だいぶ家らしくなってきました。(^^)
建築家「伊藤誠康」氏が基本設計した海が見える家です。
現在、棟梁の金井さんが、杉の板と格闘中です。
「木摺り板」という左官仕上げの外壁下地材で
通気層のための縦胴縁に、垂直に打ちつけていきます。
とても手間がかかる作業で・・・
本物件は、金井さんが一人で1週間四苦八苦。
この杉板と格闘をしています。
ガレージ内部は、将来、壁に釘が効くように
隙間なく施工してもらいました。
玄関の横の壁も同じ。
表札・ポスト・飾りなどがつく事を想定します。
手間がかからない合板系の下地を使う業者が多いですが
粘りが無いので、将来ヒビが入りやすく
左官職人の飛鳥工業の早川さんも
「やっぱりアラシが良いのよ~」
とおっしゃるので、郷に入れば郷に従えです。
ちなみに「アラシ」とは、その昔・・・
この木摺板をななめに施工していたため
仕上がりが「嵐の中の雨」に見えたことが由来です。
それが今でも残っていて
アラシという職人さんが多いのです。
ただ、斜めに施工するのはとても手間がかかるので
現在は、ほとんどお目にかかる事がありません。
また木摺板も、最近は工期短縮最優先で少なくなっています。
そんな工期カット&コストカット住宅の例として・・・
このガレージハウスのすぐ近くに、同じ時期に着工した建売住宅があります。
他社さんが当社より半月遅れで基礎を着工したのですが
その建売住宅はすでに完成してしまいました。(^^:)
・基礎工事=約3週間(古い擁壁解体&高基礎含め)
・建物本体工事=約1ヶ月
・内装工事=約10日
という感じ。
実質2か月での完成です。
プレハブとか2×4とかではありません。
当社と同じ『木造軸組み工法』で・・・です。
金井大工と顔を見合わせ
「どうやったら大工工事が1ヶ月で出来るのか?」
と、ただただ苦笑い。
だって、七里ヶ浜東の住宅街は住民協定で
午後5時以降工事をすることが出来ない規約があるのです。
夜遅くまで工事が出来るのであれば、少しは解ります。
でも、一日実働7時間で・・・
30坪の木造2階建てが完成するというのは・・・
プロの大工さんでも、理解できない訳です。(^^;)
当社のガレージハウスは、大工工事があと1ヶ月半ほど必要です。
大工の木工事に3か月半かかります。
これが本来であれば普通です。
でも逆に、今の世の中では稀な事になっているようです。(汗)
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