2015年3月15日日曜日

枕木の活用

注文住宅のI様邸、外構工事に入りました。
去年10月着工の本物件、今月末日に引き渡しとなります。

お客様の希望で、お知り合いの業者が所有しているローズウッドの古木を利用してエントランスを作ることとなりました。
某日、現場に愛知から直送されてきました。
130角の3mの枕木が20本。

荷下しは、現地にて8時半の約束です。
外構を依頼する「幸輝土建」の社長さんと私、計4人で待ちます。
が、10分、20分経っても来る気配がありません。
9時近くになり、さすがに幸輝土建さん、仕事に行かなければなりません。
しびれを切らし、施主様に運送屋の連絡先を聞き、電話。

すると・・・
電話先で、あからさまに寝起きの声で・・・
「ハイ?」と出るではないですか。(^^;)

どうやら、運転士さん。
10時間かけて運転して、深夜2時についてしまい・・・
朝まで近くで路駐して寝ていたそうです。

運送屋さんは、日本全国津々浦々、とても繁盛しているそうですね。
が・・・
運転手は過酷な労働を強いられているようです。

今回の運転手さんも・・・
「10日間、運転しっぱなしで、家にも帰っていない」
と、朦朧&フラフラで現場に到着です。

一本30kg~40kgの枕木。
20本、降ろします。

元々、私一人で荷受けしようという計画でしたが・・・
前日に「嫌な予感」がしたので・・・
幸輝土建の佐藤社長に「荷受けお願いしていいですか?」と連絡をしたんです。

これ、私が一人だったら、降ろしきれませんでした。
(だって、運転士さんヘロヘロなんですもの。)



「やりますよ!」と、快く受けてくれた佐藤社長に感謝です。m(_ _)m

さてと・・・
着た枕木、降ろしたのはよいですが・・・
状態がかなり悪いです。



施主様に電話。

「ヒビが縦に入っているものが殆どで、しかもサイズが全てバラバラで、さらに反りがあってかなり厳しい状態です。」

と報告。
個人的には、このまま使うのはお勧めできません。
しかし、返品するとすると、運送代だけで5~10万円前後かかる可能性があります。
すでに掛かっている愛知からの運送代も、高額です。

施主様から・・・
「どうにか使ってくれ!」
というお言葉。

困ったときは、石井塗装の石井さんです。(^^;)

早速、現場に呼び立て、見てもらいました。

「磨けます?」
「きれいに再生できます?」

という私の問いに・・・

「やってみます!」

という一言。
良いですね、男です!!

私「できません」という言葉が大っ嫌いです。
多くの人が、「出来ません」という言葉で逃げていきますが・・・
「どうにかやってみます」という男気、大好きです。

普通にやると、一本磨きだしに2500円、塗装に2500円。
20本で10万円掛かります。

磨きだしは、シンナーで汚れを落として、4面を全て紙やすりで削ります。
塗装も、施工前と施工後の2度塗を要します。

ですが石井さん、「全部で5万で良いですよ」と、これまた男前。
カッコいい!!(^^)
有難うございます。
感謝です。



早速、施工開始!
一本一本、シンナーで拭き、削り出し、オイルを塗っていきます。



手間のかかる作業です。

つづく

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