向かうは、新築分譲予定の鎌倉市大町4丁目です。
到着すると、すでにシルバー派遣センターのご老人が3人現場にいます。
さて、どこを掘ろうかしら?
そうです。
造成工事前の、埋蔵文化財の調査日なんです。
鎌倉市役所教育委員会の職員も2人来て・・・
位置を決めます。
場所を、合意して・・・
2m×3mの長方形の広さをマーキングします。
その位置を、深さ2m~3mほど掘り、文化財や遺跡が地下に無いかを調査するわけです。
それにしても、70歳前後のご老人が3人。
毎回、驚きますが・・・
本当に、この大きさの穴を、この3人で掘っていくのです。
9時半、調査開始です。
「これぞ鎌倉」という緑の住宅地の中・・・
ガンガンと掘り進めていきます。
ドタン瓦礫が多く出てくる、中々固い地面です。
スコップの入りが悪い。
でも、お構いなし。
あっという間に、この深さ。
ちなみに若い
見えますか?
周りの堀山の瓦礫の大きさ。
これをヒョイヒョイと、スコップでかき上げるんです。
70歳ぐらいのご老体3人が。
瓦のようなガラが出ると、専用のケースに移していきます。
それにしても、すごい。
若い連中が、3人がかりでも、ヘロヘロになる力仕事です。
パワーは無いのは、見ていても分かります。
でも、息も上がらず、テンポよくひょいひょいと掘ってしまいます。
雑談をしながら・・・
力みなく。
老練とは、こういうことを言うのでしょう。
なにも出ないですね。
よかった。
これで、何か出たら、本格的な調査が始まってしまいます。
そうなると、3か月~1年、新築工事は中止となります。
また、敷地全体を掘ってしまうため・・・
軟弱地盤と化してしまうのです。
ただし、鎌倉の旧市街は、ほとんどが埋蔵文化財包蔵地です。
この調査を逃れるのことは出来ません。
なので、我々業者は、調査を見ながら、祈ります。
「どうか、何も出ませんように」と。
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