息子に振り回されております。
去年末、息子が大騒ぎしていたのが
ベイブレードバーストなるおもちゃ。
クリスマス。
サンタさんに何をお願いするの?
と聞くと・・・
「絶対ベイブレードが欲しい」
「ゴットバルキリーとスプリガンレクレイム」
「サンタさん、お願い~!!」
と、絶叫。
ゴットバ?スプリガ?
何のことかさっぱりわかりません。
調べてみると大して高くないので、2つ。
買いました。
夜に枕元に置いて、朝を迎え・・・
早朝の町内会に響き渡るほどの声で
「ぎゃ~、サンタさん、有難う~っ!!」と叫び声。
狂喜乱舞って、ああいう事を言うのでしょうね。
家の中でバーカーサー状態。
そして、数日たち平成30年を迎えました。
新年になり、学校が始まった途端
あれだけ大騒ぎしていたベイブレードを触ろうともしません。(口゜;)
どうしたのか聞いてみると・・・
「トンちゃん、学校では皆デュエルマスターをやってるんだよ。」
「デュエルマスターのカード買ってくれ!」
と言うではありませんか。(唖然)
ああ、我が子よ。
もう、学校に吹く風に流され始めたか。
子供って、学校が「小宇宙」なんですよね。
その中の一クラスの中の出来事が、全ての価値観になり
その空気にあがらえなくなる。
クラスの中にも幾つかの群れが出来て、そこに属しながら
全体主義的に、流されていく。
あの、強烈な世界。
自分の子供のころの記憶がよみがえりました。
きっと、ベイブレードを持っていったら
「ベイブレードなんて古り~よ!」
「何お前、デュエルマスターズ持ってないの?」
「だっせ~!!」
とでも、友達に言われたのでしょう。
しかし、で・・・
デュエルマスターズとはなんだ?
子供から言われた遊びを、いちいちネットで調べる今の親。(^^;)
メンコや独楽、けん玉やヨーヨー、ホッピングマシンとかだったら
いくらでも教えられるのですが。
仕事の合間に調べてみました。
なるほど、かなり複雑で高度なカードゲームのようです。
アメリカ生まれなのか。
すでに約10年、子供の世界に君臨するカードで
カードの種類は、数千を超えているそうです。
その数千のカードに書かれた能力を使い、1対1で戦う。
カード自体は高くありません。
1枚30円ほど。
でも、能力の高いカードがあり、ネットオークションで1枚数千円の値段が付いています。(汗)
やっぱり、こうなるんだよ。
大人が考えることって、いやらしいね!
息子は、家のお手伝いをするごとに100円の「お手伝い代」をもらっています。
去年、すでに5000円を貯めております。
「自分のお金で買ってみなさい。」
そういってみると・・・
早速、120枚セットを3000円で買ってきて・・・
私と戦いたいという。
「友達とやればいいじゃん」
そう諭すも
「公園で対決しているのは、皆2年生以上で強すぎるから」
「まずは、トンちゃんで腕試ししたい」
と言う。
息子の言う事に逆らうことが出来ない、ダメ親な私。
ということで・・・
最近、仕事から家に帰ると毎日これです。
息子が寝るまで、このカードゲームに付き合わされています。(TT)
それにしても、ものすごく難しい。
アメリカでは、元々、大人向けのゲームだったようです。
ネットで丸半日勉強して、やっと理解できるぐらい。
そうか~
今の子供たちは、こんなに複雑な遊びをしているのか。
それを息子は、しっかりと理解しています。
子供の理解力と飲み込みの速さに驚きます。
しかも、同級生や2年生が対決しているのを見ただけで
ある程度理解しているというから驚き。
その息子をみて・・・
なんだか、やらたと勿体ない気がします。
このデュエマ(略語)
毎月新しいカードが発売され・・・
それが瞬く間に売り切れるほど、流行っているようです。
タカラトミー、恐るべし。
先日、早速5枚組の新パッケージ(一個150円)が発売。
息子にせかされ、妻は息子とコンビニに買いに行ったそうです。
しかし、売り切れていて、息子はコンビニで大泣き。
妻から「大変だった」と事後報告。(苦笑)
これ・・・
思うんですよね~。
学校で、もしゲームじゃなくて楽器が流行っていたとしたら
皆、楽器を必死で練習するんでしょうね。
もし、この世の中にTVゲームが存在せず
その代りに他国の言葉を覚えることが「遊び」であれば
日本人は、皆、英語をしゃべっているでしょうね。
それほど、子供たちのゲームに向かう情熱は、半端ない。
勿体ないと心底思うのです。
このゲームへの情熱を
社会全体で違う方向に向けるように仕向けられないか?
明治時代の軍事教育じゃないですが・・・
子供のコミュニティーが持つ価値観を
大人が自在にコントロールできたら
ニートなんて、人っ子一人、いなくなると思うんだけどな~。
というか、それをやるのが本来の学校の役目なんじゃないか?
学校に通うことで・・・
TVゲームやネットゲーム・カードゲームに
子供たちの情熱を持ってかれては本末転倒のように思うのです。
でもなぁ。
子供をゲーム漬けにしてるのは、日本の一流企業たちなんだよな。
そして、そこに努める高学歴の大人たち。
どうやっても、太刀打ちできないか。(TT)涙
世の中、間違ってやしない?
社会の有り方を考えさせられる、44歳の父親でした。
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