日産にスバル、神戸製鋼・・・
次々、あかるみになる不正に偽造。
メイドインジャパンが、激しく揺らいでいます。
一体全体、今、何が起きているのか?
大会社の企業秘密という閉ざされた中での出来事なので
我々一般人には、全く分かららない。
昨日の東京新聞にとても解りやすい記事がありました。
弁護士の郷原信郎さんのインタビューです。
下記のとおり、ご紹介します。
もともと
日本の経済社会は、独自の慣習があり
契約をギリギリまで詰めて守るというものではなく
曖昧な形にしておいて
少しずれた形の運用があっても
お互いに容認してきた実態がある。
しかし
2000年ごろから
コンプライアンスが日本社会で厳格化され
曖昧にしてごまかしてきたものが
改ざんや偽造と言われるようになった。
企業はこれまでやってきたことを
表に出すこともできず
潜在化させて続けた。
それが最近色々な形で表に出るようになった。
改ざん文化に抵抗を持つ若い世代が増え
内部告発につながりやすくなった。
また、告発が行われやすい環境になったことから
会社も厳しい姿勢になるを得なくなり
監査などを徹底するようになった。
もはや日本の文化である「商慣習」は、通用しない。
問題を潜在化させている企業は、他にもある。
政府が音頭を取って公表をうながし
出し切る必要がある。
ほほ~
企業が変化したのではなく・・・
世の中が変わったんですね!!
急激に法令順守(コンプライアンス)が厳格化された現社会。
その中で育った20代の若者達。
その若者たちが企業に就職して起きた出来事。
今までの日本は、終身雇用の世の中だったので
社員は、定年までその会社で働くため
自分の人生を守るため、社員一同、会社を守ることに
共通の大きな価値観を持っていた。
しかし、終身雇用が崩壊。
企業は、終身雇用を重荷として、首を切れる派遣社員を増やし
その結果、生涯一企業という概念は消えて無くなり
若者は、逆に職場が気に入らなければすぐ辞める。
就職後、平気で違う会社を探す。
つまり、「会社を守る」という個人の価値が失われたのですね。
だから、法令を犯しているモノがあれば
会社や上司・同僚に迷惑がかかるとしても、一切気にすることなくリークする。
それが、たとえ古くからの慣習や経営方針だったとしても
従属することを選ばない。
なるほど。
ということは
メイドインジャパンが劣化したわけでは無いのです。
一社員の内部告発により、大企業が数百億の損失を出す。
一昔前は、考えられなかった事ですが・・・
それが、今の日本の世情なのですね。
談合社会の崩壊。
良いことなのかな?
自己中心主義がここまでくるとなると、怖いです。
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