2014年9月14日日曜日

省エネ住宅

省エネ住宅って、なんでしょう??
エコ住宅って、どういうものでしょう??

政府筋の概念は・・・

生活するうえで消費するエネルギーを少なくし・・・
地球温暖化の原因となる二酸化炭素の発生を抑えるために・・・
今までの一般住宅に比べ断熱性能を高め・・・
消費エネルギーが少ない家電やガス器具を配した住宅。

そんなものを称して「省エネ住宅」というそうです。

なんでも、住宅の断熱性能を向上すれば・・・
カビや腐朽菌の発生を抑制することにつながり・・・
建物自体が長持ちするのだとか。

よって・・・
断熱材の厚くする。
断熱サッシで武装する。
気密性能を高くする。
消費電力の低いエアコンを設置する。
高効率の湯沸かし器を付ける。
etc

そして、それらエネルギー消費量を1棟1棟計算する。
ビルダーが1棟1棟、家のエネルギー消費率を数値化する。
その率が政府が取り決めた基準より高いと・・・
省エネ住宅として認められないとなっています。

この省エネ住宅の基準は、年々、厳しくなっていくそうで・・・
2020年には、省エネ住宅(ゼロエネ)ではなければ、建設が出来なくなる・・・
と、言われています。

現在、低炭素住宅として先行的に行われている省エネ住宅。
我々地域工務店が手掛けるには、コストが高くハードルが高い実情があります。
それでなくても、資材がドンドンと右肩で高騰し・・・
消費税が来年には、去年の倍となります。
政府の公共投資で人材不足に陥り、人件費も上がり続けています。

大手は工場生産に既成値提出でいとも簡単に対応し、補助金や軽減税率を受け集客につなげていますが、在来の木造建築を手掛けている地場工務店の先行きは、とても明るくありません。

個人的に思うのです。

エコや省エネというのは、個人ですよね?

先日、築70年のお宅に伺う機会があったのですが・・・
木造平屋で、壁や屋根・床には断熱材も入っていません。
屋根はトタン、壁は杉の鎧張り。
玄関ドアは、障子戸のような木建具のガラス一枚。

いわゆる、昔ながらの日本家屋。

これは、国土交通省のお役人の目には・・・
「浪費住宅」
「非効率建物」
「不適合住宅」

と見えるのしょうね。

しかし、住んでいる90歳のおばあさん。

「夏は窓を開けて風を通して、今でも扇風機1つ。」
「冬は、石油ストーブとこたつで大丈夫。」

と仰る。

つまりは、物凄い「省エネ」なんです。

グラスウールやロックウールなどの化学品をたっぷりと詰め込んだ住宅を建て、家の中の空気を外に逃げないように施し、そして24時間の空調を付けて換気をしながら、エアコンを使う住宅。

一体全体、どっちが「エコ住宅」ですか??

家をいくら分厚く武装しても・・・
消費社会教育を受けた現代人は、どうやっても浪費しますよ。

今現在も、日本政府は国民に「どんどんと金を使え」「どんどんと消費しろ」と、おしりを叩きつづけています。
建設も、より資材やコストが掛かる方向にどんどんとシフトして行っています。

その方向は、正しいのでしょうか?

どう考えても・・・
個人的に、間違っているとしか思えないのです。

本当に省エネをめざし・・・
本当にエコを謳うのであれば・・・

人の概念を替えるだけで済むハズです。
なんでも便利で、なんでも手に入るという考えを改めれば良い。
手に入れた文明を、国が少しずつ手放していく。

24時間明るい街を制限し・・・
24時間365日流れるテレビを止める。

セブンイレブンが、7時に開いて11時にしまっていたのは、ほんの少し前です。
そこまで、ほんの少し立ち戻るだけで、世の中が変わります。

原子力発電も・・・
家庭ゴミの問題も・・・
老朽化したライフラインの問題も・・・
耐用年数の超え始めた高速道路やトンネル、橋等の公共物の問題も・・・

すべては、見て見ぬふりで走り続けている日本。

「ダウト!」と言わないと、お先真っ暗ですよ。

誰が言うの??



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