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2022年6月3日金曜日

だからマリオだったのか!

ずっと不思議に思っていた事があります。

なぜ、ユニバーサルスタジオが
大阪のUSJの新しいエリアコンテンツに
任天堂ワールドを選んだのか?



その答えが・・・
上記を企画した森岡毅さんの
日経ビジネスでの記事ではっきりしました。
https://business.nikkei.com/

外資に飲まれた日本社会や日本人に
翻意しろと吠えまくってます。
(以下、抜粋)


日本人は、知財の真価をわかっていない。
価値を生み出すために
最も価値がある“ノウハウ”に
金を払わない。
対して、鉄やコンクリートなど
目に見える“モノ”であれば
深く考えずとも金を払う。

例えば、相場の安定性など解らないのに
不動産などには喜んで投資をする。
なぜか?
頭を使わなくても
何を買っているのかが
分かりやすいからだ。

知財の真価を理解して
重視できるかどうかは
その社会を構成する人々の
知的水準を切実に反映する。

残念ながら日本は
形のない「ノウハウ」や「アイデア」の
価値を認めないという点では
「ドラえもん」や「ガンダム」を
勝手に模倣して商売する
どこかの国々と本質的に変わらない。

そして・・・
知財の価値を認めない国では
知的労働への評価が
理不尽に低いのもお約束だ。

日本社会では
プロである人間の
『知見』や『時間』を使うことを
タダだと思っている。

ある問題について5年間悩んできた
ボンクラな社員たちには
5年分の給料を払っても・・・
それを5秒で解決した異能者には
一銭も払いたくない。
実際に払わない。

その知力を発揮するまでに
どれだけの研鑽を積んでいるのかは
意に介さない。
つまり、労働価値は
作業時間と比例しているという
『物量文化』
が骨の髄までしみ込んでいるからだ。

これを脱却できない限り
日本人はこのまま貧しくなる一方だ。

知財の価値を認めない国に
未来などない。

日本は労働人口が激しく減っていくのは
確定している。
それなのに労働集約型の価値観や
汗水たらして働く美徳だけを
いつまでも重視し続けて
一体どうやって
世界で生き残っていくというのか?

これからの日本にとって切実なのは、
「知的労働」の推進である。

日本の人口減に関係なく
相手国の労働力を使って
富を長期的に生み出し続ける
最強の構造が「知的労働」だからだ。 

『東京ディズニーリゾート』をみれば
よくわかるだろう。


多くの日本人が必死に働いて
彼らのブランドを
日本で日本人が必死にプロモートしてやって
多くの日本人から稼いで
米国企業に利益として渡し
さらに巨額のライセンス料を
米国へ送金する構造になっている。

知財を使ったライセンスビジネスとは
他人の褌(ふんどし)で相撲をとった挙句に
大金までもらえる
凄まじいビジネスモデルだ。


冷静に考えてみて欲しい。
労働人口が枯渇する
これからの日本にとって
これほど羨ましい構造があろうか?

それをアメリカ人しか
できていないのはおかしいと
思うのは私だけか? 

エンターテイメント・コンテンツを
生み出す能力では
日本は米国に勝るとも劣らない。
世界の頂点の一角であることは
間違いない。

集英社や講談社などのマンガ
任天堂やカプコンなどのゲーム
スタジオジブリなどのアニメ
サンリオなどのキャラクター
etc

クリエイティブの天才たちが生み出した
とてつもない傑作が
数えきれないくらいある。

これら質・量ともに
膨大な知的財産こそが
これからの日本を
豊かにできる本当の宝だ。

しかし、それら1つ1つは
十分に活かされずに
持続させる構造を持たずに
生まれては・・・
どんどん忘れ去られていく。

これら日本の宝が
世界で大成功することが起こっても
それをやっているのは
ハリウッドの米国ビジネスだ。

トランスフォーマー(タカラトミー)
バイオハザード(カプコン)
進撃の巨人(講談社)
モンスターハンター(カプコン)
日本で生まれた傑作は
結局は海を渡ってマネタイズされ
逆輸入される。

ハリウッドが強欲だからというよりも
日本社会の能力が不足しているからである。 

どんな傑作であっても
消費者との接点を維持し続けなければ
必ずそのコンテンツは
いずれ忘れ去られる運命だ。

「鬼滅の刃」の爆発的ヒット後
もう薄れかけているのは宿命で
人間が忘却の生き物だからである。

テーマパークがなければ
ミッキーマウスも
不老不死ではいられなかった。

私はUSJに日本人が落とすお金が
できるだけ日本のコンテンツメーカーに
還流する構造を創りたかった。

クールジャパンイベントとして
漫画やアニメやゲームの
日本ブランドとコラボさせて頂いたのも
今年ようやくオープンした
NINTENDOの新エリアを
当時推進したのもそのためだった。

しかし、日本の未来のために
本腰を入れた構造は
ユニバーサルスタジオではなく
どうしても“国産資本”でやらねばならない。

日本は一刻も早く
知財を武器にする
“構造”を事業化しなければならない。

この分野だけは
待ったなしのオールジャパンで
国家戦略として推進すべきだ。

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