冬の乾燥時期になると
無垢の柱や梁を使っている
無垢の柱や梁を使っている
在来工法の家は
木部全体が水分を放出し
ギュッと縮みます。
よって・・・
「パキッ!」「ミシッ!」と
乾燥音が良くします。
乾燥時、材木は
コンマ何ミリと縮むことが多く
壁の中の柱から
横架材・床下の根太に至るまで
建築後、大体2年ぐらいは
ミリ単位で動くケースがあります。
その際に・・・
壁紙が裂けたりヨレたり
壁紙が裂けたりヨレたり
左官壁にひびが入ったり
床鳴りが発生するのですが
建築した時期が冬の場合
これら事案は出にくく
建築した時期が夏の場合
材木は湿気を蓄えるので
多くなります。
また、多湿の立地の家は
夏に湿気を蓄えてしまうため
何年経っても
動き続けるケースもあり
我々ビルダーを悩ませます。
また、ここ6年前後の間で
輸入材の質が落ちている傾向が見受けられ
特に一部「集成材」の質の悪化が
顕著となっています。
当社は、数年前まで
階段材に好んで
「タモの無垢集成材」
を使っていました。
木肌が美しい高級素材です。
本当は、無垢板を使用したいのですが
踏み板ほどの大きな材料は
痩せて隙間だらけになり
また、反り返るので
よっぽど高い部材にしても
お客様の理解がないと
使えないのです。
でも、そのタモが
外国で取れなくなり
5年前ぐらいに使ったものが
ことごとく割れ始め
多数のクレームとなっています。
集成材は・・・
「狂わない」
「縮まない」
「割れない」
「高強度」
が売りの建材です。
それが、ご覧の通り。
このお客様の階段は
もうかれこれ2回ほど
ひびが入り、補修をしてきたのですが
去年、石井塗装さんに
パテ埋めしてもらい再塗装した箇所が
また裂けました。
幅、2mmの亀裂です。
集成材は、端材を圧縮接着しているため
集成材は、端材を圧縮接着しているため
製材が甘いと
接着している箇所が
写真のように剥がれます。
階段の踊り場が裂けた形です。
もう20年近く
某大手メーカーの同じ商品を使っていましたが
こんなことは一度も起きませんでした。
それが、約6年前を境に
それが、約6年前を境に
頻発している事案です。
パテではもうダメなので・・・
パテではもうダメなので・・・
井関大工を呼び
くさびで塞ぐこととします。
去年補修で使った
パテを取り除いていきます。
パテを取り除いていきます。
タモ材でくさびを造り
ひびの幅と長さに合わせ
形を造り
ひびの幅と長さに合わせ
形を造り
接着剤を充てんし
打ち込んでいきます。
打ち込んでいきます。
ガッチガチに
差し込んだら
表面を紙やすりで
整えます。
くさび打ち完了。
これで、少し様子をみて
2か月後ぐらいに
開いていなければ
石井塗装さんにオービタルを当ててもらい
オスモオイルを塗って仕上げます。
お客様のO様
ご迷惑をお掛け致しました。
一息ついたら・・・
同じ時期、同じメーカーの
階段材を使ったお客様から
「階段が割れた」
と電話を頂きました。
そのお客様も2回目です。
すぐに手配いたしますので
しばしお待ちください。
山間の町「鎌倉」は
夏の湿度がとても高く
冬場15%の湿度が
夏場90%に届き
中々、ビルダーを悩ませます。
でも、ここまで割れますか?
湿気に弱い「集成材」だとしても
さすがに許容量を超えてます。
タモは近年
材料が取れず
粗悪品が出回っています。
また、良く使われている
ホワイトウッド集成材は
個人的に危険な状況と見受けます。
同業者の方々
また、お客様方
そして、これから家を建てる方々
お気を付けください。
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