2022年4月22日金曜日

新たなウッドショック

さて・・・
ウッドショックが冷めやらぬ中
新たなウッドショックが
満を持して始まりました。

今回は、ウッドショックどころか
すべての輸入品ショックとなる様相です。
(下記は、その記事です。)

欧州連合(EU)は4月8日
ロシアに対する第5次経済制裁を採択し
ロシア産木材を事実上
輸入停止するとの措置を表明した。

ロシア産セメント
農業用の肥料
魚介類、酒類も含まれ
その総額は約7000億円と推計されている。

カナダのシンクタンクFEAによると
フィンランド林産業への影響が大きく
同国における原材料木材の
1/10を占めたロシア産木材が失われ
バルト3国を筆頭に
原材料代替への動きが
加速するだろうと指摘している。

4月9日の段階で
ロシアおよびベラルーシからの
木材運搬トラック30台ほどが
検問を通過できず引き返したという(FEA)。

余波は一見関係なさそうな
ベトナムにも出ている。
FEAは・・・
ロシア産木材を中国で加工した
針・広葉樹製材7万㎥以上
単板20万㎥の多くが
失われる恐れがあると分析している。

こうした木材サプライチェーンの
世界的な玉突き型波紋は今後
一層顕著に現れてくると考えられ
年間3000万㎥強と世界最大の
針葉樹製材輸出国であるロシアが
木材貿易から締め出される
影響は甚大だ。

FEAによると
中国はロシアから2021年
1300万㎥の針葉樹製材
380万㎥の針葉樹丸太を輸入しており
この数量の多くが失われるとなると
中国は相当大掛かりな
代替産地確保に動かざるを得ない。

ただし、ロシア通貨安を背景とした
割安材が中国に大量に流入する可能性もある。

ちなみに中国は2021年
ドイツからの1200万㎥弱を筆頭に
1600万㎥の針葉樹丸太を
欧州から輸入している。

これは中国の針葉樹丸太総輸入の
30%以上を占めるものだ。
また、中国の欧州産針葉樹製材輸入は
2021年、ウクライナの90万㎥強を筆頭に
300万㎥規模に上る。

今後、欧州産地も
深刻な原材料不足に
見舞われると考えられ
中国向け輸出余力が
どの程度あるのか注目されるところだ。

EUと連動する格好で
4月8日、日本政府も
新たな経済制裁の一環として
一部のロシア産木材の輸入停止を
岸田総理が表明した。


(ロシアから日本へ到着した材木コンテナ:時事通信より)

すでに強固な
金融制裁措置が発令されており
新規でロシアから木材製品を輸入することが
極めて困難になっている。

欧州産地は・・・
ロシア産製材等の輸入が
激減することにより
一気に需給がひっ迫してくる。

ロシアからの針葉樹の
製材輸入が停止されることで
ロシアを除く欧州全体の
針葉樹製材需要の1/10以上が
失われる恐れもある。

欧州産地の原材料需給ひっ迫の影響は
欧州域内市場だけでなく
前記した中国、米国、中東・アフリカ、日本など
の主要市場全体に波及する。

日本側は安定的に
欧州材供給を確保するためには
これまで以上の高値で
買い付けていくしかない。

以上
(記事は、新建ハウジングより)

さて・・・
我々は、どうすればよいのでしょう?

注文住宅のビルダーにとって
今のこの状況は脅威です。
個人と建築請負契約をした後、
建材がドンドンと
恐ろしいほどの
値上がりをしていく訳ですから。

一般的に、契約後・・・
設計や申請に3カ月程度を掛けます。
基礎工事を1カ月かけ行い
いざ、建築となった時

4カ月前の契約時に比べ
1割・2割と材木が値上がりする事が
想定されます。

すでにここ2年ほどで
我々が買う材木価格は
1.6倍~2倍もの値上がりを
見せています。

「もうこれ以上値上がりは無いだろう」
と見込んでいた矢先の
このニュースです。

2年ほどで2倍になった材木は
値上がりしたままです。
さらにそこから2割値上がりしたら
ビルダーもそうですが
家を建てる個人も
たまったもんじゃありません。

これは材木に限った事ではなく
ありとあらゆるものに
波及しています。

先日・・・
歯が痛くて歯科に行きました。
銀歯の歯が虫歯になり
大きく削らなければなりません。

お医者さんに
「銀歯入れ替えて下さい」
とお願いをすると
お医者さんは、こんなことを仰いました。

今、国の方針で
出来るだけ歯を削らないようにという
お触れが回っている。
(パンフレットを見せられる)
だから、なるべく今の歯を
大事にするために
銀歯にはせず
白い詰め物にしましょう。


私、白い詰め物はすぐ取れるので
「いやいや、銀歯でお願いします」
と返答すると
お医者さん、なんか必死に

銀歯は、目立つから
今の人はやらないのが潮流。
銀歯が多くなると
ポッピング作用が働き
根元がむし歯になる。
白のかぶせもので様子を見ましょう。
そうしましょう!!


治療台に乗せられたまま
ここまで言われると
「分かりました」
というしかありません。(^^;)

ただ・・・
お医者さんが、とにかく
『銀歯を入れたくない』
のだという事だけは
ひしひしと感じました。

新聞報道で
「パラジウム暴騰」
のニュースは見ております。

ロシアが主要産地の
銀歯の原材料です。

これが、2倍以上も
値上がりをしており
銀歯を製造する会社が
悲鳴を上げているという
ニュースでした。

現在、銀歯不足が
深刻な状況であり
さらに、銀歯の高騰により
歯科が銀歯を施術すればするほど
赤字になるそうです。

どの職業も
必死の状況です。

記録的な円安も続き・・・
輸入品に頼る日本は
全ての物価が
値上がりを見せています。

これが、安倍政権が目指していた
「インフレターゲット」
なんですかね?
国民は、ただただ
苦しいだけです。

インフレよろしくで
国の無策が続いていますが
我々一般国民は
頑張って乗り切るしか
手立てがありません。

頑張りましょう!!!

0 件のコメント:

コメントを投稿