以前、東京新聞にこんな記事が載ってました。
「それどころじゃない」という口癖の同僚がいる。
「一杯どう?」と聞く私に
「それどころじゃないんだ!」という同僚。
年がら年中、それどころじゃないのである。
「それ」じゃないとしたら、「どれ」をやるのだろう?
居ますよね。
私の周りにもとても多いです。
「アルバイトが忙しくてそれどころじゃない。」
「育児が大変でそれどころじゃない。」
色々な理由を口にして、なぜかいつも慌ててる。
でも、はたから見たら「そんなに忙しいのか?」と思うのです。
ただ単に、干渉されたくないのですね。
他人の意見を聞きたくない。
自分のペースを乱されたくない。
だから、「やれ」と言われると、やりたく無くなる訳です。
ただ、12月は違います。
忘年会シーズン真っ只中。
クリスマス商戦ど真ん中。
年末年始の大売り出しの準備。
12月決算期。
幼稚園や小中学校の催し物の手伝い。
年賀状の準備。
皆、それどころじゃなかったのかもしれません。
昨日の選挙の投票率、なんと52%・・・・
戦後最悪の投票率だそうです。
11月の安倍内閣の支持率は40%台でした。
国民の半分が不支持でした。
それが蓋を開けてみたら、安倍自民党・公明党の圧勝。
国民の半数が、投票を放棄した。
そして、その放棄した人間の多くが、安倍内閣不支持者だった。
この結果を、どう受け止めればよいのでしょう?
街の声は、こうです。
「選挙?それどころじゃないだろう!」
でも、国民は解ってない。
いいように操られてしまっているのが解っていない。(TT)
大忙しの師走に・・・
低投票率を狙い恣意的に選挙を突っ込んできた権力者。
こんなに「いやらしい」選挙は今までなかったと思います。
普通だったら反発すべきじゃないの??
まともな考えなら、逆なはずなんです。
忘年会?仕事?育児?学校?年賀状?
それどころじゃないだろうって!!!
しかし、日本の若者は違うんです。
「べつに自分が何かしても、変わらない。」
「今のままで別にいい。」
「底辺の自分には、選挙なんて関係ない。」
自分のペースが命。
全く持って、オラが村精神。
そのオラが村は、ほんの数人の小さな規模。
仕事場と自宅アパートといつも行く居酒屋。
それらを結んだ小さな円の中で、それなりに楽しければよい。
そして週末、自分の小さな趣味に没頭できれば満足。
その円から外れるものは、興味が無い。
深刻なことでも「ま、いっか」と受け流してしまう。
自分の足元にしか目線が及んでいない今の若者意識。
だから、政治は他人事。
「自分には関係ない」と平気で吐くのです。
このブログを書いていて、石川啄木の詩が思い浮かびました。
「働けど、働けど、わが暮らし楽にならざり。じっと、手を見る。」
苦しいけど・・・
目の前の自分の手しか、見えてないんです。
「原発?未来って言われてもね、子供いないし作る気無いし。」
「景気?消費税?成るようになるでしょ。」
「仲間内で楽しければ、手取り16万円でもそれで良い。」
苦しいから世を変えようという気概は、生まれない。
「ま、いっか。」
今の若者は、そんな状態ですよ。
手から目を離し・・・
足元から顔を見上げてみると・・・(もう遅いですが)
今回の選挙は重大ですよ。
自民党は、今回の選挙結果によって・・・
掲げる政策の全ての信任を得たことになります。
原発再稼働、確定です。
これから、いくら反対のデモを行っても・・・
「少数派の戯言」と、くくられて終わりです。
副総理大臣が何度も仰った・・・
2年で株価は1万7千円まで上がった。
円安にも振れた。
その結果として企業は大量の利益を出している。
利益を出していないのは、よほど運が悪いか・・・
経営者に能力が無いかだ。
この中小企業や個人事業者をを心から思いやる・・・
素晴らしいお言葉。
我々は、理解し、受け入れたという事です。
「今、経営がひっ迫した会社の社長は、全て能無し。」
そうか。
私の友人のレストランオーナーや、アパレル店の社長。
家具屋の大将や、同業者の方々。
私も含め、皆、運の悪い能無しだったのか。
・・・
なんだか、泣けてきた。
0 件のコメント:
コメントを投稿