2018年3月27日火曜日

日本と言えば

皆さん・・・
「日本と言えば?」
そう問いかけられたら、なんと答えますか。

サムライ
忍者
寿司
着物
富士山
シャープペンシル
ファミコン
ウォークマン
トヨタ
HONDA

色々ありますかね?
私はというと・・・
「日本と言えば、メイド・イン・ジャパン」
と答える世代です。

全世界を日本製品が席巻していた時代
そんな日本に生まれ育った世代です。

日本の白物家電が世界各地でもてはやされ
ファミコンやウォークマンが世界の常識を変え
F1では、HONDAのターボエンジンが上位を独占し
WRCでは、トヨタのセリカ・スバルのインプレッサ・三菱のランエボが総合優勝を繰り返す。

日本の輝かしい第二次高度経済成長期。

キラ星のごとく輝く総合家電メーカー。
三菱・日立・東芝・松下(ナショナル)
そのなかのシャープは、シャープペンシルから始まった会社です。

メイドインジャパンを築き上げてきた日本企業。

それが今では・・・
F1では、HONDA全く勝てず
WRCでは日本車の影もみません。
冷蔵庫や洗濯機は、中国製品にシェアを奪われ
テレビは、韓国がトップシェア。
日本のお家芸である精密機械の携帯電話すら、サムスンに完敗。

驚いたのは・・・
戦いに敗れた日本企業は、盛り返すことなく・・・
シェアを奪われた市場から相次ぎ撤退。

なんと現在、日本の総合家電メーカーは、パナソニックだけとなったそうです。

家電には、白物家電と黒物家電があります。

冷蔵庫・洗濯機・掃除機などの生活家電が白。
テレビ・ビデオデッキ・アンプ・ビデオカメラが黒。
これらを自社製造で扱うのが「総合家電メーカー」と呼ばれます。

三菱・東芝・日立は、自社ブランド名でそれぞれの家電を売っていますが
実はすでに自社生産はしていないものが多く
実際には、開発から生産まで海外メーカーに任せているものまであるそうです。

東芝は、白物家電を中国の美的集団にすべて売却。
シャープは、企業自体が中国に買収されてしまった。

これは、各企業が目先の金を優先し
海外に生産拠点を移したことで、日本の技術が海外に流出したのが主因です。
日本の代わりに精密機器で世界を席巻したサムスンなどは
日本人技術者を各企業から引き抜き発展したことで有名ですね。

技術を売るということは・・・

何十年と積み重ねてきた創意工夫や先代達の苦労や思いを
ドブに捨ててしまったのと同じではないか?

携帯電話を造っている日本メーカーは、今、たった2社だけ。
過去、10社もあったのに。

日本を取り戻すと仰る総理大臣。
でも、全く違うんですよね。
戦前回帰じゃなく・・・
約30年前のメイドインジャパンを取り戻すのが本懐では?

大量生産ではなくて、日本国内で限られた生産をする。
安売りではなくて、良い物を高く売る。
丈夫で長持ち、高品質、高性能を造る。

そのこだわりが日本人であり、日本企業だったのではないですか?
取り戻すのであれば、その心意気であって
日本人としての、その品格と品性だとおもうのです。
日本人の品とは「嘘偽りのない」物造りであり
人の考えの先を行く「心配り」なんですよね。

それがメイドインジャパンをささえた
『匠の心』です。

とにもかくにも、総合家電メーカーがパナソニックだけとなったというニュースに
衝撃を受けている私でした。

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