2016年5月23日月曜日

野田知佑

昨日の東京新聞。
とても感銘をうけた記事があったので、ご紹介します。

作家の野田知佑さんの「あの人に迫る」です。
カヌーイストでもある御仁お話は、私と考えがまるっきり同じで驚きました。
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最近の子供、若い人は、社会の犠牲者だね。

親や学校が「危ない」と言って、川に行かせない。
生き物を捕ったら「汚い」とか「かわいそう」だから捨てろという。
服がぬれると叱られる。

禁止だらけだ。

まず、大人に泳げない人が多い。
だから、「危ない」と蓋をする。
そうすると川の存在がどんどんと遠くなる。

危険に直面した時・・・
なすすべを知らないとどうしようもない。

危ないと思うなら・・・
泳ぎ方を教えるのが正しいと思うんだ。

川で遊びづらくなっている。
日本の川をカヌーで下っていると、警察や役所が「危ない」と飛んで来る。

アウトドアで危険だからやめろと言われたら、何もできない。
一番の問題はそこだ。
私が「自己責任だから、何があっても公共へ文句は言わない。」
と答えても・・・
警察や役所は「他のみんなが困っている。」という。

何でもかんでも、すぐに・・・
「みんな」というキーワードが出てくるのは日本だけじゃないか?

それを社会正義みたいに振りかざしてくる。

玄人の意見ではなく・・・
素人の物差しで判断しようとする。

川に潜って魚を捕るようになると、自分の町の川が好きになる。

吉野川で、小中学生に川遊びを教える「川の学校」を始めて、16年目になる。
毎年30人の参加者を全国から募集して、二泊三日のキャンプを年5回やる。

カヌーや川遊びをしていると・・・
漁協が威張って文句を言ってくることがあるが・・・
川の学校のスタッフが漁協と話を重ね
今では漁師が子供にアユを差し入れてくれることもある。

子供たちは、潜ったり、魚を捕ったり、飛び込んだり
学校で禁止されている遊びが全て出来る。

半分以上の子供が初めての体験だね。

泳げない子にはライフジャケットを着せる。
「危ない」「やめろ」とは言わず、
常に安全を確保しながら自由に遊ばせている。

捕った魚は自分たちで調理して食べる。
そうすると、子供たちはナマズやウナギをみると・・・
「食べよう」と目の色を変えて捕ってくる。

近頃は、アオダイショウなどの蛇を捕って、カリッカリに揚げて食べる。
結構、うまいんだよ。(笑)

参加した子供たちが、二泊三日で別人のようになる。
ある親は「一体何をやったんですか?」と聞いてきた。
子供が寝てる間もニコニコ笑っていると言うんだ。
その子は人づきあいが苦手で、不登校になりかけていたそう。

遊びで発散していくうちに、夢中になれることを見つけたんだね。
夢の中でも川で遊んでるんだ。
彼は・・・
「生涯でこんなに楽しいことはありませんでした。」
と言った。

胸を打たれるよ。

本来は何をやっても面白い時なのに・・・
今は家でも学校でも
勉強以外は何もやらせてもらえない。

それでは、つまらないよ。

人間は、小さい時の体験が大事だろうね。

子供のころに何でもやってみると、抵抗がなくなる。

川の学校の卒業生の子供たちは・・・
親に川遊びのやり方を教える。
面白いね。

ある親は
「ただで楽しい遊びができるんですね。」
と言い、しきりに感動していた。

一家全員で遊べて、父権復活のチャンスだよ。
子供より絶対的に体力があるから、
何もできない父でもすぐに子供を追い越せる。

陸の上は、人が多くて、規則が多すぎる。

水の中や水の上は自由だからね。

川の中で足ヒレつけて・・・
「しゅーっ」と魚を追いかけている時の自由さは・・・

他には、無いよ。

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のだ・ともすけ
1938年生まれの熊本県出身
日本のセーリングカヌーの先駆者。
「日本の川を旅する」で日本ノンフィクション賞新人賞を受賞
徳島県の吉野川で「川の学校」を開校し、校長を務める。


川の学校、参加してみたい~。
昨日、この記事を読んでから、ずっと目がハートマークです。

■川の学校
http://kawanogakko.jp/kawanogakko.html

小学5年生からか~。(TT)
今すぐ、参加した~い!!

■川遊び教室
http://kawa-asobi.com/wp/?cat=2

目標ができました。
来年までに、絶対参加してきます。(^^)


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