2020年1月27日月曜日

蟷螂

メモのつづき

「蟷螂はバッタにならない」
というメモは・・・
なんだったっけかな?

たぶん、カマキリ先生こと
香川照之さんの
お話をどこかで見たのだと思います。

蟷螂に生まれてきて
バッタの動きをするやつはいない。
野生は
ああしなさいとか
こうしなさいとか
言われることはなく
誰にも教えられず
子も本能だけで生きている。

という話だったかな?

これに何を感じ入ったのかというと・・・

人間とはなにか?
という問いに対し
明確な答えとして
やはり「自制」なんだなと。

人間の子は
本能の塊です。
欲望のまま生きようとします。

でも、人の社会では
理性を求められ
人の決めた道理にそった
自制を求められます。

本能の赴くままでは
生きていけないのです。

よって、親が
幼少の剥き出しの本能を
ことごとく制していく。

そして、義務教育で
本能の部分を完全に削ぎ落していく。

親や先生が子供に
「ああしなさい。」
「こうしなさい。」
というのは・・・

蟷螂にバッタの動きをさせるがごとく。

カマキリ先生はこのようなことも
仰っていました。

蟷螂からの一番の学びは
「飢えていることの大切さ」だ。
野生にいるカマキリを捕まえ
バッタを目の前に置くと
瞬時に狩って
あっという間に食べ尽くす。
翌日、カマキリと同大の
バッタを与えてみると
また、瞬時にカマで捉え
息の根を止めるために
ビュンビュンと振り回し
ペロリと平らげた。

ところが・・・
3日目から様子が変わり
与えたバッタを途中で落とし
4日目からは
あんなに獰猛なカマキリが
目の前のバッタを狩ろうともせず
5日目には身動きもしない。

眼光の鋭さも無く
一日中
じっとしている蟷螂を見た時
「常に飢えていないとダメになってしまうんだ」
と理解した。
満たされた状態がいかに醜いか。
人間も同じだ。

教育という名のもとに
過度に自己抑制された動物が
人間であり
その人間が
物にあふれた社会に身を置き
日々決められた生活をしていると
「生」に怠慢になるのですね。

そして、全てにおいて
鈍感になっていく。

なるほど。
今の日本社会を見て
とても納得してしまうのです。

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