コロナウイルスの影響で
世界経済は大打撃を受けています。
「リーマンショック級」
などと、日本のマスコミは
騒ぎ立てていますが
世界で1日数千人が死亡している今
リーマンショックと比べるのは
日本のマスコミだけのようです。
前回、建設業界の大混乱を
お伝えしましたが
不動産業界全体は
どうなっているかというと
首都圏のマンションを中心として
大きな影響が出ているようですが
我々の「湘南地域」は
実はそんなに混乱をしていません。
2月~3月にかけて
「売買数が大幅に落ち込む」
と、どの会社も身構えていましたが
実際に3月末日をむかえてみると
各不動産会社の来客数は
あまり落ち込んでいないのです。
当社も、過去例を見ない冷え込みを
想定しておりましたが
3月は当社売主物件が4件ご成約となり
安堵しております。
買う側は・・・
「こんな状況だから値引きが効くぞ。」
と、考えて来られており
売る側は・・・
「こんな状況だから値下げしてでも売ろう。」
と、動いている。
つまり、売り手と買い手のマインドが
合致したことが
その要因となっているようです。
湘南地域は、近年・・・
不動産の高騰が顕著でした。
当社の地元である鎌倉に至っては
「一部バブルか?」と思うほど
土地価格は高騰しておりました。
134号線に面する土地が
坪単価400万円近くで売買されたり
1億円の中古マンションが
右から左で売れていたりと
目を疑うような販売事例が
他社で何件もあり
個人的に驚いていたのです。
その状況が令和に入ってから少し落ち着き
「潮目が変わってきたかな?」
と思っていたところで
中国でのコロナ騒動です。
問題が表面化した2月は
来客数がだいぶ落ち込み
かなり深刻な状況に思われましたが
3月に入ってからは
各社共、来客数が増えており
なんとも不思議な現象となっております。
コロナウイルスが蔓延しても
「相続」を筆頭に
「入社」「入学」「転勤」「出産」etc
不動産売買に起因する事柄は
待ってくれません。
4月という時期は例年と同じで
今この時点でも、我々に対する買取依頼は増えています。
ただ、4月1日になると
安倍首相が非常事態の宣言をし
週末に家から出ることが制限されるので
さすがに大きな影響がありそうです。
先日、某大手不動産会社の所長と話した時
こんなことを言っていました。
今のパニックがキッカケとなり
アナログな不動産売買は
ネットで執り行うのが主流になる。
売買契約を取り交わす際
現在は、お客様が不動産業者の事務所に出向き
2~3時間かけて、宅地建物取引士から
直接、物件の説明を受けていました。
ですが、今後は
買主は、自宅のパソコンの前
売主は、自宅のパソコンの前
不動産業者は、会社のパソコンの前
書類は事前に郵送で送っておいて
パソコンのWEBカメラを通して
宅地建物取引士が
「重要事項の説明」
「売買契約の説明」
「書類の記名押印」
などを行い
契約を成就させる。
いままで、法整備されながら
一向に進まなかった事案ですが
今後、一気に加速することになりそうです。
また、物件内覧も本人が現地に出向かず
代理者(設計士や仲介業者)が内覧を行い
その様子をお客様は
代理者の操るGoProのレンズを通し
リアルタイムで
パソコンやタブレットで見て
家を買う。
コロナウイルスが終息したあと
不動産売買は
大きく変わるかもしれません。
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