Translate

2017年10月13日金曜日

欺瞞

選挙を一言で表すと・・・

『欺瞞』

なのだそうです。
欺瞞(ぎまん)、難しい表現ですね。
ピンときません。

意味を調べてみます。
「欺瞞とは、人の目をあざむくこと。」
「人に信頼させて、騙すこと。」

ほほ~、言い得て妙ですね。
なるほど、選挙は「演説」や「ビラ」を見れば見るほど、欺瞞だわ。

でも、ニュースなどで有名政治家の演説を見ていると
自己暗示のような部分が見受けられます。
自分の言動で、自分に催眠術をかけているかのよう。(笑)

妻が名誉校長の幼稚園や関連大学の悪事も
「私と妻は一切かかわっていない」と、言い切り自己催眠をかける。
とことんアメリカ追従でも
「日本を取り戻す」と、正反対を言い切って矛盾を絡め取る。
ミサイルが宇宙に飛んでも
「日本の領空を侵犯した」かのように、自分自身に印象操作を行う。
官僚が総出で忖度をしても
「忖度のしようがない」と、意味不明の説明を繰り返す。

自分を欺(あざむ)く。
これを『自欺』といいます。

こんな言葉、無学の私は知りませんでしたが
なんともピッタリな御言葉です。

自欺とは、自己欺瞞の略語で
「自分の良心に反した言葉を、そうと知りながら言う事」
なのだそうです。

普通であれば、自己欺瞞を繰り返していると
良心の呵責にさいなまれ・・・
心身ともにボロボロになるのだとか。

しかし、良心を失っている場合は無敵です。
福島で増え続ける甲状腺がんの子供達には一切興味を示さず
あわよくば福島第二原発を再稼働したいと仰る。

欺瞞に自己欺瞞か~。
日本語って凄いですね。
嘘とか方便とは意味合いが異なるのです。

欺瞞とは「人の信頼を得て」から「騙す」のです。
つまり、悪質なんです。

今でも、多くの人が「この道しかない」と思っています。

そんな国政選挙の陰に隠れて・・・
とても影の薄い選挙が行われようとしています。

鎌倉市長選挙です。
前回は、投票率37.4%と市民の関心が極薄の選挙です。
マスコミにもほとんど扱われない選挙ですが
タウンニュースの記事がとても秀逸で解りやすいので、ご紹介します。
(以下、鎌倉版/N614号 10月13日より)

任期満了に伴う鎌倉市長選挙は
10月15日告示、22日に投開票される。
これまでにいずれも無所属の現職・新人5人が立候補しており
■市役所本庁舎の移転建て替え
■新しい焼却施設の建設を含むごみ処理施策
■近年相次いだ市職員の不祥事への対策
などが争点となりそうだ。




現職の松尾崇氏(44)
2期8年で災害対応や子育て支援策の拡充に成果を上げた
とする一方で、市職員による不祥事の多発などに対して
継続して対応する必要があるとしている。
市役所本庁舎については、深沢の市事業用地へ移転し
現在の場所には、図書館や生涯学習センターなどを集約したいとする。
ごみ処理施策では戸別収集の実施を目指すほか
新しい焼却施設に関しては「住民の理解を得るために話し合いを続けたい」
と、山崎浄化センター内への建設を進める考えを示している。



元NHK記者の飯田能生氏(55)
現市政を中長期のビジョンがなく、重要な課題を進められないと批判。
本庁舎移転や新焼却施設については計画をいったん凍結
全市民で議論する仕組みを作ったうえで決定するという。
また風力・地熱発電などの導入促進による「エネルギーの地産地消」や
IT・エネルギー関連産業の集積による地域活性化
福祉の充実を目指すとする。



弁護士の石田智嗣氏(55)
主な政策に受動喫煙の完全防止
期限付きで弁護士を雇用し市民への法律サービスの充実
市職員の法律順守の徹底を掲げる。
また、いじめ防止や高齢者、シングルマザーなどの支援を地域ぐるみで行い
「孤立しない社会づくりを進めたい」とする。
本庁舎については、現在地での建て替えを主張し
ごみ焼却施設は、山崎での建設はいったん白紙にして再考するという。




フリージャーナリストの岩田薫氏(64)
ごみ処理有料化の中止を訴えるとともに
山崎への新ごみ焼却施設の建設は中止
住民合意の上で別の場所にコンパクトな施設を設置するべきとする。
本庁舎は、現在地で当面維持。
移転の費用を小学校の建て替えなどに活用するべきとしており、
市職員の不祥事防止策
市が所蔵する文化財の展示施設の開設などに取り組むとする。




NPO代表の寺田浩彦氏(55)
東京五輪における自転車競技の誘致を目指すとともに
ミニバスや路面電車、海上交通なども含めた新たな交通体系の整備
渋滞の緩和、観光客の回遊促進
文化・スポーツによる地域活性化、健康増進を主な政策とする。
本庁舎は、現在地での改修するとし
ごみ焼却施設は、地域ごとに分散を主張。
深沢に新設し排熱をスポーツ施設等で利用を掲げる。

以上

タウンニュース、やりますね!!
とても解りやすくて、助かります。

それにしても、10人中、3人しか投票しない選挙って。
そして、そんな低い投票で生まれた市長って。(唖然)
投票しなかった人は、市役所の対応とかに文句いう資格、あるのかしら?

でも、文句言っている人の9割9分9厘は・・・
「お前らの給与は、我々が払ってる税金なんだぞ」
と怒鳴っているのであまり関係ないのかな。(苦笑)

今回は、大きな公共事業がかかわっているので
まさか40%を切ることは無いと思うのですが。

とにもかくにも・・・
タウンニュースの立候補者の紹介をみて
我々は何を見る必要があるのか?

それは一言で「欺瞞」です。

理想と現実が必ずあり
理想とは、出来ないことがほとんど。
その理想への言い回しに、欺瞞が見え隠れします。

出来もしないことを掲げ、4年間棒に振るのであれば
絶対的に現実路線を進める人を選ばなければなりません。

また、個人的に・・・
人は「顔」がすべてを表すと思っています。
第一印象がすべてだとも思うのです。

人を騙す人間は、必ず、そんな顔をしています。
悪い人相は色々ありますが、人を騙す顔というのがあるのです。
これを見抜くには、人と多く接した経験しかありません。
しかし、今の世の中、人付き合いが希薄です。

だからこそ、選挙に参加するのに意義がある。
選んだ政治家に騙され続けていたら
それが経験になり、見抜けるようになりますよ。

人相で、推し量るのも選挙です。

どうです?
面白くありませんか?

実際に自分が選んだ市長が掲げた公約をどう実現し
どう取り下げ、どう誤魔化そうとするのか。
それをウォッチングするのも、選挙の一部です。

TPP断固反対といって選挙に勝った途端、TPP推進になる。
それが政治家なんです。

そんな手のひら返しの瞬間をみる面白さ。
性善説の人間が悪に手を染める瞬間
人間ってどういう事を言うのだろう?
どんな顔をするのだろう?

投票することで、おもしろさが増しますよ。

楽しんで、選挙をする。
遊びの一環として、酒の肴として
ぜひ、選挙に行きましょう。

0 件のコメント:

コメントを投稿