2020年2月15日土曜日

主語

東京新聞の論説室から
こんな記事がありました。

■先生
皆さん、先週課題にした宿題は
やってきましたか?
ノートを提出してください。
■某生徒
先生、私は宿題を終えた時点で
使用目的を達成したものと判断し
ノートは遅滞なく破棄しました。
よって提出できません。
■先生
なに、言っているんだ。
そんなルール誰が決めたんだ?
■某生徒
我が家で決めました。
■先生
そんなバカな事あるか。
じゃあ、保護者の父兄と話をさせなさい。
■某生徒
多忙につき学校には来られません。
直接のやり取りは出来ないので
私が聞き取りをして先生に伝えます。
■先生
確かに宿題はやったんだな。
問一の答えは?
覚えているだろう?
■某生徒
資料が残っていないため
問題の内容は、定かではありません。
■先生
じゃあ、やったかどうか確認するから
年間課題としている日記を
すぐに提出しなさい。
■某生徒
はい、どうぞ。
■先生
今度は素直だな?
よしよし・・・ん?
日付けと天気以外、真っ黒に
塗りつぶしてあるじゃないか。
■某生徒
個人情報なので
すべて、黒く塗りつぶしました。
■先生
唖然

政府官僚方、または官僚方に
問いたい。
学校に・・・
こんな生徒がいたとしたら
貴方たちは、叱れますか?

以上

これが・・・
今、国会で起きている現実です。
身近な事に置き換えたら
笑い話にもなりません。

酷い事態です。

また、話題の本
「交通誘導員ヨレヨレ日記」


の作者が東京新聞紙面で
こんなお話をされていました。

全国で
約55万人の警備員のうち
4割を超える人が60歳以上を占め
80歳を超える人も珍しくない
シルバー職場です。

耳が千切れそうな酷寒。
めまいのする炎天下。
その中を立ち続ける日記。

今回の本のヒットの背景には
高齢者が死ぬまで
働かざるを得ない
時代状況があります。

上機嫌で生きるのも
不機嫌で生きるのも
同じ人生。

悪い現実が変らないのなら
せめて・・・
上機嫌で生きようと思っています。

税金を徴収し
金を使いまくる政府。
でも
税金を支払っている側は
生活が日々苦しくなっている。
特に、そのあおりを受けているのが
子どもと老人。

誰が悪いの?
明白でしょ。

東京新聞の社会保障担当記者である
鈴木穣さんの社説

90万人を下回る。
2019年に生まれた
子どもの推定数です。
国の想定より2年早く訪れたようです。
1899年の統計開始から
初めて体験する少ない出生数に
立ちすくみます。

団塊世代の出生率は年間270万人で
団塊ジュニア世代は210万人となり
それが現在、86万人。
団塊世代の3分の1しか
生まれない世の中になってしまった。

次代を担う子供を
生み育て難いままだと
社会の縮む速度は
今後、より一層早くなりそうです。

なのに・・・
最近も双子用ベビーカーで
安心してバスの利用しにくいという
現状が指摘されました。
人口が減る社会を作ったのは
私たち自身です。
どうすればよいのか?
じっと目を凝らしたい。

3Kの仕事に老人を就かせ
若者が結婚出来ない世の中。
そして結婚しても子を産まず
社会全体が子育てし難いというのが
今の日本の現状です。

そんな中・・・
「非生産的なやり取りはしたくない」
と、疑惑に一切答えず
結果、非生産的なやり取りに終始する
我が国の総理大臣。

その漫才みたいな様子を
ただただ黙認する
自民党の396人の国会議員と
公明党の57人の国会議員。

そして、蔓延するコロナウィルス。

何が原因ですか?

NPO法人マドレボニータ
産後セルフケアインストラクター
吉田紫磨子さんの記事。
http://shimang.net/

東京都武蔵野市で
今月中旬に開かれた産後ケア教室には
産後2~6カ月の女性7人が
赤ちゃんと参加した。
講師は、吉田紫磨子さん(48)だ。

バランスボールを使った運動で
体をほぐした後
2人1組でシェアリングという
ワークに挑戦。
お母さんの一人が
人生・仕事・パートナーシップの中から
テーマを1つ選び
3分間、思いの湧くままに話す。

「保育園に入れるか心配」
「育休中、私だけが家事をしていてモヤモヤする」
「夫と2人でキャンピングカーで日本一周するのが夢」

もう一人のお母さんが
メモを取りながら
口を挟まずに話を聞き
要約した内容を
45秒間で相手に伝える。

実はこれ・・・
夫としゃべるための練習なんです。
と、吉田さんは仰る。

産後は、赤ちゃん中心の生活になり
夫とも事務的な会話しかしなくなりがち。
自分を主語にして考えなくなると
言葉も出てこなくなる。
仕事への向き合い方や
夫婦関係が大きく変わるこの時期だからこそ
希望や不安を言葉にすることは
とても大事なこと。

言葉で伝え合うことは
出産後、パートナーとの関係が冷え込む
『産後クライシス』を防ぐ手立てにもなる。
関係悪化の多くは
妊娠、出産と大きな変化にさらされた妻が
「なぜ私だけが・・・」
というモヤモヤを感じながら
夫にうまく伝えられなかったり
夫が、妻のSOSに気付かなかったりする
すれ違いから起きるからだ。

子どもに手いっぱいで
妻は夫に対しては
『言わなくても分かってるよね。』
コミュニケーションが雑になりがちですが
でも、1日たった3分でいい。
日々の生活のことや今後の働き方
将来の夢などを共有できたら、
子育て期を一緒に乗り切っていけるはずです。

なるほど。
コミニュケーションが無ければ
結婚で「一生涯添い遂げる。」と
約束した夫婦も
初歩の子育てで関係が壊れてしまうのですね。

これ、選挙も同じです。

結婚時の夫の妻への宣誓
立候補者の我々への宣誓
全く同じだと思いません?

国会議員とはなんでしょう?
かれらは『代議士』です。
つまり、我々の代わりに
議会に参加して意見を言うために
皆から選ばれた人なんです。

選挙後・・・
自分の選挙区から出た国会議員と
一切コミニュケーションを取らず
放ったらかしにしていたら

産後鬱になる奥さん方のように
日々の苦労や苦しみを
解ってもらう事が出来ず
子育てを妻に一切がっさい押し付けて
遊び呆ける父親のごとく

いつしか憎しみ合って
離別することになってしまうのでは
ないでしょうか?

そして、吉田紫磨子さんの記事を読んで
「何が主語なのか?」
というのが、人の人生において
とっても大事だと思いました。

「産後は赤ちゃんが主語」

そうなんですよ。
私も妻も、子供が生まれる前は
「自分」が主語でした。
でも、長男が生まれた9年前から
主語が「長男」となり
娘が生まれてからは、主語は
「息子」と「娘」です。

つまり・・・
子育てをしないと
主語が「子供」にならず
子供を通して「未来」へと
心が動かないのです。

よって、子供がいない首領が
全てにおいて
主語が自分だというのは
とても納得してしまいます。

国会議員は当選後、
投票してくれた国民が
主語がでなければなりません。

国会でのやり取りで
我々は、何を見なければならないのか?
各代議士の質問や答弁に
「主語が国民にあるか?」
その一点です。

そこに主点を置いて
是非、国会中継を聞いてほしい。
質問にも回答にも
興味がわくはずです。

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