2019年5月19日日曜日

思想家ルソー

東京新聞「筆洗」より

子供を不幸にする一番確実な方法を
フランスの思想家ルソーが説いている。

それはいつでも何でも
手に入れられるようにしてやることだ。

モノに限らずだろう。
我が子の笑顔ばかり見ているようなら
幸福は子供から遠ざかっていく。

こちらは米国のジョークだったか?
「物事をやり遂げる三つの方法」
というものがある。

それは・・・
①自分でやる。
②誰かにやってもらう。
③自分の子供に「やるな!」と言う。

膝を打つ親もいるのではないか?
うるさくなければ、子供はダメになり
うるさくすれば、時に逆効果で・・・
洋の東西を通じて
加減もタイミングも難しいのが
「しつけ」だろう。

なるほど。
面白いですね~。(^^;)

子育てに正解は無く・・・
今も昔も・・・
親がどうすればよいか分からないままに
子は大人になってしまうんですね。

もう一つ子育ての記事で
ウィメンズリポート「咲き続けたい」より

2月に現役引退したロンドン五輪金メダリストの
松本薫さんは、長女を出産後1か月で現役復帰。
練習をすると次第に足が痛むようになった。
1年近く我慢をしてから整形外科を受診すると
右脛の骨にひびが23本
左脛の骨にひびが20本近く入っていた。

母乳も良く出たといい・・・

カルシウムとか栄養が
供に与える母乳から
出て行ってしまったのかも。
と声を落とした。

産後も競技を続けたのは
出産を機に引退する
様々な女子アスリートを見てきたから。

男性は結婚して子供が生まれても
当たり前のように続けているのに
女性だけなんでこんなに幅が狭いのか?
反骨心で復帰した。

一方、妊娠を経験した体は
腹筋が割け、体軸が定まらない。
練習相手が何をしてくるかが全部見えるのに
まったく反応が出来ない。

出産前と出産後では全く別の体になってしまい
途方に暮れた。

ここが、子育ての・・・
男と女の最大のギャップですね。

子供を産んで、母乳で育てるというのは
自分の命を日々、子に分け与えているのです。
母親はその認識がないから
体力の急激な減退を「鬱」と思ってしまう。
男にも一切その認識はないので
「普段通り」が出来なくなる妻を
責めたりする。

市販のミルクで育てる家庭も同じです。
与えなくても、母乳は出続けますから。
その結果・・・
松本選手は、出産後1年の稽古で足にひびが43本。
嘘のような本当です。(^^;)

そこまで母親は出産で弱ってしまうんです。

『出産後、子供以上に妻を労わらないといけない。』

世の男に対し
しっかりとこれを認識させるべきです。
義務教育で。

最後に東京新聞『書く人』より
五木寛之さんの「見えない声伝える」より

子供のころ朝鮮半島で敗戦を迎え
引き揚げてきた。
難民みたいな生活を送っていた時に
何をしていたかと言えば
戦前の流行歌を歌っていただけなんですよ。
勇ましい歌でも
元気づけられる歌でもなく
毎晩、センチメンタルな歌謡曲を
みんなで歌っていた。

そうして一日一日を生き延びてきた
経験があるものですから
人は悲しい時には悲しい歌を
つらいときには切ない歌を
聴きたいものだという考えが固定している。

これも、目からうろこです。

暗い歌を聴いている人がいたら
「なにしみったれてるんだよ!」
と、言ってしまいそうですが
違うんですね。
頑張ろうと「しみったれた曲」を聞いている訳です。

逆に落ち込んでいる人に
「頑張れ!!」としつこく声をかけたり
明るい歌を聞かせたりするのは
逆効果になる場合が多々あるのですね。

『同調』が、何よりも良薬ということです。

ああ、もう少し早く知っていればな~。
もう少し良い旦那になれていたのに。(^^;)



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