2017年12月4日月曜日

子供はおしゃべり

子育てを7年半してきて・・・
最近、気が付いたこと。

「子供は、ずっとしゃべり続ける生き物」

ということです。

我が家は2人兄弟。
7歳の息子と、6歳の娘。

これが放っておくと、一日中、しゃべってます。

相談しながら、何かをやり始め
笑いながら遊んでいるうちに
どっちが主導するかで喧嘩が始まり
怒鳴りあって、負けた方が泣いて・・・
すぐに仲直りして、また何かをやり始め

寝ている以外は、ずっとこんな感じ。

特に息子は、一緒にいるとずっと話しかけてきます。

「ねえねえ、トンちゃん」
「あのさぁ、トンちゃん」
「トンちゃん、トンちゃん」

仕事から帰ってきて、子供たちが寝るまでの間1時間半
私は、ずっと話しかけられます。(^^;)

仕事から疲れて帰ってきて
夕刊を読みながら、ご飯を食べる私。
その横で、ずっと話しかけてくる息子。

「トンは、新聞読むから邪魔しないで」
「トンは、今ご飯食べてるからあっち行って」
と言っても聞きません。
挙句「うるさいな~!」と、言ってしまうこともあります。

でも、もともと人間というのはこういう生き物なんですね。
会話が「人間の証明」なんです。

東京新聞のコラム「つれづれ」でさだまさしさんがこんな事を言ってました。

現代の社会問題のほとんどが
その原因に「会話不全」があるようだ。

他人の発言や偶然の出来事に対して
過剰に反応する。
自分の誤解や一方的な思い込みが原因なのに
それを勝手に誰かのせいにする。
そこから生まれる怒りを収めることが出来ず
短絡的に暴発して、他人を傷つける行為に及ぶ。

言葉を直接交わす行為は
人間同士の体温を伝え合うことができる。
様々な事件の原因となる鬱憤や孤独感は
「話すこと」で溶けてゆくはずだ。

昭和の終わりから急激な少子化で家族が減り
「一人っ子」などという流行語も生んだ。
大人と呼べる人までも会話が減り
日本語下手になる。
近年スマホの普及で大人も子供も手のひらしか見ず
ますます会話は減る。

皆一人きりで時間を過ごす環境に慣れてしまい
「仮想現実」の別の世界に心を閉じ込めて暮らしているようにさえ見える。

遠回りのようだが・・・
上手く話し、上手く聞くこと
「美しい国語で会話をする」ことから
この国の未来を変えることができると信じている。

国とは国語なり

ほほ~
面白い。

人は、何歳から・・・
会話を「わずらわしく」思うようになるのでしょう?
考えてみると大人になり
自分の趣向にあうもの以外は寄せ付けなくなりました。

私の場合は
・格闘技・武道・オートバイ
・住宅設備・子供関連(最近特に)

これ以外、ほとんど受け付けません。
よって人との会話もそれ以外は盛り上がらない。

プライベートで仕事の話は一切しません。
休日ぐらい、忘れたいのです。(^^;)
妻に「今日はどうだった?」なんて聞かれた日には
物凄く不機嫌になります。

過去に興味がないので、昔の友達にも合わない。
不動産関連の人達の付き合いも皆無です。
仕事の話になるから。(ダメ社会人)
愛車のバイクも手放し、ツーリングもせず
たまに飲みに行くのは空手仲間か大工さん。

よって、仕事以外、話し相手は妻だけ。
その殆どは、子供の事。
あとは自分たちの体の不調報告。(笑)

どっぷりと「会話不全」に陥ってますね。

なるほど。
自分で遮蔽しているのですね。
押し寄せる情報の洪水から自己防衛してる。

ネットワークの良いところは
得る情報を選べるところ。
結果として、生き易さを求めるようになる。

ネトウヨはその最たるもの。

その自己防衛は、すべて機械任せです。
会話すらも機械が媒体となり
LINEやツイッターが成り代わってます。

そこには、人の温りや呼吸も感じない。

知りたくないものはブロックし
人付き合いもボタン一つで消し去れる。
物凄く楽なのでしょう。

その結果・・・
対人恐怖症になる。
自分が見透かされ相手の感情が伝わってくる会話は怖くなる。

「現代人は、会話を捨てた。」

う~ん、考えさせられますね。

我が子たち、毎日一生懸命話しかけてきます。
その言葉は、感情むき出しです。
現代にそぐわない「熱い言葉」を子供たちは吐きます。
親たちはそれをSNSのように聞き流すのに必死。
そして、簡単に遮断している。

私も「うるさい」「静かにしろ」とよく言ってしまいます。
でも、うるさいって・・・
「五月蠅い」と書くんですよね。

我が子に「蠅」って言っているんです。
そんな自分に、ゾッとします。

さだまさしさんの言葉を受け、改めようと思います。

子供たちが思春期になり・・・
親父や母親と話をしなくなるまで・・・
息子と娘の話は、全部、とことん聞いてやろう。
(妻もね)

そう心に決めた今日でした。

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