さて、階段と基礎幅木を検討します。
普通であれば、両方ともにモルタルで仕上げるところですが・・・
高基礎なので、幅木の面積が広い。
ちなみに基礎幅木とは、基礎の立ち上がり(布基礎)の部分を言います。
本物件で言うと、この部分を指します。
通常は、地表から40cm程度の立ち上がりしかない為、ここに手間を掛ける事はありません。
本物件は、基礎面が正面だけ185cmほどあります。
モルタルで仕上げた場合・・・
表面だけの薄塗りとなるため、地震などで、ひび割れをする可能性があります。
40cmであればひび割れしても目立ちませんが、本物件は真正面。
目立ちます。(^^;)
よほど手の良い左官屋さんでない限り、ヘアクラックは入るだろうな~
モルタルの色ムラも出るだろうな~。
華が咲いたら(白華現象)最悪ですし・・・
樹脂系の幅木仕上げ材もあります。
防汚系の幅木仕上げ材なども考えるべきか??
ただ、予算がないんです。
階段も含めてモルタル仕上げだと、安くて10万円、高くて15万円程度でしょうか。
元々そのぐらいの予算しか組んでいません。
予算を度外視すれば・・・
光触媒の基礎幅木専用塗料なんていうのもあるんですよ!
その名も「基礎カラット」
http://www.ec-company.jp/product_k01.html
しかし、そうなると・・・
階段がモルタルだと、色が合わずにおかしくなります。(^^;)
階段部分をどうするか??
階段部分を樹脂系や防汚系の塗料で塗ることは出来ません。
そうすると、タイルかしら?
予算が限られます。
タイルも、材工で㎡単価10000円からです。
玄関内は、高級タイル「リミニ」を貼ってあります。
http://iinavi.inax.lixil.co.jp/products2/tile/search/hinban.php?hinban=IPF-200/RM-5
しかし、さすがに階段全部にこのタイルを貼る訳には行きません。
11㎡程度の面積があります。また階段は手間代がよけいに掛かります。
材工で、18万円は行くでしょう。(涙)
一番安いタイルとなると「アレス」あたりです。
http://iinavi.inax.lixil.co.jp/products2/tile/search/hinban.php?hinban=ALS-100NET/5
これでも13万ぐらいかしら。
アレスの300角をシュミレーションしてみました。
クリックすると拡大します。
タイルは、この「見付け」がとても大事です。
どこから貼り始めるかだで、仕上がりが大きく異なります。
細かいタイルが入ってしまうと、台無しにもなります。
だから、上部と側面で、必ず施工前に机上で検討することをお勧めします。
どうにか収まりそうだけど・・・
アレスか~。
どうしよう。
頭を悩ませること半日、結論が出ません。
迷った時は、一人で考えない。
「職人に聞く!!」
そこで、別件で外部と内部に漆喰塗を相談している凄腕の左官屋さん、藤沢市に事務所を構える「飛鳥工業」の早川社長に相談することにしました。
現場に無理やり連れて行き・・・
30分ほど、ディスカッション。
「モルタルでやったら、ヒビは入るよ。」
「色ムラも、白華もでるわな。」
「階段は、踏み段だけ段鼻タイルを回す方法もある。」
「後ろは普通の幅木の納めで良いだろ。」
「階段の側面だけ、樹脂にしたら?」
「下40cmだけモルタルで塗って上を樹脂系にしても良い。」
「そしたら階段はモルタルで行けるぞ。」
色々な提案を頂きましたが、どれもしっくりこない。
階段は洗い出しが良いのだけれど・・・
予算がないし・・・
通常、洗い出しは㎡単価16000円程度の費用が掛かります。
階段で側面が大きくある場合は、手間が1.5倍ぐらい必要です。
つまり、この階段だけで23万円ぐらい必要となる訳です。
早川社長、70歳を超える職人気質です。
「じゃあ、階段は、大磯砂利の洗い出しで行こう。」
「基礎幅木は、この建物に合うよう塗ってやる!任せとけ。」
金額は、大幅にまけてくれました。(^^)
(といっても、当初予算より15万円オーバー)
ということで、階段は、全部、大磯砂利の洗い出し仕上げとなります。
1分の石が良いという早川さんと・・・
2分の石が良いという私。(^^;)
最終的に1と2分を半々で混ぜることとなりました。
基礎幅木は、モルタルで下塗りをしたあと、外壁仕上げ材のアクリル樹脂系塗料「グラナダ」で仕上げます。
http://www.kikusui-chem.co.jp/products/detail/%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%8A%E3%83%80
来週初旬から施工予定です。
(施工は、本ブログで紹介しますので。)
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