朝一、奥様に現地にお越し頂き・・・
左官職人を交え、ディスカッションです。
本物件は、目立つバルコニー部分をレンガ調タイルで張り・・・
その他は、左官仕上げを予定しています。
飛鳥工業の早川代表に、ある程度のイメージは全て話してあります。
事前の下話で「自然系が良いのだけれど、軒の出が少ないのでどうするか?」と、相談をしたところ「良いのがあるよ、ルシヤワルツで行こうよ!」という提案を受けてました。
ルシヤワルツってなんだろか??
どうやら塗り方のようです。
やはり漆喰やシラス壁だと、軒の出が少ない家だとよごれます。
また、最近地震が多いので、ひび割れも心配です。
材料は、菊水のグラナダでもエスケーのベルアートが良いとのこと。
「グラナダだと、たわしでゴシゴシ磨いても大丈夫だよ」
「漆喰を荒らして塗ったように仕上げてやるから、任せとけ!」
と、左官職人の早川さん。
熟練の職人がそこまで言うのなら、任せることにしました。(^^;)
あとは、色です。
色見本をあてに、現場で選びます。
これが、中々難しい。
日陰で見るのと、日向で見るのと、色が全く違く見えるからです。
奥様は白っぽくしたい。
元々、漆喰のような仕上がりが良いと仰っていました。
色粉を混ぜない純粋な漆喰は、真っ白です。
でも、真っ白は汚れます。しかもちょっと鋭い(感覚)のです。
個人的には、少し暖色を混ぜるのがベスト。
でも、ちょっと茶色が混ざると「ピンク」に見えなくもない。
「肌色」っぽくもなり、黄色っぽくもなる。
ここは好みなのですが、経験が無いと色見本だけでは想像すら難しい。
そこで、早川さん、アイパットどおもむろに取出し・・・
過去、自分が塗った家の写真を指で「スイ~、スイ~!」と見せ始めました。
「これがこの間、私が塗ったルシヤワルツの真っ白だよ」
ほほ~
早川さん、デジタルですね!
私、完全にアナログで、負けてますよ。(TT)
私も、そろそろ、アイパットデビューせな・・・(汗)
そして、現場で悩みに悩んだ結果・・・
うっすらとベージュが入った白い壁で決定。
見た目ほとんど「白」です。
多分塗ったらみなさん「白」というでしょう。
でも、ほんの少しベージュが入っているだけで、ぬくもりが出るんですよ。(^^)
色極めはシコタマ考えた方が良いです。
時間をかけなないでパパッと決めてしまうと、将来絶対後悔します。
1時間でも2時間でも悩んだ方が良いのです。
私などは、色を選ぶとき1週間悩んだことがあるくらいです。
今回は、奥様も納得。
私も、納得。
そして遠く出張中のご主人様も納得の色になったと思います。
あとは、タイルの目地!!
タイルは、平田タイルのクロスワイズプロをチョイス。
普通、こんなタイル選びませんよ。
外部は面積が広いので、もっともっと、安~いタイルを選ばないと金額が張るからです。
でも、外部のメインを飾る「家の顔」です。
やっぱり、他の家では使っていない「珍しい物」にしたいじゃないですか?
人が二度見するような家に仕上げたいのです。
部分的な使用ですが、こんな仕上がりを目指します。
大進タイルの大河原さんと事前に打ち合わせを現場でして・・・
目地をなるべく狭めて、タイルを目立たせる貼り方で行こうと相談。
目地を5mmに狭めると、目地小手がタイルのあいだに入らないので、モルタルで貼って、目地はそのまま張りっぱなしにする方向で打ち合わせ。
で、貼る前日にこの写真を念のために見せたら・・・
「こりゃ、特殊目地だよ!」
と、私が怒られました。
「これじゃあ、目地は1cm取る必要がある。」
「貼る材料も別のにしなきゃならない。」
「目地も専用の粗めの特殊目地を取り寄せないとダメだ。」
いやあ、写真見せてよかった。(冷や汗)
といっても、薄目地でもカッコ良いのですが。
お客様がこのカタログを見ているので、カタログ通りに仕上がらないとNGになる可能性があるのです。
早速、特殊目地のサンプルを取り寄せてもらい、昨日お客様に見てもらいました。
外壁は白ですが・・・
タイル目地は、グレーにするとタイルが映えます。
ホワイトの目地は、目地が目立ってタイルがボヤけてしまうんです。
同色系の目地もダメ。もっとぼやけます。
今回は、釉薬が掛かった「古ぼかしたタイル」ですので・・・
やはりライトグレーの目地が良いでしょう。
それで、奥様に了承を得ることが出来ました。
さあ、今週中に仕上げますよ~。
どんな仕上がりになるか、とっても楽しみです。(^^)
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