2023年6月27日火曜日

ホームページに久々に新規物件掲載

ここ1年程・・・
当社売り主物件は
ホームページに掲載前に
売れてしまうので
新規物件の掲載が
長らく滞っておりました。

減らしたい注文住宅も
なぜか増えてしまって
お客様のお打ち合わせから
積算、職人の調整etc
住宅ローンの差配に至るまで
日々、バタバタですが

新規物件のための仕入れは
とても順調に推移しております。

7月末までは
注文住宅や建売住宅の
お引渡しが重複して
とてもタイトなスケジュールと
なっていますが
順次、HPに掲載していければと
思っております。

まずは、梶原の「終の棲家」を掲載しました。

世代交代が進む梶原は
古い家がとても多く
土地の分譲も制限される地域なので
敷地が広くなり
どうしても高額取引になってしまい
空き家が目立ちます。

でも、源氏山のふもとで
とても良い分譲地なので・・・
当社が建築家の家を手掛けることで
良い景観、良い雰囲気に変わって行けばと
積極的に購入し
チャレンジをしています。

もう一軒も
建築家「伊藤誠康」先生のチカラを借りた
超本格ガレージハウスです。

両方ともに
全て出来上がったら

だれもこれが「建売住宅」だとは
考えられない仕上がりになる予定です。

乞うご期待です!!

2023年6月24日土曜日

SDR200(3回目)

私が高校1年生になり
(※注:34年前の話)

原付の免許を取って
初めて買ったバイクが
TZR50です。


ヤマハが・・・
原動機付自転車免許しか
持っていない16歳の子供たちだけを
ターゲットに絞った
狂気の沙汰の
レーサーレプリカバイクです。

当時は、筆記試験だけで
原付(50cc)の免許が取れたので
半日、学科講習を受ければ
バイクに跨ったことのない子供たちが
すぐに100kmが出せる
公道レーサーに
乗れた訳です。(^^;)

法律では・・・
50ccのオートバイは
公道では時速30kmしか
速度を出してはいけない
ことになっているのに
どう考えても
おかしいですよね?

日本のオートバイは性能世界一。
エンジンはどんどん進化し
各メーカーは
如何に高出力のエンジンを作るかに
しのぎを削っていました。

その進化し続ける
性能を抑えるために
「リミッター」という
速度抑制装置を設置して
スピードが時速60km以上
出せないようにして
販売をしていました。(笑)

法律で30kmしか出しちゃダメなのに
60km出せるバイクを売るのが
そもそも、おかしいですが

それ以上におかしいのは
このリミッターを解除する装置が
普通に市販されていた事。

子供たちは皆
バイクを購入したら
すぐ、その装置を「南海」などの
パーツショップで購入し
自分で簡単に装着して
時速100km出るように
改造したものです。(^^;)

1989年当時は
スクーターも全盛を迎えており

■ヤマハ
チャンプ
ジョグ

■ホンダ
タクト
ディオ

■スズキ
アドレス

この中でも
スズキが新発売したアドレスチューンは
リミッターカットするだけで
簡単に80kmが出て
多くの子供たちが
事故った記憶が
鮮明にあります。

そう考えると
やっぱり、昭和の日本は
何もかもが緩かった・・・
子供たちにとって良い時代で
バイク業界に至っては
「狂気の時代」だったと
個人的に思うのです。

・・・話を戻します。

私が手に入れたTZR50は
重量95kg。
レーサーレプリカなので
無駄なものを一切除いた車体です。

4倍の出力のエンジンを積んだ
SDR200の車重が105kgですから
如何に軽いかが
お判りいただけると思います。

私はTZR50のあと
RZ125を手に入れました。

これは、走り屋の友人が
改造し尽くしたものを
譲り受けたもので
「鬼ハンドル」
「ケツ上げ」
された・・・
いわゆる「神奈川仕様」という物でした。

当時の写真は残っていませんが
我々と同じ年代に
秦野や箱根を走っていた
走り屋チーム「どんぐりの会」さんが
愛車を公開していましたので
画像をお借りしてみました。


(画像は、Kosukekingさんより)

私が乗っていたRZと
姿かたちが全く同じ。(^^)
懐かしいな~。

このバイクは、
SDR200につながる系譜で
原付の車体に125ccのエンジンを積んだ
車重95kgしかない
無茶苦茶なバイクでした。

2速でアクセルをあけると
フロントが浮き上がり
「自動ウィリー機」
などと、揶揄されたバイクで

これもアドレスチューンと並び
多くの子供たちの骨を折った
迷惑車といえます。

当時を振り返ると・・・
私は原付の免許しか
持っていませんでした。

なぜ、RZ125を乗っていたかは
謎です。(汗)

つづく

2023年6月22日木曜日

SDR200(2回目)

1年前のこと・・・

家族が寝静まった深夜
夜な夜な
ヤフオクやグーバイクで
中古オートバイのオークションを見るのが
癒しになっていた私。
唯一の自由時間。(^^)

高校時代に乗っていた
RZ125が欲しくて
ずっと探していたのですが
ありえない金額が
スマホの画面に出て
その画面を見ては
毎日感嘆するのが
日課となっていました。

今、グーバイクを見ると・・・


40年前の125ccのバイクが
147万円って何?

ありえないでしょう~(□゜;)
当時、8万円前後で
取引してましたよ。

ただ、どうしても
ツーストのバイクが欲しい事情があります。

現在、私の愛車は車重283kg!
妻の愛車は車重230kg!
すでに二人とも50歳の代でして
車重が身にこたえます。

特に妻が辛そうなので
軽いバイクを手に入れたくて
RZ系を狙ったのですが
RZ250(139kg)やRZ350(143kg)は
小型自動車の新車価格を超える金額。
その弟分のRZ125(99kg)すら
このアリ様。(汗)

バブルおそるべし。

2ストのバイクは
高回転をブン回すので
40年以上前のバイクなんて
エンジン内部は
10台中8台はズタボロです。

よって、購入後
まともに走らない可能性が高く
永遠と修理を続ける気概と
出続けるお金を覚悟する必要があります。

そんなバイクを
200万円以上出して
買う人たちがいるの?
(※居るんです!)
信じられないのです。

ちなみに私の友人が
月5万円の6年ローンで買った
カワサキの750ssは
購入後、最初のツーリングで
エンジンが掛からなくなり
その後、直せど直せど調子が戻らず
多額の部品を交換し
先日、修理後の初乗りで
オイルが噴出して
再度入院となっています。


キン肉マンの牛丼音頭じゃないですが・・・
『軽くて、早くて、安っすいの~』
そんなバイクがどっかにないかな~?

そんなバイクが
ヤマハにあったんです。
それが「SDR200」です。

車重、なんと105kg。
50ccのバイクです。(^^;)
その小さな車格に
200ccのエンジンを積んでおり
ナナハンキラーと言われた
RZ250よりも
運動性能が高い。

発売された当初より
『危険なバイク』
として、バイクマニア達に
認知されていた代物です。

販売期間は1987~1988年のたった1年。
よって、街で見かけることは
まずありません。

絶滅危惧種なみに希少なのですが
なぜか、当時と金額が変わらず
(※1年前は。今は高いです。)

そんな超マニアな代物を
ヤフオクで発見。
すぐに入札。

競合ゼロで、見事に激安落札!!


ちなみに・・・
一般の方がヤフオクでバイクを買うのは
120%、やめた方が良いです。
今、バブルに伴い
バイク詐欺が横行しており
何かしらだまされる確率は
60%前後ほどと高確率です。(個人的な感覚)

私は、より高額な不動産の売買を
数十年生業としているため
この手のやり取りに長けているので
騙されたことはないですが
それでも、運任せのところは
多々ある状況です。(^^;)

購入した車体は
エンジン不動でしたが
車両の出所を
ユーチューブで発見して
カスタムペイント状況や
車体の状況が確認できました。


(※kenB0さんのユーチューブチャンネルより)

直接受け取りが条件でしたが
そこも相手方と交渉して
運送業者対応をしてもらって
我が家に陸送。

すぐに近くのYSPに持ち込み
エンジン&キャブレター洗浄してもらい
セパハンをバーハンドルに変更し
ケーブル類を新しくして
修理費&カスタム費用30万円なり!

総額約60万円で・・・
36年前の超レア車を
絶好調な状態にして
手に入れることが出来ました。

つづく

2023年6月19日月曜日

SDR200

今・・・
オートバイの中古車市場が
高騰のピークを迎えています。

まさに「バブル絶頂」という言葉が
ピッタリの様相。

30年以上前の
400ccの中古バイクに
1千万円の金額が付くという
恐ろしい市場になっています。

34年前・・・
私が高校1年生の当時
バイクは空前絶後のブーム期で
子供たちは皆
オートバイにまたがり
行く先もわからないまま
夜のとばりの中を
走り回ってました。(笑)

HONDA
KAWASAKUI
YAMAHA
SUZUKI

この四社が競い合って
次々に新しく発売するバイクに
少年たちは心躍らせ・・・

親の金で高校を受験をして
どうにか入った学校には
ほとんど顔を出さず
高校一年生が
学業そっちのけで
アルバイトに励み

バイクを手に入れるため
人の嫌がる仕事をこなし
やっとのことで手に入れたバイクを
自分で分解して
ド素人改造を施し
壊れたら直しを繰り返し
その後も改造をするために
さらにアルバイト三昧という
日々を送りました。(TT)

モトグランプリが流行り
レーサーレプリカが
世の中を席巻し

・レイニー
・コシンスキー
・ドゥーハン

町では、みんな有名レーサーの
レプリカのヘルメットをかぶり

(※ガードナーレプリカ)

NSR
RGV
GPZ
TZR
VFR
CBR
GSX

何の記号かわかりませんが
そんなバイクたちにまたがり
峠を走るために
10万近く大枚をはたき
グローブ・ツナギ・ブーツと
頭の上から足先まで
コシンスキーで
そろえたりしましたっけ。

といっても・・・
当時は、新車でも
50万円行くか行かないか。
中古は15万円前後で
程度の良いRZ250やCBX400Fが
買えた時代です。

今、そのCBX400Fが
600万円とかで
売り出されているんです。(苦笑)


どう考えても
狂ってますね。

バイクユーチューバーの
草分け的な存在である
ホワイトベースの二宮氏は
その異常なバブルが
「今年中に終焉を迎える!」
と断言されています。

■意図的に吊り上げられた相場
■高額なバイクは全く売れていない
■部品がないから直せない
■在庫がかさんでいる

よって、数倍・数十倍となった
今のオートバイの価格は
あと3年ぐらいかけて
元に戻っていくとおっしゃる。

だから、今オートバイを買うのは
やめた方が良いのですって。

ちなみに・・・
私は『ヤマハ党』です。

うれしいことに
ヤマハの古いバイクは
不人気です。
知人がKAWASAKIの
750ssを300万円で買ったとか
Z1Rを500万円で買ったとか
いう話を聞く中・・・

私の今の愛車である
V-MAX1200は
今でも60万円前後。
もう一台の愛車SDR200は
なんと30万円で購入可能です。

AB型の左利きの私。
その特性で過去
とても苦労をしてきましたが
オートバイだけは
数少ない「功を奏した」事例です。(笑)

流行りが嫌い。
他人と同じものが嫌い。
価値に見合わない高価な物が大っ嫌い。
そんな私には
YAMAHAはもってこいのメーカーといえます。

ちなみにSDRというバイクは
1987年にヤマハがもてる技術のすべてをかけ
満を持して発売し
結果、全く売れずに1年を待たずに
生産中止となった
「伝説のバイク」です。


(※上記は漫画「エバーグリーン」の一幕より。)

日本において・・・
これほど性能が高くて
見た目も独創的で美しく
なぜか超絶なマイナー車は
このSDRしか無いといえるほどの
唯一無比の存在です。(笑)

つづく

2023年6月16日金曜日

AIが人知を支配する

先日、天才「羽生善治」と天才「成田悠輔」の
対談をユーチューブで見ました。

動画が見れない人は、下記をクリック。
https://www.youtube.com/watch?v=x1NWqojaicc&t=934s

なんていうんでしょう・・・
全く異なる分野の天才2人ですが
ものすごくシンクロしていて
(※顔も似てる)
話に引き込まれました。

とても面白いので、ぜひ見てほしいです。

(以下、一部転載です。)

将棋AIが進化するスピードは
半端ではなくて・・・
最新バージョンが
1年前のバージョンと勝負したら
ほぼ最新バージョンが勝つ。

AIは・・・
人間とは比べものにならないスピードで
進化している。

将棋はもっともAIの研究をしやすい分野で
人間の知能と比較する象徴として
見られてきた。
ゆえに最初の頃は人間側に
かなりアレルギーがあった。

例えば・・・
肉体は人間よりライオンとか
ゴリラとかの方がはるかに強いが
人間は知能があるから
動物園をちゃんと管理してきた。

でも知能の部分で
AIに簡単に追い抜かれ
負けてしまうというのは
人類が経験してなかったことなので
この社会を構築してきた
人間に対する価値感が否定され
それに対する抵抗感とか恐怖感が
今、MAXになっている。

ただ、これも人間の面白いところで
だんだん適応して
すぐ馴染んでしまい
いつのまにかAIが
普通に存在していたかのようなものに
なっていっている。(苦笑)

AI将棋の使い方はまだまだ未知数で
今後、理想的なパートナー関係を
構築できる可能性もある。

新しい戦術を深掘りする手段として
コンピューターを活用している人が増え
面倒な分析をAIに任せれば
もっと人間の能力が引き出されるかもしれない。

将棋の強みである「経験」は
人間同士がリアルで対極することでしか
得ることが出来ず
それが伸び悩みにつながっていたが
今はAI将棋で効率良く「経験」できるので
棋士の成長のスピードも恐ろしく早い。

ただAIの進化のスピードと
人間の能力のスピードが離れすぎてしまうと
好影響を受け取れなくなってしまうように思う。
離されないように頑張らないといけないが
かなり難しい状況だ。

科学の世界でも似たことが起きていて
分野によってはGPTで論文を
そこそこ自動生成できるようになっている。

論理学では定理を自動的に生成して
正しさを証明・確認することが
AIで行われており
さらに、新しい論文の正当性や
品質を評価する「査読」も
AIに任せる風潮がある。

そうすると・・・
生産する側も評価する側も人間ではなくなって
人間が寝ている間に
どんどんAI主導で
科学が進化していくようなフェーズに
入ってしまっている。

人間の専門知識や経験・直感を超えた
神々のデータ遊びみたいな感じで
様々な分野で
新発見がされる時代になっていくのかもと。

機械学習の話で言うと
アルファ碁は3000万局ぐらい
機械学習させている。
人間が一生で指せる試合は
大体10万局ぐらい。
1人の人間の人生300回分ぐらいの
経験値がAIにはあるので
それは強い。

最近では、人間の試合は学習させず
AIにルールだけ教えて
最新だともうルールも教えず
何もない状態から学習させており
どんどん人間の介在を・・・
小さくしていっている。

結果、人間が介在しない方が
ものすごい進化を遂げるのではないかと。

仮に最も人気のあるミュージシャン
作家、アニメ作家、クリエイターetc
全部人間でなくなったとしたら?

その時に人はどう感じるのか・・・
とても興味が沸く。

人間の感性がちょっとずつAIの感性に浸食されて
気がつかないうちに
元の感性が失われていくはずだ。

そこに至る過渡期の人間が
どう反応をするのかが気になって。
たぶん私たちが生きている間に
それっぽい世界が訪れる可能性が高い。

無から有を創造するとか
新しいものを作り出す役割を
人間が果たすのは微妙だよねってことが
はっきりしてしまった時に
フロンティアの開拓者でない自分を
人間は許せるのだろうかと。(苦笑)

ある意味で古代に逆流するのかもしれない。

人間がもっとも強くて
人間がもっとも賢い存在だと
自分たちで思い込めていたのは
ここ数百年ぐらい。

それ以前は・・・
自然とか神様みたいな圧倒的で
理解も支配もできない存在が
世界を動かしているとされていて
人間にできることは祈ったり
踊ったりすることぐらいだった。

そういう感じに戻っていって
新しい祈りとか
新しい踊りみたいなのを
人間は作っていくのかなって気がする。

利益率とか費用対効果とかが測れる領域だと
人間はハード的にもソフト的にも
AIに置き換えられていく運命だ。

でも、不要不急で
無駄にも見える営みにおいては
AIは評価が及ばない。

人間は自分でやることに
勝手に己で・・・
価値や喜びを見出せる強みがある。

たとえAIより作曲技術が低くても
自分で鼻歌を歌いながら
ギターやピアノを弾いてみる楽しさは変わらない。

AIより将棋が下手でも・・・
人間が将棋をやる楽しさは
変わらないのと同じです。


以上

実際、話はまだまだ続きます。
ぜひ、実際に見てほしいです。

すぐ近い未来・・・
人知はAIに支配されるようです。

その時、人間という存在は
どうなっていくのでしょう?

私が子供のころに見た
映画「ターミネーター」の世界が
本当に目の前に
あるのかもしれません。苦笑

2023年6月4日日曜日

中国大使

4月28日のこと。

新任した駐日中国大使の呉江浩大使が
日本記者クラブで講演しました。

その内容に関して
マスコミはほとんど扱わないので
日本では、あまり知られていません。

私も知らなかったのですが
その内容が興味深かったので
転載してみたいと思います。

(以下大使の話を抜粋)

皆さん、こんにちは

日本記者クラブにお招きいただいて
うれしく思います。

本日は、新時代の中国外交について
皆さんと交流し、中国を認識し
理解するにあたって
力になれれば幸いに思います。

中国外交は世界のためを思いつつ
変局と変化に立ち向かって
世界の平和維持と
共同発展のために
積極的に行動を取ってきました。

世界各国との親善を深め
人類運命共同体の構築に
努めていきます。

対立より対話
同盟よりパートナーシップ
ゼロサムよりウィンウィン
を目指す決意であります。

一国主義やいじめ行為
他国への内政干渉
集団政治や陣営間の対立には
我々は反対します。

文明の多様性を尊重し
お互いの交流で壁を超越し
相互理解で衝突を超越し
寛容な精神で優劣論を超越すること。

文明とは色とりどりなもので
決して上下や優劣はなく
ましてや一色に染まるべきではない。
人種、宗教、価値観や
イデオロギーの対立を
煽り立てることに我々は賛成しない。
特に自国の制度を
他の国に押し付けることに反対します。

中日関係については
今重大な岐路に立っているという認識です。

国交正常化以来
最も複雑な状況に直面し
新しい問題、リスク、チャレンジに
差し掛かっています。
米国が中国へのネガティブキャンペーン
最大限の圧力を繰り広げ
更に他国を引っ張り込んで
強引に中国を封じ込めようとしています。
このことが中日関係に影響を与える
最大の外的要因となっています。

当面の急務は
中日関係が航路から逸脱せず
停滞、後退することなく
正しい方向性をしっかりと
把握していくことです。

さらに、両国指導者が
何度も確認した重要な合意に則り
両国や両国民の根本的利益を見据え
新しい時代の要請に
相応しい中日関係の構築を
推進していかなければなりません。

中日関係には独自の「基軸」があるべきです。
昨年の国交正常化50周年に続き
今年は中日平和友好条約締結45周年を迎えます。

条約の全文はさほど長くはありませんが
その一文字一文字に重大な意義があります。

条約は、中国と日本が
平和共存5原則の基礎の上に
両国間の恒久的な平和のために
友好関係を発展させること。
すべての紛争を平和的手段により
解決し及び武力又は
武力による威嚇に訴えないこと。

両国はいずれも
アジア・太平洋地域においても
他のいずれの地域においても
覇権を求めるべきではなく
また、このような覇権を確立しようとする
他のいかなる国又は国の集団による試みにも
反対すると規定しています。

これは双方の厳粛な約束であり
履行すべく法的義務でもあります。

今日、この文書を読み返しても
その精神は色褪せないばかりか
新しい時代においてさらに重要性を増し
今日直面する問題の対処に
極めて的確な存在であると感じられます。

日本に対しては
中国は常に善隣友好
協力ウィンウィンを主張し
日本をライバルにしたことはなく
なおさら脅威ひいて敵扱いする意思はありません。

日本においても
同じ態度をとっていただきたい。

残念ながら、最近日本側は
中国を「これまでにない最大の戦略的挑戦」と位置づけ
個別の国の反中、中国抑制に追随して
「中国脅威」を喧伝することによって
軍備拡充を加速しています。

日本側がこのような認識と
政策基調に固執するのであれば
中日関係の基盤が実質的にダメージを受け
中日関係の健全で安定した発展は
語れるわけがありません。

条約締結45周年記念を契機に
お互い条約の精神を再確認し
その規定を守り
その義務を履行すべきではないでしょうか。

ぜひ日本側が客観的な対中認識を確立し
戦略的自主性を以て
時代の大勢を見極め
建設的な姿勢で両国関係の
安定した発展を進めることを期待します。

新しい時代の要請に
相応しい中日関係を構築するために
何をコントロールすべきか。
現在、中日関係の新旧の問題が次々と顕在化し
挑戦が押し寄せて来る中
それらを効果的にマネージ・コントロールすることは
大変重要であります。

日本側には、約束と信義を守り
歴史、台湾など重大な問題の善処
中国の核心的利益への損害の停止を求めています。

台湾問題は中国の核心的利益の核心
中日関係の基礎の基礎
越えてはならないレッドラインであります。

強調したいのは
台湾は中国の台湾であり
台湾問題をどんな形で解決するかは
完全に中国の内政であり
いかなる外部勢力も干渉する権利がありません。

我々は最大な誠意
最大な努力で平和統一を求めます
しかし武力行使の放棄を約束することはしません。

日本の友人の中には
これについて誤解と憂慮を持つ人がいますが
しかしよく考えれば
武力行使を放棄しないことは
まさに「台湾独立」に対する
根本的な抑止力であり
両岸の平和と安定を維持するための
根本的な保証であります。

現在の台湾海峡の情勢が緊迫しており
「台湾独立」勢力と外部の干渉勢力が結託して
サラミ戦術で挑発の試みを繰り返し
最終目標は台湾を
中国から分離させることにあります。

これこそ現状を真に変更させるものであり
災難的な結果をもたらします。

いわゆる「台湾有事は日本有事」という言い方があります。
これはまたあまりにも荒唐無稽で危い。
中国の純内政問題を
日本の安全保障と結びつけるのは
非論理的だけではなく
極めて有害であります。

日本という国が
中国分裂を企てる戦車に縛られてしまえば
日本の民衆が
火の中に連れ込まれることになってしまいます。

新しい時代の要請に相応しい中日関係を構築するために
何を強化すべきか。
私に言わせれば
互恵協力と友好往来だと思います。

今年は中国の改革開放45周年であり
中日両国の利益が深く組み込み
互恵ウィンウィンがみのり
豊かな45年間でありました。

中国はずっと日本を重要なパートナーとみなし
日本とともに
新たな協力分野の探索
ハイライトの創出
そしてより高いレベルの協力ウィンウィンを
実現したいと考えています。

中国経済は今年
第1四半期に4.5%の成長を見せており
安定と回復の良い傾向にあります。
日本経済がこれから発展できるか否かに
直結しているとまで話す方がいらっしゃいました。
日本企業が中国との協力で
より大きな成功を収めることを
喜んで歓迎したいと思います。

同時にご留意いただきたいのは
この協力は公平でオープンなものであるべきことです。
特に人為的な制限
ましてはデカップリングや
サプライチェーンの切断はあってはいけません。

半導体の輸出規制強化という発表がありました。
これが中国を狙ったものかどうかは
皆がはっきりとお分かりじゃないかと思います。

米国から理不尽な経済弾圧を受け
その痛みが未だ肌に残っている日本には
悪事に加担するのはどうかと思います。

そうするのであれば
中国市場だけでなく
日本の半導体産業の未来も
失うことになるでしょう。

中国側としては
この政策が実際に与える影響を真剣に評価し
自国の利益がむやみに損なわれるのを
座視することはありません。

中日がルーズルーズ、
どこかの国がほくそ笑うようなこと
我々は目にしたくないのです。

私が着任して1カ月余りになりますが
各界の方々に挨拶回りをしている時に
一番良く聞く話は
早く中国を訪問し
コロナで中断された交流と協力を
回復したいということでありました。

中日間には多くの矛盾や相違がありますが
中日関係は非常に重要だと
それを改善・発展させるべきだと
そういう声が高まっています。

今やお互いコロナ対策が
新たな段階に入りました。
これを機に、積極的に人的往来を再開し
両国民のより多くのフェイス・トゥ・フェイスの交流によって
相互理解を深め
誤解や誤算を減らしていくべきではないでしょうか。

若者は中日両国の未来を担っております。
様々な調査によると
両国の若い世代の親近感は
他の年齢層より遥かに高いことを心強く思います。

最近日本のアニメ映画「スラムダンク」や
「すずめの戸締まり」は中国で大好評を受け
日本国内以上に人気を博しています。

中国のオンラインゲーム「原神」も日本で大ヒットし
日本が最大の海外市場となっています。
また、最近訪れた本屋では
中国のSF小説『三体』がベストセラーとして
たくさん横並びにされているなど
双方には文化的な共鳴や
意識の共有がたくさんあることがわかります。

両国の若者たちは友人、パートナーになれると確信しています。
それが中日関係の将来に繋がると思います。

ご清聴ありがとうございました。

以上
(※この記者会見は、日本語で行われました。)

皆さん、この内容をみて
どう思いましたか。

「なに生意気言ってんだ!」
と思いましたか?
「あれ、報道と雰囲気が違うな?」
と思いましたか?
「中国は、日本に友好的だな?」
と感じましたか?
はたまた
「上から目線で高圧的だな!」
と感じましたか?
マスコミが扱わない現実に
何か感じていただければ幸いです。

私は個人的に・・・
「中国と台湾の構図は、日本と沖縄の構図に似てるな?」
と思いました。

第二次世界大戦後
台湾は日本から中国に返還されました。
遅れること27年後
沖縄はアメリカから日本に返還されました。

この情勢下で
もし沖縄が「主権は沖縄にある」と言い出し
日本から独立するとなったとします。
すると中国が・・・
「沖縄の有事は中国の有事!」
と言い出して、パトリオットミサイルを買いだしたら
一体全体、どうでしょう?
日本は、蜂の巣をつついた様な
大騒ぎとなるでしょう。

北方領土にも
同じことが言えますね。
日本が、ロシアに返せと言い続けている
択捉島、国後島、色丹島、歯舞群島。
日本がロシアに対し
「武力行使も辞さない」
と表明したとします。

その直後に中国が・・・
「ロシアを全面的に支持する!」
と言い出したら
日本人はどう思うのでしょう?

現代人は・・・
今、スマホに魂を奪われ
空想をするという時間が
皆無なんですって。

でも・・・
想像を働かせるというのが
いかに大事だということが
よくわかる事案かと思います。