新築住宅の障子と襖の貼り込み仕上げをしてもらいました。
芝田内装さんは、「ニコちゃんマークのクロス屋さん」といえば、ご存じでしょうか?
忙しい中、無理を言って、朝一で現場に来てもらい・・・
早速、障子から。
注射器で、ノリ付け。(^^;)
「見られながら貼るのは、緊張しますよ」
と、芝田さん。
私の携帯が引っ切り無しに鳴るので・・・
紙を貼る写真を撮れませんでした。
建込み。
仕上がり!
(クリックすると拡大します。)
雲流柄です。
今度は、襖戸。
といっても、べニアのフラッシュ戸を建具屋さんに作ってもらい・・・
表面にクロスを貼り込みます。
襖戸は強度が弱く、また古臭いイメージがあり、最近、若い方にはウケません。
お客様が選んだクロスを、広げます。
「うおっ!!」
と、声が出る芝田さん。
そうなんです。
秀吉の茶室のような柄ものなんです。(^^;)
「凄いですね」と、芝田さんから言葉が漏れます。
今まで、私、クロスを貼るところをじっくりと観察したことがありません。
今回初めて知ったのですが・・・
紙の端布に矢印マークが打ってがあるんですね。
なるほど、この矢印を合わせることで、柄を合わせることが出来るのか~!!
早速、裏返して、ノリを塗っていきます。
今回は、枚数が2枚と少ないので、機械は使いません。
ローラーでのノリ付けとなります。
隅々まで塗ったら、折れないように、たたみます。
フラッシュ戸の取っ手を外します。
クロス屋さんは、貼るだけが仕事じゃありません。
先についている細かい部材や建具、照明器具などを取り外す作業もします。
下地をビスで止めたり、追加したりと軽い大工仕事もこなします。
よって、ある程度の大工的な知識も必要ですし・・・
ドアや建具のような重量物を取り外して移動するので、繊細さも重要なのです。
取っ手を外して、いざ貼り込みです。
平行を出すのは、完全に感覚なんですね。
へ~。
カッターでカット。
2枚目は、ガラの高さを合わせます。
これが結構大変です。
正味30分。
仕上がりをチェック。
そして、建込み。
完成です。
どうですか??
(クリックすると拡大します。)
吊押入れなので、ワンポイントのアクセントとなりました。
とても派手で個性的なクロスですが、違和感は有りません。
柄絵の線の緑と、壁の緑が調和して・・・
同系色の柄天井が上手く中和しました。
元は、もっと派手な色を選んでいたお客様。
しかも壁全面をこのガラにするご要望でした。
それをどうにか説得しながら、吊押入れの襖へ誘導しました。(^^)
お客様からは、最後にこう言われました。
「柳さんとの、この喧々諤々のやり取りが自分的に面白かった。」
お褒めの御言葉として、お受けいたします。(笑)
良い仕上がりに、私も、お客様も大満足です。