2017年10月29日日曜日

不正?

日産にスバル、神戸製鋼・・・

次々、あかるみになる不正に偽造。
メイドインジャパンが、激しく揺らいでいます。

一体全体、今、何が起きているのか?

大会社の企業秘密という閉ざされた中での出来事なので
我々一般人には、全く分かららない。

昨日の東京新聞にとても解りやすい記事がありました。
弁護士の郷原信郎さんのインタビューです。
下記のとおり、ご紹介します。

もともと
日本の経済社会は、独自の慣習があり
契約をギリギリまで詰めて守るというものではなく
曖昧な形にしておいて
少しずれた形の運用があっても
お互いに容認してきた実態がある。

しかし
2000年ごろから
コンプライアンスが日本社会で厳格化され
曖昧にしてごまかしてきたものが
改ざんや偽造と言われるようになった。

企業はこれまでやってきたことを
表に出すこともできず
潜在化させて続けた。

それが最近色々な形で表に出るようになった。

改ざん文化に抵抗を持つ若い世代が増え
内部告発につながりやすくなった。
また、告発が行われやすい環境になったことから
会社も厳しい姿勢になるを得なくなり
監査などを徹底するようになった。

もはや日本の文化である「商慣習」は、通用しない。

問題を潜在化させている企業は、他にもある。
政府が音頭を取って公表をうながし
出し切る必要がある。

ほほ~
企業が変化したのではなく・・・
世の中が変わったんですね!!

急激に法令順守(コンプライアンス)が厳格化された現社会。
その中で育った20代の若者達。
その若者たちが企業に就職して起きた出来事。

今までの日本は、終身雇用の世の中だったので
社員は、定年までその会社で働くため
自分の人生を守るため、社員一同、会社を守ることに
共通の大きな価値観を持っていた。

しかし、終身雇用が崩壊。
企業は、終身雇用を重荷として、首を切れる派遣社員を増やし
その結果、生涯一企業という概念は消えて無くなり
若者は、逆に職場が気に入らなければすぐ辞める。
就職後、平気で違う会社を探す。

つまり、「会社を守る」という個人の価値が失われたのですね。

だから、法令を犯しているモノがあれば
会社や上司・同僚に迷惑がかかるとしても、一切気にすることなくリークする。
それが、たとえ古くからの慣習や経営方針だったとしても
従属することを選ばない。


なるほど。

ということは
メイドインジャパンが劣化したわけでは無いのです。

一社員の内部告発により、大企業が数百億の損失を出す。
一昔前は、考えられなかった事ですが・・・
それが、今の日本の世情なのですね。

談合社会の崩壊。
良いことなのかな?

自己中心主義がここまでくるとなると、怖いです。


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