2か月ぐらいまえに・・・
鴻上尚史さんの「空気の読まない生き方」というコラムを見ました。
下記、その記事の抜粋です。
僕は35年ぐらいずっと若い奴らと芝居をやっているんだけど
最近になるほど
「そんなことをしてもいいんですか?」
というセリフを良く聞きます。
皆、枠組み自体を疑うことをしない。
それは、子供のころに親から
「ちゃんとしなさい」と言われ続け
学校では校則が「ちゃんとすること」を求めているから。
その圧力が年々増していると感じます。
僕の中学校では、帰りに買い食いしてはいけないという校則があった。
学校の先生に疑問をぶつけると・・・
「そういうものなんだ。」
「中学生らしさは何かを考えなさい。」
と疑問に対して疑問形をぶつける
汚い大人の手段で返されました。
それ以来の戦いをずっと続けているのです。
僕はよく
「こんなに便利でこんなに息苦しい国はない」
という言い方をします。
日本という国には
同調圧力の強さと自尊意識の低さという
二つの特徴があると思います。
西洋にも同調圧力はあるけれど、教育のベースには
「かけがえのない貴方というものを大切にしましょう」
という自尊意識を高める考えがある。
性教育に反対する日本の政治家たちは
「余計な知恵をつけさせるんじゃない」
と言うけれど・・・
欧米の性教育の範囲は
「自分が望まないセックスはしない」
「相手が望まないセックスはしない」
という人権教育です。
道徳のように
「同調圧力に敏感になりましょう。」
という日本教育とは全く違います。
劇団で自尊意識が低くて生きることに自信が無い若者を育てるためには
小さな肯定感を積み重ねてあげるしかない。
それが若いスタッフを育てることだと思っています。
空気を読まずに生きるにはどうしたらいいか?
僕が言葉でいうと「空気を読まずに」ではなく
「空気を意識しながらも、それに無条件には従わない」というか
それとどう上手く付き合うかという道を選んだ方が良いと思います。
それは時には難しいけれど、あとあと楽なんですよ。
とりあえずその場の空気に従った方が楽なような気がしても
ずっと自分に嘘をつき続けることとなる。
結果、凄いストレスがたまるんですよ。
「私は今回はそれに従わない、なぜならば」
というふうに一回一回、空気の正体を考えて
付き合い方を吟味する方が結果的に楽です。
楽な方にしか人間は行かないと僕は思っているので
「そっちの方が楽だよ」
って、皆に伝えたいですね。
面白いでしょ?
「ちゃんとしなさい」という言葉
親や大人は、子供に言いがちですよね。
あと、こういう言葉も良く聞きます。
「他のみんなはこうしてるのだから、貴方もこうしなさい。」
という親の言葉と
「他もみんなしてるから、自分もしたい。」
という子の言葉。
これが同調意識なんですね。
日本は、同調力に支配されているようです。
個性はイジメにつながる社会です。
私の息子も小学校で「デ~ブ、デブッ!」とからかわれているのを良く見ます。
息子は最近「痩せたい」と言います。
そんな息子に私は
「デブって言われたら、ヤセって言ってやれ」
「瘦せっぽちに言われても気にするな」
「お父さんもお母さんも太マッチョな君が大好きだから」
と言ってあげてます。
他を気にしない。
自分に自信を持ち、自分の道を進んでいけるように
我が子を育ててあげたい。
それには、子供のうちに小さな肯定を積み重ねてあげる。
そうして行くしかないと鴻上さんは仰る。
子供の言葉や行いを日々否定しちゃダメですね。
この記事を見て、痛感しました。
親も教師も子供も、皆・・・
目立たないように同調している世の中。
我が子は、他とは異なる個性を育てたい。
頑張ろう。
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