2015年12月3日木曜日

造作手洗いカウンター

注文住宅T様邸。

本格的な、内部造作に入ってきました。

一昨日より、トイレの手洗いカウンターに取り掛かっています。



階段下のデットスペースになる部分に設置して、空間を稼ぎます。
もちろん、特注オーダー家具で作る予算は有りません。

私が形と仕様を考えます。
そして、手書きで展開図を書き、井関さんに渡します。

「こんなの大工仕事じゃね~よ!」

と半分キレながら、井関寛親方が造るのがいつものパターンとなっています。

タモ集成のカウンター(サイズ特注)を現場でR加工して
LIXILの洗面ボールL2481と
TOTOの水栓金具TLC11C2をチョイス。

カウンターに、そのボールと水栓の取付用の穴を開けます。

もちろん、事前に排水や水道の管を、このカウンターの下に出しておく必要があります。

本物件は、左官の内壁です。
よって、下部の幕板部分は壁の一部のように仕上げたい。
台座下地を、排水管や水道管に邪魔にならないようにし
べニアをカウンターに合わせて台座自体をR加工。



「雑巾ずり」がないと後々傷だらけになると井関さんが仰り・・・
井関さんの考案でタモの集成カウンターの余りで造作。



しかし、床がタイル仕上げ。
突きつけだと、Rの部分が汚くなります。
そのため・・・
この雑巾摺の下部にタイルが差し込めるよう、雑巾摺は10mm床下地の合板より浮いています。(^^;)

手が込んでいるとは、こういうことを言うのです。
当社でも、中々普通、ここまではやりませんよ。

あとは、左側の開口部に「本棚」をシナランバーで造り、差し込めば完成となります。

た・だ・し・・・

この形状は、本当はOUTです。
将来、この下の排水などが詰まった場合、全て塞いでしまうので、手が付けられなくて、どうしようもなくなってしまいます。

当初、水道屋の武蔵設備さんとは
右奥の正面にに点検口を作ろうという話になっていましたが
井関親方が「みっともない!」とひと蹴り。

急きょ、後部にある壁に点検口を開け、その後ろにある階段下収納から、将来の万が一に備えることとなりました。

井関寛親方、色々と気遣い下さり、有難うございます。

後は、武蔵設備さんの器具設置と、早川左官さんの仕上げ左官塗と、石井塗装さんのカウンター塗装と、大進タイルさんのタイル貼りで、全てが仕上がります。

まだまだ先は長いですが・・・

完成が、楽しみです。

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