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2014年9月7日日曜日

天井杉板張り

現在建築中の鎌倉市植木の注文住宅・・・
ようやく、内装に手が掛かってきました。(^^)

強化ボードを室内に張る前に、吹き抜けの天井に貼る杉板を施工しました。
特上小節の幅広12cmの4m一枚もの。
それを、贅沢に登り方向に一枚張りしました。



㎡単価、定価で1万円する杉板です。
上小節ですが、節が一つもありません。
特級の節無しですね。(^^)

本物件は、2階にリビングがあり、南側を3階までの吹き抜けにしています。


ただし、南側を吹き抜けにすると日光の入りが強すぎて、暑くなります。
通常、南側に屋根を上らせて、より高い天井を求めます。
が、それをやってしまうと灼熱地獄を味わうことになりますので、本物件は、南側に屋根を下げ、庇を多く出し、家の中に日中の日光が入りすぎないように制限をしました。

上記写真のように、南道路に向って、屋根が下がっています。

渡り廊下のようになっているのは、書庫スペースとなります。

この吹き抜けのスペースに、階段を設置します。



四角いニッチに沿って、階段が設置されます。



3階の床の梁に取り付けます。

この建物の注文を受ける際・・・
お客様から絶対にはずせない希望がありました。
それが「リビング吹き抜け」と「スケルトン階段」でした。

その夢が、今、現実になりつつあります。

但し・・・
準防火地域の3階建てのため・・・
耐火構造にしなければならない為、鉄骨はNGとなります。

よって、木材で製作することとなります。
しかも、火事の際、45分間燃えない厚みが必要とのこと。
踏板は、厚さ6cm必要なのだとか。
特注のゴツイ階段を大工の井関さんに製作してもらいます。

天井に杉板を張るのは、中々、コストが掛かります。
ですが、やはり、勾配天井であれば、杉板張りが良いですね。



家の中が、パッと晴れます。
森林浴をしているような、やわらかい空間となります。

通常この面を杉板張りしますと・・・
無節の特一ですと、大工さんの手間を含めて30万円は掛かると思われます。
でも、リビングを床暖房にするより安いです。

私だったら・・・
床暖房より、こっちを選びますね~。(^^)

(こんなこと言うと、東京ガスのNさんに怒られちゃうな)

2014年9月6日土曜日

昔の浄化槽

稲村ケ崎の解体、今日も続けています。

南側のブロック塀、約20mほど、キレイに撤去終了しました。



基礎部分の大谷石も取りたいところですが・・・
これを取ると隣地との境がなくなってしまうので、復旧するときに撤去することとします。

東側のブロックとフェンスももすでに風化していましたので、約20mほど撤去。



玉石の擁壁の上にうっすらと見える跡がブロックのあったところです。
ここも、数か所に差し筋があっただけで、ただ乗っていただけです。
人が蹴っ飛ばしたら取れる程度の施工ですね。
昔の外構工事はいい加減ですよ。
本当に。(^^;)

北側の隣地境界ブロックも解体していきます。


ここもブロックの中はスッカスカ。

う~ん

また、鎌倉の古い家の場合・・・
過去、下水道の普及が無かった住宅地が多いので・・・

これが出てきます。



浄化槽です。
本物件は、コンクリート製の浄化槽が3つも出てきました。

しかも、隣地擁壁付近に・・・

この浄化槽は3連となっていて、一番手前のものです。
地中50cmの深さにあるので、最後の最後まで気が付きませんでした。

地表近くにあった2つはすでに解体済みなのですが・・・
なぜ3連?
なぜこんな深さに?
そして、なぜコンクリート壁が30cmの厚さなの??



こんなに堅固に造る必要があったのだろう??
しかも、境界際ですよ。
これを壊すと、隣接している壁が危険です。
地層は良好。

逆に撤去してしまうとその部分が弱くなってしまいます。
プラスチックやFRP製であれば絶対撤去ですが、コンクリートであれば、地盤強度に影響はありません。
水抜きして底板をブレーカーで壊して、壁面はそのまま解体せずに埋めることしします。

計画ではここは駐車場となります。
建物にも掛かりません。

これら浄化槽は、古い家を解体すると敷地内や建物下から良く出てきます。
ですが、気が付かないケースも多い。
不動マネジメントさんの場合、解体後に地表から地下50cm程度を網目のバケットでさらってくれます。
ですので、見逃すことはありません。

来週、前面道路に面する玉石を解体して、土を4tトラック20台前後搬出して終了となります。

解体終了したら、すぐに幸輝土建さんに外周のブロック工事を行い・・・、開発申請後に建物の建築を開始します。

2014年9月5日金曜日

鎌倉市稲村ガ崎の新築予定物件

鎌倉市稲村ガ崎5丁目にて、新築分譲住宅を計画しています。
すでに土地を古家付で購入しており、現在古家解体を行っています。

解体開始直後の現場の様子です。



100坪近い土地に、大きな邸宅が建っていました。
解体をお願いしたのは、株式会社不動マネジメントさん。
当社の解体作業のすべてを請け負って頂いております。

内部からどんどんと解体していきます。



結構、荷物が残っています。(^^;)
この辺は、すべて、バールやハンマーでの手作業となります。

今、解体は分類が厳しく指導されており、解体をするにも細かく仕分けしてマニュフェストを作成しなければなりません。
よって、内装は、手作業となります。

木造でも、一度ここまできれいにスケルトンにするわけです。

大方内部が片付くと、外部を重機で壊していきます。



それでも、解体しながら巧みに仕分けをしていきます。


なので、一昔前のように無造作に壊すことはしません。
ユンボー(重機)を器用に使って木材やサッシやスチール等々に仕分けを行う作業は、大きなフォークでなんとも繊細です。



ドンドンと取り壊し・・・
庭園の庭木や庭石等すべて取り除き・・・

今日の現場は、すっかり古家が無くなりました。(^^)



ここから、より繊細な部分に移っていきます。
古い家は、外周も古い。
土地境界に必ずあるのは、ブロックやフェンス。

解体作業は家に目が向きます。
古い外構をそのまま残すケースがとても多いです。
が・・・
それは、大きな間違いです。

築40年の家であれば、ブロックもフェンスも築40年。
もう、耐用年数はとっくに過ぎているのです。
特に、20年以上前の外構工事は、なんとも施工がいい加減。
基礎や鉄筋なんて、無くて当たり前。

だから、解体作業の時に古い壁やフェンスは壊すのが鉄則です。

本物件も境界沿いに古いブロック塀があります。

手で叩くと、乾いた音が響きます。
内部にしっかりとコンクリートが入っている場合、鈍い音がして響きません。
ということは、中が空っぽという事です。

人力で揺れます。
ブロックの厚みは10cmと薄く、高さは2m近くあります。
支えとなる控えはありますが、基礎が見当たりません。

危険度100%です。

しっかりと作ったブロック塀は、倒すことが出来ません。
ブレーカーで地道に手壊しですが・・・
本地のブロックは・・・



倒すことにしました。
というか、簡単に倒れたよ。(゜゜;)

もちろん、職人さんが隣地の住宅に影響が無いよう細心の注意を払ってくれています。



これだけ、お隣さんのお庭や建物やエントランスが接しています。
万が一にもお隣さんを傷つけてはいけませんので、倒すのは細心の注意が必要です。

が・・・

よく見ると、ブロックの下には、有るはずの基礎が一切なく・・・
なんと、弱~い大家石が・・・




解ります??
その大家石に鉄筋を1本指しているだけ。(大汗)

これ・・・
よく今まで自立して立っていたな。
倒れなかったのが不思議な状況です。

倒れた場合、隣の敷地に向って倒れる構造です。
お隣さんの玄関が目の前ですから、お子様がいるときに倒れたら、大惨事になるところでした。

恐ろしいです。

お隣さんにも確認して頂き・・・
解体が終了したら、当社にて新しいブロック塀を造らなければなりません。

この大家石も取り除かなければなりませんので、コストがドンドンと掛かりますが・・・

隣地境界ラインは、新築住宅の売り主として、一番重要です。
ここをいい加減に納めてしまうと・・・
将来、買われたお客様が隣接者の方ともめる可能性を残すこととなるのです。

そのリスクを取り除く義務が、売主にはあるのです。

つづく





2014年9月4日木曜日

ハネ出しのウッドデッキ

当社売主の鎌倉市今泉3.0kw最新型高効率「太陽光発電」付の新築分譲住宅・・・

外壁工事が進んでいます。


サイディングのコーキングの納めと・・・
バルコニーの笠木でおおよそ、完成となります。
本物件のお勧めの中の一つが、この大きいバルコニー!



ご家族全員の布団を一列に並べて、いっぺんに干すことが出来ます。
しかも、真南に向いていますので、毎日干せば(大変ですが)、フカフカの布団でねることができますよ。(^^)

1階には、駐車場に向けて掃出しの窓があります。



なぜ?
落ちちゃいますよね?

実は、良く見ると・・・
鋼鉄のアングルがあるのですがわかりますか?



アングルは、基礎から伸びています。



鉄工所に特注で依頼してわざわざ製作しました。
ボルト止めでRC部分に打ち込んであります。

どぶ漬けで錆止めを塗り、ボルトはステンレスです。



後日、アイアンブラックに塗装をします。

さて、これはいったい何か??
「それは出来てからのお楽しみ!!」と言いたいところですが・・・
それじゃあ、物件の宣伝になりません。(^^;)

実は、この上に紀州産の檜の大引き(土台柱)を渡し、その上に紀州産の檜のデッキ材を張る予定です。
完成すると、室内床と同じ高さのウッドデッキのバルコニーとなります。外部からの目隠しとなるよう手すりを取り付けますので、南側の大きな窓を設置しても、プライベートが保たれるという算段です。
また、デッキなので通常のバルコニーよりも奥行きがあり、夏場などはリビングの一部のように使えます。

つまり、大型のバルコニーが1Fにも2Fにもあることになります。
完成すれば、なんとも贅沢な家となるのです。(^^)

注文住宅でこのバルコニーをやるとすると・・・
最低、税込50万円は取られるでしょう。

本物件は、その他に高性能満載。
そんな住宅が土地付き税込で3880万円です。
もちろん、外構工事込み。
太陽光システム込み。

同等の建物を注文住宅で建てた場合・・・
外構工事込みですと、最低でも1900万円はかかります。
そうしますと、土地は2000万円を切ることとなります。
鎌倉で2000万円で土地を探すのは至難の業です。
そして、30坪を超える土地を探すのは、ほぼ不可能です。

どうですか?
本物件の安さが、解っていただけると思います。

是非、御検討下さいませ。

資料のご請求または、お問い合わせはお気軽に下記へどうぞ。
メールアドレスinfo@heisei-shonan.co.jp

ご案内も常時受付中です。

9月7日には、HPでも販売開始する予定です。
もうしばらく、お待ちくださいませ。

2014年9月1日月曜日

鎌倉市今泉の新築分譲

鎌倉市今泉にて建築をしています・・・
当社売主の新築分譲住宅(価格3880万円)にて、先週、断熱材の施工を行いました。

(クリックすると拡大します。)

当社の分譲住宅は、標準で「現場発泡ウレタン吹付断熱」を採用しています。
何度もご紹介していますので、細かいご説明は省きます。

施工後の壁内の写真をご紹介しましょう。(^^)



間柱の間にウレタンフォームが「みっちり」入っています。
1ミリの隙間もありません。

天井も同様、壁から天井にかけて、「みっちり」です。





この断熱材の優れているところは、柱への密着です。
入り組んだ場所、例えば通常苦労する筋交いの裏などにも、高い精度で断熱材を充填することが出来ます。


また、それ以上に良い部分は、土台柱への密着です。
通常の断熱材の場合、壁の中に既成品を押し込むため、土台と壁に対して必ず隙間が生まれます。

現場発泡の場合は、吹き付けられた液体が瞬時に100倍に膨張するため、360度に対し張力を発します。
つまり、隙間を自ら埋めに行ってくれるわけです。

わずかな隙間でも、床下からの冷気の吹き上がりがあります。
それを完璧に防ぐのは、市販の成形品では中々難しいのです。

さらに、精度を高めるために・・・
当社では、サッシ枠の隙間も埋めます。



柱と窓枠は、アングルで止めるために隙間が生まれます。
ここは、通常の断熱施工では埋めません。
しかし、冷気はそんな隙間から入ってきます。
いくら断熱材に気を使っても、この隙間を放っておいたら、無意味となってしまうので、家を建てる際、注意を払ってください。



エアコンのスリーブも、先に位置出しをして取り付けます。
その後に吹き付ければ、エアコン回りも隙間無しとなります。

せっかく価格の高い断熱材を施工しても、エアコンの穴を施工しておかないと、完成後にエアコン取り付け業者がドリル機械で無作為に穴をあけてしまうので、内部断熱材はズタボロにされてしまいます。
これも注意が必要です。

そして、在来工法で最も大事なのが、「通気止め」
ほとんどの住宅で行われていませんが・・・



これをした家としない家では、冬は別物といっても良いかも。(^^;

床下の冷気は、土台の数ミリの隙間から内壁に入り込みます。
内壁は断熱材が入っていない為、筒の様な状況です。
そうすると煙突効果により、上昇気流が生まれ、床下の空気が内壁を凄い勢いで小屋裏めがけて登っていくのです。

1ミリの隙間は、点であれば問題ありませんが・・・
住宅の性質上、線の隙間となります。

3mの間に1ミリの隙間が線であるとすると、その気流はとても大きな量になり、家を冷やします。

ですので、内壁となる間仕切り壁内に対し・・・
土台柱の設置面を断熱材で塞ぐ必要があるのです。

ウレタン吹付の場合、吹き付けてしまうと室内にあふれ出てしまうので、柱の間を両側から板で挟んで、上から吹き付けます。

なので吹き付けた後をみると、もっこりと膨らんで固まっています。


(クリックすると拡大します)

浴室回りも、出来れば気流止めを打ちたいですね。

冬暖かく、夏涼しい家。
そして、少しの断熱で暖かい家。

ここまでしても、中々思い通りにはなりません。
でも、出来る限りのことをすれば、それはやはり完成後の生活を必ず助けてくれると思います。

今泉の家は、さらに太陽光発電が付きますので・・・

まさに、エコの家と言えます。

つづく