたいな小さな会社の工事を請けている場合では無いという事です。

慌てて、他者を探しましたが・・・
どこも皆、同じ。

けんもほろろ。

そんな中、横浜の小雀建設さんが「2月中旬なら、どうにか無理くり確保できそう!」と連絡をくれました。

で、今に至ります。

先日、ご近隣全てにあいさつ回りを済ませました。

去年の8月からですから約7か月ですか。
その間、金利は無駄払いとなります。
当初予定よりも、だいぶオーバーです。

元々、多額の造成工事も見込んでおりませんでしたので、頭が痛いところです。

3月末日には造成工事が終わり・・・
4月から、建物を着工します。

仕上げ時期に梅雨が重なるので・・・
完成は、7月末ごろになるでしょうか。

なんだか、長くなりましたが、今ようやく入口にたどり付いたところです。
これから着々と工事を進んできけば嬉しいなぁ~。
そして、良い家を建てたいと思います。

ちなみに、販売は、3月末日開始となります。

ご期待くださいませ。

2015年2月17日火曜日

蓑踊り

昨日、夜、ソファーにヘタリ寝て・・・
テレビをぼんやりと見ていたら・・・

江戸時代の島原の悪政を語る番組がやっていました。
その凄まじい内容に、ビックリ。

場所は、今の長崎です。
たった380年前の話です。

同地にて大名となった松倉親子は、キリシタンの弾圧で有名なんですね。
激しい拷問にかけ隠れキリシタンをあぶり出し、かの有名な「島原の乱」の矛先が息子「勝倉勝家」だったそうで、大名で唯一斬首になるという、日本一の悪政を行った凄い人物として名を馳せているのだとか。
(私は勉強のべの字もしてこなかった人間なのでご勘弁を)

美しいと有名な島原城は、その悪政の象徴だと初めて知りました。


たった4万石の小さな領地の大名だった松倉親子。
その領地からは考えられない大きさの城だった。
この城を作るために・・・
領民から通常の2倍以上の年貢を取り立てる。
そして、領民に過酷な労働をさせて築城した。

呪いの城ですね。(^^;)

父親が死去後、息子の勝家は、さらに重税を課します。
豊作でも、領民が食うものに困るほどの年貢。
その他に・・・

赤ちゃんが生まれたら税金を取る「頭税」
人が死んだら税金を取る「穴税」
家に窓を作ったら「窓税」
家に棚を作ったら「棚税」

考えられない物凄い税金に、領民は疲弊します。
無茶苦茶な年貢なので、思うように徴収出来ないのは当たり前ですが・・・
勝倉は暴挙にでます。

村々の責任者である百姓の長「庄屋」の妻や娘を人質として取る。
年貢が収められなかったら拷問をすると脅す。

そして、実際に年貢が収められなかった村には・・・

その人質に・・・
蓑(みの)を着せ・・・


(これが蓑)

領民を集め、その目の前で・・・
火を着けたというのです。(汗)

藁で出来た蓑です。
火がつけば、勢いよく燃えます。

若い女性や子供は、蓑を脱ぎ捨てることが出来ず、もがき苦しむ。
熱さ苦しさに走り回り、転げまわる。

その姿を、役人は笑いながら見物し・・・
「蓑踊り」と揶揄したという記録が今も残っています。

その見せしめの拷問に、領民は恐怖におののき・・・
誰ひとり逆らうことができなかったそうです。

この話、実話です。
しかも、日本での話です。
たった380年前の日本でですよ。

その他、税金を払えないというだけで、生まれる直前の妊婦を1週間冷水に漬け(水責め)、死産させて殺したという記録もあります。

行っていたのは、今で言う都道府県ですね。

暗いリビングでテレビを見ていて、心底に戦慄を覚えました。

こんな残忍で残酷な所業をする本質が・・・
この日本にも、存在するのです。

年々世知辛くなる日本。
テレビを付ければ、毎日テロや殺人のニュースばかり。
人を殺して見たかったなんて、中学生の女の子が言う世の中です。

現在の政府筋が「穴税」の復活を検討しているという話まで聞きます。
その政府は、話し合いというスキルを持ち合わせていません。

日本の敵とされたIS。
目を覆うむごい映像が世の中に蔓延しています。

しかし、我々の祖先が同じことをしていたという事実を知り・・・

なんだか、震えが来て・・・
夜中にソファーから飛び上がりそうになってしまいました。


2015年2月16日月曜日

大失敗

今日は、朝から不動産売買の引渡がありました。
横浜の某銀行ですべての手続きを終え・・・

御客様を藤沢まで車でご送迎することとなりました。
ご年配の御客様です。

私が仕事で使っている車は、トヨタのシエンタ。
後部ドアがスライドドアで、片側が電動になっています。

なので・・・
開け閉めのときに普通のドアと思ってやると、開きません。(^^;)
手の力で開けようとすると、ドアが自動で開こうとして、相反してガクガクっと行ったり来たりしてしまうのです。

お客様は、私の母親と同じぐらいの御年齢。

絶対にガクガクっとなると思った私。
乗りこまれる時に、「私がお開けします。」とエスコートを差し上げました。

「こんな扱いを受けたのは、久方ぶりだわぁ~」

と、御笑談されながら、乗り込まれたお客様。
乗り入れられた直後、ドアノブに手を掛けられました。

そこで私、とっさに危ないと思い・・・
やってしまいました。(TT)

「お手手、放して!!」

とっさに出た言葉です。(^^;)
いつも息子や娘に対して注意する口調で。

私よりも30歳は年上であろう人生の先輩です。

一瞬、凍りつく車内。

何事も無かったかのように、ドアを閉め・・・
運転席に乗り込み・・・
世間話で誤魔化しながら、出発する私。

さすがに、変な汗をかいてしまいました。(苦笑)

お客様には、この場を借りてお詫び申し上げます。
失礼申し上げました。m(_ _;)m


2015年2月15日日曜日

無垢床と床暖房

世の中に、床暖房対応フローリングというものが多く出回っています。

無垢フローリングでも、床暖房対応という商品が一杯あります。
当社でも、今まで様々な床暖房対応の無垢床を多く施工してきました。

しかし、どうしても使用時の熱による「痩せ」が起きます。
100発100中です。

以前、注文住宅で使用した「無塗装オーク乱尺」の床。
幅90mm×長さ3尺~6尺の乱尺×厚18mm
通常の広葉樹系の床材より厚みのあるしっかりとした商品です。

国産で、私が実際に触ってみたかぎりでも、輸入品よりも品質は上です。

それが、一冬床暖房を使うと・・・



この通り、隙間を生むのです。

品質の良い「床暖房対応」の商品で、この状況です。

その後、うちの会社では、注文住宅の御客様が床暖房を使う場合、無垢床を使うのはおススメしてきませんでした。

そんな中、今、手掛けている注文住宅のK様邸。
お客様が床暖房をご希望されています。
そして、当社の自然派の住宅を気に入って下さり、ご注文を頂いたのです。

どうにか床を無垢にしたい。

でも、お客様にご説明すると「隙間が空くのは抵抗がある」と仰います。

この隙間、ゴミが入るのです。
入ると、掃除機では取れない場合があり、面倒です。


しかも、夏場になると、湿気を擦ってこの隙間は塞がってしまうのです。(^^;)

ちなみに品質の悪い無垢床を使った場合・・・
5mm以上の隙間を生みます。
サネ(実)に打ち込んだ釘が見えるほどで、なんともみっともない。

さて、どうしたものか??

3層フローリングという、「床暖房に強い」と言われる特殊床材があります。
これは、表面の30mmが無垢床でその下部が、合板というものです。
これも当社にて何度か使ってきた商品ですが・・・

隙間が出たり出なかったりと、現場によって異なります。(^^;)

メーカーの説明書きには・・・

「多少の収縮や割れが起きます」という、逃げが書いてあります。
さらに、メーカーによっては注文する際に「収縮による隙間を許容する。」というような誓約書を書かされます。

つまり、クレームが多いいのですね。

こんあHPを見付けました。

「サラリーマン東大生の商品開発七転び八起き」
http://d.hatena.ne.jp/aldy/20121121/1353467407

このブログ、素晴らしい。
めっちゃ、勉強になりました。感謝。

三層フローリングの床暖房の実験結果を紹介しています。
そこで紹介されているグラフを見て、ビックリ。



塗装品の場合・・・
隙間が一通り、1mm以内に収まっているのです。

つまり・・・
当社のように無塗装品を好み・・・
仕上げにオスモオイル等の自然系オイルで仕上げてしまうと・・・
仕上げ時点で多くの水分を含むことになり・・・

その結果、熱による収縮を引き起こすのである。

塗装品を使えば、収縮は、軽減される可能性が高いという事となります。

それは、多分、無垢材でもいえると思われます。

「いまさら何言ってんだ」という同業者の声が聞こえてきそうですが・・・

個人的に塗装品が嫌いで、今まで、お金を掛けて現場塗装してきたのが、間違いだったのか??

でも、ウレタン塗装品は、ピッカピカの仕上がりで、無垢の質感が損なわれます。
オイル塗装品も、塗装自体が薄いので、居住後1年も経たないうちにハゲてくるのです。

ウレタンは、水を吸い込む性質を塗膜で抑えてくれるので、良いと言えば良いのですが。
でも、ピッカピカなんだよな~。

もう少し、良い商品が無いか探してみようかな??

でも、やっぱり無塗装品の現場オイル仕上げが一番良いんだよな。
それに勝るものって無いんだよな~。









2015年2月12日木曜日

柱の乾燥割れ

注文住宅I様邸
吹き抜け天井部分の杉板張りを行っています。



5%程度の勾配をり、屋根とは別勾配です。
トップライトがあるので、中々複雑な収まりです。

つなぎ目は、大工の井関さんにランダムでお任せ。



お金が掛かりますが・・・
高い天井を板張りにすると、家の雰囲気がとても良くなるのです。
ちなみに、低い天井の場合は、板目や節がうるさくなる場合もあるので、注意が必要です。

また、板なので、室内が過度に乾燥しますと、縮んだり反ったりします。
高い部分だと目立ちませんが・・・
低い部分だとその狂いがとても目だったりするのです。

せっかく、無垢板の話になったので、性質の話をしたいと思います。

当社の住宅は、国産の無垢材を使用しています、

柱や化粧張は、紀州産の檜や杉です。

日本でもトップクラスの品質を誇る山長商店さんの材木です。
全て含水率を20%に抑えたKD材なのですが・・・

下の写真は、建築後1年経過した、杉の上小節の一等級の柱です。



壁の仕上げ材との隙間、お分かりになりますか??

2mm~3mm程度、透いています。

この隙間が、杉の梁が「痩せ」た部分です。

下の写真も同じです。



ここは、建築時、ピッタリとくっついていた場所です。
お互いに痩せて、4mm程度の隙間が空いています。

また、この梁の裏側を見ると・・・



上部に乾燥割れが出ているのが、解りますか??

よく、昔の家は、真冬の夜に「ピシッ!パシッ!」と、壁や天井の中で音をたてた記憶がある方も多いいかと思います。

これ、霊能者に言わせると「ラップ現象」という心霊現象なのだそうですが・・・

実は、無垢材を使うと、普通に起きるものなんです。

「乾燥により、材木が割れる音。」

木材は、隔壁と水と空気で出来ています。
断面を顕微鏡で見ると、蜂の巣と形状が酷似しています。



(写真は森林・林業学習館より)
http://www.shinrin-ringyou.com/mokuzai/kouzou_micro.php


写真のように、木は、道管という空洞で出来ているのです。
道管は、血管と同じ働きをします。
地中で水を吸い上げ、葉や幹にめぐらせる血管です。
その道管から水を抜き取ると、水があった部分は、空気が残ります。


つまり、ほとんどが空気という事になるのです。

木は、伐採をしても呼吸をします。
特に檜・松・杉等の針葉樹は、多くの空気の吸放出をくりかえします。

元々、水を吸い上げ蓄える構造のため、水分を取り込む性質があります。
よって、空気中の水分を吸着して吸い込みます。

夏場、湿度80%の外気から、湿気を一杯吸い込みます。冬場、外気が20%以下に乾燥すると・・・
空気中に水分を奪われます。

奪われると、膨張した道管が痩せます。

結果、柱が縮みます。

但し、芯部は既に道管が退化しており、湿気を吸い込みません。
外周の白身の部分が多く湿気を蓄えるため、乾燥をする際、その速度の違いで、割れます。

解りやすく言うと・・・
「手のひび割れ」と同じようなものと思ってください。

これは、必ず起こる針葉樹の性質です。

構造材の場合は、この割れを最初から人工的に入れてあります。
「背割り」といいます。



(写真は新木場の材木店「吉田商店」さんより)

http://www3.ocn.ne.jp/~hinokiya/nougaki/2006_6_14.html

化粧柱や梁の場合、この背割りをしていない材を使用することが多く・・・
引き渡し後に、割れるケースが多くなります。

よく、御客様から「割れて大丈夫なのか?」とご質問を頂きます。
ご覧いただいて解る通り、一般的に使われている背割りの柱でこの通りです。

柱の強度は、太さもさることながら・・・
芯部の赤身の部分が重要です。

乾燥割れが芯を貫通することはありません。
KD材に至っては、1度割れれば、その後割れを繰り返すことは稀です。
よって、背割りされた柱と同じだと言えます。

但し・・・ グリーン材(未乾燥材)の場合は、割れを繰り返し多数のひび割れが入る危険性があります。
昔の家は、自然乾燥で芯が生木の物が多くあり、又は、切り出したばかりのグリーン材で建てていたので、いつまでも「ピシッ、パシ!!」というラップ音が起きていた訳です。

今でも小屋裏の構造にはグリーン材を使っている業者が多いですが、当社の住宅は100%KD材(乾燥材)です。
ご安心下さいませ。(^^)