注文住宅のI様邸。
階段が完成しました!!
大工の井関さん、力作です!!
今回は・・・
踏板と蹴込み板を同材としました。
井関さんに提案したら・・・
一番最初に「マジですか!?」と、苦笑いを受けました。
数分考えた後・・・
「それ、かなり大変ですよ。」
「でも今回は、造作が面白そうだから、請けますよ。」
とハニカミながら、了承してくれました。
あざッス!!
無垢板でやりたかったのですが、「反り」や「縮み」で将来欠陥となる可能性が高い。
よって、将来狂いが出難いタモの集成材の無塗装で造作。
集成材の一枚板を注文し、井関さんが踏板と蹴込み板を切り出し
ノミやカンナを使い
接合するための「ホゾ」と「ホゾ穴」加工を施し
寄木細工の要領で、組み立て。
う~ん、カッコ良いね。
本来なら・・・
既製品のべニアの化粧蹴込み板で誤魔化してしまう所ですが・・・
この住宅は、この階段がリビング中央に収まります。
よって、日々目にするのがこの階段側面となります。
ようは、家のメインの意匠ポイントなのです。
ちなみにここだけの話、こんなところは、幾らでも手を抜けます。
だって、一般の人は解らないですから。
でも、利益を抜くために安普請に治めたら、家の格がドカンと落ちてしまいます。
家って将来、来客者が来た時に自慢できる箇所が数か所あったら楽しいでしょ??
もし、その中に同業者が居て・・・
「おお、この収まりは凄いですね。」
なんて言ってくれたら、御客様も嬉しいし、私も嬉しい。
ただし・・・
当社がこんなことを出来るのも、大工さんの腕があっての事です。
経験も修業も浅い大工には、到底できません。
経験と確固たる技術をもった職人さんでなければ、難しい収まりは家を無茶苦茶にする可能性が高いのです。
だから・・・
安い家ばかり建てているビルダーに無理をさせるのは、怖いんですよ。(苦笑)
側板と裏側は、石膏ボードで覆います。
このままでも十二分に良いですが・・・
今回は室内を左官にて珪藻土で仕上げるので・・・
壁の一部に「踏板」と「蹴込み板」が浮いているように見せたいのです。
階段下は、家事スペースとなります。
造作テーブルと、棚板が2段付きます。
それも、井関さんに手造りしてもらう予定です。
井関工務店の井関親方、いつも、有難うございます。
感謝、感謝m(_ _)m
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