「ネットの固定化」
という記事を東京新聞で目にして、読んでゾッとしました。
固定化とは・・・
インターネット上で様々な書込みが永遠と残ってしまう事を差します。
それが、嘘や誤ったモノだとしてもです。
今、ツイッターやソーシャルネットワークサービスが情報の中心となっています。
興味ある情報が自動的に入り、それらをシェアするのが、ツイッターやSNSの大きな仕組みです。
興味があるものは「転載」「リツイート」「シェア」等で共有できる。
ネズミ講と同じ構造で、瞬く間に情報が広がっていきます。
多くの人が転載することで、数の原理が働きます。
数は、強大な力を発揮します。
その力は、「誤った情報」を「正しい情報」に替えてしまうほど。
投稿した人間が間違いに気が付き、削除したとします。
しかし、一度拡散した情報は、ネット上に残ります。
つまり、投稿者の意思に反して、ネット上に「情報」として永久的に残ってしまうんです。
いつの間にか、誤った情報だけが独り歩きし始めます。
これが、固定化です。
見た人は、その情報が正しいのか、情報元(ソース)をネット上で探します。
でも、たどり着かない。
すでに、投稿者は削除している可能性があるからです。
ですが、転載された同様の情報を様々な媒体で目にすると・・・
見る側は・・・
「これだけの人が言っているのだから、真実性がある。」
と、判断します。
そして、その人がまたその情報をシェアし始めます。
サーバーなどの協力をえられ削除しても追い付かず
何年たっても過去ログが掘り起こされ・・・
それを見た人がさらに転載することで何度でも再燃し
この固定化を防ぐことが出来ない。
とくに「公人や著名人への誹謗中傷」はあっという間に拡散します。
消すことは不可能となる。
もっと怖いのは、写真。
SNSで何気なく家族の写真を掲載する人が殆どですが・・・
この画像を無断転用されるケースが後を絶たないそうです。
娘の顔写真などが、「風俗」や「出会い系サイト」で悪用される。
夫の写真が「痴漢の常習者」にでっち上げられ拡散される。
子供の写真が「行方不明者」に仕立てられて、探してくださいと拡散されている。
自分が全く知らない所で。(^^;)
現に戦争反対のデモに参加した母子のニュースをみました。
その時の写真をブログに掲載した母。
子供を抱きかかえて、デモ行進している写真です。
それが、ネトウヨに無断で加工転用され・・・
「親に虐待を受けて無くなった子供とその親」
の写真として、拡散された。
ある日夫が、ふとしたキッカケでWEBで発見して事件へ。
父親は訴訟を起こし、投稿者を探しているようですが・・・
見つけるのは困難のようです。
ツイッター
フェイスブック
インスタグラム
ピンタレスト
グーグルプラス
etc・・・
世界で見ることが出来ます。
全世界でです。
プライベートのつもりの写真が・・・
地球の裏側でそのUPした瞬間に見ることが出来るんです。
言葉も異なり、常識も真逆の国々・・・
もし、その写真をどうされても、対応は無理ですね。
ブログなどで写真を掲載する場合、細心の注意が必要です。
もう、ドンドンと個人の写真を掲載するのは限りなく危険だといえます。
最低限、著作権や転載禁止の表示をするべきです。
私のこのブログも、気を付けたいと思います。
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