不動産の価格上昇が止まりません。
実売価格からの乖離が始まっています。
特に、都心のマンションがバブルです。
価格はすでにリーマンショック前を超えており
新築マンションを中心に中古マンションにも波及。
毎年毎年、新築マンションは最高値を更新して
余りにも高くなりすぎ・・・
2018年度は、売れ行きが悪化しています。
特に中古マンションは足が速く
新築マンションに引っ張られて上昇していた中古マンションが
ここにきて、勢いが完全にストップ。
その都心の状況が川崎~横浜へと流れだし
今、我々の住む湘南地域へも影響を及ぼし始めています。
マンション分譲業者の売り文句はこうです。
「提携銀行による超々低金利で購入できますよ。」
「購入すると様々な減税や補助を受けることが出来ますよ。」
本体の話ではないのです。
ローン金利が安いから。税金が有利だから。
物件は、かなり高いけどが後に来ます。(苦笑)
「なんでこのマンションがこんな金額なの?」という物が多く
実にオカシイ状況です。
しかし、皆、去年までバンバン購入していた訳です。
住宅ローン金利が下がれば下がるほど
減税や補助が増えれば増えるほど
実は、購入者には還元されていません。
業者がその分、価格を上げるからです。
よって・・・
2018年に入って、マンションの売れ行きが悪いのに
マンション価格の上昇が止まらないという
訳のわからない状況が続いているのです。
アベノミクス(異次元緩和)が始まってから
マンションは急激な価格の上昇が進み
2013年以降、本当に過去のバブル期のような状況です。
都心では2017年度だけで平均で6%も価格が上昇。
中では、15%~20%も上昇している個所もある。
たった1年でですよ。
政府がまとめる年間の新築マンション販売戸数指標があります。
それによると、売れ行きは殆ど落ち込んでいません。
なぜ?
実はこの数値はデベロッパーの自己申告なんです。
指標自体ニュースになるため、売れ行きを左右します。
麻生財務大臣が「データ改ざんは誰でもする」というお墨付きの元
これらデータは、改ざんされているのかもしれません。
現場で働く不動産業者の営業マンは、皆、口をそろえます。
「マンションが売れ行きが、かなり怪しくなってきた。」
そして皆、首をかしげます。
「消費税増税前の駆け込み需要を感じない。」
先日、今後の不動産市場の行方を大きく占う事がありました。
『黒田日銀総裁の再任』です。
これで当分、異次元緩和が続きます。
つまり、低金利が続くことが決定した訳です。
また、2018年9月に行われる自民党総裁選が肝です。
もし、安倍政権が2021年まで続くとなると
アベノミクスも2021年まで続くことが決定的になり
世の中でダブついたお金は解消されず・・・
より一層、お金が刷りつづけられることとなります。
行先のないダブついたお金は
投資先が無く、継続して不動産市場に流れ続ける事となる。
そうなると・・・
不動産価格はより一層、上がることとなり
実勢から乖離していくこととなるでしょう。
普通に考えたら、危ないですね。
2019年10月。
消費税が10%になります。
今更上げる上げないとか論議していますが・・・
注視しなければならないのは、経団連のお偉い方の言動です。
「消費税15%は必要。」
「消費税18%まで段階的にあげていくべき。」
と、堂々と主張し始めています。
企業の社長が口にする事ではないのです。
本来は、政治家の仕事です。
でも政治家が口にすると、たちまち失墜する。
だから、経団連に言わせている。
ということは、かなり高確率で既成路線になっているのだろうと思われます。
オリンピック前に消費税は10%になります。
その後、オリンピックで散々盛り上がった後
すぐに2%~3%の再増税となるのが透けて見えます。(涙)
でも庶民の我々は、まず消費税10%を考えます。
不動産の場合、2019年3月31日までに契約すれば税率は8%適用となります。
ですので、新築マンションや新築住宅を買う人や
注文住宅を契約する人は、あと10か月の猶予もありません。
すでに「駆け込み需要」は起きています。
これが今年のマンション市場を支えているのですが
それでも、売れ行きが悪化している状況を
皆さんはどう考えますか?
さて、ここで怖い話を。
「すでに都心のマンションはバブルだ。」
という専門家は多くいます。
マンション価格は、個人的にも頂点に近いと考えます。
このまま異次元緩和が続くと・・・
大型の不動産の開発は歯止めがかからないでしょう。
今、三井や三菱などの財閥デベロッパを支えるのは
オフィス開発です。
しかし、アジアチェンジが始まって
日本離れがすでに始まっていると言われている中
事業系の賃貸業の将来は、かなり厳しい。
そして、人口減で購入層はどんどんと先細りしていく。
ちなみに都心でタワーマンションを買っている人たちは
一般の人ではありません。
一部屋数億円する区分所有物をどんな人が買っているのか?
我々はよくよく考える必要があります。
(バブル期に酷似してませんか?)
とにもかくにも・・・
2019年初旬にかけて、マンションは平成最後の売り手市場となります。
そこで買うのか、それとも様子を見るのか?
それはご自身の判断にお任せいたします。
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