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2019年12月5日木曜日

食育

料理学校服部学園・服部栄養専門学校校長で
料理評論家として有名な服部幸応さん
その記事「あの人に迫る」が凄かったです。

なので、書き出してみました。
是非、読んでください。
以下、11月30日の東京新聞の記事抜粋です。

ロンドン五輪の手伝いで
お寿司屋さんや蕎麦屋を連れて
英国でパーティを開きました。
そこで、五輪のレガシー(社会的遺産)は
「オーガニック」と聞きました。

日本に帰って調べてみると
日本のオーガニック耕地は
約1万ヘクタールでした。
なんと・・・
英国の約60分の1です。

それでも・・・
ロンドンの選手村は
全ての食材をオーガニックで賄うことが
出来ませんでした。

トップアスリートの食事は
オーガニック必須なんです。
抗生物質などを使った牛肉を食べると
ドーピングにひっかかる。

そうしているうちに
オリンピック委員会のロゲ会長が
6年前に次回開催地を
「TOKYO!」と宣言しました。

これは困ったと
農林水産庁に相談しました。

選手村の食事は
洋食・和食・中華・ハラール・ビーカン
メニューは800品目ほどになるそうです。
今、専門家が集まって
考えているところです。

2030年に向け国連が採択した
持続可能な開発目標『SDGs』があります。
https://miraimedia.asahi.com/sdgs-description/
「貧困をなくす」「安全な水」「平等」
など17の目標がありますが
日本は残念ながら2項目しか達成しておらず
停滞や悪化しているものもあります。

日本近海の魚を学校でさばいたところ
お腹から大量のマイクロプラスチックが
出てきました。
講演などでSDGsの認知度を上げ
企業も個人も少しずつ
取り組んでいただければと思います。

1965年あたりから
日本の食生活は
急激に欧米化しました。
生野菜を食べるようになったのも
このころからです。
日本人は野菜を食べるときには
煮物にしたり火を通したりしていました。

1985年ごろになると
高脂肪・高たんぱく・高カロリーで
生活習慣病オンパレーになってしまう。
食品ロスも問題になっています。
多くの食品を輸入に頼っている我が国が
食べられる食材を
年間643万トンも捨てています。

コンビニ弁当など
捨てないで家畜の餌にしていたら
塩と砂糖の取りすぎで
豚が生活習慣病になってしまいました。
今は、すべて捨てています。

外国では
サーキュラーエコノミーという
廃棄食品を売るスーパーや
一流シェフが腕を振るう
「廃棄食品レストラン」など
捨てない工夫が進められています。

日本も進めるべきです。

スマートフォンの登場で
生活習慣に乱れが出てきています。

授乳の時

幸せ物質「オキシトシン」が
お母さんと赤ちゃんに分泌されますが
お母さんがスマホを見ながら授乳すると
オキシトシンが出ません。
赤ちゃんの顔をじっと見つめるように
してほしいのです。
見つめ合う事で
オキシトシンが分泌され
良好な対人関係が築かれていきます。

児童虐待が問題化している今

ぜひ、見直してほしいところです。

「食」という字は
「人」に「良」と書きます。
人を良くすることを育むのが「食育」です。
昔は、子供への食育は
祖母や母親が行っていました。
いわゆる家庭教育だったのです。

両親共働きなどの家庭で
子供一人で食事をする
「孤食」という問題もあります。

箸が上手に使えない子供も多く
このままではいけない。
これは国が主導で
食育をやってもらわねばと思いました。

農林水産省・厚生労働省・文部科学省の
三省と協力をして
2005年に「食育基本法」を成立させました。
その後も教科書つくりなどで
連携をしています。

食育を各家庭でも実施する時です。
家族で食卓を囲むことで
箸の持ち方や食事のマナーなど
子供にしつけをすることが出来ます。

家族のコミュニケーションを大事にしてほしい。
そこで食料自給率や環境問題を
家族で話題にしてもらえればうれしいです。

なぜなら「食」は
多くの要素が
複合的に関わっていますから。

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