一級建築士事務所アトリエI´s
建築家の伊藤誠康先生が基本設計を手掛けた
鎌倉市常盤で建築中の「終の棲家」第2弾。
昨日、外部足場が外れました。
本物件は建売住宅ですが
建築前から購入者が決まっており
今日は、内装のお打合せに
お住まいの東京から
お客様がお見えになりました。
渡り廊下のある家です。
目隠しの縦格子は
ウェスタンレッドシダー張り。
建築家の伊藤先生と
大工の遠藤さんで
現場で打ち合わせして施工しました。
実はこの格子・・・
紆余曲折ありまして・・・
先週の休日の水曜日。
午前中の仕事を片付けて一息入れようとした時
大工の遠藤さんから
「材料が悪いけど、どうする?」
と、電話があったんです。
私「そんなに悪いの?」
遠「節が多くて、たぶん柳さんが見たらダメって言うでしょ!」
私「材木屋には上小節より少し悪めと聞いてたけど?」
遠「いやいや、普通の節ありより悪い。」
私「話が全然違うけど。」
遠「材料屋に確認したら、柳さんがOKしたの言ってる。」
そんなやり取りをしてても「らち」が明かないので
遠藤大工が写真を送ってくれました。
確かに節が多いな。
再度電話。
私「そんなにひどくないんじゃない?」
遠「いやいや、かなり酷いよ!」
私「写真見るとさほどじゃないけど。」
遠「もう一枚送るよ。」
で、送られてきたものが・・・
こりゃ、アカン。
上小節どころか、多少節ありでもなく・・・
色も悪く、黒ずんでるのは荒木じゃん。
しかも、グワングワンに反ってるね。
写真だけ見ても、矩が全く通ってない。
遠藤大工に折り返し電話をし
「こりゃダメ、使わないで!」
と話し、返す刀ですぐに材木屋に電話。
「現場に入ったレッドシダーが酷いよ!!」
とクレームをいれて
「これじゃ、金払えない!」
「至急、持って帰ってほしい。」
と、喧々諤々。
その電話が終わったら
すぐ遠藤大工に再電話して
私「違う材料屋に当たってくれない?」
私「レッドシダーの上小節か節無しを探してほしい」
遠「木目?正目?金額は?サイズは?」
私「もう、全部任せる!!」
すると、遠藤大工
その日のうちに他の材木屋に行ってくれて
次の日・・・
先の写真どおり、きれいに仕上がりました。(^^;)
レッドシダーの無節ですね。
その日のうちに他の材木屋に行ってくれて
次の日・・・
先の写真どおり、きれいに仕上がりました。(^^;)
レッドシダーの無節ですね。
大工の遠藤さんのおかげで
酷い仕上がりが寸止めとなり
とても上品に仕上がりました。
感謝。(^^)
後日、材木屋と喧々諤々やり・・・
すべて持って帰ってもらったのは
言うまでもありません。
さて、話を戻します。
本物件をご購入されたのは
外国人の方。
伊藤先生の図面に一目ぼれしていただき
建築前にご購入して頂きました。
あと、1カ月で引き渡しとなります。
今日は、室内左官の色の打ち合わせをして
その後は、各工事の見学と相成りました。
お二人とも
タイル職人の大河原さんの仕事に
目を丸くしてます。
キッチンは、壁も床もタイル。
ちなみに・・・
すべて、ご主人様と奥様がチョイスされた
タイルとなっています。
この物件は建売住宅ですが
お客様のご希望で
ほぼ「フル注文住宅」のように進んできており
下駄箱やパントリーは
すべてご主人が絵をかいてきて
「こんな感じに仕上げてほしい」
と御要望を頂きました。
キッチンや洗面もすべて
特注オーダー品となっています。
現在、仕上げ工事の佳境に入っておりお客様のご希望で
ほぼ「フル注文住宅」のように進んできており
下駄箱やパントリーは
すべてご主人が絵をかいてきて
「こんな感じに仕上げてほしい」
と御要望を頂きました。
キッチンや洗面もすべて
特注オーダー品となっています。
引き渡し日に向け、現場はスッタモンダです。
そんな中でも、職人方ひとりひとりが
丁寧に仕事に向き合ってくれるので
良い家に仕上がりそうです。
つづく
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