さて、新しいごみ焼却施設をつくらないことを決定した鎌倉市。
その代替え案として「生ごみを資源化する施設」をつくるという。
生ごみを資源化する施設?
それって、バイオマスのことではないのですか?
燃やすごみの多くを占める生ごみを分別して
生ごみと下水汚泥を混合処理してバイオガスを発生させ
そのガスで発電するという施設です。
元々、10年前に前市長の石渡さんが山崎浄化センターにて
「バイオマスエネルギー回収施設」の整備を決めていたのですが
それを白紙撤回したのが現市長の松尾さんです。
お金がかかりすぎ、発電ができるか怪しいというのが
撤回の理由だったかと思います。
でも、バイオマスを事業化している市はあります。
静岡県の浜松市です。
浜松市では「生ごみ発電プロジェクト」を掲げ
民間により市内飲食店・小売店から1日に生ごみ60トンを回収し
メタン発酵(メタンガス化)→発電→堆肥化を行っています。
将来は、規模を拡大し家庭用ごみ処理も検討中とのこと。
また、バイオマスのような大規模なものではなく
東京都の立川市や小金井市、埼玉県狭山市等が行っているのは
家庭の生ゴミを大型の専用バケツで集団回収し
それを民間企業に持ち込み、肥料化するというもの。
狭山市は、地域特産肥料として商品化までしています。
基本的に生ゴミの資源化は・・・
「燃やして熱源にする」
「発酵させてガスにする」
「たい肥にする」
の3つに限られます。
葉山町では堀内にあるクリーンセンターを改築し
2023年度から「生ごみの堆肥化」を開始するそうです。
生ごみの焼却を2023年度から中止し
新施設にて、微生物を利用した堆肥化を行うとのこと。
葉山町は、ゴミ処理広域連携を締結しています。
平成28年7月29日に・・・
鎌倉市長・逗子市長・葉山町長の三者で
こんな書面を取り交わしているのです。
https://www.town.hayama.lg.jp/material/files/group/13/17064405.pdf
(※葉山町のHPより)
逗子市と葉山町は、昨年7月から可燃ごみの共同処理をスタートしており
そこに鎌倉市が加わる予定となっています。
逗子市と葉山町の連携の枠組みには
将来的に逗子市が容器包装プラスチックを処理し
葉山町がし尿・浄化槽汚泥の処理を担うと取り決めており
鎌倉市は、さて、何を担うのでしょう?
鎌倉市の人口は、葉山町の5倍。逗子市の3倍です。
さらに店舗数もダントツに多く
鎌倉市のゴミの量は逗子・葉山を合わせても
その3倍以上はあります。
さらに、日本有数の観光地ですから
未分別の事業用ゴミも大量にあります。
となると・・・
責任は重大です。
単純に逗子や葉山にゴミを押し付けるのは無理でしょうね。
とにもかくにも・・・
今まで同じ袋で捨てていた「可燃ごみ」と「生ごみ」は
近い将来、分別することとなります。
今のうちに耐性をつけておくために
個人用の生ごみ処理機を導入するのが一番良いかも。
鎌倉市では、非電動型生ごみ処理機の購入に対して
90%の補助金を助成しています。
https://www.city.kamakura.kanagawa.jp/gomi/josei.html
製品はいろいろあります。
https://www.city.kamakura.kanagawa.jp/gomi/documents/gomigentsushin27-tokusyu2~3.pdf
また、電動でも75%の補助が受けられます。
となると、パナソニックのMS-N53なんて素敵。
ただし、助成の上限は4万円まで。
MS-N53は実売価格が5.8万円ですので
1.8万円で購入することができます。
我が家でも、近々チャレンジしてみようと思います。
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