2016年5月19日木曜日

埋蔵文化財の調査

今日は、朝一で現場に直行。

向かうは、新築分譲予定の鎌倉市大町4丁目です。

到着すると、すでにシルバー派遣センターのご老人が3人現場にいます。

さて、どこを掘ろうかしら?


そうです。
造成工事前の、埋蔵文化財の調査日なんです。

鎌倉市役所教育委員会の職員も2人来て・・・

位置を決めます。


場所を、合意して・・・

2m×3mの長方形の広さをマーキングします。
その位置を、深さ2m~3mほど掘り、文化財や遺跡が地下に無いかを調査するわけです。

それにしても、70歳前後のご老人が3人。
毎回、驚きますが・・・
本当に、この大きさの穴を、この3人で掘っていくのです。

9時半、調査開始です。


「これぞ鎌倉」という緑の住宅地の中・・・

ガンガンと掘り進めていきます。


ドタン瓦礫が多く出てくる、中々固い地面です。

スコップの入りが悪い。

でも、お構いなし。


あっという間に、この深さ。


ちなみに若い

見えますか?
周りの堀山の瓦礫の大きさ。

これをヒョイヒョイと、スコップでかき上げるんです。

70歳ぐらいのご老体3人が。

瓦のようなガラが出ると、専用のケースに移していきます。


それにしても、すごい。

若い連中が、3人がかりでも、ヘロヘロになる力仕事です。

パワーは無いのは、見ていても分かります。
でも、息も上がらず、テンポよくひょいひょいと掘ってしまいます。

雑談をしながら・・・
力みなく。

老練とは、こういうことを言うのでしょう。


なにも出ないですね。

よかった。

これで、何か出たら、本格的な調査が始まってしまいます。

そうなると、3か月~1年、新築工事は中止となります。

また、敷地全体を掘ってしまうため・・・
軟弱地盤と化してしまうのです。

ただし、鎌倉の旧市街は、ほとんどが埋蔵文化財包蔵地です。

この調査を逃れるのことは出来ません。

なので、我々業者は、調査を見ながら、祈ります。

「どうか、何も出ませんように」と。




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