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2019年11月15日金曜日

マザーポート

小学校5年生から
家庭の事情で
母子家庭となった私。

子供ながら
とても大変だった記憶が残っています。

母子家庭は、困窮者が多く
配偶者から逃げて来た人もおり
賃貸住宅を借りるのが
とても大変な実情があります。

そのお母さん方、お子さん方を助けるため
立ち上がった一級建築士が居ます。
秋山怜史さんです。

一級建築士事務所秋山立花
https://akiyamatachibana.com/

新聞の記事で彼の存在を知りました。
私より、全然若い。
それなのに
素晴らしい志のもと
その志を想いにとどめることなく
実際に形にした御仁です。

シェアハウスは家賃が割安で
同じ境遇の人が集まれば
支え合いやすいと発案。
2012年
知人の不動産業者らとともに
川崎市高津区で
全国初の「母子シェアハウス」をオープン。

その後も不動産を持つオーナーに対し
空き家の活用方法として
母子シェアハウスを提案しつづけ。
全国に25軒まで増やすことに成功。

2015にはマザーサポートを開設。
https://motherport.net/

母子家庭の方が
無二で頼ることが出来る
素晴らしいサイトです。

さらに支援が必要な入居者に対し
行政書士や弁護士、保険師や精神科医
さらには母子支援団体など
専門家をつなぐNPO法人も設立。
「全国ひとり親居住支援機構」です。

私より7歳も若いのに
凄いですね!!

応援したいです。
仕事が少し楽になったら
一度、アポイントを取ってみたいと思います。


2019年11月14日木曜日

朝から号泣

昨日の休み
子供たちを学校に送ったあと
家に帰ってソファーに寝そべり
何気なく付けたテレビが
私の心臓をえぐりました。

13日放送のテレビ朝日
「羽鳥慎一モーニングショー」にて

今年4月に起きた池袋暴走事故で
最愛の妻子の命を奪われた
33歳と若いご主人が
轢き潰された自分の心を
自らの手で搾りながら
声にならないであろう悲痛を
なんとも気丈に
そして、立派に
語られていました。

その姿に・・・
私、涙が止まらなくなり
心臓が痛くなり
ソファーで
身動き一つ出来ませんでした。

ユーチューブに出ているので
是非、見てほしい。
https://www.youtube.com/watch?v=EiDO5u7DAeg
(※26分40秒あたりからです)

もし自分がこの旦那さんだったら
絶対にこんな気丈に振舞えない。
自分の苦しい心を
そして、加害者への憎しみを
こんなに平静を装い
しっかりとした言葉で
表現するなんて
不可能だと思います。

凄い人ですね。

11人を死傷させたのは
88歳のご老人。
この老人が元通産相のお偉いさんで
事故後のコメントが
なんとも官僚チックで怒り心頭。

「安全な車を開発するように
メーカーの方に心がけていただき
高齢者が安心して運転できるような
外出できるような世の中に
なってほしいと思っております。」

糞ヤローですね。
人とは、こうも権力の中枢にいると
おごるものなのかと
思い知らされます。(TT)

せめて嘘でも・・・
「自分の命をささげたい」
とか
「全ての財産をなげうって償いたい」
とか言えんのかい
この糞ジジイ!!!!!!!!!!

家族3人が住んでいたアパートは
今もそのまま残されているそうですが
ご主人は、事故直後から
この家に入ることが
全く出来ないと言います。

カメラクルーとその室内に入り
カメラの前で、こう語ります。

「事故の当日から住めなくて。
精神的にここに来ると
つらくなる方が強くて
実家の方に住まわせてもらっていて。
いい思い出ばかりなんですけど
いい思い出だからこそ
2度とこの生活は戻らないんだなと。」

ここまでは
どうにか平静を装っていましたが
奥さんと子供の写真が
いっぱい飾られた部屋で
あとは嗚咽しながら
もう、どうにも言葉にならない。

「あまりにも遺体の損傷が激しく
顔にかけられた布を
おでこまでめくってみたが
それ以上見ることができなかった。
本当に可愛らしかった
莉子の顔じゃなくて
無残な顔しか
思い浮かべなくなると思ったから
やめたんですけど
でも最後まで
見てあげたかったです。
・・・・・
この事故が
悲しい話でしただけで
終わって欲しくない。
悲しいのは当たり前なんですね。
もう取り戻せないから
次につながって欲しい。
この辛さを知ってしまったからこそ
他の人には体験して欲しくない。
みんなが安心して
遊びに来れる交通社会になって欲しいですし
心からそう願っています。」

彼からは
一回も・・・
加害者への罵詈雑言はありませんでした。

VTRが終わった後
番組のアナウンサーも
コメンテーターも
皆、泣いてました。

亡くなられたお二人に
黙祷。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。

ご主人の苦しみを
一刻も早く
ほんの少しでも
和らげるために
加害者に厳しい刑を望みます。

これで・・・
この殺人者が
被害者への賠償も
自動車保険等で補い
高齢だからと懲役にもならず
ごく普通に暮らし
寿命を全うするとしたら

ご主人の代わりに
ひとことだけ
言わせてほしい。

「地獄に落ちろ!」

以上

2019年11月12日火曜日

言った言わない

私の仕事は
契約の商売です。

すべてが
契約に基づき
進んでいきます。

一般的に契約というと
二人以上の当事者が
「契約書」を取り交わし
その書面の条文に基づき
合意した約束事を
履行していくものと
考えられています。

でも、法的には
当事者間で
「それ、買います」
「じゃあ、売ります」
という口約束で
契約は成立します。

互いに深い信頼があれば
口約束で十分。
日本の古い商慣習では
この考えがあり
口約束での取引が
現代でも残っています。

住宅業界でもその傾向があり
古くからの一人親方や
様々な職人方は
住宅の一部工事を請け負う場合
契約書等は交わさず
「100万円以内でやってくれ」
「了解!やってみる」
というような
請負契約を取り交わします。

取り交わしたとしても
口約束ですから
実際に100万円で
思い通りの仕事をしてくれるかは
分かりませんし
逆に請け負った方は
仕事をした後に
100万円をもらえるかどうかの
心配が残ります。

これは、互いに
「彼なら大丈夫」という
相手への信頼と
「何かあったら自分が責任を負う」
「自分で尻を拭く」
という、職人気質(自分への自信)があって
初めて成立すると言えます。

さて、本題です。
一般の人が夢のマイホームを建てるとき
住宅を一から設計し
その設計に
自分の夢を一つ一つ
実現していく必要があります。

打ち合わせを何度も重ねて
設計者に自分の夢をぶつけ
それを形にしていく作業を
数か月つづけていくのですが

設計が終わった後も
現場での打ち合わせが続きます。

ネット上のSNS等には
マイホームを初めて建てた人々の
失敗談が数多く紹介されています。

そのほとんどが
「言ったことを反故にされた」
「言った通りにならなかった」
「約束が守られなかった」
「思っていたのと違った」
というようなもの。

これらのほとんどが
お客様と工事店の
口約束によるものです。

一般の人は、住宅の素人なので
設計事務所やハウスメーカーや工務店を
100%信頼します。
初めて家を建てる人と
今まで何百件も家を建ててきたビルダーですから
その構図は仕方がないと思いますが
ただし、お客様に接するのは
実際、ビルダー本体ではなく
一営業マンだったり
一設計者だったり
一現場監督です。

大手ビルダーで家を建てるとしても
窓口である営業マンが「無能」だった場合
口約束は「凶器」となります。

事後・・・
必ず「言った言わない」で揉めることとなり
せっかくの夢のマイホームが
夢の入口で悪夢に変わってしまい
その後の生活にずっと尾を引いてしまう。

ただ、小さい打ち合わせ事を
いちいち契約書面にすることは難しい。
とくに現場でのやり取りは、困難です。

打合せ記録を相手が取っていたとしても
それを紛失されたり、改ざんされては
元も子もありません。

そんな時、身を守ってくれるのは
「メール」です。
自分の要望や約束事は、メールしましょう。
メールを残すことで
過去にさかのぼって
「自分がどういう要望を出したのか」
「相手がどういう返事をしたのか」
それが、日時と共に明らかとなり
必ず、相手にも記録として残るのです。

それでも、約束を反故にされたりします。
でもその場合
メールが証拠となります。
ビルダーは言い逃れは出来ないでしょう。

出来る限り
打ち合わせ内容をメールで確認する。

これから家を建てられる方
参考にしてくださいませ。


2019年11月11日月曜日

玉縄青少年会館

土曜日に「つづく」と綴ったのに
日曜日、バッタバタで
ブログを書けませんでした。

さて、つづきです。

玉縄青少年会館の今後ですが
築50年を超えた
鉄筋コンクリートの建物です。

50年前の建築基準から考えれば
寿命は疾うに迎えていると思われます。

よって、今後使い続けるとしても
耐震性に問題があるため
市民の安全を担保するためには
大規模な修繕が必要となりますね。

ただ、中に入った事がある
建設業の人間としては
それは、簡単ではないと断言します。

もし、この施設に多額の税金を投入し
さらに維持を続けていくのであれば
それよりも・・・
子供たちの通う市内の小学校や中学校の
老朽化激しい校舎の改修の方が
一丁目一番地だと考えます。

玉縄小学校に至っては
昭和12年築の校舎に
昭和44年築の体育館。

「本当かよ!」と思いません?
築82年ですよ。
この先進国の日本で信じられますか?

学校全体の老朽化は
日々進んでいます。
今年などは
校門の横にある木造の自転車置き場が
シロアリに食われ
いつ倒壊してもおかしくない状態でした。

個人的に県議の飯野さんに危険をお知らせし
市役所に嘆願していただき
台風15号到来直前に改修されました。

危機一髪でした。

ちなみに・・・
鉄筋コンクリートの建物の場合
老朽化すると
いの一番に「水道管」がヤラれます。

30年程度でこんなです。


(画像はJSPのHPより)

だから、個人的に
古いマンションは
買ってはダメなんです。

「飲まなければ大丈夫でしょ!」
という人が居ますが
毎日、顔を洗ったり歯を磨いたりする水です。
毎日、髪を洗ったりお風呂で浸かる水です。
毎日、食器を洗う水です。
大丈夫だと思います?

築後82年を超えているとなると
もう、小学校の水道水は飲むことが出来ないです。
青少年会館も同じです。

でも、子供たちは
普通に、学校の水を飲んでいます。
心配ですね。

話がどんどんと逸れていますので
本題に戻ります。

青少年会館の建つ土地は
「玉縄1丁目2-1」です。



登記簿を調べてみると
土地面積は、934.11㎡となっています。
坪に直すと、282.56坪。

マンションを建てるには
少し面積が足りませんね。

周辺では、住宅用地が
坪単価120~140万円で
取引をされています。

立地は玉縄の中でも1等地となりますので
坪単価140万円で取引をされても
おかしくはないでしょう。

282.56坪×140万円となると
更地でざっと、3億9千万円です。

解体や諸経費を除いて
3億5千万円ぐらいかな~。
ぜひ、売約して
玉縄小学校の建て替えに
充ててほしいです。

(-人-)せつに願うところです。


2019年11月9日土曜日

玉縄こどもの家「うさぎ」

玉縄地区の住民の中で
騒動となっているものがあります。

それは鎌倉市が今年9月に
「玉縄青少年会館を2020年度中に廃止する」
と突如発表し
鎌倉市議会に議案提出したからです。

玉縄青少年会館内には
学童保育「たまなわこどもの家」があり
放課後の子供たちが何十人も訪れ
小学生の子供を持つ共働き家庭を助け
子供たちの大切な憩いの場ともなっています。

タウンニュースの記事には
年間約3万5千人を超える
団体・個人が利用していおり
その団体の多くが
お年寄りのサークルや教室だとのこと。

鎌倉市によると
順次施設内の機能を他施設へ移転し
20年度までに廃止。
学童保育に関しては
近隣の玉縄小学校の敷地内に
20年12月をめどに
『放課後かまくらっ子』を整備。

え?
玉縄小学校の敷地内に
学童保育施設を整備?

色々と調べてみると
鎌倉市役所HPのリンクに
こんな図面PDFがありました。



※クリックすると拡大します。

図のグレー部分が、建設予定地ですって。
現在の外部トイレを取り壊し
そこにプレハブを建てるのかな?

その名も「たまなわこどもの家うさぎ」
皆、知っているのかな?
私は、全く知りませんでした。

学童として考えると
学校の校庭を使えるなんて
素敵な考えですね。

色々を調べてみると
2階建てのようです。
かなり大きな施設となりそう。

さて・・・
その後の展開はさらに混迷を極めています。

9月21日に行われた地元説明会は
地域住民ら約110人が出席し
大紛糾。

その結果を受け鎌倉市長が
9月27日の本会議で廃止案を撤回。
その撤回に対して
議会が反対多数で否決。
さらに、議案そのものが否決された。

もう、訳の分からない状態になっています。

現在のところ
どうなるのか未定とのことですが
老朽化に伴い解体するということが
主眼となると、解体は
既成路線で変わらないでしょう。

そうしたら
解体した後はどうするのでしょう?
玉縄の一等地です。
売却して、借金の穴埋めに使うのかな?
売るとなると
マンション業者が高額で買うかな?

でも・・・
売るとなったら
また、住民反対が起こることが予想されます。

時間がないので、調べ切れていませんが
議会に提出された議案が
どこかで閲覧できないか
調べてみたいと思います。

つづく

2019年11月8日金曜日

口座維持手数料

もう、何でもありですね。

先日、大手銀行が
「経営が苦しい」という理由で
口座を持っているだけで
預金者に手数料を課すことを
検討していると発表しました。

その名も
「口座維持手数料」
だそうです。

ATMの利用料がどんどんと加算され
振込手数料も値上げしたばかり
さらに、ATMで入金するのにも
手数料を取ろうとする動きが広がる中

口座を持っているだけで
手数料を取ろうと言うのです。

どうです?
この話を聞いて?

私は、思わず笑ってしまいました。

これは・・・
東電と全く同じ轍を踏もうとしていますね。

各電力会社は、太陽光発電の買取制度を
「利益を圧迫する」として
近い将来、辞める方向性を打ち出しました。

その結果
今、家庭用・事業用の蓄電池が
量産を見据え
ドンドンと値下がりをし始めています。

こうなると、蓄電池は
一気に発展し始めるでしょう。
液晶テレビのように
価格破壊も起こるでしょうね。

以前、フルハイビジョンのテレビは
50インチが100万円をこえていました。
今では、数万円で買えます。
4Kテレビも数年前は
100万円を超える機種が多かったですが
いまでは、10万円台で買えます。

蓄電池も同じように普及が進めば
あっという間に
価格が10分の1になると思われます。

そうなれば、近い将来
電気の自家発電が主流となり
電力会社から
電気を買わなくてよい世界になるでしょう。

各家電も、蓄電池を見据えた開発が進み

「蓄電池内臓の冷蔵庫」
「蓄電池内臓の電子レンジ」

などが発売され
雨の日が続いても
数日分の電力を
家電が自ら蓄えて稼働することが
出来るようになったりと
今後、不安定といわれる太陽光を
見据えた商品が
ドンドンと発売されると予想します。

というか・・・
なぜ、日本の大手企業が
現況でそういう方向に行かないのか
不思議でなりません。

日本の経済界は「護送船団方式」と
言われ続けていますが
未だに大手企業同士で
相手の権益を潰さないように
馴れ合ってるとしたら
日本の大手企業は
急激に発展する東南アジアの
新興企業に追い抜かれ
廃れて行くでしょうね。

話がだいぶそれたので戻します。

口座維持手数料をぶち上げたのは
三菱UFJ銀行です。
「経営が苦しい」というのが
その理由らしいですが

同銀行の今期純利益の予想は
9000億円と発表されています。

9000億円の純利益を上げている会社が
「マイナス金利で厳しい」と公言し
一般口座の預金者から手数料を取る。
その理不尽な話が
新聞のほんの片隅の記事。

お年寄りから子供に至るまで
口座を持つだけで
我々庶民から、手数料を取るというのですよ!!

それでも、波立たない世論。

無関心もここまで来たら、立派です。
本当に・・・
もう、笑うしかない状況です。

私は「口座維持手数料」が実施されたら
その銀行の口座は解約します。

もし、談合ですべての銀行で
一律手数料が実施されたら
個人的な預金は、しなくなるでしょう。

2019年11月7日木曜日

板金雨どい

鎌倉山にて建築中の
建築家伊藤誠康先生が基本設計を手掛けた
『終の棲家』にて

大屋根の正面を良く見せるために
パナソニック社の高級板金雨どい
「Archi-spec TOI」をチョイスし
先日、取付施工しました。

翌日、大工の井関さんより
「あの収まりはダメだよ!」と電話が・・・

屋根勾配に対して
雨どいの開口部が小さすぎて
雨が全部抜けちゃうよ!!

とのこと。
現場を確認すると・・・


本当だ。
下から見ても、軒先が見えてしまうぐらい
雨どいが薄い。(TT)


しかも、屋根の「唐草」が見えるぐらい
だいぶ下に設置されています。


設置する金具の形状から
どうしてもこの位置になってしまうようで
これだと・・・
井関さんが言うように
大雨がふったら、屋根を伝った雨水は
雨どいに入らず
全て外に、はずれてしまいそうです。

お客様に「そういうものですから」と
嘘をつき、そのまま引き渡すこともできますが
それは私の良心が許しません。

見た目を重視して
高級品を選んだのに
残念!!

今週末に、取り外し
標準のタイプに取り付け直すことにします。

散財だ。(TT)
また利益が減ってしまった。
ダメ経営者です。

反省しきりです。

2019年11月5日火曜日

頭を垂れる稲穂

東京新聞のコラムで
感銘を受けたものが2つあったので
ご紹介します。

ひとつは
記者岡村淳司さんの「コンパス」より
(以下抜粋)

ノーベル化学賞を受賞した
リチウムイオン電池の吉野さん。

ノーベル賞を受賞前の去年
中日文化賞を受賞した。
その受賞時の芳名帳(ゲストブック)に
吉野さんはこんな言葉を寄せ書いた。

「実るほど頭を垂れる稲穂かな。」

一般的には
偉くなっても謙虚であれ
という意味だが
ご本人曰く

僕が本当に言いたいのは
『実るまで頭を下げるな。』
ってこと。

とニヤリ。
採算重視の民間企業で
実用化が未知の研究を
長年続けてきた苦労の大きさと
信念の強さが伝わってきた。

閉塞感が漂う 今の日本に必要なのは
忖度せず
空気を読まない
異端児なのかもしれない。

「尖れ!」
という第一人者のメッセージを
強く感じた。

以上

稲穂は、実るまで頭を下げないのです。
なるほど。

もうひとつ
小学生教員である岡崎勝さんのコラム
「子供ってわけわからん」より
(以下抜粋)

授業中に教員が「分かったぁ~?」と
聞くと、子供たちは
「分かりました~」とか「は~い」と
返事をします。
でも・・・
これが問題なのです。

なぜなら
「分かったぁ?」という質問には
分った人しか返事をしないからです。
分らなかった子供たちは
どうするのでしょうか?
おそらく
黙っていると思います。

私が教員になったばりのころ
先輩に言われたことがあります。

「解らない子供を見つけて
力を入れて教えるのが
俺たちの仕事なんだよ。」

でも実は
分からない子供たちの
「分からなさ」を
私たちが理解することが
どれだけ大変なのかを
思い知らされています。

「分からない」と言う子に
「何がわからないの?」
と聞いた時
「それが分かったら苦労しない」
と言われ、大いに恐れ入り
落ち込みました。

確かにそうなのです。

「分からなさ」は
一人ひとり、みんな違います。

教員の仕事は
どこでどういうふうに
困っているかを
子供と学びながら
一緒に見つける事だと
思うようになりました。

ですが、その一番の敵は
大人の「忙しさ」と
大人の「寛容のなさ」です。

また「早く正確に」という
効率を求める現代教育では
子供たちの「迷う能力」を
学習に生かすことが出来ません。

以上

「分かった?」という言葉
私も子供の事
大人から、何千回も聞いた記憶があります。
授業だけではなく
遠足やら運動会やら文化祭やら
必ず先生から注意事項を矢継ぎ早に言われ
「分かったぁ?」
と聞かれましたね。

でも、必ず違反して
先生から
「説明しただろ!」
「なんで守らないんだ!」
と、良く叱られました。

当時は、バリカンで坊主にされたり
先生に往復ピンタされたり
校庭を何周も走らされたり
廊下に1時間立たされたり
椅子の上に正座なんてものあったっけ。(苦笑)

あの罰は・・・
大人の言い訳だったんですね。
「俺は説明した」という周囲への言い訳。
子供が悪いという周知だったのかぁ~。

なるほど!!

親や教員は
子供に対して
「今の説明、分からなかった人っ?」
と聞くのが、正解なんですね。

そして、一緒に悩んであげる必要があるんだ。
ものすご~く
子育ての参考になります。

岡崎勝先生のこのコラム
本になってます。
『子供ってワケわからん』
超おススメです。



2019年11月3日日曜日

解体が終わる

大船4丁目の古屋の解体が
先日、すべて終了しました。 


鎌倉街道沿いの
北東の角地となります。

全所有者様は
長い間、この場所で
治療院を営んでいたそうです。
その長い歴史が
この解体で完全に幕を下ろし
この地を新たに選んだ方の
新しい人生が
始まろうとしています。

それにしても、とても目立つ立地です。


現在、2分割での分譲を行うか
1区画で商業用地として販売をするか
迷っている状況です。

近日中には
本ブログにてご紹介できればと
思います。

ご期待下さい。

2019年11月2日土曜日

長谷川太郎さん

つい先日
東京新聞のトップ記事に
地元の病院が載っていて
ビックリしました。



医院の名は
湘南おおふなクリニックです。
https://shonan-clinic.net/

医院長である
長谷川太郎医師が
日本各地の被災地への支援活動を
精力的に行っており
先日の台風19号の被災地にも
すぐに乗り込み
現地で医療活動をされたという記事です。

以下転載

台風19号で千曲川の堤防が決壊し
大きな浸水被害を受けた長野市。
そこで支援活動をした
医師の長谷川太郎さん(50)が
インフルエンザの予防接種一回につき
三千円を避難所になっている小学校に
寄付する取り組みを自らの医院で始めた。

「予防接種をして支援につながれば
みんなで被災地を応援できる。
できるサポートを続けたい」
と話す。

長谷川さんは、保健医療支援をする
NPO法人AMDA(アムダ)の一員として
被災直後の十四日に現地入りした。
避難所の一つとなった
長野市立豊野西小学校の体育館には
住民約三百八十人と
敷地内の児童センターには
約五十人が身を寄せていた。

長谷川さんは十九日まで
医療、健康相談や施設の消毒などにあたった。

現地で目にしたのは
道路から下水があふれ出ている様子や
一面に泥が堆積した道路など。
通学路の安全確保や衛生面の懸念などから
同校は休校が続いていた。
自宅が浸水し
ランドセルなどの学用品が
水につかってしまった児童も多いとも聞いた。

現場を離れても
その後できる支援を続け
多くの人に被災地に関心を寄せてもらおうと
インフルエンザの
予防接種による寄付を考えた。

接種費用は
健康保険が適用されず
原則的に全額自己負担で
医療機関によって異なる。

長谷川さんが院長を務める
鎌倉市大船にある湘南おおふなクリニックでは
一回3,300円。
うち、事務手数料などを除いた
病院の収入分の三千円を寄付に回す。

募金も行い、合わせて豊野西小に届ける。

同校は、二十八日から学校が再開したが
29日時点で体育館には二百二十人
児童センターは四十五人が身を寄せ
校庭は駐車スペースとして使用されている。

長谷川さんは
「子どもたちの通学支援や物品購入
他のグラウンドへの移送支援など
学校の原状復帰の活動資金として
役立ててもらえたら。」
と話す。

以上

凄いですね。
湘南おおふなクリニックは、
大船中央病院の隣に位置し
鎌倉芸術館前のビルの1階にあります。

医院内で募金を募っているとのことなので
どこに行くか解らない
町中の募金やネット募金をするより
こちらに預けた方が
嘘がなく信頼できます。

そして
NPO法人アムダとは?
https://amda.or.jp/

AMDAとは
災害や紛争発生時
医療・保健衛生分野を中心に
緊急人道支援活動を展開している
NPO法人なのだそうです。

世界32の国に支部があり
多国籍医師団を結成して
被災地を飛び回っている団体とのこと。
本部は岡山市。

1979年のカンボジア難民支援に
日本の医学生グループから派遣された
医師一人と医学生二人の活動が
起源なのだそうです。 

当時
難民流入先のタイに入った3人は
キャンプの位置さえ特定できず
やっとキャンプにたどりついても
活動できる受け皿が存在せず
まったく活動ができなかった。

当然歓迎されるものとして
カンボジアに赴いたにもかかわらず
手も足も出せなかったという3人の報告は
西日本アジア医学生連絡協議会で
驚きをもって迎えられました。

情報と受け皿がなければ
善意だけでは何もできない。

当時、学生だった彼らが医師になり
アジア医師国際会議の開催。
1984年AMDA設立。
医師と医学生双方の国際会議を通じて
アジアの医師・医学生にネットワークを広げ
現在の組織に至っているそうです。
(※AMDAのホームページより)

我々の地元に
こんな志の高い内科医が居たなんで
知りませんでした。

しかも、内科医院の一番の「稼ぎ頭」である
インフルエンザワクチンの利益を
被災地に全額寄付するという・・・
こりゃ、筋金入りです。(゜゜;)

今度、病気になったら
湘南おおふなクリニックに行こう!!
そう思う、今日この頃です。