2016年12月11日日曜日

パパイヤ鈴木の子育て日記

この日記で何度もご紹介していますが・・・
やはり、パパイヤ鈴木さんの新聞のコラムは素晴らしい。

さっそく、原文のまま。
(東京新聞2016年12月9日掲載記事「子育て」より)

皆さんは
家族に対して気を遣うことありますか?
思ったことを何でも言ってますか?
僕は言えません。
特に奥さんには。

年が離れているせいかもしれませんが、夫婦げんかをしたことは一度もありません。
もし僕たちが一度でも夫婦喧嘩をしたら
もう終わりになるかもしれないと思ってしまうんです。

だからと言って、つねに何かを我慢している訳ではありません。

何か妻に言いたいときには、言い方に気をつかっているんです。
例えば・・・
妻の行っていることに反対する時・・・
最初に必ず「良いね」と言います。
その後「僕はこう思っているんだけどね」というような感じです。

僕の座右の銘は「人生プラスマイナスゼロ」

自分が正しいと思っていても、それを間違いだと思う人が必ずいます。
夫婦は他人です。
価値観の違いがあって当然です。

僕は子供達にも頭ごなしに叱ることはしません。
もしかしたら子供の方が正しいかもしれないからです。

よく考えて・・・
それでも注意するときは・・・
気をつけていることがあります。
それは、悪さをしたことに対しては怒りますが、彼らの人格は否定しないという事です。

これは母親譲りなのです。
悪ガキだった僕に、母はいつも激しく怒っていました。
でも、嫌な思いをしたことは一度もありません。
母はいつも「アンタは悪くない、この手が悪いんや!」と手を叩いていました。
「うるせぇ、くそババァ!」なんて言おうものなら・・・
僕の頬をつねり
「このかわいい口からこんな悪い言葉が出るんか」と目に涙を浮かべていたのを覚えています。
母は全力で生きている人でした。

妻も、そんな母に似ています。

子供達を叱っては落ち込み・・・
自己嫌悪に陥ってしまう。

それでも打った弾が自分に返ってくるのを、必死で受け止めている。

そんな奥さんなんです。

この間、妻と子育ての話で盛り上がっていたら
娘が起きてきました。
そして僕たちにこう言いました。

「大変申し訳ないけど、もう少し小さい声で話してもらっていい?」

と言って部屋に戻って行きました。

「うるさいわね、静かにしてよ!」

じゃなかった事がうれしかった。

娘も親に気を使っているのかな?
そうする事が一番相手に伝わるということが分かっているのなら
これ以上、うれしいことはありません。

そうなんですよね。
打った弾は、全部自分に返ってくる。
それを受け止める労力って、ハンパ無い。

子供が気遣い出来るように育てば・・・
それ以上にうれしいことは無いですね。

それには、学校教育でもなく、塾の教育でもなく、すべて親のなせる業。
99%、親の責任です。

残り1%ぐらいが、学校の責任かもしれません。
何でもかんでも学校を悪者にしたがる世の中ですが・・・
そんな親達にこのコラムを読ませてあげたい。

パパイヤさん、良いな~。
カッコいい。
こんな人と、お付き合いしたい。
一緒にバーベキューとかしたら、本当に楽しいだろうな~。
(目がハート)

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