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2015年2月28日土曜日

輸入品の怖いところ

物を買うとき、カタログでチョイスすることが昨今多いですね。
特にネット販売が主流の現代は、ほとんどがカタログ販売と言えます。

しかし、写真で見たものと現品が違うことは珍しくありません。

特に輸入品は、注意が必要です。

住宅設備は、高額なものが多いので・・・
出来るだけ実物を見て触って、注文するのが原則です。

しかし、高級輸入タイル等の場合、「在庫なし」というケースがあり・・・
「2か月後に輸入してきます。」
という場合、実際に見ることは出来ません。

私が過去見たタイルであれば、そこで「良い」「悪い」はお客様にご忠言できます。

しかし、その見聞も限られてます。

今回、注文住宅「I様邸」にて、キッチンの袖壁をお客様に選んでもらいました。
素材は特殊な「ガラスモザイクタイル」です。
私も実際に見たことが無いものです。

去年、すでに選んでもらっておりましたが・・・
今年の2月を過ぎないとイタリアから入荷しないとここと。
施工直前に入荷なので、貼る直前になるまで、現物を見ることが出来ません。

水曜日
当社の定休日に現場の前を通ると・・・
大進タイルの車が現場に止まっています。

「あれ?明日からの乗り込みで袖壁は明日から貼るはずだけど!?」

慌てて車を止めて、道路脇に車を止めた私。
慌てすぎて、車を壁に擦ってしまいました。(TT)

なぜ、それほど慌てたかというと・・・
実際にどんなタイルが来て、どう貼るかを打ち合わせしていないからです。
貼りだしていたら、もう取り返しがつきません。

傷ついた車を後回しにして、すぐに建物内へ。

そうしたら、頭を抱えた大河原さんが居ました。

「おお、ちょうど良いところにきた。これ見てくださいよ。」



「ちょっと、これ、僕の手には負えないかも」
「薄いガラスで、目地幅も全部バラバラで入らない」
「シート張りだけど、付き合せが凹凸バラバラで、角があっていない」
「合わない部分を全部切る必要があるけど、小さくて薄いガラスだから切ることが出来ない。」
「キッチンの袖だと、あとで汚れたときに目地が薄すぎてボロボロ落ちるかも」
「目地が1cmとか開く箇所があって、脂汚れでみっともなくなる」

タイル屋さんにそこまで言われたら・・・
貼れませんね。(TT)

それにしても、貼り始めてなくて、良かった~。

早速お客様にご報告。

で、選びなおしてもらうことにしました。

問題は、この袖壁を明日貼って、明後日から左官屋さんが珪藻土を塗りにくること。
左官前にタイルを仕上げなければなりません。

でも、無理です。

そこで、大工の井関さんにお願いして、見切りの押縁を製作してもらうことにしました。



レンジフードが複雑な収まりなんです。
壁付けの天井浮かしのフラットタイプ。
汚れんフードを使うための特注収まりとなります。

この袖がタイルとなります。




タモの集成材を裂いてもらい、厚み6mmの押縁です。
この押縁に左官を当てて仕上げてもらいます。

見栄えも大切ですが・・・
水回りは、機能性とメンテナンス性も考えなければアカンデスね。

アドバイス不足だった私に、痛く反省。

とり急ぎ、タイルの選びなおしです。

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